スケベエルフさん、現代へようこそ!
~「ようこそ! スケベエルフの森へ」スピンオフ 巨乳で一途なエルフたちといちゃらぶする短編集~
2018年10月19日
ぷちぱら文庫
著:和知まどか
画:葵渚
原作:ルネ
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ミズリィ・後編



「……それで、どうしてアナタの世界に飛んできちゃったのか知りたいのぉ?」

 暗い森の中、パイズリフェラを終えた直後にこちらの世界……本来俺が暮らしていた人間世界に逆召喚されてしまったミズリィは、予想に反して落ち着いた態度だった。

「理由がわかるのか?」

 ベッドの上でお互い裸というハレンチな状態で、寄り添いあって緊急会議を開く。
 そのこと自体が愉快なのか、ミズリィはこちらの胸板を人差し指でクリクリしながら微笑み顔で教えてくれる。

「うぅ~ん。これはあくまで、仮説だけれどぉ……。転移の前に、私の魔力が急に減少していったの覚えてる? いきなりだったからあのときはわからなかったけど……こっちに来て、救世主ちゃんの身体に触れてわかったの。『私の失った魔力はアナタに流れこんでいる』……そうね、自分の力をアナタの体内から感じるっていうのが正解かしら……」
「そうなのか? それで、それがなんで……」
「アナタの中に逃げたぶんの力。それを呼び戻そうとして放った私の残存魔力。それがぶつかって、暴発したせいだと思うわ」

 魔法の話をしているときだけ、ミズリィはいつも冷静だ。
 それは彼女が、俺をアルフヘルムに呼んだノルすら手玉に取ることができる強力な闇魔法使いだからなのかもしれなかった。

「じゃあ、同じ方法を取らないとミズリィはあっちに戻れないってことなのか……」
「元の世界に帰る方法? んふふふっ、いっぱいあるわよ。べつに同じにしなくても……。よく考えてみて? 大魔法使いノルにできることが、この私にできないわけないじゃない♪」

 自信満々にウインクするミズリィの、あまりにあっさりとした発言に俺は開いた口が塞がらなくなってしまう。

「そ……そういうものなのか。もっと重大なピンチなのかと勝手に思ってた」
「んー……他のエルフだったら、そうかもね? 同じ種族でも、弓が得意なコもいれば、私みたいに魔法一辺倒なタイプもいる……。珍しいところじゃ、格闘を極めていたり、植物を操ったり……まるでアマゾネスかドルイドかって特技を持ってるコもいるわ」

 その中で一番、転移の魔法……召喚魔法に詳しいのは、やはり魔法特化のタイプらしい。

「本来ならいつでも戻れるし、なんならこっちの世界とあっちの世界を繋げて行き来することも可能よ。……限度はあるけれど。で・も……問題は、今私には魔力がまったく残ってないってことなの。救世主ちゃんに吸われてカラっぽ。搾り出してもひねってもなだめても、ほんの一滴も出てこない……」
「じゃ、じゃあなんとかして俺の魔力をミズリィに返さないと……!」
「その申し出はありがたいんだけど、今のところそのすべは思いつかない……。だから、自然に蓄積されるのを待つことになると思うんだけどぉ……。でも、我慢できるぅ? ミズリィとエッチしたらまた魔力は消え失せる。頭でわかってても……」

 そこまで言ったかと思うと、急にくねっ、と腰をよじって俺の身体に爆乳を乗せ……ミズリィは悪戯っぽく囁いた。

「こぉんなにエッチなカラダのミズリィにぃ……おちんぽハメハメしないでじーっとしてられるぅ? 転移の大魔法分の魔力を溜める……長いながぁい時間を……うふふふっ♪」
「……戻りたいんですか戻る気ないんですか!?」
「ん……どっちかしら♪ 私ね、わるーい魔法使いだから♪ アルフヘルムでもみんなに嫌われちゃってるし♪ いなくなって喜んでるコたちも多いかも♪」

(あ……。そうか、みんながみんなあっちにいい思い出があるってわけじゃないのか)

 しかし、戻る手段はわかっているのに、このままにしておくのも気が引ける。
 俺がうーんと迷っていると、今度は頬をツンツンとつつかれた。

「どちらにせよ、時間はそれなりに必要になるわ。ねぇ……救世主ちゃんの心が決まるまで……。ミズリィ、押しかけ女房しちゃってもいいかしら?」

(確かに、そうするしかないか……)

