スケベエルフさん、現代へようこそ!
~「ようこそ! スケベエルフの森へ」スピンオフ 巨乳で一途なエルフたちといちゃらぶする短編集~
2018年9月21日
ぷちぱら文庫
著:和知まどか
画:葵渚
原作:ルネ
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ノル・前編


「……ふむふむ。……な、なぬぅ!? わらわと子作りしてみたい、じゃとぉ!?」

 すっとんきょうな声をあげて、長老ノルは全身でのけぞった。

「な、な、な、な、小生意気なことを言うてくれるのぉ!? たかだか百年も生きておらぬ小僧っ子が……この無敵の大長老、アルフヘルムの頭脳であるこのわらわに種付け希望とは……い、い、今時の若いニンゲンは……まったく恐れ知らずよのぉ……! 困った奴じゃ……!」

 俺の返答に、一気にべらべらとお小言をまくしたててくる……ノルの表情はニマニマしていて嬉しそうだった。

「ぬふふふ……そうか、そぉーか……! おぬしは意外とエルフを見る目があるのじゃな……これだけの美形ぞろいを前にして、あえて選択を迫るわらわを性的な目で見るなどと……。おぬしはあれか、ぺったんこが好きなのか? それともいわゆる一目惚れか? んん? どうなのじゃどうなのじゃ? わらわのあまりの美しさに、出会ったときから一途に『めろめろ』なのか? どうなのか?」
(興奮しすぎて早口になってるけど……これが平常運転なんだろうか)

 腰に手をあて、得意げに笑いながら長老ノルはご機嫌だった。

「ま、滲み出す知性に酔ってしまったのかもしれんなぁ? 子作り……、うむ。子作り……わらわが言い出したことじゃからな。どのエルフを選ぼうが、それは救世主の勝手というもの」
「それなら引き受けてくれるんですね?」

 多少こちらが強気に出ると、小さな『森の頭脳』とやらは一瞬ビクッと身体を硬直させた。

「………む、無論」
「今の間はなんなんですか」
「ええいうるさいわ! 過激で熾烈な『ぷれい』の内容を考えておっただけじゃ! のう、救世主よ。おぬしには孕ませる相手の選択をさせた。ゆえに、場所とやり方はこちらの好きにさせてもらうが……良いな?」
「……そのへんにこだわりはないよ。というか、まずこっちの世界の地理に詳しくない」
「であれば、エルフが最も大地の恩恵を受けられる土地……生殖能力が飛躍的に増すとされている小川の近く、川岸に広がる森の中で抱いてもらうとしようかの……。そうと決まれば、それっ!」

 ぽぉお……とノルの握った大きな杖……彼女の背丈以上もある立派なもの……の先端にはまりこんでいる宝玉が光を放ちはじめた。

「うっ、そ、その魔法は……俺をこの世界につれてきた……!」
「そう、わらわの大得意魔法……《転移》じゃ! 超縮小版じゃがの……ゆくぞ!」
「わ……わわわわ! 徒歩で! 徒歩でいいじゃないかぁああああ!」

 カッ! とほとばしる閃光で視界が焼け、召喚されたときの嫌な浮遊感が足元を乱す。

「俺! これ! 苦手なんだよ!」

 術者であるノルに文句を言ったところで、始動した魔法が止まるわけもなく……俺はドサッ! と見知らぬ木々の狭間……鬱蒼と生い茂る森の地面に崩れ落ちた。
 ……ノルは上手いこと、倒れた俺の身体の上に着地していたけれど……。

「うむ、さすがわらわの魔法。今日もキレッキレじゃの~! 見たか、このわずかなブレもない完璧な地軸計算を! これは素人には千年かかっても不可能な大技なのじゃぞ~」
「そんなものをポイポイ使うな……っ!」
「ぬう? 救世主どのの時間を一秒たりとも無駄にしたくないという、愛嬌じゃろうが。さて、ここは少し風が冷たかろう。耳を澄ませば、小川の流れる音が聞こえるはず。水と大地と樹々、この三属性が揃うことで我らエルフの……」
「…………」

