LIKE×LOVE
~十津川光(カノジョ)と綴る純愛アルバム~
2019年11月29日
ぷちぱら文庫
著:春河ミライ
画:庄司二号
原作:rootnuko
12月13日発売のぷちぱら文庫『LIKE×LOVE ~十津川光(カノジョ)と綴る純愛アルバム~』のお試し版です!



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クラスの人気者な彼女のヒミツを
偶然知ったことから始まる
ピュア・ラブストーリー♪






「もぅ、さっきからあんまりじろじろ見ないでよ……恥ずかしいじゃん」
「いや、だって……その……」
「水着、すごく似合ってるなって」
「ふふっ、ありがとう。なにせ一緒に選んでもらった水着だからね」

 照れくさそうに笑う光に軽く誉め言葉は流されてしまった。

「でも、そういう暦くんのほうこそ。水着姿、なかなかいいかんじに決まってるよ」
「ん、そうかな……。だといいんだけど」
「もぅ、もっと自信持ってよね。ほら、いこっ……。っ……!?」

 笑顔でこちらの手を引こうとした光は、真っ赤になって足を止めてしまった。

「えっ、何……。どうかした?」
「ど、どうかしたって…………それはこっちのほうが聞きたいよ……」

 目線を合わさず、俯きがちに光は答える。

「……?」

 いったい何が起こったのか、皆目検討もつかない。
 参ったなと、つられてこちらも視線を下に……さげたところで、見事にもっこり隆起した自分の股間が目に入った。

「……!?」
「それじゃあいくらなんでも、一緒に並んで歩くの……恥ずかしいよ」

 確かに、これでは一緒に歩くのは恥ずかしいだろう。
 手を握られたぐらいで、反応してしまったと考えると恥ずかしすぎる。

(勃起しない、勃起しない……。そうだ、勃起なんてするものか!)

 自分にしつこく暗示をかけつつ、光のほうを見れば途端に目に入る眩しい肢体。
 それにしても水着っていうのは、なんて破廉恥な姿なんだろう。
 肌の露出面積は余裕で90パーセントを優に超え、ピンポイントな場所のみを隠すことでよりいっそう、その局部に目が向くよう仕向けられているというか……。

「……治まらないみたいだね」
「ごめん」

 どこか人気のない場所で落ち着くのを待つか、いっそのこと……再発防止も兼ねてスッキリしてくるか、と悩んでいると、光が話しかけてきた。

「溜まっているものを出したら、それですっきり……するんだよね?」
「……まぁ、うん」
「だったら私も付き添うよ」
「……!」

 ごくりと唾を呑み込めば、愚息も期待してしまってビクリと反応する。

「具合の悪い人を介抱してあげるのは、同行者の責務だもんね。ほらほら、行こっ」

 光はオレの前方をガードしながらトイレに向かってくれた。
 そして、できるだけ利用者の少ないトイレの個室を選んで入る。

「じゃあその、問題の患部を……見せてもらおうかな」

 股間にぐっと顔を近付け、光が笑う。

「あ、でも……その前に……できたら、その……光のほうも脱いでほしいかなって。上のほう……ブラだけでもいいからさ。そしたらきっと、治療のほうも捗るかと思うんだ」
「ん、わかった。仕方ないなぁ、そういうことなら」

 光は馬鹿にしたりせず、くすりと笑って、身につけていた水着に手をかけた。

「どう、こんなかんじで……いいのかな? じゃあ次は、暦くんの番だからね。自分で脱ぐのと脱がされるの、どっちがいい?」
「それは…………できたら脱がしてほしいかな」
「ふふっ、わかった。そういうことなら失礼して」

 光が海パンに手をかけて、そのまま下に引きずり下ろす。
 すると脱がされた海パンの下から、反り返ったペニスがぶるんっと勢い良く外に飛び出した。

「わっ、すごい……! 間近で見るとこんなにおっきいんだ……」
「まぁ……。今はとにかく溜まって、パンパンだからっていうのもありそうだけど」
「ふふっ、それにしても……間近で見るとすごい迫力。見てるだけでなんだか顔のあたりが火照ってきちゃった」

 顔を赤くしながらも、光は興味津々で見ている。

「で、これから……どんなふうに治療、してもらえるのかな?」
「えっと、そうだね……。まずは手始めに、患部の触診から……始めよっかな」
「うっ……!」

 竿の部分に彼女の指が触れただけで、身体が飛び上がってしまいそうな快楽を覚える。
 魅力的な恋人の肢体が間近にあることと、薄い扉のすぐ外に他人がいる、という状況が相まって感覚を鋭敏にしているみたいだ。

「ふふっ、やっぱり……。これはなかなか重症みたい」
「治療法なら……わかるんだけど」
「ん、なになにどうやるの。おしえておしえて」
「えっと、まずは手を……根元のほうから先っぽまで、ゆっくり前後に動かして」

 手で筒を作り、扱く仕草をして見せる。

「それはたとえば……こんなふうに?」

 光のやわらかな手が、ペニスをきゅっと締め上げる。

「ひぁっ……!」

 そのあまりの気持ち良さに、思わずまた声が出た。

「ダメだよ、あんまり大きな声出しちゃあ……。中で何をしてるか、外にいる人にバレちゃうじゃん」
「そ、それはそう……なんだけどっ」
「手ではしたこと、あるんだよね? だったらそんなにビクッとすることないのに」
「いや、俺もそう……思っていたんだけど」