「わかりました。じゃ、しばらくはふたりでここに暮らすことになりますが……」
「あぁん♪ 同棲ね、やっぱり救世主ちゃんって器もおちんちんもおーっきい♪」
「下ネタ挟まないと会話できないんですか……!」

 俺が呆れて苦笑いすると、ミズリィは複雑そうな表情で立ち上がった。
 そして、自分の足首に絡みついて残っていた細い糸のような衣装を纏い……顔だけで振り返り、くすっと笑う。

「……周辺地域の観察に行ってくるわ。魔力の溜まりやすい場所……自然の多い地区をいくつか見つけておきたいし。どこから敵が襲ってきても迎撃できるように、このあたり一帯の地図を頭に入れておきたいの」
「て、敵って……」
「すぐに戻るから、そしたらいちゃいちゃ同棲生活をはじめましょ♪ あっ、ヌルヌル生交尾したくなったら遠慮なく言ってねぇ? アナタにだったら私の魔力……いくらでもあげちゃうからぁ♪」
「はは……、これは戻るのに相当時間がかかりそうだな……」

 こっちも、パイズリフェラだけで変におあずけを食らっている。
 我慢の限界はすぐにでも訪れるだろうことは、妖艶なミズリィの後ろ姿……その無防備な尻肉や背中を見ているだけで明らかだった。

(……本当は今すぐにでもむしゃぶりつきたいけど……)

 ばん、とドアを開けて出ていったミズリィの邪魔はしたくない。

(でも、ひとりで抜くのもなあ……)

 悶々としながら、にっちもさっちもいかない時間を過ごすこと10分後……。

「んもぉおおおおおおお! 救世主ちゃぁあああああああんんん!」

 再びミズリィの声が聞こえたかと思うと、再び勢いよくドアが開いて闇魔法使いが飛びこんできた。

「ぐえっ! ど、どうしたんだ……?」
「この世界のニンゲンって、私みたいな格好してないのねっ!? や、やだ……恥ずかしい! みぃんなしっかり肌を隠して……おっぱいもお尻も布で覆ってるのっ!」
「あー……ああ、そ、そうだね。でもその露出は好きでしてるんじゃ……」
「違うわよぉ! いやぁねえ! エルフは肌を極力晒すことで、自然と交流して魔力を溜めてるのぉっ! だから使える魔力が高くなるほど露出をあげるのぉっ!」

 若作りかつ攻めに攻めた自分の姿に恥じ入って、手のひらと腕で必死に素肌を隠すミズリィ。

(むしろ押さえつけてることで、乳肉がはみだして大変なことになってるけど……)

 俺が卑猥な彼女の姿を見つめていると、ミズリィは珍しく真っ赤になって身悶えていた。

「やぁあだぁあもぉおお……! アレじゃ私痴女じゃないっ! 救世主ちゃん、どうして教えてくれなかったのぉ~!」

 涙目で訴えてくるミズリィをあやしながら俺は不思議な気持ちだった。

(誰よりも大人っぽい容姿かと思えば小さな女の子みたいにスネたりむくれたり……本当に読めないエルフだな)

「ねーえー! この世界の服ってどこで手に入るのぉ?」
「……うーん、俺も女の服には詳しくないんだけど……」
「連れてって連れてって連れてって連れてってぇ!」

 ぽかぽかと軽く身体を叩かれて、俺は覚悟を決めることにした。

(……俺の服を着せて、行くか。婦人服売り場に……!)


※   ※   ※



 近所にある大型ショッピングモール……家族連れがたむろする庶民の楽園。
 そのなかでも主婦が好む店に目をつけたミズリィが、手に取り選んだのはアルフヘルムの衣装とは真逆のおとなしいスタイル……。
 ピンクのニットセーターに紺のロングスカートという実に清楚な服装だった。
 
「じゃっじゃぁーん♪ これでいい?」
「意外に似合ってる……けど」

(ボディラインが強調されて、逆にいやらしさが増してる気も……)

 特に縦ラインの入ったタートルネックのセーターは胸で押し上げられ、くっきりとその輪郭をあらわしてしまっている。

(ぴっちり目のスカートも、お尻のラインが過激すぎるし……。歩くフェロモン発生装置なのはこっちの世界でも変わらないのか……)











「んふふ……♪ これで私も普通の若妻ね。どぉ? ドキドキしちゃうん?」

 嬉しそうに微笑みながら、こちらの腕に腕を絡めてくるミズリィの、熱い乳房がぎゅっとのしかかってくる。

(た……谷間にずっぽり腕が沈みこむ……!)

