ヴィーナスリゾート
巨乳乱交アイランド
2018年8月21日
ぷちぱら文庫
著:高岡智空
画:アジシオ
原作:Pure-Liquid
8月31日発売のぷちぱら文庫『ヴィーナスリゾート 巨乳乱交アイランド』のお試し版です!


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何も知らない清純なグラビアアイドルを
性奉仕専用の裏アイドルに躾ける!!









◇chapter01:迫川悠生


 プールサイドでの撮影を済ませると、今日の予定は終了となった。だが、ある意味で本番はここからである。

「うおぉ~っ! 肉ッスよ、肉ぅ! みんな、今日は存分に食っていいッスよぉ!」

 昨日のクルーザーで持ち込んだ多くの食料、それはこのバーベキューのためだった。
 孤島生活でロクなものを食べられない男どもにとって、大量の肉を豪快に食せるこの機会は、連中を獣にすら変える。
 とはいえ、男どもの食糧事情のためだけのパーティではない。
 主目的はもちろん、二人のアイドルを「歓迎」することだ。

「ほらほら、マドカちゃ~ん♪ たぁ~っくさん、飲んでくださいねぇ~? 色々大変だったかもしれないけど、とってもいいお仕事ができたんだもの♪ いっぱい食べて、飲んで、疲れを吹っ飛ばしちゃいましょ~♪」
「わ、わかったわよっ、わかったってばっ……んくっ、んくっ……ぷはぁっ!」

 午後の撮影で司に叱責され、へこみきったマドカのメンタルを癒やすように、さくらが細かく気遣って、彼女へのお酌を担当している。

「ふぅ……ほら、空になったわよ! 次ぃ!」
「わぁ~、ステキな飲みっぷり♪ それじゃ、もう一杯……ふふっ♪ マドカちゃんはやっぱり、いつも通りのほうがカワイイですね~。司さんのお手伝いで、あんなこと言っちゃって……本当に、ごめんなさいね~?」

 うまい具合に彼女の性格を褒め、振舞いを擁護し、自分の見せた態度も詫びてと、見事なまでの接待ぶりだ。
 高慢といっていいマドカですら認める、伝説のグラビアクイーン。
 その彼女が低姿勢で媚びてくる態度に、少なからずわざとらしさは感じているようだが、それでも悪い気はしないのだろう。

「ふふん、まぁ当然よね♪ あいつもすぐ、そのことに気づくわよ。そのときは反対に、あいつに頭を下げさせて、謝らせてやるんだからっ♪」
「うふふ、その意気ですよ~? は~い、もう一杯どうぞ~♪」

 男どもが女王へそうするように、いくつもの皿に串焼きの肉や野菜を乗せ、彼女の周りで恭しく捧げ上げる。
 それをつまみながら、さくらにお酌をさせ、マドカの機嫌も調子も、すっかり元に戻ってきたようだ。

「はぁ~、なかなかいいお肉だわ。お茶もジュースも、安物じゃないわね♪」

 上機嫌で杯を重ねる彼女は、おそらくその中身がソフトドリンクだと思っていることだろう。
 口当たりのよいカクテルというのは、こういうときに便利なものだ。

「あ~あ、マドカってばはしゃいじゃってぇ~、また怒られなきゃいいけどなぁ~」

 それを苦笑いしながら眺めているのは、火の近くに陣取っている悠生だ。
 少し前まではマネージャーが世話を焼いていたようだが、スタッフたちから酒に誘われ断りきれず、いまは席を外している。
 その代わりにホスト役を務める司は、彼女にカクテルや肉を勧めながら、緊張をほぐすように落ち着いた声で語りかけていた。

「いまくらいは構わん、飯の時間は無礼講だ。なにより、現場でのあれは演技だからな。あの程度のことで、腹など立てんさ」
「えぇ~、本当ですかぁ~? そうは見えませんでしたよ、監督ぅ?」

 アルコールだけでなく、弱い媚薬と精力剤も加えた特製のカクテルは、口当たりのよさで女を惑わせ、性欲への忌避を取り払う。
 スクリュードライバーですらジュースに思えてしまう、極悪な女殺しドリンクだ。
 すでにいくらか酔いの回った悠生は、肌を赤くして瞳をトロンとさせ、友人へそうするような態度で司をからかったりしている。
 その状態を確認しつつ、司はドリンクを注いでやりながら、彼女の皿にジューシィなソーセージなども追加していく。

「どうも、こいつが気に入っているようだな。食べ尽くしても構わんぞ」
「えっへへ~、どうもぉ~♪ それじゃ、遠慮なく──あむっ、んぐぅっ♪」

 アスリート出身、かつ一日中動き回っていたことで、相当に空腹だったようだ。すでにたっぷりと食事をしているはずだが、まだ足りないとばかりに悠生は肉を頬張る。
 極太のウインナーにむしゃぶりつき、ジュルジュルと音が立つほどに溢れる肉汁を啜る彼女の表情は、飢えを満たされる喜びに、恍惚とさえしていた。
 艶やかな空気を醸す悠生の姿に、遠巻きに見つめるスタッフたちも、思わずゴクリと生唾を飲んでいる。

「……どうだ、うまいか?」
「んぅ~、はひ、ほってもぉ……んぐんぐ……これ、ソースがいいのかなぁ……」

 彼女の指摘する通り、下味の調味料やソースにも、弱めの薬が混ざっていた。
 すでに悠生の精神状態は酩酊に近く、視界もかなり歪んでおり、加えて身体の力もだいぶ弱っていることだろう。

「気に入ってよかったぞ。それなら──どうだ、こっちのソーセージも味わってみるか」
「────へ?」

 それは、彼女にとって完全なる不意打ちだった。
 水着とシャツだけというラフな格好、その水着の股間を開き、ズルリと取りだされた肉塊が、彼女の正面で曝けだされる。
 赤黒く淫水焼けした肉竿、何本もの野太い血管がビクビクと脈動する肉幹、艶が見えるほどに膨らむ巨大な亀頭。
 突きだされたそれを前に、悠生はしばし呆然としていたが──。

「な……な、なに、言っちゃってるんですかぁ~、も~……よ、酔っ払いすぎなんじゃないですか、監督さんってばぁ~、あっははは……」

 どうしてよいのかわからず、それでもチラチラとしつこいほどにペニスへの視線を向けてはいたが、やがて彼女は真っ赤な顔を背け、後ずさりに離れようとする。ただし、そこにあるのは好奇と怯えであり、怒りなどではない。
 酔いの影響も感じているのか、いまの状態で牡肉を──それも勃起しきった逞しいモノを見つめるのはまずいと、自分の中で感じていたのだろう。

「あ、あぁ~、そうだ! 私、ちょっとマドカの様子見てきますんで、失礼──」

 最後にもう一度、チラリと司の股間に視線を送った悠生は、小さく生唾を飲んで喉を鳴らした。
 それでも、誘惑を振りきって踵を返したのだが、獲物を捕らえる絶好の機会を前にして、男たちが逃がすわけもない。

「ふっ、まぁそう言うな。少しくらい触っても構わんぞ……今日は無礼講だからな」
「えっ──ひゃんっっ!?」

 逃げようとする彼女の手を軽く掴むと、反射的にそれが振り払われた。けれど、酔いでふらつく足がたたらを踏み、悠生は砂浜へ投げだされるように尻もちをつく。

「あいったたた……もうっ、なにするんですか、監督さっ……ん、ってば……ぁ──」

 直前になにがあったのかすら忘れ、恨みがましく司を見上げる悠生。その目の前に肉棒を突きつけられた瞬間、悠生の大きく見開かれた瞳は、それを凝視していた。

「あ……ぅ、くっ……んっ……はぁっ、あ……あの、これ……は、えと……」

 顔を耳まで赤くし、呼吸を荒くした彼女は唇を緩め、ハァハァと湿った吐息を亀頭に浴びせかける。
 これまで見たこともない男性器が欲望を滾らせ、自分を獲物と定めたように突きつけられている──その状況に鼓動が高鳴り、瞳が潤んでいた。
 その反応の変化を見て、司は予想通りだと唇を歪める。

