変態エルフ姉妹と真面目オーク
2019年10月21日
ぷちぱら文庫
著:すまっしゅぱんだ
画:友吉
原作:Waffle
「おはようございます、女神さま。今日も祈りを捧げに参りました」
やってきたのは、家の近くにある洞窟だ。オラはそこにエルフの守り神であるフィオナさまの像を建て、ずっと昔から毎日欠かさず祈りを捧げている。
なぜオークであるオラがエルフの神様を信仰しているのか。その理由の説明をするには、時間を三十年ほど遡らないといけない。
オーク族とエルフ族は、かつて戦争をしていた。その戦争で、オーク族はたくさんのエルフの女子供を犯したそうだ。でも最後にはエルフ族が勝利し、オーク族は全滅した。当時子供だったオラだけを残して。
そのオラも、本当は処刑されるはずだったそうだ。でもエルフ族が崇める女神フィオナさまの計らいにより、ある条件付きで助命された。それを知ったその日から、オラは命の恩人である女神さまを崇拝し、こうして祈りを捧げるようになった。
「禁忌を犯した我が祖先の代わりに、今日も鎮魂の祈りをここに捧げます。犠牲になられた方が心穏やかに天界で暮らせますよう、贖罪の務めを果たさせていただきます」
オラは最後に深々と頭を下げて祈りを終えると、洞窟を後にした。
オラが住んでいる場所は、グラフトロンという名前の大森林の奥のほう。そこに小さな小屋を建て、畑を耕し、狩りをするという自給自足の生活を送っている。
さて、小屋のある場所は主要な街道からも外れているから、この日それを見つけたのは偶然というより他ない。
「ん? なんだこりゃ?」
それは旅行者が使うような、丈夫な革製の鞄だった。小屋と洞窟とを結ぶ道の途中に、それが横倒しになって放置されていた。重さからして空というわけではなく、ついでに言えば取っ手の部分が温かい。直前まで誰かが使っていたという証だ。
「だ、誰かいるのかッ?」
ぐるりと周囲を見回すと、茂みから人の足が四本ほど突き出していた。
「ま、まさかっ……何かに襲われたのかッ?」
このグラフトロンの森には盗賊の類から熊のような猛獣まで、敵と呼ぶに値する存在が数こそ少ないものの……いる。不幸にしてそのどれかと遭遇してしまったのかと思い、慌てて駆け寄った。
「お、おいっ! しっかりしろ……って、こ……こいつはっ?」
足を引っ掴み、茂みから引きずり出した。するとなんと、倒れていたのは見目麗しいエルフの少女達だった。
「う、うぅん……こ、ここは? あ、あなたは……?」
ふたりいるうち、金色の髪を背中まで伸ばしたほうのエルフがうっすらと目を開け、かすれ声でそう言った。その声で目を覚ましたのか、もう片方の銀色の髪を肩で切りそろえたエルフもまた、目を開けた。
「……う、あぁ……。誰? ひょっとして、この辺りに住んでいる人? だったら……申し訳ないけど、な、何か……口にできるものを……」
(ま、まずい……。こいつらふたりともエルフだ。オラがオークだって分かると暴れかねないぞ。それにどうやら空腹で倒れていたようだし、今激しく動くと最悪命に関わりかねない……)
オラは目まぐるしく思考を巡らせるが、ついにエルフふたりの目がぱっちりと開いた。
「あっ、あっ……あなたっ、そっ、その緑の肌……」
(や、やべぇっ! 何とかしてごまかさねぇとっ!)
「そっ、それにっ……その大きな身体と太い腕っ、尖った耳に……禿頭ッ!」
「べつに禿げてねぇよッ! オークっていうのはもともと毛が……」
……って、しまった。ごまかすどころか自分でオークって言っちまった。オラは慌てて口を手で覆うも、もう遅い。エルフふたりは顔をひきつらせ、身体を起こした。
「や、やっぱりあなたはオークですのねっ?」
「た、確かにオークだが、聞いてくれっ! オラはエルフを襲ったりしねぇっ!」
「え、えぇっ?(エルフ二名)」
ふたりを落ち着かせるべく咄嗟にそう叫んだが、困惑が深まっただけだった。
「信じられない気持ちは分かる。でも本当なんだ、信じてくれっ! オラはエルフを犯さねぇっ!」
「なんでですのっ?」
「えっ?(オラ)」
さらに言葉を重ねて誤解を解こうとしたオラだったが、思いがけない言葉が返ってきて横っ面をぶっ叩かれた気がした。
「エルフと見たら迷わず犯すっ! 二秒で即レッ! それがオークでしょうっ?」
「う、うん? いや確かに昔のオークはそうだったらしいが、オラは……」
「早く犯してっ!(金髪エルフ)」
「んんっ?(オラ)」
「早く私を犯してよっ!(銀髪エルフ)」
「んんんっ?(オラ)」
「はやくっ! 私達を犯してっ!(エルフ? 二名)」
「んんんんんっ?(オラです)」
「はやくっ! そのオークチンポをオマンコに突っ込んでっ!(キ○○イ二名)」
少し変わった夢を見た朝。少し変わったことが起きた朝。
「えっ、えぇぇぇぇぇぇえええええええっ?」
オラはとんでもなく変わったエルフふたりに、出会ってしまった。
どういうことだ? なんなんだこいつらは? 行き倒れていたところを助けてみれば、開口一番犯してときた。普段人と話をする機会のないオラでも分かる。こいつらは異常だと。いや、待て? 待てよ? もしかしたらオラの聞き間違いということも? 十分に有り得る。こんなに可愛らしいエルフの少女ふたりが揃って変態……。
「早く犯してくださいましっ!」
