ぱいずりフィアンセ
坊ちゃま、今日はどのおっぱいを召し上がりますか?
2019年3月15日
ぷちぱら文庫
著:神崎美宙
画:うにあはと
原作:マリン
3月29日発売のぷちぱら文庫『ぱいずりフィアンセ』のお試し版です!


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結婚するまでHは禁止!
胸でのご奉仕なら、妊娠の心配はございません!



「…………なん、だろう……?」

 先ほどから下半身に違和感を覚える。
 気のせいだ――そう自分に言い聞かせて、無理やり睡眠を続けようとする。しかし違和感はどんどん大きくなっていく。

「わわっ……すごいです……何だかおもしろい……えへへ……」

 股間のほうで何かがモゾモゾと動いている。さすがに無視できなくなってきて、アシューは重たいまぶたをあける。

「うーん……」

 上体を起こそうとしたが、身体がまだ言うことをきかない。首だけを動かして何とか下半身のほうを見る。ぼやけていた視界が、だんだんと鮮明になってくる。
 意識が少しずつ覚醒してきたそのとき。ちょうど両脚の間に身体を潜り込ませていた少女が、こちらに気づく。

「あっ、お兄さまっ! おはようございます!」

 下半身に覆いかぶさっていた金髪の美少女は顔を上げると、満面の笑みを浮かべて元気に挨拶をしてくる。股間にのしかかる違和感の正体は、彼女の大きなおっぱいだった。
 人形のような愛くるしい顔つきに似つかわしくない、大人顔負けの巨乳に圧倒されながらも、アシューは挨拶を返す。

「あ、あぁ……おはよう……それで、ローラは……何をしてるのかな?」











 股間にむっちりとした巨乳を押しつけながら、少女は上目遣いに潤んだ瞳でこちらを見つめてくる。その笑顔とおっぱいの感触のおかげで、眠気が一瞬にして吹き飛ぶ。
 彼女の名前はローレッタ=マグナミア。アシューの従妹で、互いにローラ、お兄さまと呼び合う仲だ。そんなローラは天使のような笑顔を浮かべて言い放つ。

「ローラですか? ローラはごほーしですっ♪」

 彼女のふんわりとした笑顔とおっぱいに思わずにやけそうになったが、アシューは慌てて表情を引き締める。

「いや、ご奉仕って……何をするか分かってるの?」
「もちろんです。メイドたちに教わりました! ローラのおっぱいを使って、お兄さまにご奉仕ですっ♪」

 ローラは無邪気に笑いながら、ポンと両手を合わせる。そんなお花畑をお散歩します、みたいなノリで言われても困ってしまう。
 彼女が言うご奉仕とは――つまり『ぱいずり』のこと。
 名家キングスワース家の当主を継いだアシュー。それにともない彼が結婚して正妻を迎えるまで、メイドたちが胸を使い性処理をしてくれることになった。もし誰かとセックスをして、正妻以外との間に子供ができてしまい、跡継ぎ問題が起こるような事態を防ぐために。
 そのことを、屋敷で一緒に暮らすローラも耳にしたようだ。

「あの……お兄さま、ローラは間違ってましたか……?」

 呆気に取られていると、ローラが心配そうにこちらを見つめてくる。みるみるうちに涙目になっていくローラの顔を見て、アシューは慌てて首を左右に振った。

「い、いや……間違ってないよ……」
「本当ですか? はあ~、良かったです~……じゃあ~、早速ご奉仕しますね♪」

 ローラは安心したように頷いている。しかしアシューのほうはひと安心とはいかない。
「だからちょっと待って……」
「はい? どうしました、お兄さま?」

 再度待ったをかけられて、ローラは不思議そうに首を傾げている。確かにご奉仕をしてもらうことになっているが、それはアシューに仕えている女性たちにであって、ローラは少し事情が異なる。それに年下の少女に性処理の相手をさせるのは抵抗があった。

