催眠学園1年生
2018年8月3日
ぷちぱら文庫
著:布施はるか
画:大崎シンヤ
原作:筆柿そふと
「おはようございます、初山先生」
「おはよぉ~」
登校する生徒達と挨拶を交わし、初山は学園の正門をくぐる。
1カ月近くも学園に通っていると、さすがに初山に対する露骨な奇異の眼差しも少なくなっていた。砥峰学園は名門お嬢様校である。大抵の生徒は礼儀をわきまえている。
6月もなかばに差しかかり、衣替えの季節だが、学園の生徒の大多数は未だにブレザーを着用している。当然、制服には夏服がある。けれど、盛夏切り替えの7月までは、淑女の嗜みとして、ブレザーか、合い服としてカーディガンを着用する規則だった。冷暖房完備が行き届いている砥峰学園ならではの規則である。
スカートの裾を揺らして歩く少女達の、瑞々しく健康的な太腿。それをメガネの奥から好色の眼差しで眺めつつ、初山はひとりごちる。
「さぁてぇ、今日からは1年生のふたりと楽しむよぉ~」
催眠支配下にある生徒会長・城崎琴美を使って、1年生の美少女ふたりに手を出したのは、先週の月曜のことだった。
その数日後には、琴美のフェラチオ講義に参加させてもいた。
琴美のことを礼儀作法をしっかりわきまえた理想の生徒会長と慕うふたりに、淫らな行為を教え込む。それは、あくまでも淑女の嗜みであり、礼儀作法の一環として、だ。
むろん、そうした行為も、1年生ふたりは暗示によって忘れている。
そして、週が変わった今日からは、いよいよ個別に淫事を働くつもりだった。
「まずはぁ、星野灯ちゃんからだねぇ~」
職員室へと向かう初山は、週末の間に練ったプランを実行する昼休みの訪れを、ウキウキしながら待つのだった。
「え……? このヌイグルミは……、なに?」
星野灯は、一瞬だけハッとした顔をして、それから目の前にある机の上に置かれた猫のヌイグルミをマジマジと見つめた。
昼休みに、灯は自分の席でサンドイッチを頬張りながら本を読んでいた。けれど、ふと気がつくと、読んでいた本も頬張っていたサンドイッチも消えてなくなり、それどころか賑やかに昼食を摂っていたクラスメート達も消えていた。
そして代わりに、机の上にポツンとヌイグルミだけが置かれていたのだ。
もっとも灯は、このあともっと驚くこととなる。
「やあ、初めまして! ボクは〈ケイ〉っていうんだ!」
まるで身を揺するかのように、右に左にと傾いたヌイグルミが挨拶をしたのである。
「ひっ!? ね、猫のヌイグルミが、勝手に動いて……、喋った!? なに、これぇっ!?」
思わず座っていた椅子から飛び退いた灯だが、教室から逃げだすことはできなかった。足が竦み、その場から動けなくなる。
突然いなくなったクラスメート。ひとりでに動きだし、言葉を発するヌイグルミ。まるで怪奇現象である。デフォルメされた可愛いデザインのヌイグルミであっても、不気味に思えてならない。
読書好きの灯は、作品に夢中になるあまり、物語の世界にのめり込みすぎてしまうこともしばしばだ。そのことは自分でも自覚しているが、直前まで読んでいたのは単なる恋愛小説。目の前の超常現象じみた展開とは縁のない内容だった。
顔を引き攣らせて固まってしまった灯に、ヌイグルミがなおも言う。
「ボクは、魔法の世界から来て、このヌイグルミの姿を借りているんだ! キミが、星野灯……だね? 灯、キミには特別な力がある! だから、〈魔法少女〉になって世界を救ってほしいんだ!」
突拍子もない話に、灯はポカンとした顔になり、目をパチクリさせた。
「ま、魔法の世界……って、なにそれ? どうして、わたしの名前を知っているの? それに、〈魔法少女〉って……、そんな、子供向けアニメみたいなこと、あるはずが……」
怯えた瞳を揺らしつつ、辛うじて問い返した灯だが、酷く混乱してドン引きしている。無理もない。
「それじゃあ、信じてもらえるように、とりあえずキミを変身させるね! いくよぉ~」
そう前置きをしてから、〈ケイ〉と名乗ったヌイグルミが告げたのは、「エッチな灯りが点いちゃう」という言葉。
「え……? うぁ……!? はぁぁ……」
すぐさま、灯は苦しげに呻き、虚ろな瞳になった。
そう。ヌイグルミに宿る〈ケイ〉なる存在は〈魔法世界の住人〉などではない。そもそも〈ケイ〉は、彼が言ったように〈ヌイグルミの姿を借りている〉わけでもない。
実際、さっきからヌイグルミの後ろには、初山啓太がいたのである。初山は、机の上に置いたヌイグルミを手で動かし、自ら〈ケイ〉と名乗り、口調を変えて灯に語りかけていたのだ。