「どうした、見たいなら遠慮はいらんぞ。よく見えないなら近づけてやろうか」
「なっ……んぅっ、あぅっ……はっ、やぁっ……あっはぁぁぁ……」

 燃え滾るように熱くなった肉塊を、柔らかな彼女の頬へ滑らせる。プニプニとした若い肌の弾力が伝わり、触れさせただけで、扱かれているような快楽が走った。

「おっと、こちらから触ってしまったな。まぁせっかくだ、感触を堪能してくれ」
「はぁっ、うぅぅっ……んふぅっ、ふぁっ、あぁ……すっごい、熱いぃ……んっ……」

 腰を緩やかに揺すり、ペニスにこびりついた蒸れ汗の汚れを拭い取るようにして、司のペニスは悠生の顔を擦り上げていく。滑らかな、衣擦れのような刺激がスリスリと当たり、跳ね返る快感に、肉棒は大きく跳ね震えて反応を見せた。
 その衝撃に頬を突かれ、額を叩かれ、粘り気と汚臭を振り撒く牡の気配に、悠生の視線はますますペニスへ釘づけとなってしまう。
 背すじが震えるほどの怖気が走り、この場から逃げださなくてはという怯えと動揺も感じるのに、悠生の手足はまるで動いてくれない。

(はっ、あぁぁ……なんで、私ぃ……んくっ、う……動け、ないのさぁ……あぅっ、んっ……ふぅっ、うふぅぅ……こんな、チンポっ……くっついて、きてるのにぃ……)

 頭が揺れ、思考がまとまらず、身体の奥ではうるさいほどに心臓が鳴っている。それが酔いによるものだと、なんとなくは察しているが、酒を飲んだ記憶すらない悠生にとって、混乱を助長するばかりだ。
 なにより──例えそうだとしても、悠生の心を支配するのは、早く逃げようとする意識ではない。この機会に、いままで見たことがない勃起ペニスを念入りに見つめ、熱くて硬い感触や、女心をくすぐってやまないこの卑猥な臭気を堪能したい、という興味だった。

「……くくっ、逃げるつもりはないようだな。こんな扱いを受けても逃げるどころか、うっとりと目を細めているあたり、なかなかの才能を持っているらしい」

 肉棒に夢中になっている悠生の反応を揶揄し、司はより激しく腰を動かし、ついには左右に揺れるペニスで、彼女の頬へ往復ビンタまで浴びせていく。
 無論、痛みなど欠片も感じない刺激ではあるが、男性器でこんな扱いを受けるなど、女性にとっては最大の屈辱であるはず。
 にも拘らず、悠生はそのたびに振り撒かれる、苦酸っぱい牡臭に鼻をヒクつかせ、頬を叩く熱い感触に息を荒くするばかりで、抵抗の言葉も吐かなければ、必死で立とうとするそぶりすらない。
 瞳は揺れるペニスを追って、忙しなく左右に動き、挙句には唇までが先ほど以上に大きく開いて、そこから桃色に濡れた舌が、ダラリと垂れ下がるように伸ばされてくる。

「ふぁ、はぁっ……んぁっ、あぇ……へぇっ、へっ、へっ、へあっ……あはぁ……」

 ハチミツを垂らしたような、濃厚な唾液がトロリと糸を引き、彼女の身体にポタポタと染みを刻んだ。犬のような態度で、ペニスにされるがままになってしまった悠生は、それに触れようか触れまいか、ギリギリのところで悩んでいるようにも見える。
 否──実際に彼女は、そうしたくてたまらないと、無意識に葛藤していた。

(こ、れぇ……んっ、あぁぁ……舌、伸ばしたら……どう、なるんだろっ……うぅっ、んっ……だめっ、絶対ぃっ……それ、しちゃったら……私、も、戻れないっ……男の人に、そういうこと、したらぁっ……んっくぅぅっ……そのために、頑張ってきたのにぃ……)

 汗でたっぷりと蒸れていたことはわかる、きっと塩辛い味が染み込んでいるのだろう。それを確認するために伸びかけるも、すんでのところで耐えた彼女の舌は、代わりに唇の周りをピチャピチャと舐める。
 たっぷりと擦りつけられた牡肉汚れは、予想通りの味を舌に伝え、青臭さを鼻腔へツンと突き抜けさせた。

「んぅっっ……くぅっ、はぁぁぁっ……ひゅっごい、味ぃ……ふぁっ、はぁぁ……」

 瞳はますます潤み、蕩け、媚びるように垂れ下がっていく。それを頃合いと見た司は、グラドルのあられもない姿に興奮していた傍のスタッフを呼び、隣に立たせた。

「どうやら一本ではご不満のようだ。お前も遠慮なく、こいつの顔を使ってやれ」
「へへ、いいんですか? それじゃ、遠慮なく──おほぉっ!」

 遠慮もなく、スタッフは悠生の髪をペニスに絡ませ、形よい耳元へ亀頭をグリグリと押しつけていく。触れた瞬間、ヒッと小さく悲鳴を上げた悠生は身を竦ませるも、やはり顔や身体を離そうとはしない。

「んぁっ、んっっ……なに、するんですかぁ……はぁっ、あうぅぅ……んぇろぉ……」

 それどころか首を傾げて積極的にペニスを擦りつつ、司の肉棒からも逃れることはなく、頬擦りするように顔を突きだしていた。
 遠慮がちに伸びていた舌も、いつの間にか目いっぱいに伸ばされており、唾液を絡めたそれが、肉幹をベロベロと舐め上げていく。

「はぁっ、あっ……ひどい、です……よぉっ、こんなぁ……あんっ、んちゅぅ……」
「そんな嬉しそうな顔をして、チンポをうまそうにしゃぶりながら、よく言えるなぁ? 本当はこういうのが好きで、こういうことをされたかったんだろ、お前は」
「そ、そんらことぉ……おむっ、んじゅるっ……はぁっ、あぷっ……れろぉぉ……」

 否定し、首を振るような仕草を見せるが、それはペニスを効率よく顔に擦らせようとしているだけだった。視線ははっきりとペニスを追っており、肉棒の動きに合わせて常に顔を密着させ、粘ついた汚れを肌に掬い取っているようだ。
 その汚辱にますます唇を緩める悠生の顔に、司は確信を抱いていた。

(やはりそうか──こいつは天性の男好きだ。だが……なにかの事情で、男にかまけている余裕はないと、自分を律していたようだな)

 その事情はおそらく、仕事と収入に関係している。アイドルとしてやっていくため、男関係を断たなければ仕事も収入も激減すると、純粋に信じていたのだろう。
 だからこそ、局のプロデューサーのセクハラも押しのけ、逆に彼を糾弾するような行動に出た。それを受け入れたほうが収入も増える、という事実すら知らず。

(まぁ、結果としてはそのおかげで、より報酬の多い仕事が増えるわけだがな)

 根元が見えるほどに舌を伸ばし、唾液をダラダラとこぼして肉棒を舐め上げる、悠生のいやらしい表情に、司は喉奥で笑いをもらした。いまの時点で、裏アイドルとしてやっていく資質は十分だと考えられる──けれど。

(もうひとつ、いい商品になれる売りが欲しいな……なら、こういうのはどうだ?)

 先ほどから見せていた露骨な反応──汚れや臭い、不潔な味わいなどに過敏な姿。
 それを思いだした司は少し強めに腰を振り、突きだされる舌や唇を激しく擦り上げながら、ペニスを一気に限界へと追い詰めていく。透明の先走りが跳ね、唾液と混ざり合うようにして舌を伝うと、悠生の瞳はますますトロンと潤みだしていた。
 牡に媚びたその笑みをオカズに、最後のひと押しを得た司は、裏筋を形のよい鼻先に強く擦りつけると、彼女の額を目がけ、欲望の猛りを撃ち放つ──。

「くぅぅぅっ……ぐっ、おおおっっ!」

 ──ビュクビュクビュクゥッッッ! ビュグンッッ、ドピュッッ、ビュルルルッッ!

