冥刻學園
~胎動する狂乱の性宴~
2019年5月20日
ぷちぱら文庫
著:雑賀匡
画:ブッチャーU
原作:ルネ
5月31日発売のぷちぱら文庫『冥刻學園 ~胎動する狂乱の性宴~』のお試し版です!


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『冥刻』により発情した女たちを救うため奔走する浅田真。
陰謀渦巻くなか、物語は怒涛のクライマックスへ!!



「あら、浅田先生じゃないですか」
「……っ!?」

 不意に学生食堂の入り口から声をかけられた。
 驚いて振り返ると、そこには数人の女生徒たちの姿がある。彼女たちは浅田に気付くと、一様に笑みを浮かべながら近寄ってきた。

「本当、浅田先生だよ」
「昨日から姿をお見かけしなかったのに、こんなところでお会いできるなんて」
「き、君たち……授業は?」

 慌てて真矢を背後に庇いながら問いかける。

「この時間は課外授業です」
「ちょうどよかったですわ。これから教室に戻って、みんなでセックスをしようって話をしていたところだったんですよ。これは天の配剤というものですね」

 女生徒たちの視線が浅田に集中した。
 その瞳は好色に染まっており、間違いなく冥刻に染まりきっている。

「どうですか? 浅田先生にお相手いただけるのでしたら……」
「す、すまないが用事があってね。真矢!」
「はいっ!」

 ジリジリと迫っている彼女たちに気付かれぬよう、浅田は食料貯蔵庫の鍵が開いていることを確認すると、真矢の手を引いて逃げるように中へと飛び込んだ。
 大急ぎで扉を閉めて内側から鍵をかけたが──。

「先生、どうして逃げるんですかぁ」
「私たちにも精液を……くださぁい……」

 扉は半分ガラス状になっているため、室内の様子は外から丸見えの状態だ。
 彼女たちはべったりとガラスに張りつき、笑みを浮かべたまま浅田を見つめてコツコツと扉を叩き続ける。それはまるで質の悪いゾンビ映画のようだった。

「せ、先生……」
「大丈夫だ。さすがにガラスを破ることまではしないだろう」

 怯えたように縋ってくる真矢にそう答えたものの、なんとか女生徒たちを追い払う手段を講じなければ、このままでは外に出ることもできない。
 すでに異様な状態ではあるが、彼女たちがギリギリながらも良識を備えており、それなりの秩序が保たれていることが唯一の救いだろう。乱交状態にあった教室でも、見境なく絡み合うのでなく、一対一がしっかりと守られていた。

「……もしかすると、彼女たちを諦めさせることができるかもしれない」
「え、どうやってですか?」
「男子生徒が入り込んで、その……以前ほど魔力が枯渇しなくなったぶん、学園全体に本来の節度が戻っているんだと思う。だから、僕に決まった相手がいると分かれば、彼女たちも諦めてくれるんじゃないかな」
「えっと……それって……」
「僕と真矢がカップルだと証明できれば、無理に襲ってはこないと思うんだ」

 幸か不幸か、扉はガラス張りで室内の様子が分かるようになっている。ここで真矢を抱いてみせれば女生徒たちも納得するのではないだろうか。

「…………あ……う」

 浅田の提案に、真矢は顔を赤くして言葉を失った。
 それはつまりここでセックスをして、彼女たちに見せつけるということになるのだ。
 趣旨は理解できたようだが、どうしても羞恥心を覚えてしまうのだろう。

「無理にとは言わないよ。上手くいくかどうか分からないし」
「……でも、それしか方法がないんですよね?」
「いまのところは他に思いつかない」
「だったら……分かりました。や、やります」

 真矢は覚悟を決めたように小さく頷いてみせた。

「じゃあ、まずはスカートを捲ってくれるかな」
「う……は、はい」

 浅田が指示すると、彼女は顔を赤くしながらも自らのスカートを掴み──ゆっくりと、たくし上げるようにして捲っていく。











「これで……い、いいですか……?」
「ああ。しっかり見えるようにしておくんだ」

 真矢にとっては過酷な命令かもしれないが、これは見せつけなければ意味がない。
 浅田はチラリとドアの外に視線を向け、女生徒たちが注目していることを確認してから、目の前にあるショーツに指をかけた。

「……っ!」

 真矢の腰が恥ずかしげに揺れる。
 それでも構わずに引き下ろして、彼女の女性器を露出させていった。
 薄い茂みの向こうにある肉裂はすでに潤みかけていたが、緊張しているせいもあって、ぴったりと閉じ合わさったままだ。
 少し準備が必要だと判断した浅田は、真矢の股間に顔を寄せていった。
 舌先を尖らせ、割れ目に先端を潜り込ませていく。