うん、変態だったわ。紛うことなき変態だわ。やばいぞ。やばい。これ以上関わりあいにならないほうがいい。オラの本能も、逃げろと全力で警告を発している。
「も、もうっ……こんな恥辱にまみれた恥ずかしいセリフを乙女であるわたくし達に何度も言わせるなんて、あなたってなんて鬼畜なんですの♪」
顔を赤らめ、くねくねモジモジとしながら金髪のヤバいほうがそう言った。
「す、すまねぇ……って、なんでオラが謝らねぇといけねぇんだよっ! お前恥辱って言葉の意味知らねぇだろ?」
「そんなことはありませんわっ! なぜならわたくしが一番最初に覚えた言葉ですものっ! 意味から用法まで、ばっちりですわっ!」
「もっと他に覚えるべき言葉あったよなぁっ?」
「そんなことより、レイプっ、レイプですわっ! オークは出会って即レが常識なんですわよねっ?」
「そんな常識は知らねぇっ!」
「お姉さま。もう私我慢できません。チャチャッとやってしまいましょう」
銀髪のヤバいほうが服を脱ぎ始めた。俺の中のレイプの定義が乱れる。
「うぉおいっ! 姉? 姉っつったか今っ? だったら妹の奇行を止めろっ!」
「そうですわねっ!」
力強く頷きはしたものの、姉エルフまでもが服を脱ぎ始め、あっという間にスッポンポンになってしまった。
「オラは妹を止めろっつったんだよっ! お前までが脱いでどうするっ!」
「さぁ、ふふふっ、レイプ、レイプですわっ♪ この日をどれだけ夢見たことか……」
あ、だめだこれ。完全に頭逝っちゃってるやつだこれ。貞操の危機をヒシヒシと感じたオラは、クルッと踵を返すなり全力で逃げ出した。だが、もうすでに遅かった。
「逃がしませんわっ!」
「ぐわぁぁぁぁああああああっ?」
身体が突然痺れ、動かなくなった。ドサッと倒れ、尻もちをつく。辛うじて動く首を持ち上げると、そこには獣のように目を光らせたエルフ姉妹がいた。
「お、お前……魔法使いか……」
「えぇ、いかにもその通りですわ。はぁ、はぁ、本当はこんな手荒なことはしたくなかったんですのよ? 平和的に犯していただこうと思っていましたの(姉エルフ)」
「平和的に犯すってどういう状況だよっ!」
「なのに、オークさんが逃げるから……(妹エルフ)」
「逃げるに決まってんだろっ?」
「なんで? こんな美少女ふたりを前にして何も感じないってことはないでしょ? 実際興奮してるんじゃない?(妹エルフ)」
「恐怖なら感じてる」
「ふふっ、オークさんは奥ゆかしいんですのね。でも、それも最初の内だけですわ」
「お、おいやめろっ! 近づくなっ! オラに触れるなっ! オラは『犯さずの誓い』を立ててんだっ! 何があっても、オラは……」
「犯さずの誓い? まぁ、なんて高潔なお方ですの。でも……」
姉エルフがついに、動けないオラの身体に跨った。
「それではなぜ、こんなにもオチンポをおったてていらっしゃるんですの?」
「うわ、これは凄いですね。本に書いてあったオークチンポも凶悪でしたが、これはそれ以上ですよ、お姉さま」
「く、くそ……」
生まれて初めて年若い女……しかもエルフと言葉をかわし、あまつさえ裸を見てしまったせいで、別の意味で身体がいうことを聞かない。犯さずの誓いを立ててはいるものの、性欲がなくなったわけではないのだ。むしろあり過ぎて困るほどで、毎日毎日自分がオークであることを呪っている。
「太さは私の手首以上はありますね。こんな棍棒のようなものが、蜜が滴るお姉さまのヌルヌルオマンコを犯すわけですね」
「犯されてんのはこっちだよっ! てかおいコラッ! なに冷静に観察してやがるっ! あとその手帳はなんだっ!」
「これかい? 見ての通り、記録しているのさ。君のチンポの長さと太さをね」
「ンッ、あんっ♪ 夢にまで見たオークチンポがわたくしのオマンコを擦っていますわ♪」
クパッと開いた性器をオラのチンポに押し当て、腰を前後させている姉エルフ。そのたびにグチュグチュニチャニチャと卑猥な水音が響く。
「ふふっ♪ はぁ、はぁっ……よ、ようやく……ようやく、わたくしのオマンコがオークチンポに犯されるときが来たんですのね……」
「戦争が終わり、オークがこの世から姿を消したことで、もはや行われることはなくなったはずのオークによるエルフの種付けレイプ。ですが今日、数十年の時を経て、その伝統が甦るのです。お姉さまの手で……いえ、オマンコによってっ!」
「楽しそうですねっ! レイプが伝統とか、そんなクソ伝統そのまま廃れて消えてしまえよっ! 復活させようとすんなよっ!」
「さぁ、歴史的な一歩をお姉さまが踏み出してください。私は、それを見届けます」
オラの精いっぱいの皮肉も、妹エルフには通じないらしい。サラサラカキカキと、手帳になにかしらを書き込み続けている。
「くそっ! やめろっ……頼むからやめてくれっ! 挿れられたら、死ぬっ! オラ絶対死んじまうっ!」
オラは必死に抵抗した。動きを封じられているオラにできることなどたかが知れている。姉エルフは自分の股間にチンポをあてがうと、そのまま腰を下ろしてしまった。
「ンッ、あはぁぁぁぁぁぁああああああんっ♪」
そしてついに、恐れていたことが起きた。齢三十を超えて守り通してきた童貞が失われた。そして今まで味わったことのない快感が脳天を突き抜ける。
「おい、もうっ……抜いてくれっ、頼むからっ、抜いてっ……くれぇっ!」