「んひうぅっ!? いひっっ、ひあぁっ……んぁっ、らにっ……んぐっ、くぅぅっっ!?」

 おびただしい量の白濁が噴きだし、ねっとりとした光沢が彼女の顔面を、トロトロにコーティングしていく。
 卑猥な粘り気が白肌に糸を引き、ゼリーのような濃厚さでコッテリとのしかかるその重みを実感するように、悠生は瞳を見開いて、それをジッと見つめていた。

「こ、れぇ……ふぁ、あぁぁ……お、男の、人のぉ……んっ、せ、せい、えきぃ……」
「そうだ、これがザーメンだ……見るのも味わうのも初めてだろう? たっぷりと味わえ……くくっ、臭いも強烈だぞ?」

 魅入られたように瞳を寄せ、視界に入る精液の塊を凝視する悠生。
 その顔に、いまだ萎えない肉棒をグリグリと擦りつけ、司は自ら吐きだした牡液を、彼女の顔に塗りつける。
 グチュリ、グチャリと擦り潰された精液が、糊のように広がって肌に張りつき、独特の栗の花臭が顔を包み込むようだった。それを感じ取った彼女の鼻穴は大きく膨らみ、深呼吸のように息を吸い上げ、臭気を鼻腔へ流し込んでいく。

「んひゅっ……すぅぅぅっっ、はぁっ、んぅっっ……んっ、はぁぁぁ……」

 感極まったようなため息をもらし、ビクビクッと肩を震わせながら、悠生は両手で顔を覆っていた。粘り気を感じながら頬を撫で、額を擦り、自らの手でもザーメンを塗りたくり、乱れた呼吸をさらに荒くしていく。

「んくっ、ふぅぅっ……あっ、はぁぁ……んぇっ、えろぉぉ……んっ、ぐちゅぅ……」

 伸びきった舌は唇を余さず舐め拭い、異臭を放つ汚液を啜り上げる。苦みと臭みの混在した、おそらくは最悪の味であろうそれに少しだけ眉をひそめつつ、それでも彼女の口と舌は動きを止めない。

「はふっ、んっ……ちゅばっ、じゅるっ……あぷっ、んぅ……れろぉぉっ……」

 口周辺の精液滓まで舐め取った舌は、再び司の肉棒へ這わされた。
 射精後の汚れを拭い、大きく広げた舌腹に白濁を絡め、たっぷりの涎で流し込む。
 自分でも、なにをしているのかわかっていないのでは──そう思えるほどに彼女の表情はいやらしく、艶めかしい色を孕ませ、蕩けきっていた。

「くくっ、それほどに男の味と臭いが好きか……普通の女なら、こんな目に遭えば一目散に逃げだすものだがなぁ? そうしないなら、さらに先まで味わうことになるぞ?」
「ふぁぁぁ……あぇ、へぇろぉぉぉ……んじゅるっ、ちゅばぁ……」

 媚薬の効果もある──とはいえ、それはあくまで微量、自分の欲望に踏ん切りをつけさせる程度のものでしかない。
 つまり、こうしているのはすべて、彼女の心の奥底に眠った欲望と本能がそうさせているということだ。

(あるいは、牡の臭いがそれ以上の媚薬になっているのか……なんにせよ、ここまで重度の匂いフェチとなれば、堕ちるのは時間の問題か)

 まだ硬さを保った肉棒で、剣道の面打ちのようにバシンッと真正面から叩いてやると、彼女の腰から下がブルルッと卑猥に跳ね震えた。
 それはもはや、この先の行為を期待しての、牝の反応にしか見えない。

「よし、いいぞ──アイドル様がお待ちかねだ、存分に愉しませてやれ」

 司が許可した瞬間、すでに我慢の限界に達していたのであろうスタッフは、待ってましたとばかりに彼女の身体を押し倒し、その上へのしかかった。

「うっへへへ♪ 待たせて悪かったなぁ、悠生ちゃ~ん?」
「んっ、やぁぁっ……らめっ、にゃにするのぉ……んふぅっ、はぁっ、あぁぁぁ……」

 酔いと興奮で呂律の回っていない彼女の言葉が、申し訳程度に抵抗のフリを見せる。その仕草がさらに牡欲を煽り、水着姿の彼女を、下着姿のように感じさせた。

「ヒヒッ、ダメじゃねーだろぉ? おしゃぶりだけで、こんなになってるじゃねーか♪」
「そ、それはぁ……んひっっ、ひうぅっっ!?」

 股間に広がる卑猥な染みを指で押され、悠生はビクリと腰を跳ねさせる。その拍子に乳肉がタプンッと波打つように踊り、ビキニ越しの乳房が艶めかしい谷間を晒す。

「あふぅんっ……んぁっ、や、らぁ……そこ、ビリビリするぅ……んくっ……」

 水着に浮かんだ肉裂をクニクニと弄られ、襞の隙間からさらに蜜汁が溢れだすようだった。太ももをよじり、腰をくねらせる股間にはどんどんと染みが広がって、布地の裾から粘ついた汁気が肌に擦れつく。
 男の指が股間を捏ね回しながら水着をめくると、粘りが糸を引いて伸び、甘酸っぱい汗と牝蜜の匂いがムワァッと溢れ返った。
 当然、奥に潜められていた肉華はグジュグジュと蠢いて卑猥な光沢を放ち、行為への期待感でドロドロに濡れ蕩けている。

「あーあ、大洪水じゃん♪ こんなだらしない穴には、栓してやらねーとなぁ?」

 男が嬉しそうに囁きながら、ずらした水着の隙間へ、昂った牡肉の猛りを押しつけた。
 その瞬間、悠生の身体が大きく跳ねて緊張と怯えを見せるも、肉穴は裏腹に緩み蕩け、濡れた粘膜襞を開いて、牡を奥へ誘おうとする蠕動をし始める。
 ──グジュブッッッ……ズチュチュチュチュ、ブチュッッ、グチュゥゥッッ!

「あっ、あぅっ、んぅぅっ……だ、めぇっっ……んひっっ、いひぃぃっっ!?」

 熱い塊が牝穴をこじ開け、肉襞を裂くようにして奥へとねじ込まれた。
 途中の肉膜は容赦なく貫かれ、悠生の背すじに鋭い痛みが走ったが、それも一瞬──。

「くひっっっ……いひぁぁぁっっ! はひっっ、いっっ……んっぐぅぅっっ!」












◇chapter02:榊マドカ

 プールでそうしていたようにデッキチェアにくつろいで、飲み物や肉に舌鼓を打っていたマドカは、すでに悠生以上のヘベレケ状態だった。

「だぁかりゃあ! あらひがいれば、もんらいないのよぉ! ほやっ、おかわり!」
「はいはい、ただいま~」

 グラスを突きだすと、新たなカクテルが注がれる。
 周囲からおだてられ、気をよくしているマドカは、一気に飲み干すこともいとわない。
 結果、真っ白な肌はあまねく真っ赤に染まっており、瞳もトロンとして焦点が合わず、どこか呼吸も荒く感じられた。
 とはいえ、アルコールによる酔いは微々たるもの。彼女の身体を熱く火照らせているものは、それを介して全身に広がっている、これまた少量の媚薬成分だ。
 敏感な身体と鈍った判断能力が、彼女にどのような影響をもたらすか──それを想像すると、司の唇も愉快そうに弧を描いた。

「よう、盛り上がっているみたいだな」
「あら~、司さんじゃないですかぁ♪ ささ、まずは一杯、駆けつけ一杯ですよ~?」

 その盛り上がる宴席に顔をだすと、さくらが歓迎するようにグラスを渡してくる。注がれたカクテルを当然のように飲み干すと、スタッフたちから歓声が沸いた。

「んはっ、いい飲みっぷりりゃないろよぉ! おらぁっ、こっち座んなしゃい!」

 酔いどれたマドカも、先の撮影現場でのことは忘れていないはずだが、気分のよさも手伝ってか、不快を感じていないように司を手招きする。

「やれやれ、上機嫌なのはいいがな……少し飲みすぎたんじゃないか?」
「んらに言ってんにょよ! たかがじゅーしゅくやい、飲みしゅぎらいわよぉ!」

 アルコールに気づいているのかいないのか、不愉快だとばかりに、グラスをダンッとテーブルに叩きつけるマドカ。見た目からもわかる通り、相当に酔っているようだ。
 周囲にも確認してみるが、指示通りしっかりと飲ませておいたらしく、いつでもいけると合図が返ってくる。ならば、すぐに仕掛けるとしよう。

「ふぅ……自覚なしか。酔い覚ましに付き合え、こっちだ」
「んにゃっ!? ちょ、ちょっひょ、引っ張んにゃあ……あ、あえぇ……?」

 無理やり立たせ、強引に別荘内へ連れて行くが、途中でフラフラと足取りが怪しくなっていく。抱くようにして引きずってやると、案の定、激しい抵抗があった。

「くっ、くぉりゃあ! ろ、ろこ、つかんれんのよぉ……あぅ……」

 火照った身体が敏感になっており、触れられるだけでピリピリと、痺れるような快感に苛まれるのだろう。
 甘い声で鳴き、小さく身体を跳ねさせながらも、暴れるほうがおかしな気持ちになると理解したのか、次第に動きがおとなしくなっていく。

「ちょ、ちょっとぉ、どこまで……んっ、あっ……連れて、行く気よぉっ……」

 空調の効いた室内の空気に、火照った肌が冷まされたか。ようやく呂律がマシになったマドカが、別荘内の廊下でそんな言葉を口にする。
 だがそれは、抵抗でも怒りでもなく、司という大人の男に引っ張られる恐怖が、彼女に大きな怯えを生んでのものだ。
 だからこそ強い口調ではなく、どこか司の態度を窺うような、言うなれば媚びた態度が見え隠れもしている。

