スケベエルフさん、現代へようこそ!
~「ようこそ! スケベエルフの森へ」スピンオフ 巨乳で一途なエルフたちといちゃらぶする短編集~
2018年10月12日
ぷちぱら文庫
著:和知まどか
画:葵渚
原作:ルネ
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ミズリィ・前編


「強いて言うならこの子……かな?」

 俺が1枚の写真を取り上げ、ノルに渡すと意外な反応が返ってきた。

「ほーぉ? おぬし、相当な好きモノじゃのぉ。ま、ミズリィのこの色香……一度味おうてみたくなるのは男のサガ、か……」

 ふむふむとひとりで納得しているノルに、俺がこの人を選ぶってわかってたのか? と聞いてみる。
 すると幼い顔立ちの大長老様は、やれやれと呟いて首を左右に振ってみせた。

「いや。そこまでの予知はできんが……こやつは我らの中でも一番の爆乳じゃし……。他人を甘やかすことにかけては天才的に長けておるからの。目を奪われるのも当然じゃ」

 ほぼ丸裸といっていい風貌に、長いマントをなびかせた彼女の名前はミズリィ・ステントレームというらしい。
 
(アニメで時々見かける、悪の女幹部って感じで……すごく目立つんだよな。それに、ルビーみたいな真っ赤な瞳にふんわりと長い金の髪……)

 全身がフェロモン発生源、写真で見るだけで股間が疼くようなゴージャスな美女だった。
 オスの性欲をかきたて、淫らな野獣に変貌させるためだけに生まれてきたような……子作りの相手としては桁外れな、誘惑と生殖に全振りの外見には抗いがたい吸引力がある。

「おぬしらの世界の基準で言えば、『えるかっぷ』……バストサイズ120の化け物じゃ。確かにこやつにかかれば、おぬしの子種もどんどん陰嚢で作られるじゃろう。じゃが、のう……、こやつの問題はこの美貌ではなく中身なのじゃ。こやつ、ミズリィは……」
「はーい、それ以上無駄なお喋りをする必要はないわよぉ……大魔法使い、ノル?」
「……!?」

 俺とノルが、何もない空間から突然聞こえた声に、顔を上げるより早く……いつのまにか、あたりが暗闇に包まれていた。

「くぅっ……もしや、おぬし……!」

 ノルが何かを叫ぼうとした瞬間、ぬるり……と黒い靄から白い腕が生え、それが大長老の口元を撫でる。

「……ええ、そうよ。貴方たちが私のハナシをしていたみたいだから……干渉、させてもらったわ……。無防備もいいところね、このミズリィの名を口にして……」
「ミ、ズリィ……!」

 柔らかく、優しく長い指がノルの顔の輪郭をなぞり……いっさい拘束されていないのに、ノルの動きが止まった。
 そして、俺の足元から何かがゾワゾワと這い出してきた、と認識した次のまばたき。

「……はじめまして、救世主ちゃん……? 私を呼んだのはアナタ……? んふふふ……♪」

 毒を含んだ甘ったるい声が、俺の耳元に直に囁きかけてきた。

(……? さ、さっきまでノルのところにいたのに、もう俺の真後ろに立っている!?)

 瞬間移動したとしか思えない鮮やかな跳躍は本当に魔法なのだろう。
 紫色の揺らめく光を纏いながら、ミズリィは俺の首筋にれろりと舌を這わせてきた。

「う、ぁ……!?」
「ねえ……随分面白いお話をしていたみたいね。子作り? いいわよぉ……? 私もね、思っていたの。賢者ノルが召喚した大事な大事な救世主サマ……。それを横からさらえたら、奪って私の物にできたら……どれだけ胸がすぅっとするかしら……って♪」

 珍しいオモチャを扱うように、俺の身体を……肩を、胸板を、腰を、そして股間をうっとりとまさぐりながらミズリィはこちらの耳たぶを甘噛みする。

「んん……おいし♪ これがヒト、それもオスなのね……。あはっ……エルフとは全然違うのね。匂いも、この唇で食んだときの感触も……可愛い♪」
「うぐ……ぐうううっ……! きゅ、救世主どのから離れよっ……♪ この淫婦めっ……!」