オラは息も絶え絶えになりながらそう懇願したが、姉エルフはクソ長い耳を持ってやがるくせに聞く耳は持ち合わせていないらしく、さらに深く咥え込もうと腰を下ろす。
「あっ、あっ、腰が止まりませんわっ♪ もっと奥まで挿れたら、きっと、ふふっ♪ きっともっと気持ちいいに違いありませんわっ♪」
膣穴でチンポが半分ほど咥え込まれてしまった。ジュプリと水音を発しながらチンポを飲み込んだその穴からは、白濁した汁がブチュルッと押し出された。
「あぁんっ、エッチな音♪ でもこれでいっぱいですわっ♪ オチンポの先がっ、わたくしのオマンコの奥っ、押し上げていますわぁっ♪」
「流石はオークチンポですね。特大の張り型で慣らしたお姉さまのオマンコですら、半分ほどしか入れられないなんて……」
姉エルフの口からタラリと唾液が滴った。それはオラの腹に落ちて服に染みを作る。
「はーっ、はーっ♪ あぁ、もう幸せ……ですわぁ♪ でも、挿れただけでこんなにも気持ちいいなら……動いたら、どうなってしまうのかしら♪ ふふふっ♪」
「あっ、あっ……やめろっ、この状態で動くとか、本当に……」
「では早速……出し入れしてみましょうっ♪ オマンコでっ、うふっ♪ オークチンポっ……出し入れっ、出し入れっ♪」
姉エルフは恍惚の表情を浮かべ、もう一度涎を垂らした。もはやチンポのことしか考えていないといった顔で、ゆっくりと腰を上下に動かし始める。
「あひぃぃいいっ? んあっ、あっ! これっ、あっ、あひィィイイッ♪」
ニチュッ、ブチュルルッと、先ほどよりも大きな音が股間から響く。そのたびに下半身が溶け落ちそうなほどの快感がもたらされた。
「お姉さまのオマンコから、まっ白い愛液が漏れ出てますね」
「あひっ、あっ、あぁんっ! か、観察っ、されちゃってますわっ♪ オークオチンポをオマンコでガッチリ咥えてるところっ♪ 記録までされてっ、あっ、あっ♪」
「味は……ペロッ……ヂュルッ、ヂュルルッ……ジュズズッ、ジュルルルッ」
「ンあっ、ひぁぁぁああああっ♪ あっ、あっ、エイミーッ、ンあっ、あぁンっ♪ ダメっ、わたくしのオマンコ汁っ、吸ったら、あっ♪ ダメですわっ、ダメですわっ♪」
「味は非常に濃厚……と。酸味は少なく、甘い。ヌルリとしていて、飲み込むのが困難なほど……。それでお姉さま。オークチンポは今中でどうなっていますか?」
「チ、チンポっ? オークチンポっ? 中でっ? あっ、あっ、それはもう……すごいですわっ♪ オマンコの中でっ、ビクビクッて、たくさん跳ねてっ……おほ♪」
感じながらも、妹の質問に律儀に答える姉エルフ。依然として涎がボタボタと滴り、オラの服を汚し続けている。
「ぐっ、うぁっ……やめっ、で、出るっ……もうっ、うっ、あっ……」
快感が込み上げ、次に来るのは射精の衝動だ。ニュプニュプと温かくヌルリとした膣粘膜にしごかれたチンポが、今にも吐精しそうになっている。
「んへぁっ? 出るってっ……あんっ♪ お精子のことですわねっ♪」
「お姉さま。オークの精液は凄まじい妊娠率を誇るそうです。一度オマンコに精液を流し込まれれば、妊娠しにくいエルフといえど高確率で子供を宿すことになるかと」
「ぐっ、はっ……そ、そうだ……。だからはやくっ、抜いてくれ……」
でないと本当に射精してしまう。エルフの中なんかに射精しちまったらオラは……。
(オラは、確実に……死んじまう)
「え、えぇっ、分かっていますわ……。ふふっ、ふっ♪ ですからっ……」
何も分かっていない姉エルフがオラの手を握り、自分の胸に押し付けた。そして強引に胸を揉ませ、腰を激しく激しく振り立てる。ジュボジュボと。
「あがっ? なにしてっ……や、やめろっ! 出るって言っただろっ! このままじゃお前……。オラの子供を妊娠しちまうんだぞっ?」
ヌルリとした粘膜が、ジュッポジュッポとチンポをしごくたびに腰が浮きそうになる。快感が脳をしびれさせ、本当に射精してしまいそうになる。
「はっ、はいっ♪ ぜひ妊娠させてくださいませっ! 年若いエルフマンコでっ♪ オチンポブチュブチュ出し入れしてっ、あっ、あっ……好きなだ
けっ、お精子吐き出してくださいませっ♪ エルフマンコに気軽にっ、種付けしてくださいませっ!」
目の前が白んできた。射精を我慢し続けた結果、血液が大量にチンポに集まっているからだろう。
「あぁっ、まだ大きくなるんですのっ? これすごすぎですわっ♪ 張り型なんか比べ物にならないくらい……きもちいいですわぁっ!」
「た、たのっ……むっ、死ぬ……。オラ……射精……したら……死……」
「わ、わたくしもですわっ♪ あっ、あぁんっ! 死ぬほど気持ちよくてっ、あっ、あんっ! イキそうですわっ! オマンコイクッ、エルフオマンコイクッ♪」
色狂いの姉エルフは結局最後までろくにオラの言葉に耳を傾けはしなかった。それどころかきつく膣穴を締め付け、激しくチンポをしごいてきた。
「ついに射精のときが……。オークの射精は凄まじいと聞くけど、実際はどんな……」
姉エルフが腰を振り、妹エルフがそれを観察し、記録する。そんな異常な光景の只中に放り込まれたオラは、結局何ひとつとして抵抗できないまま……射精させられた。
「あぁンっ、イクッ、イクぅぅぅぅぅうううううううっ♪ あっ、あぁっ! すごっ、あひぁっ! あーーーーーーーーっ♪」
ゴビュッ、ブチュブチュブチュッ……と、姉エルフの股間から精液が溢れだした。オラのチンポは、一瞬で姉エルフの膣内を満たすほどの勢いで精液を迸らせた。