にもかかわらず、灯には初山の姿が見えていなかった。あらかじめ、そう暗示をかけられていたからである。
教室からクラスメートが消えたのも、昼休みに初山に呼びだされて、空き教室に場所を移したからにすぎない。
少子化にともなう入学者数減少のため、砥峰学園も各学年で定員割れとなっており、机と椅子だけが並べられたまま使われなくなった教室がいくつかあった。そのうちのひとつに、今、ふたりはいるのだ。
灯がもっと注意深く教室や窓の外の景色を観察していれば、そこが自分の教室ではないことに気づいたかもしれない。けれど、催眠をかけられていては望むべくもない。
初山に呼びだされた記憶を消され、自身の教室と同じ配置の席に座らされてから意識を戻されたこと。しかも、初山の姿を認識できないという暗示にかけられ、ヌイグルミが勝手に動いて喋りだしたと誤解したこと。初山の用意周到な計画と灯自身の驚きと混乱が、彼女にウソを見破るチャンスを与えなかった。
さらに初山は、週末の間に準備しておいた〈極めつき〉を実行に移す。
まずは、ぼんやりと立つ灯の制服を脱がしていく。当然のことながら、灯は無反応だ。
お人形ごっこをしているような気になって、初山はドキドキした。〈生き人形〉はオカルトホラーの定番だが、〈肉人形〉はアダルトエロスのそれである。
以前の〈お茶会〉の際に堪能した猫のプリントをあしらった子供っぽい下着姿にし、それらもすべて脱がして全裸にする。
ちなみに、初山が用意した猫のヌイグルミは、灯の下着にあったプリントの柄から拝借したアイディアだった。子供向け魔法少女アニメの王道設定として、ヒロインをサポートする可愛いマスコットキャラクターの存在は欠かせない。
それはともかく……。
バンザイのポーズをさせた全裸の灯を、初山はニヤニヤと眺めた。
ふたつの胸の膨らみは、同じ1年生の篠宮アイリと比べると、いくぶん小さい。それでも、同年代の平均よりは上のサイズである。両手を高く掲げたポーズにもかかわらず、全体的に華奢な肢体の中で、しっかりと自己主張している。
下腹部に目を向ければ、陰毛は年相応に少なめで、そのぶんワレメがよくわかる。
初山は、このまま悪戯したいという誘惑に駆られた。けれど、グッと堪えて我慢する。今は〈魔法少女〉について信じ込ませるという目的を優先させる。
少々迷ったのが、灯がかけているメガネだ。彼女のチャームポイントにも思えるメガネだけに、つけたままも捨てがたい。
迷った末に、初山はメガネを外してやった。それほど度数は高くないようだし、むしろハッキリとは見えないことで、さらに彼女の想像力が豊かになるかもしれない。そう考えたのだ。
ここでいったん、初山は灯の意識を戻す。
「三つ数えると、いつもの心の状態に戻りますよぉ」
数を数えて手を叩くなり、意識を取り戻した灯が自身の姿に愕然となった。
「ふえぇっ!? な、なんでわたし、裸に……!?」
すかさず初山は催眠導入キーワードを告げる。意識を戻すのは、灯が自分の格好を認識するだけのわずかな間のみ。これからしばらく、それを繰り返すのだ。
初山は、灯の死角に隠していた紙袋から〈衣装〉を取りだした。コスプレショップで特注した〈魔法少女〉のコスチュームである。
最初にセクシーなデザインのショーツを穿かせ、バレエダンサーの衣装を思わせる大きなフリルスカートの高級シルクドレスをインナーとして着せる。
そして、灯の意識を戻し、すぐまたトランス状態に落とす。
次は、インナーの上にアウターを着せる。ピンク色で派手なデザインだが、控えめで落ち着いた性格の灯には、そのくらいのほうが、いかにも〈変身〉したという認識を与えられるだろう。さらに、衣装に合わせた特注のロングブーツも履かせてやった。
そこでも、灯の意識を戻し、すぐにトランス状態へ。
最後の仕上げは、リボンなどの装飾だ。加えて、インナーと同じ高級シルク製の長手袋も着けてやり、仕上げにバラの花の香水も吹きかけてやる。
細かいことにも抜かりはなかった。突拍子もないウソを信じ込ませるには、手の込んだ演出が必要となる。合間合間で灯の意識を戻したのも、彼女の意識に〈変身〉の過程を刷り込むためだった。
灯にしてみれば、いきなり裸になったかと思うと、すぐにインナーや派手な衣装、そして小物までが順に装着されたとしか認識できない。事実、さっきから「この服は……?」「ま、また服が……!?」と意識を取り戻すたびに驚いていた。
着せ替えが完了し、意識と身体の自由を戻してやると、灯は自分の姿に目を見張る。