 急に饒舌になり、いかにこの土地が子作りに適しているのか、なぜ孕みやすいのかをペラペラと説明しだす長老ノル。
 その中身は専門的すぎて、俺にはよくわからなかったけれど……。

(とにかく緊張で目がぐるぐる泳いでいるってことだけは外から見てるとよくわかる)

「……ノル」
「ひ、ひぇっ!? な、なんじゃっ!? いきなり!」

 ビクゥッ! と身体を硬くして立ちすくむノルの身体を、勇気を出して抱きしめる。

「あのさ、緊張してるのはこっちも同じだし。他に誰もいないんだから、威厳を保つ必要もないと……思うんだけど」
「ぁ……。そ、そう……か。そうじゃな……。ん、んむ……。むぅ……。すまぬ、常にみなを統べねばならぬ役割ゆえにな。こういう個人的な感情を表に出すのは……な、慣れておらんのじゃ。苦手と言ってよい」
「異邦人の俺の前でくらいは、素でいてもいいんじゃないか?」

 いくらノルがどれだけ偉大な存在だったとしても、初めてのエッチで緊張するな、というのは難しい話だ。
 ガラにもなく男気を見せてみると、人間ひとりをアルフヘルムに魔法でさらった張本人とは思えないくらい、ノルは子どもっぽく顔をあからめだした。

「……ぅ……。だ、誰にも言うでないぞ?」

 そしてこちらの背中に震える手をまわし、しがみついて腰に顔をうずめてくる。

(……ち、ちっちゃい……!)

 背伸びをしても俺の腹にしか頭が届かないノルを意識すると、あまりの体格差に犯罪じみた禁忌を感じてしまう。

(い、いいのか? こんな、薄っぺらくて軽くて何もかもがまっ平らな相手を抱いて?)
「……失礼な。わらわはこれでも18万歳を越えた、この森一番の最高齢じゃぞ?」
「心の声を読まないでくれ!」
「ひっひっ、いーやーじゃー。わらわは大、大、大魔法使いゆえに……おぬしの考えておること、感じる場所、何もかも見抜いてみせるぞ。もちろん、交尾のときも……のぉ?」
「そっちはそっちで、魔法使うまでもないくらい死ぬほどわかりやすいけどな!」
「な、なぬぅうう!?」

 売り言葉に買い言葉、カップルというより悪友の雰囲気が漂う中……俺は少しだけ、ノルの緊張が緩んできていることを察した。

「……その、あれじゃ……。わらわへの種付けに遠慮はいらぬが……はじめに接吻をすることだけは忘れるでないぞ? そ、それで着床の確率は変わらぬが……。こ、こちらの心の準備というものが……あるからの。たははは……っ」
「……接吻……。キスか……。よいしょっ」

 俺は地面にしゃがみこみ、ノルの潤んだ瞳を見つめた。

「やっぱり小さいなー……」
「う、うるさい! はよう口づけい……ッ、んっ!? んっ、んむぅっ、むぅうっ……?」

 ぎゅっと目を閉じ、されるがままになっているノルの甘い唇に口を重ね、徐々に慣らして舌をねじこんでいく。

「はぷぅっ……ん、れるッ……ん、ん、ちゅ、ちゅぷ……んん……! これ、救世主よ! おぬしには『むぅど』というものが……! ってんーッ!? んんんっ!? んむーっ!」
「ん? なんか口の中がすっごく甘い……。飴か何か食べてたのか?」
「菓子など食わぬ! わ、わらわは大長老、大魔法使いノル様じゃぞ……! ん!? んむ……ちゅっ、くちゅっ、ちゅ、ちゅっ……ちゅむ……ぷっちゅっ……にちゅ……!」

(それにしては唾がシロップみたいに甘いんだよなぁ……。うーん……?)

