闇染Revenger
ー墜ちた魔王と堕ちる戦姫ー
2018年10月18日
ぷちぱら文庫
著:雑賀匡
画:wingheart/B-銀河/Masaya/明地雫
原作:Escu:de
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平凡な学生・和範の魂に魔王クライブヘルツが同化!
魔王の宿敵、姫騎士アーネストには幼なじみ・彩華が同化していて…?







「あ……ぐっ、うぅ……っ!」

 アーネストの手から滑り落ちた剣が、音を立てて地面に転がった。
 慌てて拾い上げようとした彼女だったが、その身体はブルブルと震えるだけで、その場に屈み込むことすらできなくなっている。

「あなた……んぐっ、いったい私になにを……」
「貴様の心を闇に捉えた。どうだ、満足に指一本動かせないだろう?」
「くっ、こんなもの……っ」

 アーネストは必死になって立ち上がろうとする。
 だが、本人の意に反して、身体はまったく動かないようだ。

「俺様のゾーンが貴様の心に入り込み、一時的にゾーンの力を弱めているのだ。貴様の心に潜む闇が、それを可能にしているというわけだ」
「わ、私の心に闇など……」
「だったら、そんなざまにはなっていないだろう」

 闘いが始まってから、クライブはアーネストと斬り結びつつ、言葉でも責め立てた。
 彼女の心の闇を暴こうとしてのことだが──最終的には和範から聞いた、彩華の弱点を口にしたことが功を奏したようだ。
 人の評価を気にするあまり、自分のことをないがしろにしている。
 それが彼女の抱えている問題だった。
 誰かの世話を焼いたりすることで、自らの存在価値を再確認する。
 彩華は無意識のうちにそれを繰り返していたが、心のどこかでは、承認欲求を満足させるための偽善なのではないかと考え続けていたようだ。
 隠していた事実を突きつけられ、彩華の──アーネストの心は闇に囚われたのである。
 クライブは笑みを浮かべながら彼女に近付いていった。

「な、なにを……いやっ、来ないでくださいっ!」

 アーネストが怯えたような声色で叫ぶ。クライブの意図を察し、これから自らの身に起こることを危惧しているようだ。
 ならば、それを現実のものにしてやろう。
 軽く肩を押して突き飛ばしてやると、彼女は為す術もなく地面に倒れ込んだ。

「クククッ、受け身も取れないとは無様だな。下着が丸見えになっているぞ?」
「ぐっ……」

 捲れ上がったスカートを下ろすこともできず、彼女は羞恥に頬を染めながら睨みつけてくる。動けないことを承知した上での嘲笑に、憤りを隠せない様子だ。
 だが、満足に抵抗することができないという恐怖が強いせいか、クライブが胸を隠している胸甲に手をかけると、より怯えの色を強くしていく。

「な、なにをするつもりですかっ!?」
「育ちのよさそうな貴様に、大人の快楽というものを教えてやろうと思ってな」
「いやっ、その手を放しなさいっ!」
「まだ強気だな。それがいつまで続くか見せてもらおう」

 クライブは笑いながら、胸甲ごとアーネストの衣装を乱暴に引っ張った。
 普段は強力な魔法で守られている戦闘用の衣装と鎧も、クライブのゾーンの中では紙も同然だ。あっさりと破れ、彼女の白い乳房が弾けるようにして露出した。











「きゃあああっ!? そ、そんな……どうしてっ!?」
「この空間は俺様が支配しているからな。鎧の強度を変えるなど造作もない」
「こ、この変態……女の子の衣装を剥いで喜ぶなんて、やはりあなたは外道です!」
「ほう、姫騎士ともあろうものが、自分を女の子と呼ぶとはな」

 本来のアーネストではあり得ないことだ。
 いまの彼女は「姫騎士アーネスト」でありながら、身体を提供している「彩華」の意識が強く出ているということなのだろう。

「クククッ、いいのか? 素の自分を出してしまって」
「なっ……」
「間抜けな奴だな。変身前の正体が分かれば、アーネストの力を借りる前に襲うことができる。もっと楽に手籠めにすることもできるんだぞ?」
「そんなことまで考えてたの……たんですか?」

 慌てて口調を変える様子からして、相当に焦っているようだ。
 もっとも、クライブはすでに彩華のことを知っている。この揺さぶりは彼女の心を丸裸にするためであり、彩華を通してアーネストの心を浸蝕するためのものであった。

