淫魔なちょろインと送る二十四時間甘エロ生活
~デレてからが本番です~
2020年8月1日
オトナ文庫
著:高橋徹
画:淡水犬
オトナ文庫新刊『淫魔なちょろインと送る二十四時間甘エロ生活』のお試し版です!



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WEB小説などでも活躍中の「高橋徹」が初登場! イチャ甘彼女との密着エッチをお楽しみ下さい!

ゲーセンの写真機の中で、大胆な要求をしてくる詩音。いつでも気配を消せる彼女は、どんなところでも大胆で……。

「ねえ、優くん……。このままセックスしたいって言ったら……怒る?」

 子どもが親におねだりするような声音と、きゅっと寄せられた眉根。溢れる欲望にちょっとだけ蓋をしての意思確認。庇護欲と劣情が同時にくすぐられる。

「ここまで来たんだから、最後までしようよ。俺も詩音さんのことめちゃくちゃにしたいし」

 今までならば、こうやって言葉にすると「生意気」とたしなめられたのだが。

「……ん、じゃあ、このおっきくてたくましいおちんちんで……いっぱい突いて?」

 返ってきたのは、蜂蜜と砂糖を練り込んだような猫撫で声だった。
 詩音が熱に浮かされたような表情で立ち上がり、画面に相対する形で手をつく。優は詩音の後ろに立ち、ほとんど紐状のショーツをずり下ろした。
 勃起肉を陰部に押し当てる。優はその熱さに、詩音は快感への予感からか、ふたりが揃ってため息を漏らす。

「詩音さん……濡れすぎだよ。興奮しすぎじゃない?」

 つぶやきながらずぶりと突き入れる。ぐずぐずに蕩けた蜜ヒダは入口よりもさらに熱かった。

「あぁうぅ……はぁうぅぅぅ……っ」

 詩音の腰がぐっと重くなり、今にも落ちそうになる。肉尻を掴み、斜め上に突き上げて無理やり支える。

「ゆ、優くん……どうしよう……めちゃくちゃにしてほしいの……っ」

 詩音が首だけで振り返り、泣きそうな顔で囁く。劣情で脳が焼け焦げそうになる。

「大きな音を出しちゃまずいでしょ?」

 子どもを諭すように優しく囁き、愛液でぬらついた肉杭を引き抜き、腰を揺らしながら突き入れる。膣奥を念入りに、執拗なまでにこする動き。詩音が脚を内股にしてふるわせ、壁を爪でかりかりと引っかく。

「ぅあうぅ……い、意地悪しないでちょうだい……っ」

 詩音は本当に泣きそうだ。頭がおかしくなるほどの快感を求めてやまない、劣情に染まりきった表情。

「詩音さんはゆっくりしても気持ち良くないの?」

 我ながらどうしたのかと思うほど、意地悪な言葉がすらすらと出てくる。腰を突き出しながら肉尻を引き寄せ、こりこりとした膣奥を念入りに刺激する。

「うくぅぅ……っ、き、気持ち、いい、わよ……んふぅぅっ!?」

 とんとんとん、と小刻みに突くと、詩音がとっさに唇を引き結んだ。

「詩音さん、エロすぎるよ……っ」

 確実に快感を蓄積させる、それでいて決して満足できないであろう抽送を続けながら、詩音の唇に人差し指を添える。詩音はまるでそれが当たり前であるかのようにぱくりと咥え、肉竿を舐めしゃぶるときのように舌を這わせる。

「ぇう……んっ、うぅ……だ、め、もう、イク、イク、イク……っ」

 詩音が口から指を追い出し、唇を引き結ぶ。いつもならここで止まるのに、優は止まる気になれなかった。

「もうイっちゃうの?」

 今度は人差し指と中指を同時に温かな口の中に入れ、唇を無理やり開く。膣奥を突く力を少しだけ強め、空いた手で乳頭をつまんだ。

「あっ、だめっ、声出ちゃ、うぅ……あ、ぉっ、おぉぉぉ……っ」

 声を殺すことを封じられた状態で詩音の背が弓なりに反り返り、蜜肉が握りつぶさんばかりに締めつけてくる。痙攣のさざ波が肉感的な身体を何度も何度も往復した。
 声を出さざるを得ない状況で無理やり声を抑えた反動なのか、痙攣が収まった詩音は泥のような粘度を持った深いため息をついた。

(さすがに叱られるか……?)