「んん……? ああっ!? こ、この衣装は……!? 本当にわたし、変身しちゃった!? 凄い凄い!」
当初は驚き戸惑っていた灯だったが、しだいに瞳をキラキラと輝かせていく。
それを見た初山は、再びヌイグルミの〈ケイ〉として、彼女に誘いの言葉をかけた。
「これで信じてもらえたかな? 魔法少女のことを。さっきも言ったように、キミには特別なチカラがある。だから魔法少女になって、戦ってほしいんだ」
「わたしに特別なチカラが? でもその……、魔法少女になって、何と戦えばいいの?」
自ら〈子供向けのアニメ〉ファンタジーな変身を『体験』したことで、あっさり魔法少女の存在を信じてしまったようだ。初山は、心の中でニンマリと笑う。
勉強ができる秀才とはいえ、入学したばかりの、まだまだ幼い女の子だ、と。
「人々に害を及ぼす闇の世界の魔物だよ。いろいろな種類がいて、どれも危険なヤツばかりなんだ。最近、この学園近くに出現しているらしくてね」
「ええっ!? そ、そんなのと、わたしが戦うの!?」
「さっきの変身を思いだすんだ! 何度も言うけど、キミには特別なチカラがある! だからボクが、魔法の国から派遣されたんだ」
自分で〈魔法の国〉などと言っておきながら、初山は笑いそうになる。
もっとも、灯は真面目な顔で聞いていた。初山が手間をかけて行った着せ替えを、現実に起こった〈変身〉として反芻しているのだろう。
やはり、物語に没頭しやすい性格のようだ。
「わたし、運動は苦手だし、魔物と戦うなんて……、無理……かも……」
そうは言うが、キッパリと断りはしない。やれるものならやりたい、というわけだ。
「大丈夫! ちゃんとボクがサポートするから!」
ヌイグルミの〈ケイ〉が力強く言った。
すべてを催眠暗示で信じ込ませるのは、たやすい。だが初山は、敢えてそれをしなかった。設定固めに催眠を使っても、最後は素の灯に信じさせなければ意味がないのだ。
しばしの逡巡のあと、灯がオズオズと口を開く。
「そ、それなら……、魔法少女……、やってみよう……かな」
間髪を容れず、初山は背広のポケットにあるスマートフォンを操作して、軽やかな鈴の音を鳴らしてやった。〈契約完了〉の演出である。
「うんうん。これで契約完了だね! 今からキミは〈魔法少女トモリ〉だよ!」
初山の演出は、なおも続く。キーワードを告げて灯をトランス状態にすると、魔法少女の衣装を脱がして制服姿に戻した。むろん、メガネをかけさせるのも忘れない。香水の匂いは消せないが、それは余韻というものだ。
制服姿の灯を我に返すと、少女は目を丸くして、残念そうな顔をした。
「あ……。変身が解けちゃった!?」
「今は、お試しで変身してもらっただけだからね。本番では、変身の呪文を唱えてもらうよ。そうすれば、変身がすぐに解けてしまうこともないから」
「変身の……呪文? それって、どういうものなの?」
「呪文は〈キラキラキラリン、マジカルトモリンリン、マジカルパワーで変身よ〉だよ」
それこそ子供向けアニメではお決まりの呪文だが、灯はポカンとしてしまう。
「それが、変身の呪文……なの? なんだか、その……、ちょっと恥ずかしいかも……」
当然だ。そもそも初山は、灯に〈恥ずかしいこと〉を言わせたいのだから。
トップの成績で入学した秀才に、バカバカしい呪文を唱えさせる。その滑稽さが、初山の興奮を煽るのである。
だから……。
「トモリ、大変だ! さっき言った〈敵〉が姿を現わしたよ! 闇の世界の魔物だ!」
「ええっ!? て、敵……? 魔物が、本当に来たの!?」
いきなり言われ、灯が焦りの表情を浮かべた。
「早く魔物を退治しないと、この学園にも被害が出てしまうかもしれない! 変身して戦って!」
「た、戦うって……。そんなことわたし……、やっぱりできない……」
灯は、生まれてから一度もケンカをしたことがない。格闘系スポーツの経験もない。故に、「敵と戦え」と言われても、どうしたらいいかわからずに尻込みしてしまう。
「大丈夫。戦えるようになるための変身だからね。ほら、早く。変身の呪文を唱えて!」
急かされた灯は、やむなく呪文を口にする。しっかり覚えてはいるけれど、気恥ずかしさが先に立ち、思わず口の中で呟いた。
ところが……。
「そんなんじゃ、ダメだよ! もっと大きな声で言わないと、変身できないよ!」
確かに、呪文を呟いてみても、灯の身に変化はない。大きな声で叫ぶしかなかった。
「キラキラキラリン! マジカルトモリンリン! マジカルパワーで変身よっ!!」
