セックスオープンワールドへようこそ!
~異世界で勇者の父になるためにがんばって子作りします~
2020年2月4日
ぷちぱら文庫
著:田中珠
画:日向奈尾
原作:MOONSTONE Cherry
店の仕事を終えた俺は、アンナちゃんと遅い夕食を摂っていた。
ジョシュアさんは、この辺の男衆の会合があるとかで出かけている。
「…………」
「あ、セイヤさん! かけすぎ、かけすぎですよ!」
「えっ!? あわわっ」
アンナちゃんの言葉で気づくと、俺は肉をソースまみれにしていた。
「あちゃー……すごくしょっぱそう……」
「どうしたんですか、セイヤさん? 今日はなんだか心ここにあらずって感じです」
アンナちゃんが心配そうに俺を見る。
心ここにあらず、か。確かにそうかもしれない。
俺の心は元の世界とこの世界のあいだで、いまだに揺れ動いている……。
マドリーさんと夕奈の言葉が、あれからずっと気にかかっていた。
不安定な存在、そして旅人──。
このままだと俺は、この世界からも消えてしまうかもしれない。
「……ずっとここにいたいなって思って」
「え? あの……セイヤさん、トウキョウに帰っちゃうんですか……?」
途端にアンナちゃんの声が、しょんぼりとしてしまう。
「あ、いやその……もし俺が勇者じゃなかったら、ここにはいられないかな~って」
「どうしてそんなこと言うんですか?」
アンナちゃんは真顔になって言う。
「私にとっての勇者は、セイヤさんただひとりです。だって……馬車に轢かれそうになった私を助けてくれて、お店もこんなに手伝ってくれて……」
「アンナちゃん……」
「セイヤさんがいなくなったら、私……」
アンナちゃんの声が小さく、か細いものになっていく。
しかしすぐにそれが告白だと気づいたらしく、顔を真っ赤にして立ち上がる。
「ご、ごめんなさいっ、変なこと言って! お、お水持ってきますねっ!」
「待って」
俺も立ち上がって、アンナちゃんの腕を取った。
「セイヤさん? あっ……」
立ち上がって、アンナちゃんを抱き寄せる。
大きな瞳がびっくりしたように見開かれ──そして優しそうに細められた。
「……私、なにがあってもセイヤさんのこと、ずっと待ってますから」
「どこにも行かないよ。俺……アンナちゃんを幸せにするから」
「まあ……」
アンナちゃんの顔が喜びに輝く。
この世界に来て少ししか経っていないのに、ずっと昔から暮らしているような気がする。
いつの間にか俺は、この世界を心の底から好きになっていたらしい。
勇者なんて言われて、いろんな人から求められて。
ジョシュアさんの店で、なりたかった料理人にもなれた。
でも、それだけが理由じゃない。
この世界にいたい。それは、アンナちゃんがここにいるからだ。
ゆっくりと唇を近づける。アンナちゃんも、可愛らしい唇を重ねてくれた。
「んちゅ……」
「ん、んん……」
そういえば、俺のほうから女の子を求めるのは初めてかもしれない。
頭の片隅でふと、そんなことを考えた。
「はぁっ……んちゅ……ちゅ、ちゅ……んちゅ……」
ベッドに並んで腰を下ろしたまま、まずはじっくりと口づけを交わした。
舌先で唇をくすぐると、アンナちゃんの身体がぴくぴく震えた。
「あ、はぁっ……んちゅ、んんふぅ……んちゅ、ちゅ……んんんちゅ……」
舌で触れられ、少し困惑しているみたいだ。
俺はもう少し優しい動きにして、彼女の唇を丹念に愛撫した。
「はぁっ……はぁああっ……んちゅ……んんふぅ……んちゅ……んんっ……」
彼女の唇はとても滑らかで、ただ触れているだけでも気持ちがいい。
唾液もさらさらで、甘い味がふわりと口内いっぱいに広がる。