「だがまあ、どうせならアーネストとなっている貴様のほうがいいな。ふたりの女を同時に犯すという楽しみがあるからな」
「あ、あなたの好き勝手にはさせません!」

 アーネストは必死に起き上がろうとしているが、クライブが能力を発揮している以上、どうすることもできないようだ。
 無駄な抵抗を見ているのは実に面白い。

「早く逃げないと、大切な初めてを奪われてしまうぞ?」
「そんなことは絶対にさせない! 初めてをあげる人は……決めていますから!」
「そうか、ならば頑張れ」

 クライブは彼女を揶揄しながら、露わになった左の乳房を鷲掴みにした。

「ひぅっ!? う、くぅっ……!」

 一瞬、叫びそうになったものの、アーネストは唇を噛みしめて悲鳴を呑み込み、乱暴な愛撫に耐えるかのように目を閉じて身を固くした。

「いい胸をしているではないか。鎧を着けて隠すのが惜しいほどだ」
「あ、あなたには……関係、ありませんっ……」
「もしかして、この胸ではまだ物足りないと思っているのか? 安心しろ……貴様の胸は十分すぎるほどに美乳だ。大きさもあるし、張りもあってバランスがいい」

 手のひらから少しだけはみ出る乳肉。しっかりとした弾力はあるが、揉み込むと柔軟に形を変える柔らかさもある。実に触り心地のよい乳房だった。

「うぅっ、彼にも触られたことないのに……」

 アーネストの目尻に涙が浮かぶ。悔しさと悲しさがない交ぜになった女の顔は、男の嗜虐心を煽るものだと気付いていないのだろう。
 クライブは強い興奮に駆られ、乳房に向けて顔を寄せていった。

「乳首もいい色をしているな。なかなか美味そうだ」
「だ、だめですっ! そんなの絶対に……いやっ、だめぇ……」

 アーネストが引きつったような表情を浮かべる。
 抵抗できないことがどんな結果をもたらすのか、ようやく実感できたようだ。

「知らんな。貴様の願いなど聞くつもりはない」

 クライブは彼女の哀願を無視し、搾り上げた左乳房の乳首を口に含んだ。

「ひゃあああっ! やぁ……食べられてるっ、ひぃいいっ!」

 必死になって身体を揺するアーネストを押さえつけ、緊張で少し硬くなっている乳首を舌で転がすように弄ぶ。実にしゃぶり甲斐のある乳首だった。
 本来の身体を破壊されてから、まだそれほど日は経っていなかったけれど、久しぶりに女の身体を感じたようであり──股間がより強く反応した。

「胸だけでは不満だろう。こっちも遊んでやるぞ」

 アーネストの両脚を強引に割って、露わになったままの下着に手を伸ばす。

「や、やめて! そこはだめっ、あっ、や……いやぁっ!」
「なんだ、少し湿っているな。ちょっと胸を弄られただけで、もう感じているのか? 随分と感度のいい姫様だな」
「こ、これもあなたの仕組んだことなのでしょう?」
「感度まで操れるのなら、貴様はとっくに潮を噴いているぞ?」
「……っ!?」

 経験こそないようだが、どうやら性的な知識は十分に持っているようだ。卑猥なことを囁かれ、頬どころか耳まで真っ赤にしている。

「な、なにを言ってるのか……んぁ、はぁ……さっぱり分かりません」
「喘ぎながら言いわけしたところで説得力がないぞ?」

 クライブは笑いながら乳首を舌で嬲り、下着の上から陰部をなぞり続けた。
 恥ずかしさと怒りをこらえ、キッと睨みつけてくるアーネストの表情は実にそそられる。気丈に振る舞う彼女が、どんな悲鳴を上げて啼くのか楽しみだった。

「さて……このままだと貴様は愛撫だけで絶頂してしまいそうだな」

 それではつまらないとばかりに、クライブはアーネストから身体を離した。
 彼女は安堵したように息を吐いたが──自らのズボンに手をかける魔王の姿を見ると、すぐにその意味を察し、美しい顔を恐怖に歪める。

「そんな……まさか本当に……」
「一応、訊いておいてやる。いますぐにアーネストとのリンクを解いて、二度と俺様の前に姿を現さないと約束できるか?」
「そ、それは……」
「貴様は満足な覚悟もなく、偶然手に入れた力で俺様と戦おうとしたのだろう? そんな奴に興味はない。一度だけなら見逃してやる」

 提示したチャンスは、アーネストではなく彩華に向けてのものだった。
 一応、身体を共有している和範にも配慮しておくべきだし、簡単に堕ちてしまう女など、犯してもつまらないと思ったからだ。
 だが、クライブはある種の確信を持っていた。
 彼女は必ず拒絶する。姫騎士アーネストとリンクできたほどの者が、この程度のことで折れるわけがない。そうでなければ、決して選ばれたりはしなかっただろう。