「んあっ、はっ、あひっ? ひっ、ンひっ、あっ、あぁっ?」
「す、すごい……。オマンコが精子で満たされてる音が、ここまで聞こえてくる」
ブビュルッ、ビュルルルルッと、オラのチンポは半分ほど膣穴に飲まれた状態で、何度も膨らんでは何度も精液を吐き出す。姉エルフの膣内を精液で洗い流すかのように続く射精を目の当たりにし、妹エルフは顔を赤くしたまま言葉を失っている。
「イクッ、イクッ! あへぁっ、らめっ……気持ちっ、よひゅぎっ、てっ……あひっ♪」
ビチャッ、ビチャビチャッと、膣穴から溢れ出した精液が妹の顔にかかる。
「……こ、これが、オークの……せ、精液……♪」
妹は頬を伝い落ちる精液を指で拭い、それをまじまじと観察した後で口に含んだ。すると妹エルフは唐突に紙とペンを投げ出し、自分の股間をまさぐり始めた。
「あっ、あぁっ、わ、私もっ……私もっ、もう、我慢できないよ……。つっ、次は私にオークチンポを挿れさせてください。私も、オークに種付けされたい……」
本当ならオラはここで強く拒絶するべきなのだろう。だがオラには今その余裕がない。
「……ひっ、ふひっ……ひっ……」
呼吸が、突然しづらくなる。思うように息が吸えず、呼吸困難に陥る。そして次の瞬間、心臓に突き刺すような痛みを覚えた。そして、死んだ。
ふわりふわりと、まるで雲のようなものが浮かんでいる。虹色のそれが、どこから来ているのかは知らない。それが、どこに行き着くのかも知らない。ただ流れているという事実だけが、オラの頭の中に認識として刷り込まれている。
「……ここは、どこだ? いや、あぁ……ここは……」
オラは、この場所に見覚えがあった。オラの夢の中に出てくる人がいる場所だ。今朝のように、オラはここで夢の中の人と話し、色々なことを教わったんだ。
「……ということは、あれ? ここは死後の世界だったのか?」
オラはここで、夢の中の人に自分の生い立ちを教えてもらった。オークという種が禁忌を犯したこと。そして自分がその末だということを。でもそれとは別にもうひとつ、凄まじく重要なことを宣告されていた。
それは『エルフとエッチしてしまうと死んでしまう呪いがオラにかけられている』というものだ。にもかかわらずオラはあの頭のおかしいエルフ達と無理やりとはいえセックスをしてしまった。だから死んでしまったのだ。この呪いがあるからこそオラは今までエルフと一切の交流を持たず、生きてきた。しかしあのキ○○イの登場でそれが無駄となってしまった。
贖罪のための人生とはいえ、慎ましい生活のなかにもそれなりに楽しさがあった。植物の種をまき、それが芽吹いたときの喜び。小鳥のさえずりとともに起き、それを聞きながら静かにお茶を飲む小さな幸せ。それがあの姉妹によって終わらされてしまった。
「……はぁ……」
だからといって、彼女達に対する恨みはない。それと全く同じことを、オラ達オークはエルフにしてきたのだろうから。オラの人生が贖罪を前提としている以上は、これもまた受け入れるべき定めなのだろう。
「……とはいえ、もう少し生きていたかったなぁ……」
「夢以外でこちらにいらしたのは、これが初めてとなりますね」
溜息をついていると、突然声がした。頭の中に直接響くこの声は、夢の中で聞くそれとそっくりだった。
「あ、あんたはっ……夢の中の人かっ?」
「えぇ、そうです。ここは現実と夢の狭間。大地と空の境界線上にある隙間」
「つ、つまりどういうことだ? オラはやっぱりっ、死んじまったのか?」
「そうですね。残念ながら、あなたは『犯さずの誓い』を守ることができませんでした。それが守られずば、あなたは死んでしまう。それがあなたにかけられた呪い」
オラが項垂れていると、ですが……と、声が続けた。
「この呪い、契約にはひとつの特例が存在します。命を落とす原因となったエルフとの性行が自らの意志によるものでない場合……つまり『逆レイプ』の場合、救済措置としてあなたを過去の世界に飛ばして差し上げることができます」
「過去の世界に? よく分かんねぇけど、そうすると……つまりどうなるんだ?」
「行為が行われる直前まで、あなたの時間が巻き戻るということです。あなたが死ぬ原因となった『逆レ』。それが始まる前に戻して差し上げますので、なんとかして運命を変えてください」
今起こっていること、これから起きようとしていることがなかなか信じられず、オラはあんぐりと口を開けたままポカンとしている。
「あなたにかけられた呪いは契約によるもの。ですが見方を変えれば、契約の内容に反しない限り、呪いはあなたを守る加護ともなるのです」
「ひょっとして、これがあんたの言ってた……『試練』ってやつなのか? だとしたらなんであんたはそんなこと知ってるんだ? そもそもあんたは誰なんだ?」
俺の夢に現れ、色々なことを教えてくれて、そして今はオラの命を救ってくれようとしてくれている。そんなことができるのは……オラが知る限りあのお方しかいない。
「も、もしかして……あんた、いや、あなたさまは……」
「ふふっ。試練を乗り越えたなら、あなたはおのずとその答えを手にすることでしょう。さぁ、お戻りなさい。時の流れをさかのぼり、自らの未来を、勝ち取るのです」
この続きは、10月31日発売のぷちぱら文庫『変態エルフ姉妹と真面目オーク』でお楽しみください!!
