Hではじまるシェアハウス
2019年3月4日
ぷちぱら文庫
著:望月JET
画:望月望
原作:evoLL
3月15日発売のぷちぱら文庫『Hではじまるシェアハウス』のお試し版です!


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10年ぶりに帰国した加賀見奏多は困惑していた。
なぜなら、美女たちに囲まれて暮らすことになったのだから!



 帰国早々、美女たちに囲まれた部屋で暮らすことになり、さらに義姉のたわわな胸の感触を腕で感じてしまったので眠れるかどうか心配だったが、なんとか眠気が訪れてくれた。
 だが、しばらくすると下半身の辺りに熱い物が触れるのを感じて目を開けた。

「……ン……ふぅ。こんな感じ……かしら」
「え、え? なに?」

 頭を起こすと、義姉の冬華と目があった。冬華は奏多の股間から肉棒を取り出し、握っていた。しかも、大きくあいた胸元からはおっぱいが出ていた。

「な、なんてことだ。いくら興奮していたからって、こんな夢を見てしまうなんて」
「落ち着いて。これは夢じゃない」
「え」

 夢にしては、感触が明確だった。冬華の白くて細い指が、張り詰めた肉棒をゆっくりと擦っている。

「やっぱり興奮していたのね。私の胸が当たったから……だめよ、素直に言わなきゃ。性欲はちゃんと私が処理してあげるから」
「いや、ちょ……冬華姉さん? なに言って……だめ、だ……うぅっ」
「今、スッキリさせてあげるから」
「た、頼む。ちょっと待ってくれ」

 冬華は手の動きを止めた。だが、肉棒から手を放そうとはしないし、体勢もそのままだ。

「あの……は……はは。一度、離れてくれないかな?」
「そのお願いは聞けない」
「ええっ!? や……なんでそのっ冬華姉さんが、こんなこと……?」
「したかったからよ。ずっと」
「ずっと?」

 また手が動きだす。態度とはうらはらに、肉棒を撫でる手つきは優しい。

「こんなに大きくしているのだし、射精してしまわないと体に悪いわよ。きっと」
「そういう問題じゃっ、ぁぁっ」

 決して激しくはないのに、とても心地よくて、奏多の全身が震えてしまう。

「……本当にやめてほしいなら、もっと強引に止めて」
「強引に? 無理だ……できない。くっ……」
「なら、楽にしていなさい」

 冬華は空いているほうの手で、奏多の身体も撫でる。まっすぐに奏多の反応を見ながら、いろいろ試しているようだ。

「……どんどん熱くなってる。感じてくれているのね」
「も、もしかして、冬華姉さんはこういうこと、よくするのか?」
「こんなふうに誰かの身体に触るのも、チンポに触るのも、はじめて」

 冬華の柔らかな手が亀頭を包み込んで擦る。感じたことのない快感がジワジワと下半身から這い上がってくる。
 奏多は、頭の中は混乱しているが、素直に感じている自分に驚いた。

(なんでこんなことしてるんだろう? 確かにさっき、映画を見ていたときは冬華姉さんの胸を感じたし一人の女性として意識したけど、冬華姉さんは? まさか同じように男として俺を見ていたのか?)
「あなたの反応はわかりやすい。先っぽもいいみたいね」

 思わず腰が跳ねてしまうと、冬華の指先が、一番反応してしまった部位へもどってくる。
 カリをつまみ、そのまま指先で亀頭を執拗に擦りだした。











「──ッッ!!」
「手の中で力強く跳ねて熱いわ……ああ。どんどん硬く、大きくなっていくみたい……すごいのね。もっと見ていていいのよ。あなたのチンポをイジるのに夢中な私を、じっくりと……」

 そう言われて、かろうじて残っている理性によって目をそらすが、長持ちはしなかった。
 冬華の熱く湿った呼吸を感じ、色艶のある声に誘われ、視線が戻ってしまう。

「ふふ。やっぱり、こうしてイジられると気持ちいい?」
「そ、そりゃ……冬華姉さん、楽しんでる?」
「あなたの見たことのない表情が見られて、嬉しいの。それにね」

 冬華は表情を和らげながら、胸や下半身まで、奏多の身体にすりつけた。

「ちゃんと女に興味があったんだって、安心してる」
「あるよ、あるに決まってる。ただ、今までの環境が……」
「そうね。女性と縁がなかったのよね。だから、今こうして確認している……よかったわ、ちゃんと興奮してくれて」