 苦しんでいるノルの首には、いつの間にか太く白い蛇が絡みついていた。
 ミシ……ミシミシ、とノルの細い首を締めあげるその蛇を、面白おかしそうに指差すとミズリィは俺を見て、感情のない両眼で笑った。

「救世主ちゃぁん。私にノルを殺されたくないのなら、今すぐエッチしてくれなぁい? 私ね、気まぐれだから……貴方が断るのなら、ちょぉーっとだけ、力加減……間違えて殺しちゃうかも……」
「え!? こ、殺すって……そんな」
「私を選んでくれるなんて思ってなかったから……何の準備もできてなくってぇ。うふふ、他のエルフを壊す準備しかしてなかったの。ゴメンなさいね……? ロマンティックなお誘いをしてあげられなくって……」
「そ、それはいいですけど! むしろそっちから会いにきてくれたのは嬉しいですけど! ……でも、ノルに手を出すのは違うでしょう!?」
「どうして? この世界にたったひとりの若い男のコ……みんなが欲しがる救世主様を手に入れるためには、他のエルフを殺すのが一番早いじゃない」
「み、ミズリィさん……っ!」
「『全員殺しちゃえば、……救世主様は私のモノ』。ミズリィ何か間違ってるかしら?」

 麗しく問いかけてくる彼女に、ようやく俺はノルが言いかけていた台詞を想像した。

(な、なるほど……中身が。惨忍で、冷酷で、他のエルフを根絶やしにすることすらアリだと考えるほどに……傲慢なのか……!)

 けど、悪いエルフだとわかっているのに……ミズリィのしなやかな手にもてあそばれ、規格外にばるんと突き出た純白の膨らみを押しつけられていると快楽に負けそうになる。
 ノルのことも、ここに召喚された意味も忘れて今すぐこの特大バストに掴みかかり、いきり勃った肉棒でめちゃくちゃにミズリィを犯したくて気が狂いそうになる。

(……オスを無条件に堕落させるサキュバスみたいなエルフ……!)

「可愛い可愛い、私の救世主様……。ねぇん、どうするぅ……? 選んでいいわよ、このままノルの目の前で交尾しちゃうか……。それとも、この森を燃やして、悲鳴の合唱の中で永遠に交わり合うのか……」

 私気が長くないの、と選択を迫るミズリィの瘴気で頭がクラクラする。
 それでも、俺はその折れそうに華奢な手首を掴み、ミズリィに断言する。

「……そうやって、脅迫をするのならしない!」
「えっ」
「会いにきてくれたのは嬉しい、俺とエッチしたいって言ってくれるのも嬉しい! でも……誰かを傷つけるなら、絶対にミズリィとだけはしない!」
「……あんっ!」

 俺に真正面から怒鳴られたことで、びっくりしたのかミズリィの目が丸くなった。
 そして……急に、魔法が解けノルに絡みついていた蛇が消える。

「げほっ……げほっ! こほっ……き、貴様……! ミズリィ……っ!」

 咳きこみ、苦しそうに喘いでいるノルには見向きもせず、ミズリィはぽーっとした表情で俺を見つめていた。
 
「………………」
「他のエルフに手を出さないでください!」
「……ご、ごめんなさい。そうよね、そんなの嫌よね。ミズリィね……今まで誰かに選んでもらったことなんかなかったから……っ。こういうときにどうしていいのかわからなくて……! お願い、嫌わないで。言うことを聞くわ。何でもするから……ミズリィのこと、いらないなんて言わないでぇ……?」

 冗談やふざけてではなく、ミズリィは自分以外の全てを殺すつもりだった。
 それがわかるだけに、急にしおらしく謝ってくる子どものようなギャップに面食らう。

「救世主ちゃぁん……?」

 切れ長の瞳をうるうる潤ませ、口元でぎゅっと拳を握る。
 巨大な蛇と共に現れた魔女……悪のエルフ、ミズリィの危険さを……そして直接対峙しなければわからなかっただろう、漏れ出しすぎて暴れているこの色気を、このまま放っておくわけにはいかなかった。