「はぁっ……はぁ、んぷぁ……っ。お、おぬし、意外と接吻がうま……んんんんんっ」

 正確にはこっちが上手いというより、ノルが棒立ちで一切動けていないだけだった。

「んふぅー……っ……はぁ、はぁ、はぁ、も、もう、もうよいっ! 子、子作りを始めるぞっ! よいな!?」

 べりっとこちらの身体を剥がし、息の上がっている大長老様は、口の端から涎を垂らし……それをぬぐいもせずに俺の身体によじ登ってくる。

「た、大樹のように成長しおって……! ヒトの中ではそれほど突出した巨躯ではないと思っておったが……これはなかなか……!」
「お、おい、ノル……ノル様、何やって……」
「抱きおうてみたら、おぬしが思ったより大きかったのでな! 普通に繋がれば、おそらく生殖器がわらわの中に入らぬ……! ゆえに、持ち上げて挿入してもらおうかと思うてな……!」
「……なるほど。駅弁スタイルでしたいってことか……。わかった」
「……えきべん?」

 きょとんとしているノルを片腕で抱え直し、位置を定める。
 俺の股間の上に乗せられたノルは、ペニスが半勃起しているのに気づいたのか、ひんっ! と情けない悲鳴をあげてもぞもぞしはじめた。











「お……おおおおっ!? おおっ!? わ、わらわのアソコが、こ、股間がこすれるたびにグングン質量が増して……! あ、あ、こ、これはマズいのぉ!? あっ……や、やぁっ……あッ!? ンッ……! も、もう充分太くなっているじゃろうに……! こ、これ以上大きくされては……!」

 ノルの小柄な肉体に比例して、当然ペニスを挿入する肉穴のサイズも極小だ。
 ごく薄い布地に覆われた割れ目はぬくもりを感じさせるものの、ぷにぷにとした膨らみを感じるだけで、入り口という感触はない。

「んんっ……。こ、ここじゃ……ここにおぬしのモノを刺しうがつがよい……っ」

 自ら親指で股間に食い込む生地をずらし、ぷっくりとした大陰唇とぴったりくっついて一本の縦筋にしか見えない割れ目とを晒すノル。
 不安定な体勢になっても、俺が簡単に支えられるくらい、やっぱりノルは軽かった。

「ほーれほれ、どうじゃ。キレイなおまんこじゃろー? 18万年以上、誰も触れたことのない聖域じゃ……ありがたく食らうがよい」
「閉じててよく見えないから、もっと大きく開いてくれないかな」
「……っ……こ、こうか? んッ……ちゃ、ちゃんと穴は開いておるじゃろう……?」
「おお……! 手で開いても、ほとんど穴の奥が見えない……!」

 しっかり興奮はしているらしく、じゅわっ、と蜜汁を溢れさせてはいる。
 けれどその桃色の肉襞の中は狭そうで、そもそも俺のモノが全部収まるサイズなのかすら不確かだった。

(無理に入れたら裂けちゃいそうなんだけど)
「……むふっ、おぬしから来ぬのなら……こちらからゆくぞ。……ん……こほんっ!」

 咳払いをして、右手を伸ばしズボンを下ろすと、長老は日の光に晒されたペニスを目の当たりにしてごくっ……と唾を飲んだ。

「お、おおお……こんなに腫れて痛かったろう……。い、今、このわらわが楽にしてやるゆえな……。ジッとしておれ……、そう、じぃっと……!」

 にゅく、ぷにゅ、むにゅ……。
 何度か濡れた膣口を肉竿にあてがい、こすりつけながらノルは互いの性器をじっくりと馴染ませ……。

「むふっ、絶対に離すでないぞ!」

 笑顔でこちらの首元にしがみついてきた。

「ん……んん、ゆっくり……ゆっくりと……んぅ……、くぅう……っ」

 腰を前後させ、小さな膣口に亀頭の照準を合わせる。
 そのまま体重をかけてずり下がってきたノルを、こちらからも突き上げると……。

「あひッ!? おっ、おおおお~っ!? ズルッと入って……おひぃいいっ!?」

 素っ頓狂な声をあげて、ノルはミチミチと肉棒を咥えこんでいった。

「うぐっ、ぁ……き、きっつ……っ!」
「かひゅ~っ……! はァッ……はァッ!? ま、丸ごと入ってきよった、丸ごとぉ!」

 ノルの身体を貫き、子宮どころか内臓までを押し上げる俺の亀頭。
 普通のエルフならまだ、なんとか受け入れられたかもしれなかった勃起は今、あまりに未発達な狭い膣道にを押し拡げている。

