シスパコ
~Hな甘辛4姉妹~
2019年4月15日
ぷちぱら文庫
著:男爵平野
画:mero/有栖川千里
原作:アトリエかぐや TEAM Gassa-Q
4月26日発売のぷちぱら文庫『シスパコ ~Hな甘辛4姉妹~』のお試し版です!


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親の再婚で突然できた義理の姉妹と実の姉妹が、
本音をさらけ出しての誘惑合戦!?



「ただいまー」

 寒さに身体を縮こまらせながら玄関へと入るが、姉妹の出迎えの声はない。

「春華姉さん、鈴? いないの?」

 言いながら玄関を見回すと、外出用の靴が二足ともない。今日は喫茶店が休みのはずだから、姉妹で買い物にでも出かけたのだろう。
 ということは――チャンスだ。
 急いで靴を脱いでリビングや台所を見て二人がいないのを確認し、二階へと上がる。
 自室に鞄を投げ入れてから踵を返し、まずは鈴の部屋をノックする。

「鈴、いるか?」

 返事はない。ゆっくりとドアを開けて室内を見る。鈴らしく綺麗に整頓された部屋の中にファンシーな小物が並べられている。それらを触ったりはせず、ベッドの上もきちんと布団が畳まれて寝ているわけではないということだけを確認してから扉を閉める。
 続いて、春華姉さんの部屋だ。

「春華姉さん、いる?」

 これも返事はない。同じようにゆっくりと扉を開けて春華姉さんも部屋にいないのを確認して、今度は部屋の中に入る。
 ここからは迅速かつ丁寧にことを運ばなくてはいけない。視線を巡らせてベッドの対面に置かれているタンスの上に目的のもの、この前プレゼントした小物入れが置かれているのを見つける。予想通りの場所にあったそれを手に取り、裏返して手早く背板を押すと静かにそこがスライドする。

「バッテリーは……さすがに切れてるか」

 巧妙に埋め込まれているのは俺の携帯端末だ。
 といっても今使っているものではなく、機種変更で使わなくなったものを細工していた小物入れに仕こんでいたのだ。
 そこからSDカードだけ抜き出し、スマホは元に戻す。春華姉さんはおっとりしているようで鋭いので、極端に重さが変化すると気付かれるかも知れない。ここは最低限カードだけ回収できればいい。次の仕込みはこの結果を見てからだ。
 背板を違和感のないように戻し、小物入れの位置も寸分違わず元の場所へと置き直す。そうして部屋を見回すと、春華姉さんの匂いが漂ってくる。
 いつも浮かべている優しい笑顔を思い出してわずかな罪悪感が胸をよぎるが、それでもカードを握りしめたまま部屋を出て自室へと戻る。
 ドアを閉めて深呼吸をひとつ、ふたつ、焦りに震える手で自分のスマホにカードを差し込み、操作する。

「……やった!」

 スマホの画面につい先ほどまで侵入していた部屋が映って思わず快哉をあげてしまう。家族とはいえ、容易に踏み込ませない領域のひとつやふたつはある。私室はそれの代表だろう。男の俺とは違って女性の春華姉さんや鈴ならなおさらだ。
 そんなプライベートのひとつを今、俺は目にしている。
 自分でも悪い癖だと思う。変態であるとも自覚している。けれど、こうして家族の私生活を盗み見るのがやめられない。露骨にカメラは仕掛けられないから、ここまで上手く行ったのは初めてだけれど。

「って、これじゃなにも分からないな……」

 画像自体は鮮明に映し出されているが、そこにあるのはベッドの映像だけだ。春華姉さんの性格を表すように丁寧に畳まれた布団だけが虚しく画面の中で主張している。俺の求めるような着替えの映像などが撮れるはずもない。
「まあでも、寝顔は見られるからいいか」
 独りごちながらシークバーを操作していくと、画面に人影が映る。

「おお……やっぱり大きい……」

 ベッドの上へ座った春華姉さんを見て思わず呟きが漏れる。家事を済ませた後なのか、なにをするでもなく座ってひと息ついただけで大きな胸が重たげに揺れる。
 普段はきっちりとした服を着ている姉さんではあるが、部屋着はかなりラフだ。それも私室で気が抜けているのか、そのルームウェアも大胆にはだけている。

「ん……っ」

 春華姉さんがぐっと伸びをすると、大きな胸がさらに突き出される。その映像で知らず喉を鳴らしてしまう。
 そう、この規格外ともいえる大きな胸が原因だ。ファスナーを閉めていると窮屈になって仕方がないという理由で、冬でも常に開け広げている。当然、その下は今画面に映っているように下着なので一度苦言を呈したのだが「家にいるのは鈴と悠くんだけなんだから」という理由で押し切られてしまった。
 もちろん年頃の男としてはありがたい。ありがたいけれど、家の中でそんな格好をされると悶々としてしまうのも確かである。

「っと」

 画面の中の春華姉さんに動きが出る。どこか落ち着かない動きで扉のほうを見やり、しばらくの間様子を窺うように息を潜める。
 手洗いか風呂の順番でも待っているのだろうか。そう思った瞬間、俺の視界に衝撃が走る。

「んんっ……!」

 春華姉さんの両手が、その大きな胸に添えられてくにくにと動く。これは断じて重いから持ち上げるとか、マッサージとかいう動きではない。
 間違いなく、自慰行為だ。

「ふうっ、んっ!」

 俺の思考を裏付けるかのように春華姉さんの手がいやらしく自分の胸を揉みしだき、指先が頂点を下着越しに押し潰す。画面の中で規格外の巨乳がぐにぐにと形を変え、その光景で俺の股間に血液が集まってくる。