「……エッチはします。だから、俺以外の誰にも手を出さないって誓ってください」
「……! わ、わかったわ! 言うとおりにする……」

 目に見えてシュンと肩を落とすミズリィを、ノルが信じられないものを見た、という顔で呆然と眺めていた。

「お、おぬし……まともに相手と会話ができたのか。きゅ、救世主どの……すごいのぉ、この悪鬼羅刹と対等に会話を成立させるとは……!」
「殺されたいの?」

 ゾクゾクゾクッ……!
 俺とノルとがミズリィの言葉に震えあがると、当の本人は『やだっ☆』とばかりにぺろっと舌を出してウインクした。

「今のはなかったことにしてねぇ? ミズリィ、もう誰もいじめたりなんかしないわぁ……だって、救世主ちゃんの命令だもの♪」

(と、とんでもないエルフを選んでしまった……!)

 そう思ってももう遅い。
 俺は、ミズリィにまとわりつかれたまま、危険なセックスに身を任せることになった。 


※   ※   ※



 ……この世で一番暗い場所がいいわ。
 ミズリィはそう言って、魔法で俺をどこかに運び去る。

「……こ……ここは?」

 ノルがいた明るい森を、ちょうど真逆に反転させたかのような鬱蒼とした夜の森。
 
(まだ真昼のはずなのに……。なんて寒くて、おぞけのする陰鬱な場所なんだ……!)

 コウモリが宙を舞うバサバサというはばたき。
 そしてただ立っているだけなのに、居心地が悪くて腰が落ち着かない。

「あら、震えているのね。でも大丈夫……すぐにミズリィがあっためてあげる♪」

 ふたりきりになったことで喜びが隠せなくなったのか、ミズリィはすぐに俺を押し倒し下半身を丸出しにさせると……自分から、見せつけるように胸を隠していた2本の肩紐を横にずらした。

「じっくり見てねぇ? 誰にも触らせたことない……救世主ちゃん専用のミズリィおっぱいよぉ♪」

 嘲るように微笑みながら、ボロンッ……ボロンッ、とまろび出るそれはド迫力で、視界が全部真っ白な乳房で埋まる感覚は目がくらむような衝撃だった。
 闇の中にぼうっと浮かび上がる、真っ白なおっぱい……。

(凶器みたいなロケットおっぱい……いやミサイルおっぱいだ……)

 巨乳と呼ぶにはあまりにはボリューミーすぎて、魔乳としか言い表せないミズリィの乳房は1つが俺の頭よりも大きい。
 それが2つ、左右に行儀よく並んでいるんだから男の理性をぶっ飛ばす破壊兵器としか表現のしようもない。

(こんなスイカみたいな胸見たことないぞ。AV女優にだっていないサイズ……凄まじくファンタジーで……現実感がない)

 そのくせ、触らなくてもわかるくらいにその魅惑の乳肉は柔らかく……ミズリィ本人がよいしょ、と手で持ち上げるだけで蕩けて溢れ、流れ出すくらいにふわふわだった。

「ミズリィのこのおっぱいで、救世主ちゃんにご奉仕してあげる……。ごめんなさいのペロペロをするわね? そしてこれが終わったら……フフ、永遠にミズリィのおまんこでびゅーびゅーしてくれていいから……♪」

 ミズリィが両側から自分の胸をむにゅぅう……と寄せ、それを寝そべる俺の股間に乗せた。











「っ……お、重っ……! え……? え、あ……!?」

 熱い熱の塊を脚の間に置かれたみたいだった。
 じゅわ、とその熱が広がって、俺はペニスから太ももにまでミズリィの胸が広がっていくぬくもりに戦慄した。

(こんな……ずっしりくるものなのか? スベスベでまろやかなのに、膝が笑うくらいの重量感……)