「わ、私は……彼女と約束したんです。どんなに傷付き、苦しんでも、この戦いから逃げ出さない。絶対に魔王であるあなたを倒すって……」
「クハハハッ! いい覚悟だ。ならば、後悔とともに味わうがいい!」

 予想していた通りだ。拒絶を示した相手に遠慮などする必要はない。
 クライブは迷うことなく怒張したペニスを取り出すと、アーネストの下着を横にずらし、勢いよく亀頭をねじ込んでいった。

「あああっ! い、痛い……んぐぅ!」
「まだ先端が軽く入っただけだぞ」
「は、入って……ひうっ、いやぁああああっ!」
「まだ少し濡れ方が足りないようだが、それがまた最高だな」

 滑りの足りない処女膣を力任せに犯す感覚。
 初めての女でなければ、決して味わうことのできない至高の快楽だ。
 クライブが顔に笑みを張りつかせながら、さらに力強く腰を押し出していくと、じわりと結合部に破瓜の証しが滲んできた。

「クククッ、貴様のマンコは最高だな。かなりの素質を持っている」
「くっ、くぅううう……っ!」

 アーネストは必死に歯を食いしばり、激しく首を横に振り立てた。

「なんだ、マンコ程度の言葉で恥ずかしがっているのか? これからもっと屈辱に満ちたことをされるというのに、プライドだけは一人前だな」

 クライブはさらに彼女の脚を広げ、膣内をほぐすように抽挿を開始した。
 苦痛の声に頓着せず、挿入をより深いものにしながら、単調な前後運動から腰をまわすような動きに変化させていく。

「いやああっ、また深くまで……も、もう入らないっ、あっ、あああ……っ!」
「そう思っているのは貴様だけだ。実際、俺様のチンポがマンコの奥へと呑み込まれているのを感じるだろう?」
「そ、んなこと……あっ、んぅうううっ!」

 一気に根元まで突き入れると、アーネストは腰を浮かせて跳ね上がった。

「ほう、あまりの快感で、多少は自力で動けるようになったか」
「か、快感なんて……んぐっ」
「俺様に犯されることを覚悟するような台詞を口にしていただろう。ならば、それを最後まで突き通して、初めての経験を堪能するといい」

 股間から背すじを駆け上がってくる強烈な快感に、クライブの欲望はさらに加速した。
 前のめりになりながら、叩きつけるようにして腰を前後させる。

「あっ、あっ! 熱いっ……アソコの中、火傷したみたいで……ひぃいいっ!」
「マンコと言ってみろ。そうすれば、少しくらいは優しく犯してやる」
「誰が……あなたに許しを請うようなことを、言うものですかっ……」

 安い挑発を撥ねつけ、アーネストは再びクライブを睨みつけてくる。

「わ、私は誇りにかけて……んぐっ、あなたに屈しません!」
「いいぞ、その目は実にそそられる」

 身も心も強い女を力尽くで犯し、自尊心を打ち砕いて目の前に跪かせる。
 その瞬間がなによりも楽しいのだ。

「もっと喘げ! その声がやがて嬌声に変わり、自分の中の欲望に抗えなくなっていく。俺様はそれを見たくて女を犯すんだからな」
「そんなことは……絶対に、あっ、あっ、んあっ!」

 硬いだけだった膣肉が、徐々にこなれつつある。
 突き上げるたびに強く締めつけてくる反応が心地よくて、クライブは乱暴に腰を動かし、力任せにアーネストを蹂躙していった。

「わ、私は絶対にあなたに負けたりなんか……んぁっ、んんんっ!」
「貴様は心の闇を露呈して敗北した。だから犯されているんじゃないのか?」
「くうぅ……ま、まだ、私の心の剣は……折れていません!」

 アーネストが抵抗の言葉を吐くたび、締めつけが強くなっていく。
 それがクライブを楽しませているとも知らず、彼女の膣肉は自らを犯す肉棒に吸いつき、強く扱き上げ続けていた。

「いいぞ、貴様は実にいい女だ。必ず俺様のモノにしてやる」
「絶対に……そんなことには……なりませ……んぐぅううっ!」

 言葉の応酬と肉体のぶつかり合いが、互いの肉欲を際限なく燃え上がらせる。
 だが、あくまでもそれを認めようとしないアーネストに対し、クライブは欲望と嗜虐心を同時に膨らませていった。