「っ……」
「……物欲しげな顔。この後はヒトの味覚に合う食料探しの予定だったけど……どうするぅ? 予定を変えてデートにしちゃう?」
「手料理は……明日作ってもらおうかな」
「いいわよ? それじゃあ何がしたい……?」

 ふぅ、と甘い吐息をかけられて視線を動かすと、そこには目を細め、うっとりとした表情のミズリィがいた。

「……家でエッチする? でもぉ……絶対、声我慢できないわ。救世主ちゃんの太いおちんちんなんかもらえたら……私、気が狂っちゃう♪」
「お、俺にいい案があります。そのままついてきてください」
「はぁーい♪」

 満面の笑みでとことこと歩きながら、ミズリィはぺろっ……と唇を舐めた。
 そして……。

「……いいのよ、ミズリィは。救世主ちゃんにだったら、地獄に連れていかれたって本望よ……」

 そう囁いて、目を細めて妖しく笑うのだった。


※   ※   ※



「それで……あはっ♪ ここがラブホテルっていう場所なのねぇ……♪」

 ギチギチとゴムを鳴らしながら、SMルームの椅子に腰かけたミズリィは、既に興奮してはぁはぁと息をあらげていた。

「ねぇん……ニンゲンって発情期がないからいつも発情してるってホントぉ? こぉんなにやらしい道具発明するなんて……想像よりも100倍ドスケベねぇ♪」

 いわゆる分娩台、女の両手両足を拘束して男の思うがままに凌辱するためのスケベ椅子は、ちょうど股間の下……今、ミズリィがたらたらと愛液を垂らしているお尻の真下に丸い穴が開いていて、ぎょっとするほど下品な仕様だった。

「あ、ん……おっぱいも、ウエストも……絶対抵抗できないくらいに締めつけられて……はぁっ、おちんちんを受け入れるだけのエッチ穴にされちゃってるのを感じるわぁ……♪」

 よりにもよって初体験で、ハードなプレイを望んだのは……もちろんミズリィ本人だった。
 純愛プレイをするためのノーマルルームではなく、一方的に己を貪らせる変態御用達のSMルーム。
 白い柔肌をなまめかしく照らし、恥部を浮かび上がらせるピンク色のライトに、ずらりと椅子の真横に並べられたバイブ、アナルパール、ローション……数々の淫具たち。

「見てぇ……おっぱい、ぎゅむぅってつねられちゃってるの♪ 真っ赤なクリップで乳頭ぅ……ひぃんっ♪ あぅうっ……♪ 挟まれちゃって逃げ場所はゼロぉ……。おまんこ丸出しでM字開脚させられるなんて、こんな経験は初めてよぉ……」

 両手は後ろにひねりあげられ、頭の裏で固定されている。
 そのせいで毛1本生えていない綺麗な脇がよく見えて、とんでもないことをしている背徳感を盛り上げてくる。











「んッ……ねえ、触ってぇ……。こっちからは動けないからぁ……んふふっ♪」

 弄ばれる自分を想像して、すっかり花弁を濡らしている淫乱処女エルフに、力任せに腕を伸ばす。
 細い革のベルトに潰された魔乳を揉みまくると、むにゅうぅうう……っと手のひらに、手首に、幸福な感触が伝わってきて頭がヘンになりそうだった。

(おっぱい……! おっぱい、はちきれそうな乳牛おっぱいだ……!)

「あはぁんん……手加減なんてしないでいいのよぉ、ブッ壊すまでモミモミしてぇ……」

 腰をくねくねさせて誘惑するミズリィの脇に舌を這わせ、くすぐったがる仕草にますますペニスを苛立たせる。

「あっンっ、くすぐったぁい……そんなとこレロレロしちゃやぁよぉ……♪」

 ダメダメ、と口では言いながらアソコをヒクヒクひくつかせているミズリィは、生まれついての淫婦なんだろう。

「あぁーん……、すっごいもどかしいっ……。びちょびちょになったおまんこはおあずけで、とっきどき目で犯してくれるだけなのねぇ……。あっぁっ焦らされちゃう、それがまた快感なのぉ……♪」