 俺の男根が完全に肉の谷間に挟まれて、先っちょすら見えなくなってしまった。
 
「んふ……っ、大きくなぁれ……硬くなぁれ……♪」

 呪文のように卑猥な言葉を呟きながら、ミズリィが胸を縦に揺すっていくだけで、脳が崩れるくらいの快感に襲われる。

「あひ……ひ、ぁ……」
「あぁん……すっごくいい声で鳴くのねぇ……♪ いいわよいいわよぉ……遠慮なく堪能して……♪ 私もとっても気持ちいいから……ふふふ……」

 お互いの体温をこすりつけ、甘い摩擦が起きる快感からかミズリィの声は弾んでいた。

「フフ、見てぇ……ずっぽり私のおっぱいにハマりこんでる♪ 救世主ちゃんの大事なところはぜーんぶミズリィの谷間の中……完全に独り占めよ♪」

 ペニスを丸ごと乳房の間に沈め、挑発的にムニュムニュと温かな脂肪を蠢かせるミズリィにビクビクと股間が反応し、暴れ出す。

「あはぁん♪ 元気元気ぃ……♪」

 ムニュッと体重をかけて前のめりになり、勃起を抑えこみながらミズリィは嬌声じみた蕩けた声で肉棒に話しかけた。

「はぁぁ……♪ よちよち、びっくりしちゃいまちたかぁ♪ 今からこんなに敏感だとぉ……大変よ? これからどんどんスゴくなるんだからぁ……」

 べろ、と舌を出して彼女は俺のモノを言葉で嬲ってくる。

「この舌と唇でおちんちんをちゅぱちゅぱペロペロしたりぃ……もーっともっとおっぱいで刺激したりするの。アナタがやめてって言ってもやめてあげない。だってもう捕まえちゃったんだもの。おちんちんは私のモノ……抵抗したって放さないから……♪」

 てろんと伸びたミズリィの舌は長く、それが亀頭に、いや肉茎に絡みついたところを想像するだけで腰のあたりがゾワゾワした。

「あは♪ 怯えた表情もイイわねぇ……そそられちゃう♪ ……ちょっと待っててね? ん……」

 ミズリィは口の中でもごもごと舌を動かすと……集めた唾をそのまま、てろ……と俺の亀頭に垂らす。

(うわ、あったかい……)

 透明の雫でペニスの先端が濡れ光ると、何度か同じ動作を繰り返し……ミズリィは唾液を自分の胸の谷間にも行きわたらせていく。

「えぅ……、うふふ、これで滑りが良くなると思って……。やってみるわね?」
「……ま、任せます」

 にちゅっ……ヌチュッ、くちゅっ……ぐちゅぅっ!
 
「……う!?」

 わざと俺に音を聞かせ、溢れた唾をローションがわりにねちょねちょと混ぜながら、パイズリの威力を少しずつ高め加速させる。

「んっ、ふっ、ふぅ……んん♪ あふ……んっ、んんぅ……どぅお……♪」
(あ……これ、まずい……。何も考えられなくなる……)
「んっ、ぁ……ゴリゴリしてるのがわかるくらい硬くなってきた……。胸の中で反り返ってビンビンになってるのわかるぅ? あん、スゴぉい……暴れっぱなしぃ……♪ あぁんんっ♪」

 喜悦に歪んだ表情でしばらく飽きもせずペニスをこねていたミズリィは、ついに我慢できなくなったのか大きく口を開き、ヌルン……と乳房から亀頭を引きずり出す。

「それじゃあいただきまぁーす……♪ んん……♪」

 ぱっくりと亀頭を丸ごと咥えたミズリィは、そのままずるるる……とペニスの根元までを己の口内に引きずりこむ。
 そして、俺に止められる前に、思いっきりバキュームで尿道口を啜りだした。

「ぢゅるるるる……! ぐっぽっ、ぐぽっ、ぐっちゅっ、ぐちゅっ……ぢゅるるるるっ……!」
「……っ、こ、腰が、抜ける……!」

 我慢汁をすっ飛ばしていきなり精子をご馳走になろうとしてくるあたり、ミズリィのフェラチオは苛烈で自分の目的をよく理解していた。

(子作り……のために、こんな綺麗なエルフが……俺のチンポをしゃぶってる……)