「んんっ、あっ」

 春華姉さんの手がブラの中に潜り込み、直接触り始める。自分のいい所に触れてきたのか、吐息に艶がこもって眉根がきゅっと寄る。そんな姿に俺の昂奮がどんどん増してくる。
 春華姉さんが、あの春華姉さんが。いつも優しい笑顔で俺や鈴のことを見守ってくれている春華姉さんがオナニーをしている。
 春華姉さんだって健康な女性なんだから性欲はあるという思考と、母代わりだけれども若い美人の姉である春華姉さんのオナニーという事実にチンコがぎんぎんに張りつめる。

「ふあっ、ああっ、あうっ、んんっ!」

 声が漏れるのを防ぐためか口を引き結び、それがさらに淫猥さを際立てている。そしてそうしても漏れてしまう喘ぎで、春華姉さんが本当に感じているのが分かる。

「んんっ、あっ、あんっ、これ、窮屈……」
「う……わ……っ」

 うわごとのように呟きながらブラをずらすと、春華姉さんの生おっぱいがこぼれ落ちる。ブラ越しに何度も見ていた巨乳は、裸になるとさらに破壊力が増している。両眼がおっぱいに釘付けになってしまう。

「んんっ、んっ、ふっ、ううっ!」

 春華姉さんの両手が自分の胸を鷲掴みにして、大胆に揉みしだく。ぐにゅぐにゅと自由に形を変化させるその迫力で何度も生唾を飲みこんでしまう。

「駄目……もっと……気持ちよく……んんっ!」

 春華姉さんの左手がゆっくりと下がっていく。まさか、まさかまさか――。

「ふあっ、あっ!」

 想像に違わず左手が下着の中へ潜り込み、もぞもぞと動いた瞬間春華姉さんの声がひときわ高くなる。今、春華姉さんのマンコに指が入っている。頭がそう認識した瞬間、下着ごとズボンを脱ぎ捨てて跳ね上げるように勃起を晒す。

「んっ、んんっ!」

 春華姉さんの動きに合わせて俺も勃起をしごく。ガチガチのチンコは自分でも驚くほど熱く火照り、画面の中で動く春華姉さんの肌もまた桜色に火照っている。

「んんっ、あっ、ふあっ、あっ、これ、気持ちいいっ、んあっ!」

 春華姉さんの指が硬く尖った乳首をつまんで転がし、左手も中でなにかをつまむ。もしかして、クリトリスを弄っているのだろうか。
 春華姉さんのマンコとクリトリスを幻視して勃起がさらに硬くなる。実際に見えていないのに、頭の中で春華姉さんのマンコが形作られ、そこに俺のチンコが入るシーンを想像してしまう。

「ふあっ、くっ、んんうっ!」

 くちくちと音が聞こえてきそうなほど春華姉さんが指でかき混ぜる。細い指じゃなくて俺のチンコが入ったら、姉さんはどんな顔をするのだろうか。そんな妄想が俺のしごく手をどんどん速める。
 春華姉さんの手の動きも止まらず、胸とマンコを激しく弄り続ける。

「んんっ、あっ、ああっ、あくっ、あんっ!」

 春華姉さんの身体がくっと反り始め、絶頂が近いことを知らせてくる。俺の勃起もすでに先走りでべとべとになっており、快感の爆発がすぐそこまで迫っている。











「あっ、イく、イくっ、イくうっ、んんっ、あうっ、あっ、悠、くっ、あああああああっ!」

 限界まで反った身体が大きく震え、同時に俺の股間から精液が放出される。

「姉さん、春華姉さんっ! うぐっ、うおっ……!」

 オナニーなんて何度もしているが、初めての時以上の快感が竿から駆け上って濃厚な精液を発射する。凝視している画面の中にいる春華姉さんもつま先をぴんと伸ばして身体中を包む快感に身を浸しているのが分かる。
 姉さんと一緒に絶頂したという認識は次から次へと射精を促し、俺の瞳は画面から離れずにうっすらと汗を浮かべた姉さんの胸や波打つお腹、そして下着の奥にあるマンコを焼き付けている。

「く……おっ……」

 それでも絶頂に終わりは来る。どろりとした最後の一滴を放出したと同じタイミングで、春華姉さんもくったりとベッドへ倒れこむ。倒れてなおつんと上を向くおっぱいに視線が誘導されるが、さすがに少しだけ冷静になる。

「やべえ……床拭かなきゃ……」

 なんの準備もせずに射精し続けたのでフローリングの床が酷いことになっている。ベッドシーツや家具に飛び散らなかったのは不幸中の幸いだ。これならティッシュで拭き取れる。
 ティッシュの箱に手を伸ばしながら横目で再生中のスマホ画面を見る。春華姉さんは余韻に浸っているのか、ベッドの上で身体を投げ出したままだ。
 それにしても、姉さんが絶頂の寸前に俺の名前を呼んだような――。

「まさかね」

 俺じゃあるまいし、春華姉さんは弟に性欲を抱くような人じゃない。取りだしたティッシュで後始末をしながら頭を振る。
 しかし、これは今までで一番のお宝映像だ。これまでは角度が悪かったり、時間が悪かったりで全くいいのがなかったが、この収穫だけでおつりが来る。
 春華姉さんに黙って姑息な真似をしているという罪悪感と、その姉さんのオナニーが撮れたという昂揚感で揺れながら俺は後始末を続けた。








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(C)DANSHAKUHIRANO / アトリエかぐや