(C)SMASH PANDA/Waffle
やってきたのは、家の近くにある洞窟だ。オラはそこにエルフの守り神であるフィオナさまの像を建て、ずっと昔から毎日欠かさず祈りを捧げている。
なぜオークであるオラがエルフの神様を信仰しているのか。その理由の説明をするには、時間を三十年ほど遡らないといけない。
オーク族とエルフ族は、かつて戦争をしていた。その戦争で、オーク族はたくさんのエルフの女子供を犯したそうだ。でも最後にはエルフ族が勝利し、オーク族は全滅した。当時子供だったオラだけを残して。
そのオラも、本当は処刑されるはずだったそうだ。でもエルフ族が崇める女神フィオナさまの計らいにより、ある条件付きで助命された。それを知ったその日から、オラは命の恩人である女神さまを崇拝し、こうして祈りを捧げるようになった。
「禁忌を犯した我が祖先の代わりに、今日も鎮魂の祈りをここに捧げます。犠牲になられた方が心穏やかに天界で暮らせますよう、贖罪の務めを果たさせていただきます」
オラは最後に深々と頭を下げて祈りを終えると、洞窟を後にした。
オラが住んでいる場所は、グラフトロンという名前の大森林の奥のほう。そこに小さな小屋を建て、畑を耕し、狩りをするという自給自足の生活を送っている。
さて、小屋のある場所は主要な街道からも外れているから、この日それを見つけたのは偶然というより他ない。
「ん? なんだこりゃ?」
それは旅行者が使うような、丈夫な革製の鞄だった。小屋と洞窟とを結ぶ道の途中に、それが横倒しになって放置されていた。重さからして空というわけではなく、ついでに言えば取っ手の部分が温かい。直前まで誰かが使っていたという証だ。
「だ、誰かいるのかッ?」
ぐるりと周囲を見回すと、茂みから人の足が四本ほど突き出していた。
「ま、まさかっ……何かに襲われたのかッ?」
このグラフトロンの森には盗賊の類から熊のような猛獣まで、敵と呼ぶに値する存在が数こそ少ないものの……いる。不幸にしてそのどれかと遭遇してしまったのかと思い、慌てて駆け寄った。
「お、おいっ! しっかりしろ……って、こ……こいつはっ?」
足を引っ掴み、茂みから引きずり出した。するとなんと、倒れていたのは見目麗しいエルフの少女達だった。
「う、うぅん……こ、ここは? あ、あなたは……?」
ふたりいるうち、金色の髪を背中まで伸ばしたほうのエルフがうっすらと目を開け、かすれ声でそう言った。その声で目を覚ましたのか、もう片方の銀色の髪を肩で切りそろえたエルフもまた、目を開けた。
「……う、あぁ……。誰? ひょっとして、この辺りに住んでいる人? だったら……申し訳ないけど、な、何か……口にできるものを……」
(ま、まずい……。こいつらふたりともエルフだ。オラがオークだって分かると暴れかねないぞ。それにどうやら空腹で倒れていたようだし、今激しく動くと最悪命に関わりかねない……)
オラは目まぐるしく思考を巡らせるが、ついにエルフふたりの目がぱっちりと開いた。
「あっ、あっ……あなたっ、そっ、その緑の肌……」
(や、やべぇっ! 何とかしてごまかさねぇとっ!)
「そっ、それにっ……その大きな身体と太い腕っ、尖った耳に……禿頭ッ!」
「べつに禿げてねぇよッ! オークっていうのはもともと毛が……」
……って、しまった。ごまかすどころか自分でオークって言っちまった。オラは慌てて口を手で覆うも、もう遅い。エルフふたりは顔をひきつらせ、身体を起こした。
「や、やっぱりあなたはオークですのねっ?」
「た、確かにオークだが、聞いてくれっ! オラはエルフを襲ったりしねぇっ!」
「え、えぇっ?(エルフ二名)」
ふたりを落ち着かせるべく咄嗟にそう叫んだが、困惑が深まっただけだった。
「信じられない気持ちは分かる。でも本当なんだ、信じてくれっ! オラはエルフを犯さねぇっ!」
「なんでですのっ?」
「えっ?(オラ)」
さらに言葉を重ねて誤解を解こうとしたオラだったが、思いがけない言葉が返ってきて横っ面をぶっ叩かれた気がした。
「エルフと見たら迷わず犯すっ! 二秒で即レッ! それがオークでしょうっ?」
「う、うん? いや確かに昔のオークはそうだったらしいが、オラは……」
「早く犯してっ!(金髪エルフ)」
「んんっ?(オラ)」
「早く私を犯してよっ!(銀髪エルフ)」
「んんんっ?(オラ)」
「はやくっ! 私達を犯してっ!(エルフ? 二名)」
「んんんんんっ?(オラです)」
「はやくっ! そのオークチンポをオマンコに突っ込んでっ!(キ○○イ二名)」
少し変わった夢を見た朝。少し変わったことが起きた朝。
「えっ、えぇぇぇぇぇぇえええええええっ?」
オラはとんでもなく変わったエルフふたりに、出会ってしまった。
どういうことだ? なんなんだこいつらは? 行き倒れていたところを助けてみれば、開口一番犯してときた。普段人と話をする機会のないオラでも分かる。こいつらは異常だと。いや、待て? 待てよ? もしかしたらオラの聞き間違いということも? 十分に有り得る。こんなに可愛らしいエルフの少女ふたりが揃って変態……。
「早く犯してくださいましっ!」
うん、変態だったわ。紛うことなき変態だわ。やばいぞ。やばい。これ以上関わりあいにならないほうがいい。オラの本能も、逃げろと全力で警告を発している。