 性格が破綻していようと、ミズリィの美貌は疑いようのない絶対的なものだ。
 
「あぁん……おいひ……おいひぃわぁ……ぢゅるっ! ぢゅるっ! ぢゅるるるっ……きゅうへいひゅひゃんのおひんひん……とっへもわたひごのみ……ぐちゅっ! ぐちゅっ、じゅぷぷぷ……!」

 雪原のように白い肌を赤く染め、歓喜に満ち溢れた表情で男根をねぶるミズリィの、底知れぬ精液への欲望を感じずにはいられなかった。
 それは、砂漠で水を得た旅人のように……生まれて初めて潤いを知ったオアシスの発見者のように、切実で真剣な搾精行為だった。

「せいひ……せいひ、たのひみね……っ。んちゅっ……ぢゅるっ、ぢゅるるっ……ぶちゅっ! どんな味なのかひら……? おひんひんより美味しいのかひら……? っぢゅぷっ……!」

 夢中で口の中の陰茎をしゃぶっているミズリィに、もどかしくなってズッ! とペニスを突き上げてやると彼女はハッと我に返って困った顔で笑った。

「あっ、忘れてらわ……? そうね、おっぱいも使って搾らないと……♪ そうしたら2倍気持ちいいものねぇ……いくわよぉ……? んん!」

 ぢゅるっ、ぢゅるるるっ、ぐちゅっ! じゅっぷっじゅるるるっ……!

「あぐ……!?」

 尿道口から陰嚢までの直線を一度にすすりあげられる快感。
 そして熱い口内に亀頭を強く圧迫されると同時に、様々な角度から緩急をつけて襲いかかってくる乳肉の暴風雨。

(も、餅をこねてるみたいに……ああっ! 自分の胸を巧みに操って……!)

 これでもか、これでもかとペニス全体にパイ圧がかかり、次々に肉茎を搾り上げてくるその様はもはや『攻撃』と言って良かった。

「んぐ……! う、ぁ、ああ……!?」
「んんんっ……♪ 逃がさない……って言ったれひょう……? んぢゅるっ、ぐちゅっ! グチュッ、ぢゅるっ、ぢゅるっ……ぢゅるるっ! ぐちゅるっ、ヂュル!」

 俺がおののいて腰を引こうとしても、ミズリィの乳房で無理やりペニスを引き戻される。
 それどころか『お仕置き』とばかりに鈴口に舌先をねじこまれ、拡げられ、ますます左右からのチンポ愛撫が強くなっていくのだから、一瞬も気が抜けなかった。

(少しでも集中力が切れたら……射精させられる!)
「んぷぅ……耐えるの!? 素直にイッれいいのにぃ……♪ ほら……ほらぁ、ぢゅるるッ! イッれ? 私の胸れ無様にイキながらぁ……白いお汁を撒き散らすのっ……♪ ぢゅるっ! ぢゅるるっ! じゅっぽっ! じゅっぽっ! ぐちゅちゅちゅっ……!」
「あぐぅううあああああ……っ!!」

 休みなく肉棒に叩きこまれる快楽は、苦痛と紙一重だ。
 ミズリィに俺の性感を支配され、淫魔の凶器かと疑うレベルの爆乳でいたぶられる。

「おぁ……は、あぅぁ……ッ」
「びゅーびゅーしれ♪ おっぱいにおクチにれんぶブチまけるの……ぉ♪ ぢゅる、欲しいっ、救世主ひゃんの赤ちゃんの種……欲しひのぉ……! ちょうらい、ちょうらぁい……♪」
「んぶっあッ……!?」

 むにゅるぅ、とペニスだけでなく睾丸までまとめておっぱいに持ち上げられ、もみくちゃにされること、ほんの数秒。

「んぷぅう……っ♪」

 一度ちゅぽん、と亀頭から口を放したミズリィは、大きく息を吸いこんで……。

「っぢゅるぢゅるぢゅるぢゅるぢゅるぢゅるるるるるる……ッ!!」

 トドメとばかりに必殺の尿道バキュームで俺の理性を粉々に砕き破壊した。

(制御不能に……っ!)

