学園女王の妹(顔がいい)は俺の土下座に逆らえない
2024年10月11日
wnその他
著:橘トラ
画:武藤此史
近日発売のパラダイム電子書籍専門レーベル
ぷちぱら文庫Digital『学園女王の妹(顔がいい)は俺の土下座に逆らえない』お試し版です!



作品情報はこちら

橘トラ待望のいもうとモノ最新作!
大人気美少女ゲーム原画家・武藤此史をイラストに迎えて描く
きんしんエッチを懸けた兄(ヘタレ)妹(ツン)の攻防!!



「摩耶、俺、動きたいんだけどっ」
「まったく……初体験なんだから、もうちょっと噛み締めなさいよ」
 早くも焦れたような兄の言葉に、摩耶は浅い呼吸をしつつくすりと笑ってしまう。ぴったりくっつくだけで私がこんなにも双子の絆を感じているのに、兄さんはもう擦り合わせることで頭がいっぱいになっている。でも、互いが互いを感じようとしているのは確かだ。
「いいわよ、それじゃ今度こそお勉強の成果、見せてもらいましょうか……?」
 兄さんのことだから下手くそに決まっているし、少しくらい我慢してあげなければ。そうたかを括っていたのだが。
「わかってる……! 今度はちゃんとするっ、こうやって……」
「んぁっ、ぁっ、ああっ、くぅっ……んぅっ?」
 兄がゆっくり動き始めた途端、予想外の甘い性感に摩耶の喉から嬌声が漏れる。
「はぁ、はぁ……最初はゆっくり、あんまりいろいろしないように……」
 兄は何かを思い出しているのか、ぶつぶつ呟きながら抽送を続ける。肉棒の半ばほどまでを引き出しては押し込むストロークで、じわ、じわ、と膣壁を擦り上げた。
「ば、ばか、そうやって擦るの、やだ…………ぁ♪ うぁっ、ぁっ……やだ、ぴったりくっついてるから……ひっ、兄さんが動くの、わかっちゃ……」
 兄勃起と膣壁が密着しているせいで、肉傘が襞のひとつひとつを絶妙の加減で擦り、その襞のひとつひとつから性感がやってくる。先ほど指でほじられたときとは段違いの心地よさだ。
(ぁぅ、くっついているだけでも感じるのに、擦られたりしたら……ぅぅ……セックスって、こんなに気持ちいいの……?)
 初めてで、しかもあの兄さんとしているのにこんなに感じてしまうなんて。聞いていた話や想像と違いすぎる。もう痛みなどなく、兄のモノが動くたびに摩耶の下半身は甘く痺れ始めていた。膣洞はさらに多量の愛液が分泌され、摩擦を滑らかにしていく。
「うわっ、摩耶の中……すごい、ぬるぬるしてきて、やっぱエロいっ」
「そういうこと言わなくていいから! んっ……ぁぁ、そんなふうに擦られたら……ひぅ、しょうがないでしょ……」
 これはもう兄さんが下手くそとか、私が初めてとか関係ない。双子だから感じすぎてしまうのだ。初めて覚える双子セックスの快楽に、摩耶は悩ましげに身体をくねらせ始めていた。

  ★

(何だこれっ? セックスって、こんな気持ちいいのかよっ!)
 妹に覆いかぶさって処女膣を出入りする卓哉は、もうその快楽に夢中になっていた。
 膣穴は妹の体温そのもののように熱く、最奥までたっぷりの愛液に潤んでいる。柔らかくほぐれた膣壁は肉棒の細かな隆起に吸いつき、ほんの少し動かすだけで、無数の襞の連なりがじゅるっ、ぬろっ、としゃぶり上げてくるのだ。一度射精していなければとっくに果てていただろう。
「んくぅっ……んっ、ふぁ、やんっ、兄さんのが……中、擦れて……ひっ?」
 摩耶の痴態もやはりたまらない。身体は快楽から逃れようとするかのようにくねり、突くたびにたぱっ、たぱっ、と柔房が揺れる。その表情も切なげで、視線はとろとろと行き場なくさまよい、濡れた唇からは嬌声とともに切なげな吐息も漏れ出していた。
「もっ、これ、やだ、やだぁ……こんなになるの、おかしぃ……からっ、んぅ」
 そして結合部からはじわりと破瓜の証が滲み、今まさに妹と初体験をしている実感と背徳感をも高めてくれた。











(くそっ、何で俺、こんなに……っ!)
 自分の下で喘ぐのは血の繋がった妹だとわかっている。生まれてからずっと自分を虐げてきたクソ生意気な存在だとも。一方で、妹の表情、声、仕草、その身体も、もたらされる快楽も、すべてが牡の本能を直撃する。性格は極悪だが、それ以外は最高の『女』なのだ。そんな妹の身体に夢中になっている自身に苛立ち、昂り、処女膣を抉っていたとき。
「んぁ、もぅ、兄さんってば、夢中になりすぎよ……ぁん、妹とセックスしてるっていう、自覚はあるのかしらっ?」
 まだ女王様のつもりでいるのか、喘ぎつつも摩耶がからかうような声を上げる。しかしそんな妹の気丈さも今は卓哉の胸を高鳴らせてしまう。
「しょうがないだろ、こんな気持ちいいと思わなかったんだよっ」
 その気恥ずかしさに、思わず腰をぱつんっ、と叩きつける。その勢いで先端が最奥部をとん、と叩いた途端。
「きゃぅんっ? やめっ……そこ、突いたら……ぁぁっ?」
 摩耶が今までにない嬌声を上げる。そしてまた同じ場所を突くと。
「ば、馬鹿っ、きゃうっ、そこ……やめなさいよっ」
「ほら、摩耶だってエロい声出てるだろっ」
「しょ、しょうがないじゃない、私だって、兄さんの下手くそなセックスで、んぁ、感じると思ってなかったのに……兄さんが動くと、勝手に声出ちゃうのよっ、も、やだ……」
 顔を背けた摩耶は手の甲を口に押しつけ、必死で喉の奥に嬌声を押し込んでいる。その表情はどこか悔しそうで、自身の言葉に照れているようでもあった。
(え、こいつ、もしかして――――)
 先ほど妹を愛撫していたときに覚えた胸の高鳴りが、再び実感を持って膨れ上がる。
(――可愛い?)
 『顔がいい』とか『見た目がいい』とかいう意味でなく、単純に妹として『可愛い』のだ。あんなに憎たらしかった妹にこんな感情を抱くなんて。
「摩耶っ、俺――」
「えっ…………兄さん? 中で膨らんで……何これ、えっ?」
「ごめん、俺、もう止まらないっ!」




この続きは、10月18日から配信のぷちぱら文庫Digital『学園女王の妹(顔がいい)は俺の土下座に逆らえない』でお楽しみください!!
(C)橘トラ / 武藤此史