「あ……ぐ、んん……っ、くぅー……い、痛い……っ、はぁ、はぁ……っ」

 柔らかくペニスを覆う、受け止めるというよりは限界まで拡げられた肉襞でかろうじて咥えるのに精いっぱい。
 それなのに、種を保存しようとする本能からか……ノルが興奮しているからか、膣内はじっとりと湿っていた。

「だ、大丈夫か? 一度下ろして……」
「よ、よい! しておればすぐに慣れる……っ。せ、せっかくおぬしと繋がれたのじゃ、子種を搾るまでは絶対に抜かぬぅう……! はぁっ、はぁ、はぁあっ……!」

 額に脂汗をかきつつも、ぐっと俺の首を軸にして昇り棒のようにがに股で動き出す。

「あ……はっ、はぁっ……はぁ、は……ぁっ……。こ、こんなにも『ぺにす』が凶悪なデカさとは……んっ! 節くれだってゴツゴツしておるし……んぅ、腹の中が火傷しそうじゃあ……んんんっ……!」

 ず……ずずずっ、ずぬっ……、ずっ……! ずっ、ぬちゅう……!

 なまめかしく腰を回転させ、わずかでも快楽を得ようともがくノル。
 俺はノルの細かな動きにも反応し、ますます太く反り返るそれを抑えようとしたが無駄だった。

「……ちょっと動かれるだけで、ギュウギュウ締めつけられて……!」
「こ、こらぁっ! 際限というものを知らぬのかぁ、お、おぬし……あふぅっ!? こ、これ以上大きくされたら……あ、あ、し、死んでしまうぞぉ……あぅあああっ!」

 ビクビクと悶えつつ、顔を赤くしているノルを手助けするために、激しく痙攣している細腰を掴む。

「はぁううぁっ!? 何を……って、あッ!? あっ、ぁっああああっ……!? あひ……!」

 俺が力任せに結合部を擦りつけ、ノルの肢体をグラインドさせるとすぐにその痩せた身体が跳ね、真後ろにのけぞった。

「んぉっおっおっおぉおおんんんっ!? 串刺しッ、串刺しになって……んあはぁあっ!」
「我慢してくれ、ずっとジッとしていても辛いだろうから……! せめて、気持ち良くなるまで俺がコントロールする!」
「んひィっあぁっ!? こ、『こんとろーる』と言ってものぉっ!? そんないきなり……あぐっ!? あっあっあっあっあっ壊れるっ、裂ける、この痴れ者ぉおお~ッ!? あーっ!?」

 元々妖精だからなのか、それともノルがとびきり軽量化されているのか。
 ちょっとした米袋程度しかない重さを、やたらめったらに動かすとノルの股間からじょわ……と熱い雫が湧いてきた。

「んっぅ、うううううーっ!! 待てぇっ、ま、まっ……あああああーっ!」

 じょろじょろと肉竿をつたって、ふたりの脚を濡らす尿。
 黄金色の液体を垂らしながら、ノルは一方的に俺の男根で処女穴を削られていく。

「あーっあああっ! あっひっ、んひぃいっ! きゅ、救世主っ、きゅうへいひゅううっ……! チンポ、チンポ強すぎるのじゃ、ちっとは加減せいっ……ああああっ、し、死ぬ……おちんぽ強すぎて、あっんぐぅっ!? か、身体の中身全部上がってくるのじゃ、あっ……頭ッ、あたまグラグラひて……っ! んぃいいいっ……!?」

 ぐちゅんっ、ごっちゅっ! ぐちゅっ、ぼっちゅっ……!
 尿道に響くような水音が立ち、俺のモノにもノルの体重がかかる。

「こ、れは……くぅ……!?」

 目の前がチカチカし、股間全部がノルにしゃぶりつくされる快感。
 これ以上激しくピストンしたらノルが壊れてしまうかもしれないと頭でわかっていてもどうしても、粘膜の摩擦がやめられなかった。

「あひッ、ひっあっ、あっあっっあああああっ……! ゆ、揺れるっ、揺れる……あぁっ救世主のおちんぽだけでさ、支えられて……おぉおおっ! 『おなほ』のように使われておるのに……! おっぉっ、き、気持ちよい……気持ちよい……ああああっ! わ、わらわは変態だったのかぁ……っ!? んぉおおおっ……!?」