「ねぇったら! もう平気だから、放しなさ──は、放して、く……くだ、さいっ……」
「──少し黙れ」

 そんなマドカを黙らせるため、強く低い声音でそう告げた瞬間、彼女の身が竦む。どうやら、撮影現場での演技による仕込みは、思いのほかうまくいっていたようだ。
 擦り込まれた恐怖は、そう簡単に払拭などできないだろう。
 硬直し、怯えた目でこちらを見つめてくるマドカにニヤリと笑いかけると、司は彼女の背中に手を回し──。

「いや、お前は言っても聞かないな……なら、少し黙らせてやろう」
「な、なにを──んむっっ!?」

 胸を鷲掴みにしながら抱き寄せ、間近に迫った唇を無理やりに奪った。

「んっ、んむぅぅっ……んぐっ、んふっ、んっ、んんぅっっ……」

 目を見開き、息を荒くするマドカだが、予想だにしなかった状況に困惑を隠せない。その隙に司は彼女の唇を貪り、口内へ含むように咥えつき、柔らかな粘膜を舐めしゃぶる。

「んみゅっっ、んぐっっ、んんぅっっ! んむぅぅっ、んぷっ、ぐちゅぅっ……」

 生温い刺激に唇を蹂躙され、ようやく理解が追いついてきたか、涙目になって抵抗しようとするマドカ。
 その意識を逸らすように、司の腕は服の上からグニグニと彼女の乳肉を揉み潰し、先端部をねちっこく撫で回していく。

「んっむぅぅぅんっ……ふみゅっ、んぐっ、おむぅぅ……んふぅっ、んっっ、んんぅぅん……」

 指先が乳首の膨らみを軽く弾いた瞬間、彼女の眉根がピクンッと跳ね、鼻から甘い吐息が溢れた。グラスを重ねた数だけ、悠生より身体が過敏になっているらしい。

「んっ、んんっっ、んっふぅぅっっ……んぐっ、んぁっ、ふぐっっ、ううぅぅんっっ……」

 カリカリと引っ掻くように乳首を撫でられ、彼女の身体から力が抜け落ちていった。それに合わせて唇を舐められる刺激で、マドカは酔いしれたように頬を赤くし、酔いで蕩けていた瞳が、ますます淫らに歪んでいく。
 唇も緩み、鼻から嬌声がもれるたび、喉奥からも甘い息が溢れ、それを包む司の口内に熱い感触が広がっていた。
 唇をこじ開けるように舌を潜り込ませると、意外なことにマドカのそれは呆気なく綻んで、唾液を絡めた舌を咥え込んでゆく。

「んみゅっ、ちゅっ……じゅるっ、ぐちゅっ、ぶちゅぅぅ……んむっ、うぅぅんっ……」

 受け入れた──というよりは、抵抗の方法がわからないといった様子だ。まだ完全には状況に追いつけていない。
 そう悟った司が彼女の舌を突くと、ビクッと跳ねた粘膜塊は奥へ逃げようとする。逃すまいと司は唾液ごとそれを啜り上げ、強引に舌を絡ませ、唇と同様にビチャビチャと舐め回していく。

「んっふぅぅっ、んっ……んっ、んぁっ、んっっ……んくぅぅっ、んぐっ……」

 乳肉への刺激も忘れず、ズシリとした重量感ある乳肉を弾ませるように揺らしながら、指先は乳首を挟み、緩やかに扱き立てていた。
 刺激を受けたニプルは、いつしかはしたなくしこり立ち、扱かれるたびに彼女の腰が砕けたように落ちていく。

「んっみゅぅぅぅ……んぐっ、んむふっ、ふぅっ……んっ、んんぅぅぅっっ!」

 それを抱き支えようとしたところで、呆けていた彼女の瞳に、ようやく色が宿った。
 力の入らない身体にムチを入れ、なんとか司の身体を突き飛ばそうと、胸に手を押し当てる。けれど──。

「んくっ、ふぅっっ……あ、アンタッ、なにを──んぐっ、んむぅぅぅっっ!」

 その前に手首を掴まれ、マドカはわずかな抵抗さえ許されなくされてしまう。
 再び唇を奪われたマドカは目を白黒させながら、流し込まれる唾液をやむなく飲み込み、胸から注がれる快楽に、ガクガクと膝が震える有様だった。

(こ、こ、こんな、ヤツにぃっ……あたしの、唇がっ……んっ、む、胸もぉっっ……)

 はっきりとした怒りを滲ませた瞳がツリ上がるも、胸を撫でられ、唇をしゃぶられるたび、甘い快感に感情が誤魔化されていく。気がつくと瞳は垂れ下がり、司の舌遣いにされるがまま、舌を搦め捕られて全身を脱力させられていた。

「んぅっ、ふぅぅぅぅ……おむっ、んじゅっ、じゅるぅぅ……くちゅっ、じゅろっ、べろぉぉぉ……んぷっ、あむぅっ……んふっ、くふぅぅんっ……んっ、んぁっ、あんっっ?」

 舌を丹念にねぶられ、どうしようもない快感に心が緩んだ瞬間、男の太い指が痛烈に乳首をつねり上げる。
 その刺激に思わず悲鳴をもらしたはずが、司の唇を跳ねのけてまでマドカの喉奥から溢れたのは、甘く喘ぐはしたない嬌声だった。

「んぁっ、はっっ、ふあぁぁぁっ? あっ、やっ……なん、れっ……んひっっ、くひぃぃんっっ? いぁっ、ひゃっ……なん、れぇっ……んむっっ、じゅるっ、くちゅぅ……」

 再び口を塞がれ、唇が司の唾液まみれに犯されていく。
 その不快感に呻きながらも、マドカの腰はカクンカクンと前後に揺すられ、まるで下腹部の疼きを訴えているようだった。
 それを煽るように乳肉を揉みしだかれると、今度はくねくねと腰がよじれ、艶めかしい脚線美は内股に寄り、またも身体が崩れ落ちそうになる。

(はぁっ、あっっ、ああぁぁっっっ! なに、よぉっっ……こんなっ、ことっ……こんなヤツに、無理やりぃっ……さ、されてる、のにっ……なんで、こんなぁ──)

 気持ちいいの──蕩けきった頭にそんな言葉が浮かぶが、マドカは懸命に首を振って、そんなことはありえないと拒絶する。
 それでも、司の手と唇が運ぶ甘い刺激には抗えず、熱い感覚は全身を駆け巡って身体を火照らせ、気がつくとマラソン直後のように汗まみれにさせられていた。
 ジワジワと広がっていた感覚は次第に強い波となり、ドクンッ、ズクンッと身体の奥へ突き刺さるように放たれ、そのたびに意識が明滅しかける。
 その衝撃を受け入れてはならないと警鐘が鳴り、理性が怯えたように竦むが、対照的に本能は蕩けていく。

(やっっ──ダメッ、ダメダメダメッ、これダメぇぇっ! お、ねがいっっ……やめてっ……離れてっ、離れなさいよっっっ! あぁぁっっ、いやぁぁぁーーっっ!)

 拒絶の叫びが大きくなるにつれ、身体はますます過敏になっていく。
 その敏感極まりない舌が大きく吸われ、唇と歯で甘く噛みほぐされながら、前後に何度も扱かれる。
 その動きを乳首への刺激でも再現され、マドカの牝性はもはや、強制的に注がれる快楽から逃げることなど、不可能だった。
 トドメとばかり、乳首に軽く爪を立てられた瞬間──。

「んみゅっっ、んぐっ……んっふぅぅぅっっ!? んふっ、んっっ、んくぅぅぅんっっ?」

 頭の中が眩い光に包まれ、全身がガクガクと激しい痙攣を披露してしまう。
 その羞恥の極みを味わうと同時に、ビキニの股間にジュワァァァッとおもらしのような熱い染みが広がり、トロトロと太ももを伝い落ちるのがわかった。

(あっ、うっ、うそっっ……いま、お、おしっこぉ……? んっ、やぁぁっ……)

 耳まで真っ赤にして恥じ入るマドカだが、いまだに司が放してくれないせいで、その反応を誤魔化すこともできない。
 膝から下に力が入らず、崩れ落ちかけた身体を支えてもらってなんとか立っているという状態では、押しのけることもままならなかった。

「はふっ、んっ、ぐぅぅっ……はぁっ、じゅるっ、んぇろっ……あっ、はぁぁ……」

 そこからたっぷり数十秒──口内を余さず蹂躙され、舐めしゃぶられ、乳肉も柔らかく蕩けるほどに揉み捏ねられたところで、ようやく司の身体が離れてくれる。
 しかし、マドカの身体にはわずかの力も残っておらず、解放された身体はペタリと床に尻もちをついて、艶めかしく緩んだ表情は戻る気配すらなかった。