 徐々に、冬華の手の動きが勢いづいてくる。手のひらを全体的に押し当てて揉んだり、上下させたり、指先で鈴口を撫でたりしてくる。
 耐えようにも気持ちがよくて息が荒くなる。そんな奏多と、いきり立つ肉棒を冬華はウットリと眺めた。

「ネバネバしてる汁がでてきてる。ニオイもかなり……けど、あなたのモノだと思うと、嫌ではないわ……射精できそう?」
「はぁはぁ。い、言いたくない」
「そう。はじめてだから、どういうふうにどのくらいすればいいのか、わからないわね。自分でしたりするときはどうなの?」
「おっ教えるわけないだろ……っ」

 いいように弄ばれ、快感で動くこともできない奏多は精いっぱいの意地を張って見せた。
 だがそんなものは意味がないとすぐに気づく。

「私は…………秘密にしてね……あなたを想って、したことがあるの。それも一度や二度じゃない」
「うっ!」
「あら……チンポがすごい反応して、また一段と膨れて……雄々しいってこういうときにも使うのかしら」

 冬華は、そっと頭を胸板に置いて、安らぎを感じさせる表情になる。

「エッチな姉でごめんね……あ……ん……ふふっ」
(そ、そうだったのか。俺を思いながらオナニーを……)

 奏多はその姿を想像して、ますます股間が張り詰めるのだった。

「私の恥ずかしい秘密を聞いて、もっと興奮するなんて……エッチなんだから」
「くぅ、うぅ……」
「でも、それでいいのよ。あなたは男なんだから。もっとやんちゃでもいいくらい」
「俺は、冬華姉さんの弟だ」
「……そうね、血は繋がっていないけれど。なら、エッチな姉弟というわけね」

 細くて柔らかな身体を火照らせながら、自分の感触をしっかりと感じさせるように身体を密着させてくる。
 指を肉棒に絡め、心地よい柔らかさの太ももで奏多の下半身をさする。

(冬華姉さんがこんなに、エッチだったなんて。考えたこともなかった)
「あれこれ考えていたら、気持ちよく射精できないんじゃないかしら?」
「も、もう十分だよ。すごくよかった。だから……やめないか?」
「やめない」

 ギュッと肉棒を掴まれ、扱かれる。

「痛くは……ないみたいね。ンッ。少し強いくらいじゃ、びくともしない。逞しくなったのは身体だけじゃないのね」
「それって褒めてな……いよな、ほっ本当にこれ以上はッ……アッ!」
「我慢しなくていいから。いつでも射精していいわ」

 まさしく、射精を催促するように肉棒を大きく扱かれる。

「ねばねばの汁が絡んで、エッチな音がする。それに、撫でるよりもビクビクする感じが強くなったわ。うふふ、もっと激しいほうがいいかしら?」
「くうっ、うっ、うっ……んッ! こんな動きどこでッ!?」
「動物の交尾を知っていれば、チンポにどういう刺激をすればいいかくらいは想像がつくわ。それに、あなたの顔を見ながら、こうして……チンポの反応を直に感じているのだもの。よくわかる」

 冬華は昔から、運動でも勉強でも、少しやればすぐなんでもできるようになってしまう。
 それを、エッチのときも遺憾なく発揮しているらしかった。

「私たちは同じ人間なのだし。『感じ方』に大差はないんじゃないかしら……」

 冬華は言いながら、露出させた奏多の胸板に唇を近づける。

「ちゅ……ぷ……れろ……れろぉ……」

 熱いヌメりとザラつきを感じさせる舌が、ねっとりと乳首を包む。

「はむ。ん……ちゅぱっ……ちゅ……れるぅ。ふぅ……ふふ。んちゅ」
「そ、それ、やめてくれっ。冬華姉さ、あアッ!!」

 感じたことのない新たな快感が、全身に伝播して、甘く痺れる。股間にドクリドクリと熱が集中していくような、全身の血の巡りが速くなったような気さえした。
 柔らかな唇で乳首にキスを繰り返し、伸ばした舌で乳頭やその周りを念入りに舐められる。

「はぁ。チンポ、今にも破裂しそうじゃない。何度でも言うけれど、我慢しなくても……ああ、そうか。我慢すれば、それだけ長く続けられるものね。れろ、ちゅく」
「そんなつもりは……」