 潮と尿との混合液を大自然に撒き散らしながら、喘ぐ、わめく……やかましいことこの上ない。
 けれど彼女が言うように、ノルのちびおまんこの具合は最高でひと突きごとにぷぢゅっ、ずぢゅぷっ、と大陰唇がめくれあがってはまたこじ開けられるのが、感触でわかるくらいに窮屈だった。

「んぁあああッ……死ぬ、死ぬ、しぬ……ぅ、あっあっあっ、ひぁっあっあっ」
「……じゃ、じゃあやめるか? こんな愛液ダラダラで?」
「や、やめにゅ……! おぬしの子種を子宮で受けるまでは何があっても……! じゃが……わかっておるのじゃが……おっうっ!? 衝撃が……あぅあああっ! つ、強すぎるのじゃ……あっ! イグぅっ……みっともなくイキまくってしまうのじゃああっ、ああッ」「……うぁ、あああっ……?」

 ぎゅちぎゅちぎゅちぎゅちっ……!
 ちぎり取られるかとおののきながらも、ノルの膣内が収縮するそのうねりにペニスを預けた。

「は……ぁああっ、子種、子種……精液を注いでくれぇ……っ! わらわの奥に……!」

 口を緩ませ、淫らに腰をくねらせながらノルは生中出しをねだってくる。

「一族をぉ……すくっ、ああぁあううっ! 救うため……に、あぁああっ! も、もうダメじゃ、もう……もう……! わかっておるのじゃろ、ずっと痙攣しっぱなしなのじゃ、おまんこ……おまんこバカになってしまう! あっおっ、おっおぉおんんっ! 射精……射精のことしか考えられなくなってしまう、は、はよう、はよう……ぅっ!」

 切羽詰まって俺の首に爪をたてるノル。
 その下半身をヤケクソでぐりぐりと前後左右するとまたジョロッ……と尿が漏れた。

「っひぃいいいっ……!」

 ノルの全身を駆けめぐる電流が、今度はまわりまわって俺の股間に到着する。

「……救世主、救世主どのぉおおっ……! わらわはもう……もうイっ……あーっ!? ああああっ……! イくぅっ! イクっ、イキまくって死ぬぅううっ……!」

 こちらも何度となくノルの絶頂をペニスに感じて、排泄欲求が頂点に達していた。
 荒ぶる肉棒を容赦なくノルの一番奥にねじりこみ、白い絶頂液をほとばしらせる。

「ノル、ノル……!」
「おはぁあああっ……! しゃ、灼熱のように……どびゅどびゅとわらわの最奥に……んいぃいいいいーッ……! あううううーっ!」











 一度起爆した精液は留まるところを知らず、ノルの濡れた粘膜を白く塗り替えた。
 ドクドクと脈打つスペルマが排出され、何も知らなかった膣奥にしっかりとメスの本能を刻みこんでいく。

「お……おおお……。これじゃ、これが欲しかったのじゃぁあ……。救世主、よいぞ……このまま交尾を続けよ、そうしてわらわが確実に孕むまで、100回でも2000回でも種を放つのじゃ……!」
「干からびて死んじゃうから、それ……って、ああああ!?」

 ぽう……、とノルの全身が光に満ち、次の瞬間その輝きが俺の肉棒に集まってきた。

「な、なんじゃこれえええっ!?」
「永久にエッチを続けられる魔法じゃよ。んふ……一度の射精で放すと思うたか? わらわも既に絶頂と射精を一度経験した……。同じ技は二度と効かぬ……!」
「強敵と書いて『とも』と読む、みたいなこと言いやがって……ぇ!」
「ほれ。ほれほれ、おぬしの汁でだいぶ滑りが良くなってきたわ。ガンガン動くゆえ、おぬしもわらわを攻めまくるのじゃ……! んっふっ……! そりゃそりゃそりゃあっ!」
「おっぐっ……うああああ!?」