「……くくっ、なかなかそそる顔だな。撮影のときも、その調子で頼むぞ」
「んっ、ぁ──なに、言って……アンタ、自分がなにしたかわかってんのっ!?」

 ハッと我に返った様子で、マドカは口元の涎を拭い、鋭く司を睨む。

「よくもこのあたしにっ……絶対許さないから! アンタなんてクビに──ひっっ!?」

 その態度が、必死の虚勢であることは明白だった。
 睨み返した司は、彼女の頬を押し込むようにしてあごを掴み、マドカが声をだせないよう顔を歪ませる。

「あまりさえずるな、耳障りだ……この状況がわからんのか? この島は絶海の孤島、お前を助けてくれるやつはいない……そして、いまはこの俺と二人だけだ」
「ひっ、あっ、あぁっ……やっ、がっ……」

 怯えきった目が涙ぐむ、その耳元に冷たい声を響かせる司。

「貴様のような、身体と顔だけが取り柄のワガママなガキが、反抗的な態度を取るな。ふんっ……あれだけで足りなかったなら、もっと教育してやろう」

 放りだすようにあごを放してやると、マドカは床に倒れ込んだ。痛みからは解放されたものの、味わった恐怖は完全に心に爪を立てており、彼女は青ざめて震えている。

「な、なに、するのよっ……っっ……するん、ですかぁっ……いやぁっ……」

 その腕を掴むだけで、子供のようにしゃくりあげるマドカ。しかし、抵抗することすら怖いのか、暴れる気配はまるで感じられない。

「くくっ、ようやく少しわきまえてきたようだな。いいだろう……その態度に免じて、お前にはグラビアアイドルの正しい在り方を教えてやる」

 司はニヤリと笑い、マドカを暗い倉庫へと引きずり込む。
 引きつった表情の彼女を押さえつけ、脚を大きく開かせると、その股間に張りつく水着を滑らせた。

「いっ、やぁっ……やだっ、やだぁぁっっ! やめてっ、お願いっ……んんぅぅっ!?」
「こいつはすごい、マン汁でベトベトじゃないか……俺にキスされて、乳を揉まれただけでイッていたようだしなぁ? とんだ恥知らずの淫乱娘だ、お嬢様が聞いて呆れる」

 水着の布地に糸を引き、ドロリと粘り気を広げた股間を指先で掻き混ぜながら、司が嗜虐的に囁く。
 それを聞くだけでマドカは顔を真っ赤にし、羞恥と悔しさを滲ませた顔を悲痛に歪ませ、懸命に顔を背けた。

「う、うるさい、のよぉ……アンタなんかに、なにがわかるのっ……」
「さぁてなぁ? 少なくとも、お前の身体のことはお前以上に知っている……このグチャグチャになった処女マンコが、チンポを欲しがっていることもな」

 言いながら司は彼女にのしかかり、ペニスを曝けだして、先端を濡れそぼった肉襞にグチュリと押しつける。男の行動を察したマドカは、瞳を見開いて歯を食い縛りつつ、拘束から逃れようと必死に足をバタつかせた。
 けれど、大の男の力に、か弱い少女が敵うわけもない。

「大事に守っていた処女だろうに、残念だったなぁ? せいぜい屈辱を噛み締め、自分が男を愉しませる道具になったのだと理解することだな」
「ひっっ──いやっっ、やめてっ、お願いっ……しま、すっ……あぁぁぁっ……」

 腰をよじっても、潤んだ肉襞に挟まれた肉棒は離れることなく、肉穴の緩んだ隙間へミチミチと埋まっていく。
 狭まった粘膜壺がこじ開けられ、中に溜まっていたいやらしい蜜汁が、洪水のようにゴプゥッと溢れだした。
 その熱さが股間と太ももを濡らす刺激を味わいながら、マドカは絶望的な顔で瞳を大きく見開き、肉の裂かれる痛みに悲鳴を響かせる。
 ──ブチュブチュブチュッッ、ズチュッッ……ブツンッッ……グチュゥゥゥッッ!

「いぎっっっ……ひあぁぁぁーーーーっっっ!? いぁっ、あぐっっ、んんぅぅぅっっ!」

 焼けた鉄杭のような牡肉が、一気に最奥までねじ込まれた。
 痛烈な刺激に悲鳴を上げるのも束の間、最奥の蕩けた肉壁を小突かれた瞬間、マドカは腰をガクガクと跳ねさせ、目の眩むような快楽に瞳を緩めさせられる。

「んぃっ、ひっっ……いっ、あぁぁっ……あうっっ、はうぅぅんっ! んくっ、くあぁぁんっ! あっ、やぁっ……なん、れっ、声ぇっ……んひっっ、ひぃぃんっ!」











◇chapter03:田鹿羽衣

(さて──ここまでは、一応は予定通りか)

 積極的に売り込んでこないようであれば、司のほうから声をかけるつもりではあったが、羽衣は思った以上にしたたかであり、大胆だった。
 宴会の終わる少し前に、彼女は疲れたからと部屋に下がり、アイドルたちもそれに続いて部屋に戻っている。すでに入浴も済ませ、いまごろは就寝中だ。
 後片付け担当のスタッフたちも引き上げ、宿舎内には静寂が満ちている。
 そんな真夜中の廊下から、キシキシと床を鳴らす音を響かせ、誰かの気配が近づいてくるのがわかった。

「…………失礼しま~す♪」

 控えめな、けれど挑発するようなノックがされたあと、音もなくドアが開かれる。
 少し大きめのポーチを手に、それ以外は水着にカーディガンと、先ほど別れたときとさほど変わらない格好だ。
 シャワーだけは浴びてきたらしく、ほんのり石鹸とコンディショナーの香りが漂う。

「や~っぱり、開けて待っててくださったんですねぇ? 羽衣、嬉しいですぅ♪」

 ソファに腰かけていた司に、そう声をかけてしなだれかかった羽衣は、恋人同士のように指を絡ませて手を繋ぎながら、チュッチュッと顔にキスを浴びせた。
 どこまでの覚悟があるか、確認のために舌をだしてやると、ためらいもなくそこにむしゃぶりつき、唾液まみれの口内でクチュクチュと揉み洗いしながら、濡れた唇でヌルリヌルリと甘く扱いてくる。

「んふぅぅ……じゅるっ、れりゅぅぅ……ぐじゅっ、ちゅばぁ……んふっ?」

 ツゥ──と涎の糸を伸ばし、唇を離した羽衣は、握ったままの手を引いて、司をベッドへと案内する。
 別荘の持ち主の趣味か、ベッドのスプリングは柔らかい。
 ギシリと軋ませ、マットに深く腰を沈めた司の足元に、羽衣は跪く。

「準備万端──って感じですねぇ、監督さん?」

 視線は膨らみきった股間を見つめており、それを指で撫でながら、からかうように司を見上げた。

「そのご期待に応えられるよう、いろ~んな道具、持ってきましたからね~♪」

 そう言って彼女はポシェットをサイドテーブルに乗せ、ギッシリと詰まった中身をチラリと覗かせる。
 ローションと思われるボトルやコンドーム、ローターや目隠しや手錠、さらにはいくつかの錠剤も入っており、所狭しと並べられていた。
 おそらく──それらに隠されるように、カメラも仕込んであるのだろう。

「ではではぁ♪ 改めて、お約束いただきたいんですけどもぉ──」

 羽衣は跪いたまま、司のズボン越しにペニスを揉み捏ね、ファスナーを下ろす。
 そうして取りだした肉塊をマジマジと見つめ、けれど手は触れず、フーフーと息を吹きかけて刺激しながら、ニコッと微笑んだ。

「羽衣は監督さんの性処理をお手伝いして……その見返りに、監督さんには羽衣の面倒を見てもらう、ってことで大丈夫ですかぁ?」
「──わざわざ改めるか、ずいぶんと疑り深いな」
「あははっ、そりゃもう♪ 一生に一度しか使えない、とっておきの大事なモノを差し上げるわけですからぁ──ヤリ捨てされるなんて、ぜ~ったいゴメンですもん?」

 わずかな黒い部分を隠すことなく、暗にカメラやレコーダーの存在もほのめかしながら、悪びれることなく羽衣はそう告げる。

「そこまでするなら、もっと偉い人間のほうがいいだろう。こんな雇われ監督を相手に、わざわざ処女を浪費する必要はない」
「いえいえ、それはさっきも言った通りですよぉ♪ 羽衣、監督さんを見たときからビビーッて感じたんです? この人はなにか秘密がある、すごい人たちに見込まれてて、羽衣に色々なチャンスを与えてくれる人だ──って」