「も、もうっ……こんな恥辱にまみれた恥ずかしいセリフを乙女であるわたくし達に何度も言わせるなんて、あなたってなんて鬼畜なんですの♪」
顔を赤らめ、くねくねモジモジとしながら金髪のヤバいほうがそう言った。
「す、すまねぇ……って、なんでオラが謝らねぇといけねぇんだよっ! お前恥辱って言葉の意味知らねぇだろ?」
「そんなことはありませんわっ! なぜならわたくしが一番最初に覚えた言葉ですものっ! 意味から用法まで、ばっちりですわっ!」
「もっと他に覚えるべき言葉あったよなぁっ?」
「そんなことより、レイプっ、レイプですわっ! オークは出会って即レが常識なんですわよねっ?」
「そんな常識は知らねぇっ!」
「お姉さま。もう私我慢できません。チャチャッとやってしまいましょう」
銀髪のヤバいほうが服を脱ぎ始めた。俺の中のレイプの定義が乱れる。
「うぉおいっ! 姉? 姉っつったか今っ? だったら妹の奇行を止めろっ!」
「そうですわねっ!」
力強く頷きはしたものの、姉エルフまでもが服を脱ぎ始め、あっという間にスッポンポンになってしまった。
「オラは妹を止めろっつったんだよっ! お前までが脱いでどうするっ!」
「さぁ、ふふふっ、レイプ、レイプですわっ♪ この日をどれだけ夢見たことか……」
あ、だめだこれ。完全に頭逝っちゃってるやつだこれ。貞操の危機をヒシヒシと感じたオラは、クルッと踵を返すなり全力で逃げ出した。だが、もうすでに遅かった。
「逃がしませんわっ!」
「ぐわぁぁぁぁああああああっ?」
身体が突然痺れ、動かなくなった。ドサッと倒れ、尻もちをつく。辛うじて動く首を持ち上げると、そこには獣のように目を光らせたエルフ姉妹がいた。
「お、お前……魔法使いか……」
「えぇ、いかにもその通りですわ。はぁ、はぁ、本当はこんな手荒なことはしたくなかったんですのよ? 平和的に犯していただこうと思っていましたの(姉エルフ)」
「平和的に犯すってどういう状況だよっ!」
「なのに、オークさんが逃げるから……(妹エルフ)」
「逃げるに決まってんだろっ?」
「なんで? こんな美少女ふたりを前にして何も感じないってことはないでしょ? 実際興奮してるんじゃない?(妹エルフ)」
「恐怖なら感じてる」
「ふふっ、オークさんは奥ゆかしいんですのね。でも、それも最初の内だけですわ」
「お、おいやめろっ! 近づくなっ! オラに触れるなっ! オラは『犯さずの誓い』を立ててんだっ! 何があっても、オラは……」
「犯さずの誓い? まぁ、なんて高潔なお方ですの。でも……」
姉エルフがついに、動けないオラの身体に跨った。
「それではなぜ、こんなにもオチンポをおったてていらっしゃるんですの?」
「うわ、これは凄いですね。本に書いてあったオークチンポも凶悪でしたが、これはそれ以上ですよ、お姉さま」
「く、くそ……」
生まれて初めて年若い女……しかもエルフと言葉をかわし、あまつさえ裸を見てしまったせいで、別の意味で身体がいうことを聞かない。犯さずの誓いを立ててはいるものの、性欲がなくなったわけではないのだ。むしろあり過ぎて困るほどで、毎日毎日自分がオークであることを呪っている。
「太さは私の手首以上はありますね。こんな棍棒のようなものが、蜜が滴るお姉さまのヌルヌルオマンコを犯すわけですね」
「犯されてんのはこっちだよっ! てかおいコラッ! なに冷静に観察してやがるっ! あとその手帳はなんだっ!」
「これかい? 見ての通り、記録しているのさ。君のチンポの長さと太さをね」
「ンッ、あんっ♪ 夢にまで見たオークチンポがわたくしのオマンコを擦っていますわ♪」
クパッと開いた性器をオラのチンポに押し当て、腰を前後させている姉エルフ。そのたびにグチュグチュニチャニチャと卑猥な水音が響く。
「ふふっ♪ はぁ、はぁっ……よ、ようやく……ようやく、わたくしのオマンコがオークチンポに犯されるときが来たんですのね……」
「戦争が終わり、オークがこの世から姿を消したことで、もはや行われることはなくなったはずのオークによるエルフの種付けレイプ。ですが今日、数十年の時を経て、その伝統が甦るのです。お姉さまの手で……いえ、オマンコによってっ!」
「楽しそうですねっ! レイプが伝統とか、そんなクソ伝統そのまま廃れて消えてしまえよっ! 復活させようとすんなよっ!」
「さぁ、歴史的な一歩をお姉さまが踏み出してください。私は、それを見届けます」
オラの精いっぱいの皮肉も、妹エルフには通じないらしい。サラサラカキカキと、手帳になにかしらを書き込み続けている。
「くそっ! やめろっ……頼むからやめてくれっ! 挿れられたら、死ぬっ! オラ絶対死んじまうっ!」
オラは必死に抵抗した。動きを封じられているオラにできることなどたかが知れている。姉エルフは自分の股間にチンポをあてがうと、そのまま腰を下ろしてしまった。
「ンッ、あはぁぁぁぁぁぁああああああんっ♪」
そしてついに、恐れていたことが起きた。齢三十を超えて守り通してきた童貞が失われた。そして今まで味わったことのない快感が脳天を突き抜ける。
「おい、もうっ……抜いてくれっ、頼むからっ、抜いてっ……くれぇっ!」
オラは息も絶え絶えになりながらそう懇願したが、姉エルフはクソ長い耳を持ってやがるくせに聞く耳は持ち合わせていないらしく、さらに深く咥え込もうと腰を下ろす。