「えっと……これはローラがしなくてもいいんだよ」
「どうしてですか? お兄さまのためにローラも頑張ります」
「う、うん……その気持ちは嬉しいんだけどね……」

 ご奉仕が何をするかは聞いているかもしれないが、それがどういう意味か本当に分かっているのか心配になる。心配するアシューを他所に、ローラは満面の笑みを浮かべながらズボンを脱がせようとしてきた。

「じゃあ、ご奉仕してもいいですよね? 大丈夫です、ちゃんとメイドたちに教えてもらいましたから……」
「あっ、ちょ、ちょっ……!」

 力ずくで振り払うわけにもいかず、結局アシューはローラにされるがままズボンと下着を脱がされて下半身を露出させられる。

「わぁ……すごい……」

 目の前に朝勃ちしたペニスが露わになり、ローラは興味津々といった感じで、反り返る肉棒を見つめていた。妹のように可愛がっていた少女に、勃起したペニスを凝視される羞恥で顔が火をふいたように熱い。
 しかしローラを押し退けて逃げるわけにもいかないので、ジッとして彼女が満足して自ら止めてくれるのを待つしかなかった。

「とっても痛そう……痛くないんですか?」
「痛くはないけど……」
「へー、そうなんですか~、腫れてるみたいですけど……それなのに痛くないなんて、不思議ですね~」

 ローラは大きな瞳をキラキラと輝かせながら肉棒を見つめ、指先で突っついたりしてくる。吐息が亀頭にかかり、腰がビクつく。

「わわッ……! う、動きました……今、ヒクヒクって動きましたよ? 男の人って……何だかすごいですね……ローラ初めて知りました……」

 ペニスを観察していたローラは、感心したように声を弾ませる。しかしアシューとしてはこの生殺し状態に耐え続けるのも、そろそろ限界だった。

「……気は済んだ? もう、いいでしょ?」
「え~、ダメですよ~……まだ全然ご奉仕してないじゃないですかぁ~」

 ぷくっと可愛らしく頬を膨らませて不満げな顔をしているローラを見て、一体どう説明すればいいのやら分からず困り果ててしまう。
 そんな困った顔を見てか、ローラは安心させるように語りかけてくる。

「大丈夫ですよ、お兄さま。ローラはおっぱいが大きいから……これで挟めば、お兄さまも大喜びだって、メイドたちが言ってました♪」
「そういう、ことじゃなくて……」

 確かに大きなおっぱいは好きだ。ローラが同年代の少女の平均を、圧倒的に凌駕する巨乳の持ち主なのも知っている。ただアシューにとってローラは妹のように可愛がっている少女で、家族愛に近い感情がある。
 ローラのお付のメイドたちに入れ知恵されたのだろうが、この偏った知識のままご奉仕をさせるのは、やはりマズい気がする。

「今、お洋服を脱ぐので少し待っててくださいね……」
「えっ……あっ、ローラっ……」

 股間に覆いかぶさっていたローラは少し上体を起こすと、ドレスの胸元に手を伸ばしてボタンをひとつずつ外していく。
 思わず息を呑むアシュー。本当はローラを止めなくてはいけないと分かっていた。しかしおっぱいを見たいという誘惑に負け、ローラが胸元を肌蹴ていくのをジッと見守る。

「えへへ……やっぱり少し恥ずかしいですね……」

 ボタンを外すたびに胸の谷間が露わになり、ついにブラに指をかけてズリ下ろしていく。真っ白で柔らかそうな乳肌が目の前に広がる。興奮で心臓が高鳴り、金縛りにあったようにその光景から目が離せない。

「おぉっ……!」

 ぶるんと音が聞こえてきそうな勢いで、ローラのおっぱいが飛び出てきた。勃起したペニスが、それに負けないくらい大きなおっぱいに押しつぶされる。

「えへへ……じーって見つめられると恥ずかしいですよ~……お兄さま、ローラのおっぱいに興味津々なんですか?」
「そりゃ……もちろん、興味がないって言ったらウソになるけど……」