「そうか。ならば、貴様の中に刻印してやろう。俺様に敗北した証しをな」
「ま、まさか……そんなっ、やめ……くううっ!」

 クライブの意図を察したのか、彼女の顔から血の気が引いた。
 それでも、泣き言を口にするのは悔しいのか、必死になって唇を噛みしめ、口にしかけた言葉を必死に呑み込んでいく。

「健気だな。いいだろう、それを貴様の覚悟と受け止めてやる」

 アーネストの膣内で精を吐き出すため、クライブはさらに抽挿を加速させて、亀頭を最奥までねじ込んでいった。突き上げるたびに彼女の身体が反り上がり、その顔には苦悶と屈辱の表情が浮かび上がる。

「いくぞ、この欲望を子宮で存分に味わうがいい!」











 クライブはアーネストの膣内に向けて、淫欲のすべてを解き放った。
 脈動する肉棒から勢いよく噴出した精液は、彼女の膣内をあっという間に満たし、逆流して膣口から噴き出してくる。

「ひっ!? や……いや、いやぁああっ!」
「クハハッ! 見ろ、貴様のマンコから精液があふれ出しているぞ」
「いやっ、やめて……もう出さないでっ、こんな……あっ、あああああっ!」

 胎内に大量の精液を放たれてしまうと、さすがの覚悟も萎えてしまったようだ。
 アーネストは全身を小刻みに震わせながら、あられもなく泣き叫んだ。
 多少は身体が動くようになったとはいえ、まだ結合を振りほどくほどの力はないらしく、悲痛な声を上げながら放出された精を受け止めていく。
 ただ肉壁だけが本能によって蠢き、射精を続ける肉竿をさらに締めつけてきた。

「クククッ、まだ搾り取ろうとしてるぞ。そんなに欲しければ、もっとくれてやる!」
「いやっ、もういらな……んぐっ、はぁあああっ!」

 最後の一射と同時に肉棒を引き抜き、噴き出した精液を彼女の身体にぶちまける。白い肌や姫騎士の衣装を穢す白濁が、陵辱感をより強いものにしていった。

「どうやら、最後の瞬間にイッたようだな。初めてなのに絶頂するとは……やはり貴様にはこの手の素質があるようだな」
「く……う、うぅぅ……はぁ、はぁっ、はぁっ……」

 形のいい乳房を上下にゆっくりと揺らしながら、アーネストは大きく息を吐いた。
 その瞳は虚ろのままで、クライブの声が届いているかどうかは分からない。けれど彼女の心の中に、深く魔王の刻印が刻みつけられたことは間違いなかった。

「姫騎士アーネストも、俺様の手にかかればこんなものよ」

 ひと息吐いたクライブは、アーネストから離れて立ち上がる。
 完全に闇に染め上げるためには、まだ何度か犯してやる必要があるけれど、その過程もまだ一興だ。彼女は存分に楽しませてくれそうだ。

「ぐっ……うっ、ううう……」

 よろよろと身体を起こしたアーネストは、近くに転がっていた剣を手にし、それを支えにしてなんとか立ち上がってくる。

「ほう、まだ気力は残っているようだな。だが、その身体ではもう戦えまい」

 足はガクガクと震えており、ショックのあまり顔面は蒼白のままだ。

「どれほど辱められても……私があなたに傅くことは、あり得ません」
「なるほど。どうやら一筋縄ではいかないようだな」

 彼女の信念は想像以上に強いものらしい。
 やはり、段階を踏まなければ完全に堕とすのは難しいようだ。

「ならば貴様が俺のモノになるまで、何度でも犯すだけのことだ。それだけの体力があるなら、続きもできるだろう?」
「くっ……」

 軽く手を伸ばすと、アーネストは怯えたように後ずさった。
 どれほど強い意志を持っていようと、初めてを奪われてしまった衝撃は隠せないようだ。
 もう一度ペニスを打ち込んでやろうかとも思ったが、遠くから別の気配が近付いてくるのを感じる。どうやら他の英雄が、このゾーンの存在を嗅ぎつけたようだ。
 さすがに複数の相手をするのは難しい。

「続きは日を改めるとしよう。貴様がまた俺に犯られる気があれば……の話だがな」
「ま、待ちなさい! 私はまだ負けを認めたわけでは……っ」

 アーネストの負け惜しみの言葉を背に受けながら──。
 身を翻したクライブはゾーンを解除し、素早くその場を後にした。








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(C)TASUKU SAIKA / Escu:de