 詩音の静かで凄絶な絶頂を見て冷静になったのだが、振り返った詩音の目に優への怒りは見て取れなかった。

「ね、優くん……もっと突いて……?」

 寝起きのようなぼうっとした瞳。汗の滲んだ波打つ黒髪をかき上げ、とろりと蜜を垂らしたような声で囁いてキスをねだってくる。自然と描いた背すじの曲線があまりにも美しく魅力的だ。

「んふぅぅ……んっ、れるっ、はぷっ、んふぅぅ……っ」

 詩音がじゃれつくように優の唇を咥え、舌を絡め、甘ったるい唾液をたっぷりと流し込んでくる。ぷちゅ、ちゅぽ、と鳴る水音が口内から頭蓋を直接揺らす。楽しそうに肉尻をこすりつけられ、情欲が煮え立ち、ふたたび腰を振り始める。
 今度は先ほどのような焦らすものではなく、己の獣欲を全力で叩きつけるように。

「んぐ……っ、んぐ、ぇう、んむふぅぅ……っ」

 乾いた打擲音が半個室の中に響く。明らかに音が大きい。本来ならば筐体の外にまで余裕で聞こえてしまうだろう。けれどキスをしているあいだは周囲にいる人々の認識がずれる。そう分かっていてもぞくぞくしてしまう。

「はっ、はぁぅっ、へぅっ、んっ、ふっ、優っ、くん……きも、ち、いい……っ」

 言葉を紡ぐたびに唇と唇が触れ合う。これはキスに入るのかわからない。けれどバレるかどうかなど今はどうでもいい。詩音が全力で優との行為を味わってくれている。それが嬉しくてたまらない。この顔をもっともっと蕩けさせたい。
 打擲音をますます大きく鳴らして全力で腰を振っていると??

「ねー、どこにするー?」
「このゲーセンあんま種類ないんだよねー」
「ここでいいんじゃない……って、あー、使ってるかー」
(!?)

 すぐ近くでかしましい声が聞こえる。おそらく女子高生のグループだろう。会話で聞こえた通りこのゲームセンターにはプリクラの種類がさほどないようで、順番待ちをしているのか立ち去る様子がない。

(詩音さん、どうしよう!?)

 優の目配せに、詩音は蕩けた目をにやりと細めた。ちょっとやな予感。

「優くん……ここ、持って?」
「へ……?」

 唇が触れ合う距離でぽしょぽしょと囁き合う。そのあいだも互いの腰振りは止まらない。詩音が優の汗ばんだ鼻先をあぐあぐと甘噛みした。可愛さで殺す気だろうか。

(ここって……)

 詩音が指差したのは、彼女の右脚だった。

「持ち上げて……そう、そんな感じ」

 右ひざの裏に手を差し入れて持ち上げる。優の左手はアンバランスな詩音を支えようと、自然と乳肉に指をうずめていた。

「あはぁ……っ。すーっごく良い感じ……」

 画面に映った詩音が妖しい笑みを浮かべる。生えていないとわかっていても、角と翼、そしてしっぽを幻視してしまう。



「優くんももうじき出そうでしょ? さっきからずっとぴくぴくしてるもの」
「う、うん……そうだけど……詩音さんは?」
「私はさっきからずっと細かくイってるわ。優くんにこれ以上激しくされたら立てなくなっちゃうかも」

 言葉とは裏腹に実に楽しげに笑い、小銭を料金入れに差し込む。

「ふたりがいっしょにイクところ……撮りましょ?」

 とってもエッチでしょうね……と笑い、両手を後ろに回して優の身体を掴む。その手はかすかに震えていて、妖しい笑みの内側にぐつぐつと煮えたぎるような快感が見て取れる。

「わかったよ……じゃあ、行くよ」

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