 曖昧な言い訳をしたが、視線はローラのおっぱいに釘づけだった。全体的にむっちりとしていて、早熟したエロい体つきをしている。発育の良すぎる大きな乳房は、小柄な身体とのギャップで迫力がさらに増している。

「はぁ~、良かったです~……」

 自分の胸がアシューの興奮を誘っていることを自覚したローラは、安心したように大きく息を吐く。その仕草だけで巨乳がむにっと、さらに強く股間の上にのしかかり、幸せな重みが存在をアピールしてくる。

「やっぱりお兄さまは、ローラのおっぱいが好きなんですね♪」
「そ、それは……もちろん嫌いじゃない……けど……」

 まさにその通りなんだが、正直に頷くわけにもいかず黙り込んでしまう。
 マイペースなローラは、そんなことお構いなくおっぱいを寄せ上げ、先ほどから反り返りヒクつくペニスを谷間に挟み込む。

「えへへ……嬉しいです……期待に応えられるように、ローラ頑張りますね~」

 ローラは巨乳を左右から押しつけたまま、胸をむにゅむにゅと前後させる。
 むにゅん――ッと、柔らかくもちもちとした感触が股間を包む。見た感じから柔らかそうだとは思っていたが、直に触れてみると想像をはるかに超えていた。

「うおっ……!」

 突然襲ってきた心地いい感触に、腰が震えて思わず声が出てしまう。

「はぅ……な、何ですか……これ……熱くて……硬くて……不思議な感じですね……」

 ずっしりと重たい巨乳で肉棒を挟み込んだローラは、谷間で暴れる肉棒の反応に驚いたように目を白黒させている。
 蝶よ花よと育てられた、生粋のお嬢様であるローラ。ぱいずりなんてやったことも、聞いたこともなかっただろうし驚くのも無理はない。

「ちょ、ちょっと……ローラ……うっ……」

 アシューの制止など聞かず、ローラは感触を確かめるように何度も乳房を押しつけて擦りあげてくる。ローラのおっぱいは温かくて、マシュマロのように柔らかい。
 軽く擦り合わせているだけで、気持ち良くて思わず射精しそうになってしまう。

「ンっ……さっきから、お兄さまのぺにす……? ビクビク震えて、おもしろいですね……こうやって、おっぱいで挟まれると気持ちいいんですね……♪」

 まるで新しいおもちゃを見つけた子供のように、無邪気に笑っているローラ。その無垢な笑顔が、罪悪感と同時に興奮をかき立てる。

「んっ、しょ……っと……ンっ、ふぅ……もっと強くしたほうがいいですか?」

 ローラは左右のおっぱいを、プルンプルンと弾ませながら、上目遣いに見つめてきた。
 その真っ直ぐな視線と、朝勃ちした肉棒を乳房に挟んでいる姿はあまりに似つかわしくないものだった。背徳的な快感が股間をさらに熱くさせる。

「ねえ、お兄さまったら~……どうしたら気持ちいいですか、教えてください~」
「えっ……あぁ、もっと強く擦りつけたり、とか……」
「もっと強く擦りつけるんですね? 分かりました、やってみますね……んっ……」

 乳奉仕をするローラの姿に夢中で、つい反射的に答えてしまった。アシューのほうからお願いされたのが嬉しかったのか、ローラはおっぱいを強く擦りつけてくる。

「えへへ……こんな感じでいいですか?」
「うん……いい感じ、だよ……」
「お兄さまに喜んでもらえて、嬉しいです……んっ……もっと、頑張りますね……はぁ……んっ、しょっ……ふぅっ……んっ……あっ……はぁんっ……」