 ある意味でそれは正解であり、羽衣の慧眼は見事なものだ。

「……見込み違いだったらどうする? 俺を訴えるか?」

 それを隠すためにブラフをかけるが、羽衣の決意は揺らがない。

「それだったら、それまでのことです♪ 自分に見る目がなかったって諦めるだけですし……少なくとも、今回のユニット計画では最後までご協力いただけますから、必要経費くらいにはなりますよぉ♪」

 あっさりと言ってのけた彼女は、司が迷っているのだと考えたか、ニヤッと笑って水着のトップを引き上げた。

「ほらぁ……そろそろ決めちゃいませんか、監督さん♪ さっきは手だけでしたけど、羽衣はお口もおっぱいも、それなりに扱えちゃいますよぉ?」

 マシュマロのような柔らかさで肉房が押し当てられ、その中にペニスが沈み込むような感触が伝わる。
 そのまま上半身を揺すられただけで、吸いつくように密着する乳肉が、ペニスの表面をズリュズリュと撫で上げてきた。触れているだけだというのに、しっかりとした肉襞で掴まれ、扱かれているような快感が走る。

「──いいだろう。だがその前に、最後の技術審査を行う」
「んふっ……はぁい、お任せくださいませぇ?」

 ここで自分がマグロ女でないと示し、女としての価値を司に見せつける算段のようだ。
 ローションのボトルを唇に宛がい、すでに薄められ、サラサラになったローションエキスを流し込むと、口内でグチュグチュと掻き混ぜ始める。

「んっちゅぅぅぅ……ぐじゅるっ、くちゅ、ぐちゅぅぅ……んぁ……えおぉぉぉ……」

 それを少しずつ滴らせ、乳房の谷間に落とし込むと、重そうに持ち上げた乳肉を左右から圧迫して揉みしだき、粘り気を内側に馴染ませていく。
 グチャグチャと響く卑猥な水音と、自慰のように自分で乳肉を弄ぶ少女の姿に、司の肉棒が硬さを増してさらに膨らむと、彼女の唇が嬉しそうに歪んだ。

「あはっ、お元気れふねぇ……れはぁ……んっ、しょっ?」
「くぅっ……むっ、ふぅぅっ……おぉ……」

 股間にズシリとした重みを味わわせながら、寄せ上げられた乳肉がのしかかり、谷間にペニスを飲み込んでいく。
 圧倒的なボリュームと柔らかさが肉棒を包み、谷間に広がったローションがヌルリと絡みついた瞬間、思わず感嘆のため息がもれた。

「んふふっ? ほぇりゃあ、うごかひまふれぇ……んぅっ、はぁぁぁ……」

 司の反応を窺いながら、羽衣が畳んだ腕で乳肉を押し潰し、全身を動かしてグチュグチュと扱き始める。
 ヌルついたローションが若い生肌に絡み、絶妙の刺激となって肉棒を扱く心地よさもさることながら、乳肉自体の刺激も相当な快感だ。
 大きさだけなら悠生やマドカには及ばず、なにより、さくらという巨大な壁が立ちはだかる。
 だが、羽衣のバストの特筆すべき点は、その類稀なる柔らかさにあった。
 腕で窮屈そうに潰された乳肉は、巨根を完全に埋め尽くすほど広がり、しっとりとした感触でそれを包み込もうとしてくる。ローションで滑らかになった圧迫感が、肉棒全体を覆って捏ね回し、隙間なく吸いついて放そうとしない。

「んふぅっ、はぁぁ……んっ、べぇぇぇ……はぁい、ローション追加れふぅ?」

 口にローションを含んだのは、このためだったのだろう。
 刺激を休ませることなく、口を開くだけで潤滑油は次から次へと注ぎ込まれ、乳肉の中でグチャグチャと泡立てられていく。
 ペニスをマドラーにした乳肉グラスの中、ローションと唾液、羽衣の汗と司の先走りが、飛沫を散らして攪拌され、淫らな臭気を立ち込めさせていた。

「はぁっ、んっ、くふぅぅん……そういえば、ず~っと思ってたんですけどぉ……監督さんのチンポって、やっぱりおっきいですよねぇ?」

 いったん、押し潰す力を緩めて乳房を開き、ベトついて艶めかしく光沢を放つ谷間を見せつけながら、羽衣がトロンとした目で微笑む。

「挟み甲斐ありますしぃ、なにより──んっ、はぁっ、あぅぅんっ? こう、やってぇ……挟んで、扱いてるとぉ……ひぅっ、くぅぅんっ♪ 羽衣も、気持ちよくぅ、なっちゃうんですもぉん……あんっ、やはぁんっ?」

 その言葉はリップサービスなどではないらしく、羽衣の身体は乳扱きのたびに小さく跳ね震え、形を歪めた乳房の頂点は、愛らしくプックリと膨らんでいた。
 それを指先で弾くように叩いてやると、ビクンッと身体を跳ねさせて反応し、羽衣は脱力したようにさらに密着してくる。

「んぅっ、あっ……ダメ、ですよぉ、イタズラぁ……んっ、くふっ……ふあぁぁ……」

 甘い声を上げ、ローションまみれになった唇が艶めかしく動く。
 濡れた舌が蛇のようにくねるのが見え、滴り落ちる粘液が乳房をコーティングし、湿り気は次第に司のズボンまで広げられた。

「ほらぁ、汚れちゃいましたよぉ? んっふぅぅ……これじゃ、あとでヌギヌギしないといけませんねぇ……」
「そいつはあとで、お前の手でやってもらうとしようか」
「あはっ、いいですねぇ……もうカンッペキ、決めてくださってるじゃないですかぁ?」

 羽衣の枕の誘いに乗った、その言質を取った羽衣はいっそう妖しく微笑む。

「でしたら……ここから、もっとサービスですぅ?」

 そう言って羽衣が身体を傾けると、体重の乗った乳肉がムニュリと押し潰れ、股間にのしかかった。
 自重と圧力で横に広がった豊乳、その乳谷間からは肉棒がグンと持ち上がって先端を晒し、膨れ上がった亀頭を彼女の目の前に突きつける。

「そぇりゃあ、いきまふよぉ……はぁっ、んむぅぅぅぅ……くぽっ、じゅるぉぉぉ?」
「むっ、ふぅっっ……おっ、ほっ……くぅっ……」

 口内にかなり残っていたローションの感触が、唾液とともに粘膜に絡みついて、グヂュグヂュと亀頭を磨き始める。
 くねる舌がブラシとなってあちこちを舐め擦り、恥垢や汗汚れを拭い取って、卑猥な音とともに奥へ啜り上げた。

「おむぅぅぅぅ……んぷっっ、ぐじゅるっ、じゅるじゅるっ、じゅぽっ、じゅぽっ?」

 上目遣いで司の様子を確認しながら、ニマッと瞳を細め、彼女は激しく頭を揺する。
 窄めた頬には亀頭の形が浮かび上がり、その中で舌が生き物のように蠢いていた。
 剥き上げられた包皮の隙間を突いたり、裏筋をくすぐったり、肉傘の裏側を余さず舐め回したりと、休むことないテクニックが披露されている。
 その小刻みな快楽を包み込むように、締めつけられた口内で扱かれる強烈な肉悦がペニス全体を駆け抜け、司の下半身を痺れさせていた。

「ほっ、おっっ……やるな、羽衣っ……」
「んはぁっ、お褒めにあずかり光栄れふぅ?」

 パカァッと開かれた口腔には、淫らな粘糸が幾重にも伸び、肉棒にまとわりついて、それを熱い吐息がくすぐってくる。
 舌足らずの声で囁きながら、舌はピチャピチャと裏筋を舐め上げ、快感を緩めることはない。
 根元は乳肉で固定されながら、小さく身を揺するだけで柔らかな感触に扱かれ、精液をポンプのように汲み上げようとしてくる。

「ああ──本当に見事なテクだ。こいつはさぞ、局の番組Pも喜んでくれただろう」

 彼女の髪の毛を梳くように、頭を撫でてやると、その身体がピタリと動きを止めた。

「どうした、続けないのか?」
「…………あはは~、なんのことですかぁ♪」
「誤魔化す必要はない。俺はすべてを知っている──その上で、お前のアプローチを待っていたわけだからな」