しばらく続けるうち、アンナちゃんも次第に感覚が掴めてきたようで、俺を迎えるように口を開けた。
舌と舌が触れあって、快感が跳ね上がる。
それは彼女も同じらしく、身体が大きく震えている。
俺は唇を重ねつつ、ゆっくりと彼女のことを押し倒した。
「あ……」
アンナちゃんの服を優しく脱がし、俺も裸になって腰を寄せた。
「す、すごい……」
アンナちゃんの視線は俺のペニスに吸い寄せられている。
「お、おっきくないですか……? それ……」
「うーん、普通だと思うけど」
天井を向いている自分のモノを俺も見てみた。
「……でも自分が勇者だってわかってからは、多少立派になったような……?」
さすがにそれは気のせいか。
「そんな大きなオチンチン、本当に入るんでしょうか……?」
「大丈夫だよ、きっと。男女って、そういうふうにできているようだし」
「ええ……ですよね」
「一応だけど、濡れてるよね? オマンコ」
「あ、はい、それは……」
アンナちゃんは少し赤くなってうなずいた。
「あなたとちゅーしていたら、もうお腹の中がとろとろになってしまって……ン……」
見てみると、すぐにそれとわかるほど女性器は潤っていた。
これだけ濡れていたら、もう大丈夫だろう。
「挿れるね?」
「は、はい……来てください……ン……」
アンナちゃんは俺を受け入れるように、少し脚を広げて、心持ち腰を上げた。
こちらもさらに身を寄せて、もう限界まで勃起しているペニスを入口にあてがう。
「ンッ、はぁっ……熱い……っ……はぁはあっ……」
アンナちゃんのオマンコは、熱い泥濘と化している。
軽く腰を押しつけただけで、亀頭がぬるっと滑り込んでいった。
「ンンッ……ッ……はっ……はぁあっ……んんあぁああっ……!」
「っ……ふぅっ……」
亀頭が最奥に触れたところで、いったん動きを止めた。
「はあぁっ……はぁああっ……ふぅふぅっ……んんんっ……」
挿入はスムーズだったけど、やっぱりかなり痛いみたいだ。
俺は彼女が落ち着くまで、しばらくじっとしていた。
「はぁはぁっ……私の中にいるんですね……あなたが……はあはぁ……」
「うん。もうすっかり君に包まれてる……俺のチンポ」
「本当だ……はぁはぁ……はっきりわかります……んんぁ……こういう感じがするんですね……好きな男の人、お腹に受け入れると……はぁはぁ……んんん……」
アンナちゃんは今度は、自分のおへそのあたりを見ていた。
その顔には、満足そうな笑みが浮かんでいる。
「やっぱり痛い?」
「ええ、少し……お腹の中で皮膚が剥がれたような感じがあったような……」
「ゆっくり動いてみるから、我慢できないようなら言ってね」
「動く……あ、そうか、エッチのときは男の人が動く……」
アンナちゃんが俺の顔を見上げてくる。
そんな視線をくすぐったく感じつつ、俺はまず小さく動いた。
「んっ、はぁあっ……はぁあっ……んんあぁあああっ……」
ちゅぷちゅぷと小さな音を立てて、ペニスがオマンコを出入りした。
温かいオマンコに包まれて、竿はもうびしょ濡れだ。
「んんっ……はぁはぁっ……あはぁあっ……んんんぁ……」
そっと彼女の様子をうかがうと、我慢できないほど痛いわけではなさそうだ。
オマンコの中はすっかり濡れていて、スムーズに動くことができる。
「はぁあっ……お、オチンチン、気持ちいいですか……? んんっ」
「うん。アンナちゃんのオマンコ、めちゃくちゃ気持ちがいいよっ……」
「んんぅんっ……▼ よかったです……はぁはぁっ……んんあぁあっ……」
アンナちゃんは本当に嬉しそうな顔になる。
喜びは身体にも影響するのか、濡れた媚肉がぎゅうっとペニスに絡みついてくる。