 ぷつ、と頭の奥で小さな音が聞こえ、自分が絶叫しているのがぼんやりと感じとれる。
 大きくのけぞり、爪先で土を掻きながら俺は自分のモノが破裂したような衝撃にのたうって、チンポの先から溢れ出す樹液を止められず……盛大に射精する。

「あっああああん♪ ひゅごいぃ♪ こんなにいっぱいぃ……♪」

 びちゃっ! びちちっ、ぶぴぴっ……ぶびゅっ!
 ミズリィの開けた口の中、舌の上、そして赤らんだ顔面に……そして、俺のものを拘束していた乳房一面に飛沫が舞い、白い肌の上にこってりとした精液がまとわりつく。











「おいし……美味しいわっ、救世主ちゃん♪ んぁあああん……大好きぃ……♪」

 指先で精液をぬぐい取ってはペロペロ舐めているミズリィに、駄目押しでもう一度放精すると、片目を閉じて白濁液を受け止める。

「あーん元気すぎぃ♪ なんて活きのイイ精液ちゃんなのぉ♪」
「はぁ、はぁ……つ、疲れた……。もう胸を放してもいいですよ。その……かなり汚しちゃったし」 
「そう言ってくれると思ってたぁ。でも……まーだだめ♪ ちゅっ……ちゅぷっ、ぴちゃっ……」

 ミズリィは俺のモノにこびりついている精液を『もったいない』と言わんばかりに舐めとっては飲み干していく。

「んふ……すっごくにがぁい……。でもそれがいいのよねぇ……どうしてかしら? ちゅぷ……れろっ、れろぉ……。あん、やぁだ、喉に絡みついてる……。相当溜まっていたのねぇ?」
「い、今そこ敏感なんで……あんまり刺激されると……!」
「はいはぁい、わかってるわ。優しくやさしぃく……ちゅっ、ちゅぷ……れろ……。おちんちんをびっくりさせないように……、ンッ……子種だけをキレイキレイして……。ちゅるるっ……はぁっ……♪」

 感嘆の溜め息をついたその後で、ミズリィのお掃除は亀頭、カリ首、肉竿、そして毛の生えた俺の股間へとねっちりと広がりを見せていった。

「そ、そんなとこまで……?」
「そうよ、どこまでだって舐めて綺麗にしてあげるぅ……。だってね、私……救世主ちゃんのことが好きなんだもん♪」
「…………」

 俺がひたすら照れている間に、やっとミズリィの納得のいくご奉仕が終わったらしい。
「ぷは……♪ あぁあん……おクチの中に沁みわたる最ッ高の精液だったわぁ……。飲み下すのがもったいないくらい……。ねえ、アナタの匂いで口がいっぱい……。もっともっと、これを色んな場所でゴクゴクしたいわぁ……♪」

 恍惚とした表情で腰をくねらせ、自分の股間が濡れていることも隠さない。
 精液の残滓をレロレロと口内で舐めとりながら、ミズリィは右手でくちゅくちゅと自らの割れ目をなぞり、その花弁から透明な汁を垂らしていた。

「もちろん、まだまだデキるでしょ……? あぁん、ちょうだい、ミズリィのヌルヌルおまんこにもこの太くて臭いおちんちんをハメて欲しいのぉ……♪」

 瞳にハートマークを浮かべて懇願する彼女の誘いを、断る理由はひとつもない。

「お、俺も……俺もしたい!」
「やぁあん、両想いねっ♪ いいわ、ハメて……ミズリィの処女おまんこに救世主ちゃんの硬いのハメてぇ……♪」

 心の底から嬉しそうにはにかみ、ミズリィが身体を起こして俺の目の前で腕を広げる。

「大歓迎っ……でもどうしましょ、こんな状態で繋がったらぁ……もう一生放してあげられないかも♪ おまんこズポズポしてもらうことしか興味なくなっちゃうかもぉ♪」

 来て、来て、と全身で俺を待ち焦がれている様子のミズリィは、こちらが行くのまでじっとしていられなかったのだろう。
 自分から、えーい、とかわいこぶって抱擁してくる。