 ミズリィはいつだって、快楽に従順だ。
 控えめで寡黙、清廉なイメージのあるエルフの中でも異端なのが良くわかる。

「何からおまんこの中に入れちゃうの? バイブ? それともぉ……いきなりお尻を開発したりするぅ?」
「バイブは使わない」
「……じゃ、何を入れてくれるのかしらぁん……」

 期待に満ちたその目に応えるべく、俺はジジジッ……とズボンのチャックを下ろし、芯が通って硬くなった男性器をミズリィに見せつける。

「……っ♪ ぁ♪ あっ♪ 素敵っ……素敵、救世主ちゃんのおちんちんっ……♪ 早くぅ、早く入れてぇ……愛撫なんて後でいいから、それ、それをちょうだい! ずっと待ってたのぉっ……!」

 瞳を潤ませ、熱っぽい声色で肉棒を急かしながら、ミズリィは初めて自分が身動きできない状態であることを悔やんでいた。

「あぁあんもぉ……! おまんこくぱぁってして迎え入れたいのに、これじゃできないわぁ……! ね、ね、おねがぁい……。アソコが疼いてキュンキュンしてるの、切なすぎて狂っちゃう……入れて? おっきいの、奥の奥までずぶぅって入れてぇ……♪」

 口元から涎をひとすじ垂らしながら、熟して果汁を溢れさせている秘裂ごと腰を持ち上げる。

「はぁ、はぁ、欲しい……救世主ちゃんのおちんぽ欲しい……」

 らんらんと輝く瞳に導かれるまま、俺はミズリィの座る椅子に覆いかぶさり……そのまま亀頭を膣口にねじりこんでいった。

「んっう……♪ コレぇ……コレよぉ、これが欲しかった、のっ……雄々しいにも程があるわ、ぁ……っ! あ、は……はぁっ、は、ぁ……ッ」

(しょ、食虫植物の粘液でチンポを溶かされていくみたいな……濃い粘り気だ……!)

 せめて挿入して数秒は、ミズリィの体調を気遣ってやりたかったが無理だった。

(なんだこれ……なんだこれ!?)

 ひとりでするのとは何もかもが違う、にゅるにゅると熱くまとわりついてくる膣肉。
 ミズリィはヒダヒダが分厚いほうなのか、隙間なく詰まった蜜壺が波打ちペニスを煽りたて……こちらも自然に腰が動いてしまっていた。

「お、ぁ、あ、あ、引きずりこまれるっ……吸いこまれる……!」
「……まだまだこんなものじゃないわよぉ……っ、そぉれ♪」

 ぎゅちぎゅちぎゅち、と締めつけられて油断していた陰茎がビクビクビクっと震えた。

「え……あっ!?」

 まずい、と感じた瞬間には精液が鈴口から放出されていた。
 ミズリィの中に入ってすぐの射精……自分の意志ではなく、ミズリィに操られたみたいに白濁の奔流が止まらない。

(こんな一瞬で搾り取られて……マジかよ……っ)

 ゾッとするくらいミズリィの胎内は俺に都合がよく、俺から精を吸引するためだけに準備されていたのかと錯覚するほど凄まじかった。
 互いの性器の相性が抜群、というだけではとてもじゃないが説明がつかない。
 悪い魔法をかけられたみたいに、俺は射精が終わるのすら待てずにそのまま腰を打ちつけてしまっていた。

「んぅうう……♪ 抜かずに連続ぅ……? あぁっ、いいわ、いいわぁ救世主ちゃんっ! ミズリィの中で精液かき混ぜて、受精させてぇ……! んんんっ♪ 気持ちいぃい……!」
「い……痛くないのか? 初めてなのに……っ」

 なんとか声を絞り出すと、ミズリィは本当に嬉しそうに微笑んだ。

「痛いわよ、でもそれがいいのっ……! 救世主ちゃんのモノにされてる、あふっ、救世主ちゃんに犯されてるってわかるのがさいこ……ぉ、あッ♪ あっあっ♪」

 俺のピストンよりも激しく、ミズリィ自身が腰を振りたくるせいで分娩台はギシギシと軋んでいる。

「あぁんっ、あんっ! キツくしてぇ……限界まで奥に来て、あっ♪ あと少しぃ……突き上げて、そこ、そこぉ……! ンッ、そこがミズリィの一番奥ぅ……行き止まりぃ……♪」

 俺の全力の挿入を褒めるみたいに、狭い膣奥が亀頭を捕まえにきて、ビリビリとした気持ち良さが尿道を駆け巡っていく。

「うぁ、あ……やばい、また出そう……」
「我慢することなんてないでしょう? 種付け……! 悪いエルフに種付けするのは世界平和のためっ♪ だからいいのっ、何度だってびゅくびゅくお漏らししていいのっ……ほらぁっ♪」
「う、うあああああっ?」











 ミズリィの掛け声1つで面白いくらいに精管が支配され、壊れた蛇口のように白濁汁が溢れ出す。

(また出た! 出た、でも……ああ、全然終わらない!)