 とはいえ、突然話を振られても、羽衣には戸惑いと疑惑が浮かぶだろう。
 そのため司は、彼女の過去についてを、簡単に口にしてやる。
 テレビ局の有名プロデューサーを始めとし、複数の業界人からセクハラを受け、その見返りに仕事を得ていたこと。
 そのことに味を占め、本格的な枕営業を持ちかけるも、折悪しく各所のセクハラ抗議と厳罰化を受け、彼らからの見返りが得られなくなったこと。
 それでも懲りずに誘惑を敢行したところ、ついにはレギュラーをひとつ失うことになり、今回の企画に回されたこと──。

「この南海の孤島なら、他人の目は入らない──しかも、俺が絶対の権力者だ。返り咲きを図るには、うってつけの機会と相手だな」
「あっはははは……はぁ~、そうですかぁ……ご存知だったんですねぇ、全部」

 そう言いながらも、羽衣にがっかりした様子はなく、むしろ嬉しそうにさえ見えた。

「それでも、こうして接待を受けていただいてるってことはぁ──監督さんも共犯、ってことですよねぇ? バレちゃったら羽衣より、監督さんが大変じゃないですかぁ?」
「俺を脅すつもりか?」
「違いますよぉ、ただ、確認しておきたかっただけですぅ♪ 羽衣と監督さんは、どっちもおいしい思いができる──対等のパートナーになれるってことを?」

 ヌチャリ、と音を響かせて乳肉を強く擦り合わせた羽衣が、上半身の動きを先ほどより激しくし、ペニスを絶え間なく扱き始める。

「羽衣はこれでも尽くすほうですからぁ……監督さんがお望みなら、いっくらでもご奉仕させていただきますぅ♪ ただ、そのお代金もいただけたらな~、と」
「……自分を取り立ててもらえるなら、その身体を使うのもいとわないか」
「はぁい♪ この身体もぜ~んぶ、羽衣の武器ですからぁ?」

 どこまでが演技の態度なのかはわからないが、少なくとも彼女には覚悟があった。
 そして──彼女が踏み台にしようとし、失敗した連中などよりさらに上の、抗議や罰則などとは無縁な人間と縁を繋ぐこともできる。
 そのための対価を払うというなら、話はほぼ決まりだ。

「いいだろう……お前の名を売るために、俺も協力してやる。特に、今回の撮影では、あいつら二人以上にアピールさせられるはずだ」
「あはっ、ありがとうございますぅ? お話のわかる監督さんで、安心しました♪」
「ただし、これだけは理解しておいてもらうぞ」

 パイズリする動きを止めさせ、司は自分の言葉に傾注させる。

「ひとつは、二人との関係だ。お前をピックアップするにせよ、あくまで二人とは対等……いや、それ以上の関係を築いてもらう。見下したり、邪険にしたりせず、互いに尊重し、ユニットとしての成功を求め、どこまでも貪欲になれ」
「はぁい、もっちろん♪ 悠生もマドカも、と~ってもいい子だってわかってますから? 最高のユニットになって、業界のナンバーワンになってみせますよぉ♪」

 媚びた笑顔ではあるが、羽衣の言葉に裏はなさそうだった。
 そもそも彼女は、さくらへの反応といい、バイの傾向も見え隠れしている。
 外見的にはトップクラスである悠生やマドカとユニットを組めるなら、それこそ願ったり叶ったりということだろう。

「……セクハラは自重しろよ」
「あはは、そんなのしてませんよぉ♪ 羽衣はただ、仲良くなるためのスキンシップをしてるだけですしぃ?」

 悪びれないあたり、本当にいい性格をしているのがわかる。
 だからこそ、そうした部分に教育が必要になるのだが──。

「まぁいい……それともうひとつだ」

 言いながら彼女の腕を掴み、引っ張り上げて立たせると、彼女はきょとんとした顔で、瞳を丸くする。
 その小柄な身体をベッドに押し倒すと、意図を察したように微笑み、身体の力を抜いて無防備になり、司の牡欲をくすぐった。けれど──。

「お前は俺と対等だと言ったが……それは違う。お前は俺たちに利用される側だ、そこを履き違えるな。これからするのは、そのための躾だということもな」

 司の考えは、彼女の汲んだ意図とは違うところにある。

「えっ──あ、あの、監督さん、なにを……んっっ!?」

 彼女がポーチに仕込んでいた、オモチャのような拘束具ではない。
 簡単には壊れない、レザーの手枷で彼女を拘束し、強引に水着を引き剥がしてやる。

「ひゃぁんっっ! やっ、あの、えっと……そ、そういうご趣味なのはいいんですけど、羽衣は初めてですからぁ……できるだけ、優しくぅ──」
「それではいい画が撮れないからな、演出だ。ゲストにも入ってもらうとするか」
「え、ゲストって……えぇっ!?」

 司の言葉を合図に、アイドルたちと数名のスタッフが部屋に飛び込んできた。
 男たちは全員が裸で、大型の撮影用カメラも携えている。
 それらにも驚いたに違いないが、羽衣が一番驚いているのは間違いなく、悠生やマドカ、なによりさくらが一緒に現れたことだ。

「悠生、マドカ……それに、お姉さままで……こ、これって、ドッキリですかぁ?」

 慌てて胸を隠そうとする羽衣だが、司はその手を押さえつけ、三人をベッドへ呼ぶ。

「ふふっ、羽衣ちゃんもこっちに参加なんですね~♪ お姉さん、い~っぱい頑張っちゃいますよぉ~♪」
「なんでもいいけど……あたしはあんな倉庫だったのに、この子はベッドって……」
「私なんて外だったよ! しかもほとんど覚えてないし……気持ちよかったってこと以外はさぁ……」

 とにかく軽く、和やかな雰囲気で羽衣を取り押さえにかかるさくら。
 それに対し、悠生とマドカはブツブツと恨み節を口にしているが、乙女の心情と快楽を天秤にかければ、快楽のほうに大きく傾くようだ。
 スタッフたちや司に、扱いの改善を要求するようなことはなく、素直に指示に従って、羽衣に目隠しなど、お色直しをさせていく。

「ちょ、ちょっと待ってください、あのっ……どういうことですか、これっ!」
「お前が望んでいたことだ……成功と引き換えの奉仕、その勉強会というわけさ。そしてこの撮影が、裏アイドルの──巨乳グラドルユニット『アムリタ』の、初仕事だ」

 説明をされても、羽衣にはなんのことかわからないだろう。
 ただ、戸惑っても混乱しても、彼女を着せ替えするアイドルたちの手は止まらない。

「やっ、はぁっ……んっ、ひゃうんっ! お、お姉さまっ、そこはぁ……って、えっ!? な、なんですか、この服……大事なトコ、全部ぅ……悠生、マドカぁっ!」
「なによ、わりと似合ってるわよ?」
「うんうん、可愛いカワイイ♪」

 ラバーとレザーを合わせた特殊なボンデージスーツを着せられ、乳房や淫裂を晒させられた羽衣が訴えるも、二人はそう言って笑い、彼女の頭を撫でる。

「ラストは、これを挿れて完成ですよ~♪ ほらぁ、お尻を上げてちょうだい?」
「ふぇ、なにを──うぅぅんっっ?」

 目隠しで視界を奪われたまま、羽衣が言われるままにベッドへ伏せ、お尻を高く突き上げたところで、さくらの手が彼女の尻谷間を大きく割り開いた。
 スゥッと空気の撫でる感触に、彼女の肉皺がヒクンッと震え、桃色の小さな窄まりをはしたなく緩めさせる。
 その穴をくすぐるように指でなぞり、さらに大きく菊口が緩んだところで──彼女は手にしたディルドを、不浄の唇にグリグリとねじ込んだ。

「あひっっ……いひぃぃぃーーーーんっっ? ふぁっ、あっっ、あうぅぅんっっ?」

 尻穴を強引に抉られたというのに、悲痛な叫びどころか蕩けた喘ぎを響かせ、突き上げられた羽衣の尻房が激しく揺れる。
 腰はくねり、緩んだ淫裂からはトロトロと透明の蜜がこぼれて、乱れたシーツにポタポタと染みを刻んでいく。

「ご苦労だったな、三人とも。あとはあいつらに可愛がってもらえ」

 司がアイドルたちを労うと、それを聞いた瞬間、部屋の空気が一変する。
 さくらたちはスイッチを切り替えられたように発情を顔に浮かべ、裸になった男たちにかしずき、甘い声を響かせ始めていた。

「はぁっ、あっ、チンポぉ? チンポください、しゃぶらせてくださぁいっ♪」
「あたしにも、あのっ……ご、ご奉仕、させて……く、くださいっっ! あはぁぁんっ?」
「あらあら、二人とも積極的なんだから~♪」

 淫靡な声から雰囲気を察した羽衣は、自らも腰を跳ねさせながら、背後の気配──司に、戸惑った様子で問いかける。

「これって、悠生たちも──ううん、お姉さままで……どういうこと、ですか?」
「お前がこの島に呼ばれた理由は、こういう仕事をするためということだ。あいつらにも説明をし、すでに調教を開始している。さくらは、その指導役ということになるか」

 端的な説明ではあったが、頭の回転が速い羽衣は、それだけですべてを察したようだ。
 だが、それでこちらを糾弾したりはしない。

「あ、あぁ~……あはっ、なるほどぉ♪ お姉さまも、というのはちょっと意外でしたけどぉ──でもつまり、羽衣のお願いは聞いていただけたってことですよねぇ?」
「その通りだが──少しは態度を改めろよ、この牝犬がっ!」

 ──パシィィンッッ!