次の瞬間、灯の制服が消えて裸になった。いいや、灯がそう思うだけで、初山が裸にしたのだ。むろん、脱がす間はキーワードによってトランス状態。灯の意識はない。
先ほどと同様に、次々と魔法少女の服が装着されていく合間合間に、意識を戻される。
「ああ……! やっぱり、凄い! わたし、変身してるっ。魔法少女に……!」
薄桃色のインナーに優しく包まれた、スベスベして優しい肌触り。インナーの上にも服が装着され、太腿の中ほどまであるロングブーツが気持ちを引き締めた。さらに、長手袋やリボンも現われて、バラの香りとともに〈変身〉は完了した。
自らの意思による初めての〈変身〉をした灯。もはや現実の出来事と信じるしかない。
「それで、敵の魔物っていうのは、どこにいるの?」
「この学園の屋上にいるみたいだ! 今から一緒に、そこまでワープするよ!」
直後、灯は少しだけ頭がクラッとする感覚を味わった。そして、気づけば、屋上に立っていた。初山に催眠をかけられ、他人目を避けるようにして連れてこられたのだ。
初山が教育実習期間の延長で用務員を兼務するようになってから、それまで生徒達の憩いの場であった屋上は、理事長の指示で〈許可なく立ち入り禁止〉となっていた。出入り口の扉の鍵は初山が管理している。従って、誰かに邪魔をされることもない。
そんな初山の思惑など知る由もない灯は、ひたすら目を丸くした。
「こ、こんなこともできるの!? 凄いわ!」
本当に一瞬で屋上に来てしまったと思っているのだ。
「ほら! あそこに、いるよ! アレが闇の魔物だ!」
足もとに置かれたヌイグルミ、〈ケイ〉の言葉にハッとして、灯は前方を見やる。
そこには、何やら黒い人型の影のようなモノが蠢いていた。メガネをかけていないせいだけでなく、その姿はもともとハッキリしていないのだろう。そう理解した。
「アレが、魔物……なの? 何か黒い影のような……」
そう見えるのは、灯にだけだった。傍から見れば、彼女の前にいるのは、全裸の初山でしかない。これも、屋上へ来る間にかけられた暗示によるものだ。
「アレは、下っ端の魔物だね! 偵察に来たのかも! トモリの初めての相手には、ちょうどいいね! こっちに来たよ!」
ヌイグルミに埋め込まれたアンプ内蔵スピーカーから〈ケイ〉の声が流れでた。初山は全裸だが、左耳に高感度マイクと一体になったイヤホンを装着している。無線で繋がったマイクとスピーカーで、腹話術よろしく、〈ケイ〉として灯と話ができるのだ。
黒い影……、すなわち全裸の初山が、灯へとモゾモゾにじり寄ってくる。
「きゃあっ! 近寄らないでっ!」
恐怖に駆られた灯は、反射的に魔物を突き飛ばした。突き飛ばすというよりも、両手を前に出した程度だ。けれど、闇の魔物は派手に吹き飛んだ。
「あ、あれ……? そんなに強く押してないのに……」
「魔法少女になって、パワーアップしてるんだよ! それが、今のトモリの特別なチカラなんだ!」
初山の演技とも知らず、自身の能力と〈ケイ〉の言葉に安堵した灯は、「これなら、わたしみたいな運動オンチでも戦えそう!」と、思いつきのファイティングポーズをとる。
すると、またも黒い影が這い寄ってきた。
「い、今のわたしには、特別なチカラがあるんだから! ううっ。えーいっ!」
今度は、思いきってパンチを繰りだす。殴ったという手応えはなかったものの、やはり魔物はゴロゴロと転がっていった。
「コイツは偵察にきたヤツだろうから、逃がしたらダメだよ! トドメを刺さないと!」
「ト、トドメって、どうやればいいの!? えっと、何かビームみたいなもの……とか?」
幼い頃にテレビで観た魔法少女アニメを思い起こし、灯が言う。
とはいえ、戦う魔法少女にはつき物の、武器となるアイテムを、灯は持ち合わせていない。初山が、直接的な凶器となるような物を用意しているはずもない。
子供の頃に観たアニメだけでなく、魔法使いの少女が主人公の児童文学は、灯も読んだことがある。ただ、〈戦う魔法少女〉という極めてアニメ的な設定は、初山の趣味だ。オマケに、その戦い方は酷く卑猥なものとなる。
大声で笑いだしたくなるのを堪え、初山は、いいや〈ケイ〉は、大真面目に告げた。
「オシッコだよ! トモリのオシッコを、弱った敵にかけてやるんだ!」
「え……? えっ? ええええっ!? オ、オシッコ……って!?」
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