「それぇ♪ それ、それそれぇ……♪」

 射精管理をされているのか、俺がどれだけ拒んでも、促されれば子種が放たれ、身体の水分がすべて精液になって引き抜かれていく感覚に苦悶する。

(それなのに、やめられない……! ミズリィの最奥をえぐるのを、そこにチンポを叩きこむのを止められない……!)

「あぁん……、その顔可愛い、絶望してる救世主ちゃんって可愛すぎ……♪ そのままキスしながらかき回して……っ、前後左右、に……円を描くように……!」

 愉悦に歪んだ声で笑ってから、ミズリィは、ん、と唇を突き出しておねだりした。

「……唇と唇を合わせて、そう……。あとは私に任せてね? ん、ちゅぷ……くちゅっ、チュッ、ちゅっぷっ……れる……っ」

 俺の口内に濡れた舌を侵入させ、舌の根元から先端まで、そして顎裏や歯の1本1本までを丁寧に舐めしゃぶっていく。

「んぐ……っ」
「れろっ、ぬちゅっ……くちゅっ、チュッ、ちゅぅっ……♪ ぷぁ……、息するの、もったいない……ちゅっ、永遠にこうしてたいわ……ぁ、ちゅぷっ、ぬちゅっ、にゅるっ……ちゅぅううっ……!」

 途中、こちらの舌を甘噛みしたかと思うと、ミズリィはそれにひるんで頭を引こうとした俺を目だけで煽り、また引き寄せた。

「んんぅ……。離れちゃいやよ……。絡み合って……んッ、1つの肉塊になるまで混じりあうの……ぉっ。二度と離れられないように……ぃ、ちゅっ♪ くちゅっ、ちゅぅうっ……れろれろっ……♪」

 初めて会ったとき、ノルに巻きついて首を締め上げていた大蛇と同じだ。
 ミズリィは不自由な拘束の中ですら、俺と肌と肌をこすりあわせて互いの境界線をなくそうと執着してくる。
 そしてそれは彼女の精神だけじゃない。
 ……深く繋がりあった肉襞、しきりにうねり男根を求め、すがりつく膣内からも感じる壮絶な粘着力からも響いてくる。

「んぁあああっ! 突いて、突いて、突いてぇ……! グチュグチュ卑猥な水音が聞こえる、ようにぃ……! 腰が砕けるまで、破滅するまでミズリィを犯して、救世主ちゃんのおチンポ性奴隷にしてぇえ……っ♪」

 1回や2回、元から陰嚢にあった精液を出したくらいじゃ終わらせない。
 射精の間にも強制的に精子を作り出し、それを次々に自分の子宮口に放たせる……そういう自信をミズリィからは感じる。

「救世主ちゃんの精子はこれからぜぇええんぶミズリィのものよぉ……っ♪ 一生! 死ぬまで! ううん、死んだって蘇らせてあげる、それでまた精液注いでもらうのよ……あはっ♪ 考えただけでイッちゃうわ……! っあああああんっ! イクイクイクぅうっ♪ もう逃がさないぃい……♪」

 大蛇に少しずつ、骨を折られて飲みこまれていくような恐怖、そしてそれと引き換えに得られる快楽のそのまた上位に位置する悦楽。

「あひっ、上手ぅっ、上手すぎぃ……! ミズリィもう、このおちんぽに仕えるぅ、このおちんちんだけに尽くしてひざまずいて生きていくわぁ……っ! んあぁああっ! イキ、っぱなし……ぃ! あっ! またイくわっ、イクっ、わかるでしょう!? 伝わってる……ぅ?」

 何度も失神しかけて、目の焦点が合わなくなるミズリィ。
 これ以上やり続けたら、俺もミズリィも堕ちるところまで堕ちて、交尾のことしか考えられなくなる……そう、おぼろげに危機感をおぼえた頃だった。