「あっ、あっ、腰が止まりませんわっ♪ もっと奥まで挿れたら、きっと、ふふっ♪ きっともっと気持ちいいに違いありませんわっ♪」
膣穴でチンポが半分ほど咥え込まれてしまった。ジュプリと水音を発しながらチンポを飲み込んだその穴からは、白濁した汁がブチュルッと押し出された。
「あぁんっ、エッチな音♪ でもこれでいっぱいですわっ♪ オチンポの先がっ、わたくしのオマンコの奥っ、押し上げていますわぁっ♪」
「流石はオークチンポですね。特大の張り型で慣らしたお姉さまのオマンコですら、半分ほどしか入れられないなんて……」
姉エルフの口からタラリと唾液が滴った。それはオラの腹に落ちて服に染みを作る。
「はーっ、はーっ♪ あぁ、もう幸せ……ですわぁ♪ でも、挿れただけでこんなにも気持ちいいなら……動いたら、どうなってしまうのかしら♪ ふふふっ♪」
「あっ、あっ……やめろっ、この状態で動くとか、本当に……」
「では早速……出し入れしてみましょうっ♪ オマンコでっ、うふっ♪ オークチンポっ……出し入れっ、出し入れっ♪」
姉エルフは恍惚の表情を浮かべ、もう一度涎を垂らした。もはやチンポのことしか考えていないといった顔で、ゆっくりと腰を上下に動かし始める。
「あひぃぃいいっ? んあっ、あっ! これっ、あっ、あひィィイイッ♪」
ニチュッ、ブチュルルッと、先ほどよりも大きな音が股間から響く。そのたびに下半身が溶け落ちそうなほどの快感がもたらされた。
「お姉さまのオマンコから、まっ白い愛液が漏れ出てますね」
「あひっ、あっ、あぁんっ! か、観察っ、されちゃってますわっ♪ オークオチンポをオマンコでガッチリ咥えてるところっ♪ 記録までされてっ、あっ、あっ♪」
「味は……ペロッ……ヂュルッ、ヂュルルッ……ジュズズッ、ジュルルルッ」
「ンあっ、ひぁぁぁああああっ♪ あっ、あっ、エイミーッ、ンあっ、あぁンっ♪ ダメっ、わたくしのオマンコ汁っ、吸ったら、あっ♪ ダメですわっ、ダメですわっ♪」
「味は非常に濃厚……と。酸味は少なく、甘い。ヌルリとしていて、飲み込むのが困難なほど……。それでお姉さま。オークチンポは今中でどうなっていますか?」
「チ、チンポっ? オークチンポっ? 中でっ? あっ、あっ、それはもう……すごいですわっ♪ オマンコの中でっ、ビクビクッて、たくさん跳ねてっ……おほ♪」
感じながらも、妹の質問に律儀に答える姉エルフ。依然として涎がボタボタと滴り、オラの服を汚し続けている。
「ぐっ、うぁっ……やめっ、で、出るっ……もうっ、うっ、あっ……」
快感が込み上げ、次に来るのは射精の衝動だ。ニュプニュプと温かくヌルリとした膣粘膜にしごかれたチンポが、今にも吐精しそうになっている。
「んへぁっ? 出るってっ……あんっ♪ お精子のことですわねっ♪」
「お姉さま。オークの精液は凄まじい妊娠率を誇るそうです。一度オマンコに精液を流し込まれれば、妊娠しにくいエルフといえど高確率で子供を宿すことになるかと」
「ぐっ、はっ……そ、そうだ……。だからはやくっ、抜いてくれ……」
でないと本当に射精してしまう。エルフの中なんかに射精しちまったらオラは……。
(オラは、確実に……死んじまう)
「え、えぇっ、分かっていますわ……。ふふっ、ふっ♪ ですからっ……」
何も分かっていない姉エルフがオラの手を握り、自分の胸に押し付けた。そして強引に胸を揉ませ、腰を激しく激しく振り立てる。ジュボジュボと。
「あがっ? なにしてっ……や、やめろっ! 出るって言っただろっ! このままじゃお前……。オラの子供を妊娠しちまうんだぞっ?」
ヌルリとした粘膜が、ジュッポジュッポとチンポをしごくたびに腰が浮きそうになる。快感が脳をしびれさせ、本当に射精してしまいそうになる。
「はっ、はいっ♪ ぜひ妊娠させてくださいませっ! 年若いエルフマンコでっ♪ オチンポブチュブチュ出し入れしてっ、あっ、あっ……好きなだ
けっ、お精子吐き出してくださいませっ♪ エルフマンコに気軽にっ、種付けしてくださいませっ!」
目の前が白んできた。射精を我慢し続けた結果、血液が大量にチンポに集まっているからだろう。
「あぁっ、まだ大きくなるんですのっ? これすごすぎですわっ♪ 張り型なんか比べ物にならないくらい……きもちいいですわぁっ!」
「た、たのっ……むっ、死ぬ……。オラ……射精……したら……死……」
「わ、わたくしもですわっ♪ あっ、あぁんっ! 死ぬほど気持ちよくてっ、あっ、あんっ! イキそうですわっ! オマンコイクッ、エルフオマンコイクッ♪」
色狂いの姉エルフは結局最後までろくにオラの言葉に耳を傾けはしなかった。それどころかきつく膣穴を締め付け、激しくチンポをしごいてきた。
「ついに射精のときが……。オークの射精は凄まじいと聞くけど、実際はどんな……」
姉エルフが腰を振り、妹エルフがそれを観察し、記録する。そんな異常な光景の只中に放り込まれたオラは、結局何ひとつとして抵抗できないまま……射精させられた。
「あぁンっ、イクッ、イクぅぅぅぅぅうううううううっ♪ あっ、あぁっ! すごっ、あひぁっ! あーーーーーーーーっ♪」
ゴビュッ、ブチュブチュブチュッ……と、姉エルフの股間から精液が溢れだした。オラのチンポは、一瞬で姉エルフの膣内を満たすほどの勢いで精液を迸らせた。
「んあっ、はっ、あひっ? ひっ、ンひっ、あっ、あぁっ?」