「んひぃっっ!? ひぁっ、あぅっっ、くぅぅんっっ?」

 尻を痛くない程度に平手打ちしてやると、その振動で尻尾のついたアナルディルドが刺激されたか、羽衣がビクビクと腰を跳ねさせ、淫らな嬌声をもらす。

「さっきも言ったが、俺たちは対等ではなく──お前らを躾ける側だ。見返りは身体を捧げた報酬ではなく、俺たちやお偉いさんがお前を味わい、その代わりに便宜を図ってやるというだけのこと。お前になにかを要求する権利はなく、尽くすのが仕事だ」
「んぁっっ、ひぃっっ! いひぃんっ、あんっっ、やっっ……あぅっ、くふぅっっ♪」

 パシンッ、バシンッと、柔らかな尻房を波打たせるように何度も叩き、彼女の身体に裏アイドルとしての心構えを刻んでやる。
 だが、叩かれれば叩かれるほど彼女は発情するのか、身体を熱くし、真っ赤に染め上げながら、全身に大粒の汗を滲ませていた。

「ほう、叩かれても感じられるか……それとも、このいやらしいケツ穴で咥え込んだ偽チンポの味で、簡単に理性を飛ばされているわけか?」
「そ、そんらぁ、ことはぁ……んひっっ、いひぃぃんっっ?」

 尻尾を掴み、埋まった張り型を引き抜くように力を込めてやると、それだけで彼女の腰がビクンッと激しく跳ねた。
 ベッドマットにつけた膝は、痙攣するようにガクガクと震え、開かされた淫裂の奥から、滝のように愛液が流れ落ちてくる。
 どうやら司の指摘が、図星を突いていたようだ。

「ふんっ……ずいぶんと使い込んだケツマンコだな。なにがサキュバスだ──この、ヤリマンビッチの尻軽がっ!」
「んっひいぃぃぃっっ? ちがっ、違い、まひゅぅっっ、んくぅぅっっ?」

 勢いよく、先端のギリギリまでディルドを引き抜いてやると、それだけで達してしまったように羽衣の全身が跳ね震えた。
 再び奥深くまでねじ込み、そのまま長いストロークでの抽挿を繰り返すと、感極まったように彼女の脚がピンと伸びて、濡れきった淫裂がどこまでも高く掲げられる。

「こんな物欲しそうに腰を振って、穴を広げているくせに、違うわけがあるか。なにより──その反抗的な否定は、裏アイドルに相応しくないな」
「ひひゃっっ、はっっ……んっぐぅぅっっ、くひぃっっ……ひあぁぁぁ……」

 ガシガシと雑なディルドの抽挿で尻穴を掻き回しながら、濡れそぼった淫裂に指を添わせて軽くなぞると、それだけでまた脱力するように身体が崩れ落ちた。
 柔らかな乳房も尻肉も、両方は蕩けたように潰れ、ヒクヒクと身体が震えるたびに、牝肉を波打たせる。指で押し込んでやれば、どこまでも沈み込み、滑らかなシルクにも似た触感で吸いついて、その女体の上質さを感じさせてきた。

「正直に答えろ。これまで何人の男に尻を振り、誘惑してきた?」
「ほ、本当っ、にぃっ……ひぅぅっっ! んっ、はぁっ……だ、誰にもぉ、オマンコ使わせてませぇんっ、信じてくださいぃっ?」
「──なら、こっちの穴はどうなんだ?」

 ディルドを奥まで突っ込み、結腸を圧迫するようにグリグリとひねってやる。
 その瞬間、獣の呻くような低い喘ぎをもらし、恥じ入るように耳を赤く染めた羽衣は、蕩けた声音で告白する。

「んっ、おっっ……おぐっ、ぐぅぅんっ……んっ、ひょ、れぇ……はぁぁ……はぅっ、うぅぅんっ……んっ、か、数え、て、ませぇんっ……んひぃっっ!」
「数え切れないほとの男を、この淫乱ケツマンコで咥え込んできたわけか?」

 その緩さを嗜めるように尻を叩いてやると、もう彼女の喘ぎは止まらなかった。

「んはぁっ、あっっ、そうっ、そうれすぅっ? アイドルらから、オマンコ守ってぇっ! お尻の穴で、いっぱいザーメンもらう代わりにっ、お仕事もらってましたぁっっ? んぁっっ、あはぁっっ、いひぃぃっっ!」
「そんな尻軽女のビッチマンコを俺に売り、仕事を斡旋させようとしたわけか──とんだ詐欺ビッチだな。さすがはサキュバス見習いだ」

 皮肉を交えて指摘してやると、頭の代わりに尻を振って否定しながら、甘えた声で訴えかけてくる。

「んぉっっ、おふぅぅっっっ! んぅぅっっ、れ、れもぉっ……ちゃんとっっ、しょ……処女、なんれすぅぅっ? 監督さんのために、守ってたんれひゅっ、んひぁぁっっ♪」

 そのはしたない動きなどまさに、サキュバスそのものだ。
 牡を誘惑し、挿入をねだっているようにしか見えない。

「ほう……なら、本当かどうか確認してやろうか?」
「んぅっっ、ふぁっ、ふぁいぃぃっ? おねがいっ、しましゅぅっ……んくぅぅっ♪」

 強めに指を這わせ、肉穴を押し広げて肉襞を擦ってやると、それだけで勢いよく牝汁が噴きだしてきた。
 シーツにボタボタとこぼれ落ちる汁気を指で掬い、ローション代わりにペニスへ馴染ませると、硬く膨らんだ亀頭を淫らな肉壺へ宛がう。

「くひっっ……んぃっ、はぁぁっ……あひっっ、はぁっ、入って、くっっ……りゅぅぅっっ、んひっっ、いひぃぃぃーーーーっっっ?」

 緩みきり、パクパクと開閉する肉唇に擦りつけた瞬間、羽衣の媚粘膜はグチュリと蕩けるように割り開かれ、自らペニスに咥えついてきた。
 アナルを散々に穿られたことで、牝の本能が完全に目覚めてしまっていたのか。

「んふぅぅっっ、ふぐっっ、んっきゅぅぅぅ……ふぁっ、はぁぁっっ……♪」

 元よりの覚悟もあるのだろうが、犯されることにも処女を失うことにもためらいがない様子で、司が腰を突きだすまでもなく、羽衣のほうから尻を擦りつけてくる。

「ひゅ、ごぉっ……ほ、本当にぃっ……お、おっき、ひっ……いぃぃんっ?」

 蕩けきった肉襞で牡を包み、愛液でピカピカに磨くというVIP待遇で最奥まで誘導すると、そのまま亀頭で子宮口を捏ね回させてくる。
 突き上がった尻房がくねくねと、めちゃくちゃな円軌道で激しく振り乱され、そのたびに結合部から愛液の雫がボタボタと垂れ落ちた。
 膣壺の締めつけも、肉棒を軋ませるほどに強く狭まっており、柔らかな粘膜でかけられる圧迫感に、司の牡もビクビクと悦びの躍動を繰り返す。

「あひっっ、ひあぁぁぁっっ? しゅっごいっっ……いぃぃんっっ、いひあぁぁっ♪ こんらっ、おっきいのぉっ……あっ、あんっっ、暴れ、てるなんてぇぇっ……くひゅっっ、んぅっっ、ふあぁぁ……はっ、あぁぁっ、オマンコ、おかひくなりゅぅぅっ?」

 フリフリと揺れる尻の動きに合わせて、ディルドにつけられた犬尻尾も、本物の犬がそうするようにパタパタと振られ、喜んでいた。

「ふむ、確かに処女は守っていたな……だが、初めてのチンポでここまで感じるなど、やはり相当のビッチマンコらしい。こんなマンコで仕事ができるのか?」
「んぅっっ、んっぐぅぅっっっ!? んくぉっ、ほぉっっ……おぁっ、はっっ……しょ、しょぇ、はぁぁぁ……んぐっっ、くっふぅぅっっ……」
















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