 天賦の才があったのか、ノルはセックスを知識として吸収し、白濁液をダラダラ垂らしながら今度は俺を攻めたててきた。
 俺の性感帯、俺の悦ぶ腰の動かし方……それらを見抜き、器用にずちゅり、ぬぽぬぽと膣襞いっぱいでしごきだす。

「あぐぁっ、で、出るっ、出る!」

 びゅぶるるるっ、と数度のグラインドで搾精されてしまった俺は、ノルの表情が嬉しそうににやけているのに気が付いた。

「……んっふっ……快楽の果てまでゆこうではないか、ふ・た・りでのぉ♪」


※   ※   ※



 ……それから数時間後。
 俺にべったりとしがみつき、飽きもせず腰を動かすノルに一体何発のマグマを搾り取られただろう。

「おほーっ♪ 出るわ出るわ、噴水のようじゃなぁ~♪ さすがはわらわの選んだ男よ!」
「んぎっ……み、ミイラになる、殺されるぅ……!」

 俺達の身体どころか、大地にまで深く染みこんだ種汁の……その量はペットボトル何本分だろうか。
 ノルに精液を注ぐたびに、限界を迎えた腰に、肉体にビリビリと痺れが走る。
 それでもエルフの大長老の腰使いはますます熱く加速して……。

「っはぁっ、はぁああっ……蕩けるようじゃ……! おぬしのペニスに、あんっ、わらわのこのちびっちゃいアソコがようやく順応してきたわい。これでしっぽりとおぬしを芯まで味わうことができよう……むふふふふっ」
「ちょっと待ってくれ、ノル」
「んんん~? なんじゃあ、良いところに当たっておるのじゃ、おぬしも協力せい。んっ……わらわのぉ、トロトロおまんこをそのデカブツでじゅっぽじゅっぽせい! もっとじゃあ……っ」
「なんか、俺の身体がおかしい」
「んん? 孕んで子宮がやわくなったか? 気にするな、多少のことは魔法でなんとでも……」
「そういうんじゃなくて……うわあああああああ!?」

 俺の咆哮と同時に地響きが起こり、木々が大きく横に揺れ始める。

「んっ? こ、これは……?」

 ペニスを抜き、俺の身体をよじ登って状況を把握しようとしたノルだったが、それでも一歩遅かった。
 俺と離れるその前に、天が白く輝きはじめ……遠い神樹から光の柱が立っているのが見えた、その瞬間。
 閃光とともに、つい最近感じたばかりの魔法の力……ノルが俺を召喚したときとまったく同じ感触が、バリバリと全身を駆け巡る!

「んっぐっ、苦……しいぃっ……!」

 とっさに、呻いたノルを抱きしめる。
 と、次の瞬間……俺達はふたり揃って、現代の俺の家。
 ノルに召喚されたその日を指し示す、電子時計の置かれた俺の部屋に転移させられてしまっていた。

「こ……これは想定しておらんかった展開なのじゃが!?」

 ここがどこなのか、なぜ二人して飛ばされてしまったのか。
 俺がそれを問う前に、賢者であるノルは先に全てを把握していた。

「……わらわたちが異常にイチャイチャし続けたせいで、おそらく神樹の祝福を受けたのじゃろう。そして、元々あったわらわの魔力と神樹の祝福とが衝突し、誤作動を起こして『最も近く発動した召喚魔法』を逆再生したものと思われる」
「……一緒にノルまで来ちゃったのは……」
「そりゃもうズップリ繋がっておったせいじゃ。間違いない」
「や、やっぱりか……」
「少々待っておれ、神樹の力でこちらに飛ばされてきたのなら、またその力で戻ればよい……安心せよ、すぐに……。すぐ……に……」

 えい、えい、と宙に手をかざしても、ノルの周囲に変化は見えず……。
 それどころか、あちらの世界で常に持っていた大きな杖まで出現しなくなっている。

「んんん!?」

 素っ頓狂な声をあげ、しつこく魔法を発動させようと試みては失敗する。
ノルはしばらくあがいた後、俺の顔を見上げて宣言した。

「ダメじゃ、わらわの魔法が効かぬ! どうやら絶体絶命というやつのようじゃな!」





  ◆◆◆つづく◆◆◆

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