 ローラは乳房を交互に上下させ、谷間に挟んだ肉棒を強く扱いてきた。その手つきはぎこちなかったが、一生懸命さは十分すぎるほどに伝わってくる。
 じわっと汗ばんできた乳肌が竿と擦れ、そのたびに思わず射精してしまいそうなほどの快感が広がる。もう頭の中はローラのおっぱいのことでいっぱいだった。

「ン、ンンっ……ふっ、ンンっ……また大きくなってますよ……ねえ、お兄さまぁ……」
「あ、あぁ……分かるよ……」
「そうなんですか……自分でも分かるんですね……んっ……あんっ……」

 新たな発見の連続で、ローラは楽しそうに笑いながら巨乳を揺らし続ける。
 ご奉仕を楽しんでいるようだったが、アシューにそんな余裕はなかった。このまま気持ち良く射精してしまいたい欲と理性がせめぎあい、その間も確実に限界は近づいている。
 性的な知識はほとんど何も知らない年下のローラのおっぱいに、軽く扱かれただけで果ててしまうなんて情けなさすぎる。しかし射精衝動がじわじわと下半身を蝕んでいく。

「ンっ……はぁ……あんっ……んっ……そうだ……こんなのはどうですか?」

 ローラは思い出したように、両乳を揃えて寄せ上げつつ上下に揺らし始める。お付のメイドたちのアドバイスなのか、乳房全体でペニスを押しつぶすように圧迫されたまま扱き上げられる。

「うっ! くっ、それ……あぁ……」

 乳圧が一気に強くなり、股間に甘美な痺れが強く流れ込んでくる。射精欲が刺激され、腰が跳ね、思考する力がとろけていく。

「ひゃんっ……そ、そんなに気持ち良かったですか? えへへ、それじゃあ……もっとしますね……んっ、しょ……はっ、はぁっ……」
「あっ、いや……ちょっと、待って……気持ちいいんだけど……ぐっ……!」

 気を良くしたローラは、重量感たっぷりの巨乳を上から押しつけ、谷間に挟んだ肉棒をグイグイと扱き続ける。単純な動きだが、自分の手で扱くのとは比べ物にならないほど気持ちいい。

「だ、だめだって……このままじゃ……で、出る……」
「……出る? あっ、しゃせー……射精ですね? いいですよ、射精してくださいっ♪」

 ローラは無邪気に笑っているが、本当に理解しているのか不安になる。しかし情けないことに、限界はすぐそこまで迫ってきていた。

「うぅっ……で、出そうだから……どいて……ローラにかかっちゃうから……」

 このまま射精したら、ローラのおっぱいに精液をぶちまけることになる。ぱいずりをしてもらっておいて今さらだが、これ以上彼女を汚すことはできない。
 それなのにローラはさらに体重をかけて、上半身ごとおっぱいを股間にむちっと密着させてくる。

「だ、大丈夫ですよ……んっ……ローラのおっぱいに出してください……」

 絶頂が近いことを訴えると、ローラは射精を催促してくる。まさかの展開に驚くが、その間も射精欲は膨張を続けていた。

「ちゃんとメイドたちに教えてもらってますから……かけても、中に出しても……お兄さまのお好きなようにどうぞ……んッ♪」

 本当に誰がこんなことをローラに教え込んだんだと、アシューは心の中で頭を抱える。
 だけど正直を言うと、このローラの生おっぱいで射精できると思うと胸は昂ぶり、熱い衝動が股間を覆い尽くしていく。

「そ、そんなふうに言われたら……本当に我慢が……っ!」
「はいっ、大丈夫ですよ……おっぱいで受け止めるまでが、ご奉仕って……習いましたから……ローラのおっぱいに……いっぱい射精してくださいっ♪」

 ローラは射精を催促しながら、強く乳房を擦りつけてくる。小さな手が乳肉に食い込み、むにむにと股間の上で弾む。
 その心地いい乳圧と視覚的な刺激のせいで我慢は限界に達し、ローラの言葉に甘えるしかなかった。








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(C)MISORA KANZAKI / lune-soft