「っ……はあっ……」
「ふあぁっ、ほんとに気持ちいいです、あなたのオチンチンで私、んあぁあっ……!」
そんな彼女の反応に、俺のほうも少し動きを強めた。
結合部から鳴る卑猥な水音がますます激しくなり、ベッドもぎいぎいと鳴りだす。
「はぁあはっ、最初はあんな痛かったのに、もう、ふああっ、はぁあああっ……!」
アンナちゃんの身体にはじっとりと汗が浮かび、肌はうっすら上気している。
「初めてのエッチで、こんな、感じてしまうなんて、はぁはぁっ、これってやっぱり、あなたが勇者様だからなんでしょうか? はぁふぅっ、んんんっ……!」
「かもしれないけど、一番大事なのは、お互いの気持ちじゃないかな。嬉しいとか好きって気持ちがないと、快感もないと思う……ふぅうっ……」
腰を動かしながら、俺たちはそう囁きあう。
「うん……ですね。はぁはぁ……私、あなたに抱かれてとても嬉しくて……はぁあああっ……だからこんなに感じてしまうんですよね……んんんぅっ!」
「はぁはぁっ……アンナ……!」
「んんんっ、んんぅんんーっ! はぁああっ、はぁああああーっ!」
愛おしさが込み上げてきて、つい動きを強くしてしまった。
「ごめん、呼び捨てにしたりして。はぁはぁっ」
「ううん、そのほうが嬉しいです……あ、アンナって呼んで……ふああああっ!」
「うん……っ……アンナ……アンナ!」
そう呼ぶと、彼女の反応はさらに高まっていく。
「あぁあっ! な、なんかきちゃいそうです、はぁはぁっ、これが絶頂……?」
「イケそうならそのままイッて……? 俺ももうイクから……ッ……」
「うんっ……イク、イクんですね? 私の膣内で、はあぁっ、はぁああっ!」
「うんっ、イクよ、アンナの膣内で出す……!」
「あぁあああっ……▼ あぁあぁんっ、はぁあああーっ……▼」
射精を予告されて、それでまた彼女の性感は引き上げられたようだった。
そして中出しをせがむようにクイッと腰を持ち上げるのだから、もうたまらない。
「きてっ、あなたの精子っ、私の膣内に出してぇっ▼ あぁあああっー!」
「イクッ……出すよ、アンナ……! ッ……!」
「きちゃう、きちゃいます、んんんああああっ、ふあっ、はぁああああっーー!!」
アンナの懇願に応えて、俺は睾丸の奥底から思い切り精子を撃ち出していく。
「んんぅんんーっ……ッ……はっ、はぁあああっ……ふあぁああああっ……!」
生まれて初めての絶頂と膣内射精に、アンナは呆然としているように見えた。
それでも軽く腰は持ち上げたままなので、ふたりの性器は限界まで結合している。
そんな状態で、俺のペニスはびゅくびゅくと子種を放出していた。
「あはぁああっ……はぁああーっ……ふうぅうーっ……んんんんっ……」
「っ……はぁああっ……」
何度も射精が続いて──ようやく終わった。
彼女も絶頂が引いていったようで、腰をベッドに落ち着けた。
「はぁ……はぁ……お腹……あったかいです……はぁああっ……」
アンナは自分のお腹を撫でた。その仕草は、とても満ち足りたように見える。
「ふうぅうっ……お腹の奥が、あったかくなって……あなたの子種を受け入れている……そのことがはっきりわかって、私とっても嬉しくなりました……▼ はぁはぁ……」
「アンナちゃん……」
「アンナって呼んで……」
アンナの顔には、幸せそうな微笑みが浮かんでいた。
この続きは、2月14日発売のぷちぱら文庫『セックスオープンワールドへようこそ! ~異世界で勇者の父になるためにがんばって子作りします~』でお楽しみください!!
(C)TAMA TANAKA/MOONSTONE