「あっ……んうっ!? せ、先生……そんなところ……ッ」
「ちゃんとほぐしてあげるから」

 いきなりの愛撫に戸惑う真矢の太腿を押さえ、じっくりと舌を動かしていった。

「んぅ、はぁ……あ、あああ……ッ」

 直接的な刺激に、彼女はモジモジと悩ましげに腰を揺する。
 だが、快感に身を委ねきることができないのは、どうしても視線を感じるからだろう。

「先生……み、みんなが見てる……」
「そのためにしてるんだ」
「はぁ! そ、そうだけど……んっ、あふっ……」

 理解はしていても、簡単に羞恥心を呑み込むことはできないらしい。
 彼女はギュッと目を閉じ、スカートを持つ手を震わせながら、刺激と視線に耐え続ける。 再びドアの外へ視線を向けると、先ほどまでノックを繰り返していた女生徒も手を止め、ジッと食い入るようにして浅田たちの行為を見つめていた。

「見られてる……は、恥ずかしいよぉ……」
「もう少し脚を開けるかい?」
「そ、そんな……無理……だって……」
「分かった。じゃあ、このままでいい」

 愛撫をするのが難しい体勢だったが、あまり真矢に負担をかけるわけにもいかない。
 浅田は唇を押しつけ、徐々にあふれ出してくる愛液を吸い上げながら、割れ目の上部にあるクリトリスを包皮ごと舌で撫で上げてやった。
 途端、真矢はブルッと大きく全身を震わせる。

「んひっ!? あっ、そこ……はぁああっ!」

 強い刺激に身体を支えるのが難しくなったのか、彼女の脚が自然と開いていく。

「うん、これくらいのほうがやりやすいな」
「あ……だめっ、そんなにツンツンしたら……力が抜けちゃう……ッ」
「それでいいんだよ。身体の力を抜いてリラックスするんだ」

 浅田は倒れそうになる真矢を支え、さらに陰部へ舌を這わせていった。
 ぬめりを増した膣内へと舌を差し込むと、彼女の細い腰がガクガクと揺れる。

「はぁ……んっ、んぅうっ……ああああっ!」

 激しく乱れ始めた真矢の吐息。
 そして、自分の唾液を塗り込んで膣穴全体を整えていくという行為が、浅田自身の興奮も煽り──ズボンの中で肉棒が硬く勃起した。

「あぁ……先生……お、お兄ちゃん……んっ、くぅ……」

 快楽に囚われ始めたことで、彼女の戸惑いも次第に薄れてきたようだ。硬かった口調は、以前のようなくだけたものに変化しつつある。

「辛いか? 少し弱くしたほうがいい?」
「うぅん……だい……じょうぶだから……もっと、クリ……トリス……してぇ!」

 瘴気の中にいるので、発情するのも早いのだろう。
 真矢はガクガクと脚を震わせながらも、さらなる愛撫を要求してきた。その健気な懇願に応え、浅田はしつこく肉芽に舌を這わせ続けた。

「かなり感じてるみたいだね。いいよ、もっと気持ちよくしてあげるよ」
「んんっ……あっ、んっ、くっ、んぅううッ!」

 しつこく愛撫を続けると、やがて快楽の頂点を迎えてしまったらしい。
 彼女はビクッと全身を強張らせて嬌声を上げた。陰裂からも大量の愛液があふれ出し、浅田の顎を伝ってポタポタと床に滴り落ちていく。

「はぁ……あ、ふ……お兄ちゃん、私……もう我慢できない……」
「真矢……」
「もう、いいからぁ……みんなの、前でもいいから……して……」

 情欲が羞恥を上まわりつつあるのか、真矢は顔を赤くさせながらも懇願してくる。
 女生徒たちがガラス越しに見つめる中──立ち上がった浅田は、彼女の制服に手を伸ばしてブラウスのボタンを外していった。

「あ……んっ……」

 乳房がまろび出ると、真矢は恥ずかしそうに身動ぐ。
 それでも発情は止められないのか、浅田の首に両手をまわして挿入をねだってきた。

「じゃあ、挿れるよ?」
「う、うん……セックス……してぇ」

 真矢は顔を赤くさせながら、縋るような目で見つめてくる。
 下着ごとズボンを下ろした浅田は、そんな彼女の身体を正面から抱きしめると、立った状態のまま、ゆっくりとペニスを挿入していった。















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