 冬華に楽しそうに見つめられて、奏多は言いきる自信がなくなってしまった。
 あの、昔から綺麗でみんなの憧れだった冬華が、自分の乳首を舐り、手でチンコを扱いてくれている、そう思っただけで果てそうだ。

「いいのよ。時間はたっぷりあるから。好きなだけ感じて。いえ、もっとあなたを感じさせて」
(我慢したいわけじゃないのに、身体が勝手に踏ん張ってしまう)
「嬉しそうな顔をしてくれて、私も嬉しいわ。がんばるから……ん。れろっ、れろっ、ちゅ……ちゅぅ~」
(誰かに触られるのが、こんなに、こんなに気持ちいいなんて……!)
「ん。れろぉ……ん。チンポもちゃんとシコシコしてあげないとね。すごいヌルヌル……フフ」

 クチュクチュと先走りを潤滑油にして、扱きやすくなってきたようだ。冬華は嬉しそうに奏太を見つめた。

「乳首、弱いのね」
「し、知らなかったんだ。同時に弄られるのがこんなに──……」
「こんなに?」
「は、恥ずかしいから言わないっ」
「ふふ……いいわ。じっくり見せて、聞かせてちょうだい。私の知らないあなたのコト。もっと、いろいろと」

 途端に冬華の動きが変化する。
 肉棒全体を扱く動きが、まるで、根本から皮を引っ張るように強く絞り上げはじめる。

「まだまだ濃い先走り汁がドロドロと溢れてくる。うふふ。ほら。もう手はあなたの汁でベトベト。相当溜まっているみたい……ここに」

 奏多が見ているのを確認してから、指先でカウパーを伸ばして見せつけた。
 そして今度は、扱きを止めて、玉袋を揉みだす。よく動く濡れた指先が、無遠慮に熱の塊の中心部を揉みほぐす。

「今も精液をいっぱい作ってるのね。ふふっ。ギュッと縮まって、おもしろい感触になってる。ちゅ。れろれろ……ちゅろぉ、ん。ちゅぅ……はむ、れろぉ、はぁ。乳首もたたせちゃって……女の子みたい」

 乳首を舐めたり吸ったりされつづけているうちに、このまま溶かされてしまいそうな気分になる。肉棒も擦られ続けて、熱と痺れで気が抜けて、踏ん張れなくなっていく。

「ほら……たっぷり溜まってる精液を、準備万端になっている膨らみきったチンポから射精したいでしょう」

 玉袋を揉んでいた手がまた竿を握り、ヌメりに任せて扱きだす。
 なめらかな手肌が、浮き出た血管や出張ったカリとすれるたびに、腰の奥に震えが走る。

「ン。ちゅろ、れろぉ……はぁ。それとも、手じゃ物足りない? ちゃんとセックスして射精したい?」
「う……ングッ。い、いや、そんなことはないから。手で……」
「私とセックスすること想像したわね」
「してないっ」
「そう? 私は想像したことはあるわよ。ずっと前から……あなたとセックスするのは、どんな感じなのかって」

 冬華の扱きに喘ぐ肉棒が、さらに大きく脈打った。口より素直に、握られた肉棒は冬華へと奏多の考えたことを伝えていた。
 義理とは言え本当の姉のように優しく、時には病弱だった義母に代わって母親のように世話を焼いてくれた。その冬華が、奏多に対してそんなことを考えていたなんて。
 ショックはショックだが、なぜか嬉しい気持ちがあった。

(純粋に、あの冬華姉さんから好意を持たれていたことが嬉しい)
「ん……フフ。素直で可愛いチンポ。でも今日はこのまま手でイッてちょうだいね」
「ううぅ……あっ、う、ハァッ! ハァッ!」
「チンポだけじゃなくて、心臓までバクバクしてる。私までこんなに……興奮して」

 冬華も興奮しているのか、熱がこもった扱きになってきた速度を速めたり遅くしたりして、奏多の反応を恍惚と見守る。

「きっと私はずっと前から、あなたとこうしたかったのね。とても充実している」

 湿った囁きが、耳を撫でる。

「もう、俺……限界、だっ」
「いいわ。力を抜いて、衝動に身を任せて射精して。チンポの中でドロドロしているもの全部吐き出して」








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(C)JET MOCHIDUKI/evoLL