「っあああっ……ご、ごめんなさい、も、もうダメ……っ! ッ……イ、イキすぎて呼吸できない……っ! ごめんなさい、っ……信じられない、私のほうが先にへばっちゃうなんてぇえ……」

 ぎゅう、と膣口を締めてミズリィが降参の言葉を吐き、涙を浮かべてお願いしてきた。

「最後は……最後は私にかけて? 救世主ちゃんの熱くてドロドロに煮詰まったザーメンを……だらしのないミズリィにお仕置きでかけて?」
「……!」

 お願い、お願い、と台詞と連動して収縮する肉襞に意識を刈りとられ、今にも崩れ落ちそうになっていた俺にもその申し出を受けない理由はなかった。

「浴びて、浴びてくれっ……!」
「ええ、ええっ! かけて! 私にアナタの劣情をぶちまけてっ……汚して、真っ白にぃ……っ!」

 きつくすぼまる膣内から肉棒を引き抜いて、躊躇なく子種を解放する。
 びゅぶっ……びゅっ、びゅくっ……!
 俺の精液を顔、髪、首元……そして胸に、腹にこれでもかと浴びながらミズリィは恍惚として舌舐めずりをした。

「あっあぁん……♪ これぜんぶっ、ぜんぶミズリィのなのっ? 嬉しいっ……うれしい、あったかぁいぃ……っ♪」

 重力に負けてたらぁ……とミズリィの乳房を、へその中を流れ落ちていく種汁はもう何発射出したのかも思い出せないくらいなのに、濃く臭かった。

「救世主ちゃんのスペルマの匂いだけでぇ……あっあっ、イッちゃう♪ ミズリィ達しちゃうっ、子宮が悦んじゃってもう大変っ……♪」

 ガクガクと脚を震わせながら数度アクメを満喫すると、ようやく満足してくれたのか……ミズリィは、はぁあっ……と長い息をついた。

「ふふふっ……くたくたぁ……。足も腰もガクガクでぇ……もう立てないぃ♪」

 幸せな初体験の後、ミズリィはふたりで横になってもまだ余る、キングサイズのベッドの上で仰向けになった。
 そして、右手を鏡張りの天井に向け……肩をすくめてくすくす笑い出す。

「これで、溜めてきた魔力もパァね。また1からやり直し……。気持ちいいくらいすっからかんになっちゃった♪」
「うう、それを言われると……申し訳ない」
「ああ、楽しい……。救世主ちゃんといると、破滅も何かを失うことも……こんなに幸せなことなのね。今まで生きてきて、今日が一番幸せよ」

 エルフは長命で、数万年……下手をすれば数十万年生きている者もいるらしい。
 ミズリィの年齢はわからなかったけど、もしその計り知れない永い時間の中で……俺といる時間が最も素晴らしいと思ってもらえたなら嬉しかった。

「ほ……本当に?」
「……もちろん。そう思ってるわ。だからね、私決めたの」

 ぼふっ、とシーツの波間に身体を沈めて、ミズリィは恋する乙女のような仕草で俺を見つめた。

「これからは、救世主ちゃんの望むミズリィになる。このまま新婚の奥さんでも、良い子の闇魔法使いでも……アナタの願う色に染まってみせる。だから、自由に決めて? ミズリィの全てを好きにして。したいプレイをして、揉みたいときにおっぱいを揉んで、おまんこだけじゃ足りなくなったらお尻だって、手だって口だって好きに使っていい……つまりね」

 アナタだけのミズリィになりたいの。
 ……小さく呟いて、にこっ、と無垢な微笑みを浮かべるミズリィは、まるで本当に人間の少女のように可憐だった。

「ちゅっ♪」

 ミズリィはこちらの頬に口づけると、歌うような口ぶりで囁いた。

「アナタを愛してるわ」

 濃厚なディープでもなく、淫靡なキスでもなく、可愛らしいだけの口づけ。
 満足そうに目を閉じたミズリィとの、ふたりの未来は俺に託され……。
 どちらの世界を選んでも、きっとこのエロボディには悩まされ続けるんだろうな、と確信する昼下がりだった。





  ◆◆◆ミズリィ編・おわり◆◆◆

次回は『エルダ・前編』更新は10月26日(金)の予定です。お楽しみに!!


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