「あンっ♪ 肌と肌が触れ合うだけで軽くイッちゃいそ……って、あら……? あら、あら、あら……?」

 ニコニコしていたミズリィの顔から、ザァッと血の気が引いていく。

「……や、だ……何これ……。どうして? どんどん魔力が消え失せていく……。いやぁああっ……! う、嘘でしょうっ……!?」

 ふざけた調子から一変し、ばっと自分自身を強く抱きしめたミズリィだったが、はたで見ていてわかるくらいに……彼女は慌てふためいていた。

「ちょ、ちょっと待っててね? 救世主ちゃん……今、魔力を取り戻すわ……。んッ……も、戻りなさい! 私の言うことを聞いて! ……っくぅううっ……!」

 唇を噛みしめ、ミズリィが己から流出する魔力を無理やり留めようとしたその瞬間。
 彼女の豊満な肉体から、俺の身体を伝って激しい電撃のようなものが駆け巡る……!

「んっぐぁあああっ!」
「きゃあああああっ! あぁあああんっ!?」

 視界に紫の光がスパークし、まともな思考を保てなくなる。
 ……そして、バリバリと四肢のいたるところで弾け、痛みさえ感じさせるその衝撃に耐えて耐えて耐え抜いた直後……。

(……あ、れ……ここは?)

 俺は見覚えのある、自分の部屋……。
 異世界アルフヘルムに召喚される寸前まで日常生活を送っていた、忘れるはずもない俺自身の部屋……そのベッドの上に転移していることに気が付いた。

(ぎゃ、逆召喚……? なんで突然こんな……)
「はぁっ……はぁ、はぁ、はぁ……。きゅ、救世主ちゃぁん……ありがとう……」

 俺の耳元で聞こえた声に、今度こそ俺は驚愕した。

「ミ、ミズリィ!? ミズリィまで俺の家に!?」
「……俺の……家? それより、身体は大丈夫ぅ? 魔力を直に浴びて、いっぱいいっぱい痛かったはずなのにぃ……、私をかばって抱きしめるなんて……救世主ちゃんって思ったよりも男らしいのね? 惚れ直しちゃったわぁ……♪」
「あ……。それは無意識ってやつで……」
「そ・こ・が、素敵なの♪ 私みたいな悪ぅいエルフを守ろうとするなんて……んもぉ、だぁい好き♪ あ・い・し・て・るぅうう……♪ ……ちゅっちゅっちゅっ♪」

 俺にしがみつき、顔にキスの雨を降らせるミズリィを、恐る恐る抱き返す。

(本当に……こっちの世界にミズリィが、いる……)

 彼女のぬくもり、彼女の甘ったるい香り。
 ほのかに汗をかいて湿ったその肌に触れながら、俺はとんでもない現実に打ちのめされた。

(……敵とみなせば他のエルフを殺すことにすら躊躇のない闇魔法使いを……。よりにもよって、こっちの世界……。人間世界に連れてきてしまった!)
「んん? どうしたのぉ? エッチの続きはぁ?」
「ミズリィ」
「なあにぃ……?」
「これから、いっくらでも俺が構ってやるから……もう誰も攻撃したりしないでくれないか」
「……? うんっ、うん、わかったわ! アナタがいーっぱいエッチしてくれるんだったら、ミズリィいい子になる! 良い子の闇魔法使いになってあげるぅうっ♪」
(ほっ……。これでエルフVS人間社会はなんとか避けられたか……)
「でも、ずーっとミズリィのおまんこを『いいこいいこ』してくれなきゃやぁよぉ……♪ じゃないとみーんな殺しちゃうからぁ~♪」
「ああああ! やっぱり無理なのかも!」

 理性も倫理も全部、どこかに置き忘れてきたミズリィに、結局どうしてこんな状況になったのかを聞けないまま……。
 俺は、嬉々として近代兵器と魔法で戦う彼女の姿を想像して、これからの展開にひたすら不安を感じたのだった。





  ◆◆◆つづく◆◆◆

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