「す、すごい……。オマンコが精子で満たされてる音が、ここまで聞こえてくる」
ブビュルッ、ビュルルルルッと、オラのチンポは半分ほど膣穴に飲まれた状態で、何度も膨らんでは何度も精液を吐き出す。姉エルフの膣内を精液で洗い流すかのように続く射精を目の当たりにし、妹エルフは顔を赤くしたまま言葉を失っている。
「イクッ、イクッ! あへぁっ、らめっ……気持ちっ、よひゅぎっ、てっ……あひっ♪」
ビチャッ、ビチャビチャッと、膣穴から溢れ出した精液が妹の顔にかかる。
「……こ、これが、オークの……せ、精液……♪」
妹は頬を伝い落ちる精液を指で拭い、それをまじまじと観察した後で口に含んだ。すると妹エルフは唐突に紙とペンを投げ出し、自分の股間をまさぐり始めた。
「あっ、あぁっ、わ、私もっ……私もっ、もう、我慢できないよ……。つっ、次は私にオークチンポを挿れさせてください。私も、オークに種付けされたい……」
本当ならオラはここで強く拒絶するべきなのだろう。だがオラには今その余裕がない。
「……ひっ、ふひっ……ひっ……」
呼吸が、突然しづらくなる。思うように息が吸えず、呼吸困難に陥る。そして次の瞬間、心臓に突き刺すような痛みを覚えた。そして、死んだ。
ふわりふわりと、まるで雲のようなものが浮かんでいる。虹色のそれが、どこから来ているのかは知らない。それが、どこに行き着くのかも知らない。ただ流れているという事実だけが、オラの頭の中に認識として刷り込まれている。
「……ここは、どこだ? いや、あぁ……ここは……」
オラは、この場所に見覚えがあった。オラの夢の中に出てくる人がいる場所だ。今朝のように、オラはここで夢の中の人と話し、色々なことを教わったんだ。
「……ということは、あれ? ここは死後の世界だったのか?」
オラはここで、夢の中の人に自分の生い立ちを教えてもらった。オークという種が禁忌を犯したこと。そして自分がその末だということを。でもそれとは別にもうひとつ、凄まじく重要なことを宣告されていた。
それは『エルフとエッチしてしまうと死んでしまう呪いがオラにかけられている』というものだ。にもかかわらずオラはあの頭のおかしいエルフ達と無理やりとはいえセックスをしてしまった。だから死んでしまったのだ。この呪いがあるからこそオラは今までエルフと一切の交流を持たず、生きてきた。しかしあのキ○○イの登場でそれが無駄となってしまった。
贖罪のための人生とはいえ、慎ましい生活のなかにもそれなりに楽しさがあった。植物の種をまき、それが芽吹いたときの喜び。小鳥のさえずりとともに起き、それを聞きながら静かにお茶を飲む小さな幸せ。それがあの姉妹によって終わらされてしまった。
「……はぁ……」
だからといって、彼女達に対する恨みはない。それと全く同じことを、オラ達オークはエルフにしてきたのだろうから。オラの人生が贖罪を前提としている以上は、これもまた受け入れるべき定めなのだろう。
「……とはいえ、もう少し生きていたかったなぁ……」
「夢以外でこちらにいらしたのは、これが初めてとなりますね」
溜息をついていると、突然声がした。頭の中に直接響くこの声は、夢の中で聞くそれとそっくりだった。
「あ、あんたはっ……夢の中の人かっ?」
「えぇ、そうです。ここは現実と夢の狭間。大地と空の境界線上にある隙間」
「つ、つまりどういうことだ? オラはやっぱりっ、死んじまったのか?」
「そうですね。残念ながら、あなたは『犯さずの誓い』を守ることができませんでした。それが守られずば、あなたは死んでしまう。それがあなたにかけられた呪い」
オラが項垂れていると、ですが……と、声が続けた。
「この呪い、契約にはひとつの特例が存在します。命を落とす原因となったエルフとの性行が自らの意志によるものでない場合……つまり『逆レイプ』の場合、救済措置としてあなたを過去の世界に飛ばして差し上げることができます」
「過去の世界に? よく分かんねぇけど、そうすると……つまりどうなるんだ?」
「行為が行われる直前まで、あなたの時間が巻き戻るということです。あなたが死ぬ原因となった『逆レ』。それが始まる前に戻して差し上げますので、なんとかして運命を変えてください」
今起こっていること、これから起きようとしていることがなかなか信じられず、オラはあんぐりと口を開けたままポカンとしている。
「あなたにかけられた呪いは契約によるもの。ですが見方を変えれば、契約の内容に反しない限り、呪いはあなたを守る加護ともなるのです」
「ひょっとして、これがあんたの言ってた……『試練』ってやつなのか? だとしたらなんであんたはそんなこと知ってるんだ? そもそもあんたは誰なんだ?」
俺の夢に現れ、色々なことを教えてくれて、そして今はオラの命を救ってくれようとしてくれている。そんなことができるのは……オラが知る限りあのお方しかいない。
「も、もしかして……あんた、いや、あなたさまは……」
「ふふっ。試練を乗り越えたなら、あなたはおのずとその答えを手にすることでしょう。さぁ、お戻りなさい。時の流れをさかのぼり、自らの未来を、勝ち取るのです」
この続きは、10月31日発売のぷちぱら文庫『変態エルフ姉妹と真面目オーク』でお楽しみください!!
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