 なんていうか、自分でするのとは気持ち良さの度合いがまるで違った。

「たとえばだけど、自分で足の裏をくすぐっても……べつに大してくすぐったくはないみたいな? たぶんそれと似たような感覚で……」
「人にされると、感度がより……アップするんだ?」

 にこりと笑った光の、ペニスを扱く手の動きが明らかに前より速くなる。

「ね、どう。きもちいい……?」
「いや、これはもう……気持ちいいとかって、そういうレベルじゃ、なく……」

 ちょっと扱かれただけなのに、早くも身体の奥から込み上げてくるものがある。

「そかそか、じゃあ治療方針はきまったね。あとはこのまま……」
「うぅっ、やばい……! これっ、ほんと……」
「ん、どうかしたかな。それとももう、このあたりで止めておいたほうがいい?」

 ここに来た目的を考えたら、さっさと出してスッキリしてしまうのが正解だろう。
 でも今はそのことよりも、優先したいことが……他にできてしまった。

「もうちょっとだけ、ペースを、その……緩めてくれたら……」
「ん、了解」

 そう言って光は淫靡な笑みを浮かべると、手の動きをピタリと止める。

「さて、と……。次はいよいよお待ちかねの……」

 じっと目の前のモノを見つめながら、見せつけるように大きく口が開かれた。
 けれど、身構えた俺に与えられた刺激は、レロお、とごく軽く竿を撫で上げるような舌の動きだ。

「ふふっ……。どうかな、こんなふうに……おちんちん、人に舐められるのは?」

 もちろん気持ちいいことに違いはない。
 でも正直、期待していたものと少し違って……性的快感というよりはくすぐったさのほうが勝る。

「お待ちかねっていうから、俺はてっきり……」
「ふふっ、ごめんね。メインディッシュはあとに取っておく派なんだ」

 焦らされている、とは思うが、期待でゾクゾクしているせいで、わずかにかかる息まで気持ちいい。

「ね、どのあたりを舐められるのが……とくに感じる?」

 答えに詰まっている間も、舌先でチロチロとくすぐるように亀頭あたりを舐めてくる。

「うっ、そこ……! 亀頭と、竿の……ちょうど中間あたりの、外に少し……張り出してるあたり……」
「カリ首のあたりが、感じるんだ?」
「……! なんだ、わりとそういうの……詳しいんだ?」

 少し意外な気がして聞くと、光は恥ずかしそうに首をすくめた。

「うん、ちょっとこの前……勉強したんだ。役立つこともあるのかなって」
「そ、そっか……。じゃあこうして、舐めてるのも……」
「うん。口でする前に、手で扱いたり、舌で刺激を与えて彼氏のアソコを勃起させてあげましょうって。でも、初めっから硬くなってたし、だからそこは……手順をスキップしてもよかったんだけど」

 そこで言葉を切って、レロっと竿の裏筋あたりが舐め上げられる。

「あんまりあっさり終わっちゃうのは、勿体ないかなぁって。そんな気がしたもので」

 ちろちろとした弄ぶような動きは、悪戯っぽくも残酷だ。

「でもこうして焦らすのも、そろそろこのへんにしておこうかな。あんまり長時間、トイレに籠もっていたら怪しまれるだろうし」

 そう言って、光は亀頭にちゅっとソフトなキスをしてから、おもむろにパクリとペニスを口のなかに頬張った。











「あっ、あぁ……、やばい……、これ……」

 舌のヌメッとした感じや、柔らかさ。包み込まれる感触や熱は膣の中と似ていて……でもそれは近いようで、全く別種の快感でもある。

「ほう、うまひゅ……へひへふ?」

 光が何を言っているのか、はっきりとはわからない。
 それでもだいたいのニュアンスや、何かを尋ねていることは伝わってきた。

「あっ、いいっ……、きもち、いいっ……」

 素直に快感を伝えると、光は嬉しそうに顔を前後させた。

「んっ、んじゅぅっ……、れろっ……、んちゅぅっ……」

 口の全体を使って頬張ったかと思うと、熱心に舐め回す。

「うっ、あっ……くぅっ……!」

 口の中の感触だけでも蕩けそうなのに、さらに追い討ちをかけられては、平気でいられるはずもない。

「あっ、これっ、やばい…………。口でされるの、思ってた、以上……に……」

 自然と呻き声が漏れてしまう。
 するとそれを受けてか、光は一旦フェラを止めた。

「はぁぁっっ、もぅ……。あんまり声に出したら、外の人に……気付かれちゃうよ。イクときだけ、イクって言ってね。それ以外の私語は禁止とします」
「……うす、了解。気を付けます」
「くすっ。わかればよろしい」

 こちらの返事に光は満足そうに頷いて、再びフェラは再開された。

「ぢゅっ、ぢゅぽっ……、ぢゅっ、んじゅっ……、ぢゅぽっ……、ぢゅっ……」
「あぁ、ふっ……、はぁっ……」

 声を必死に押し殺しながら、小さく喘ぎ声を漏らす。
 気持ち良くても、自由に声を出せないことがこんなに辛いことだったとは……。




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(C)MIRAI HARUKA / rootnuko