真・秘湯めぐり
2020年2月28日
オトナ文庫
著:男爵平野
画:鳴滝しん、あおぎりぺんた
原作:Potage
「俺が絶対なんとかする……なんて無責任なことは言えない。だけど、全力は尽くす。椿のため??桂城荘のため。それは信じてくれ」
「勇次郎さん……」
椿のほうからもまた強く抱きしめてくる。それを受け入れながら、しばしの間、抱擁を続ける。
「それに、椿の初めてももらったしな。あれで働かなければ、男として失格だ」
「ふふっ、勇次郎さんたら」
椿が目を閉じて顎を上げる。自然な仕草で勇次郎の顔が近づき、唇が重なる。
「んっ……んんっ……」
何度か軽く吸いつくと、椿の震えが徐々に治まってくる。同じタイミングで抱きしめてやると、力が脱けて身体が火照ってくるのが着物越しに伝わってきた。
「んむっ……んっ、ふうっ……勇次郎さん」
「どうした?」
唇を離し、問うてやると椿は恥ずかしげな顔で勇次郎の背中へ指を這わせる。頬を赤く染め、なにかを訴えるような瞳で勇次郎を見上げる。
「その……今日も時間があるので……」
「してもいいか?」
勇次郎が問うとこくりと頷く。そうしてもう一度口づけをかわし、勇次郎がゆっくりと椿の身体を横たえる。
昨日とは逆に、下から見上げてくる椿の身体は小さく、そして着物で隠されてさえその曲線が艶めかしい。
「んっ……」
覆いかぶさるようなかたちで唇を重ね、しばらくお互いを味わう。そうして今日は勇次郎のほうから椿の着物へ手を伸ばし、その合わせを開いていく。
「あっ……んんっ、ちょっと、恥ずかしいです……」
「大丈夫、綺麗な身体だ」
囁きながらゆっくりと開くと、隠れていた巨乳が姿を見せる。仰向けで寝ていても形が崩れず、つんと上を向いて勇次郎を誘っている。その両胸を遠慮なく揉みしだき、柔らかさを堪能する。
「んっ……あっ、はっ、あんっ!」
「昨日は椿にしてもらってたからな、今日は俺がしてあげるよ」
「んんっ、あっ、勇次郎さんの手……気持ちいい、んんっ!」
くにくにと、勇次郎の手の中で椿の胸が形を変える。少し絞るような手つきで揉むと、先端がきゅっと飛び出てくる。勇次郎はそこへ顔を近づけ、ちゅっと吸いつく。
「んうううっ! 勇次郎さん、そんなっ、おっぱいを吸うなんて、あんっ!」
「んっ……椿の胸がいやらしいから、つい、な」
胸の先端へ吸いつき、舌先でつつきながら転がすとすぐに硬くなってくる。それを歯で甘噛みすると、椿の身体がびくんと跳ねる。
「あんっ、あっ、ああっ、噛む、なんてっ、ひあっ!」
「椿の肌、熱くなってきてるぞ。気持ちいいんだろう?」
「ふううっ、うっ、うあっ!」
胸へ吸いつく勇次郎の頭を、両手でかき抱く。押しつけられているのをこれ幸いと歯でこりこりと刺激し、舌で転がすのを続ける。時折強く吸いつき、ちゅばちゅばと音を立てると、その音だけで椿の身体が震えるのが分かる。
「あうっ、あああっ、ああっ!」
先端から口を離し、なだらかな曲線へ吸いつく。音を立てて強く吸いつくと、内出血の痕、キスマークが白い肌へくっきりとつけられる。そのまま歯を立て、先ほどよりは強く噛み付くと、これも赤い歯形がはっきりとつく。
「あくっ、あっ、勇次郎、さんっ!」
軽い痛みと、それを上塗りする快感で椿が喘ぐ。口を離し、自身がつけた痕を満足そうに勇次郎が眺める。
「椿、俺がつけた印だ。誰にも見られないようにな?」
「ふ……あっ、勇次郎さんの、しるし……」
うっとりとした顔で、自身の身体につけられた痕を撫でる。その得も言われぬ色気に勇次郎は喉を鳴らし、次は裾へ手を伸ばす。
「椿……今日も穿いてないのか?」
「んっ、勇次郎さんに会うから……」
照れてそっぽを向く椿へ苦笑し、裾を広げて足を割り開く。昨日と同じ、帯だけを身に纏うような姿となった椿は、しかし昨日とは違い今は勇次郎から組み伏せられている。
勇次郎は手早く服を脱ぎ、全裸になって改めて椿の割り開かれた足の間へ入りこむ。すでにギンギンに勃起している自分のチンポをゆっくりと椿の割れ目へと近づける。
「椿、いくぞ」
「はい……勇次郎さん、きてください、んんうっ!」
腰の位置を合わせ、一気に奥まで貫く。椿の中もすでに準備が整っており、ぬめった柔肉が侵入してきた勇次郎を熱く柔らかく迎え入れる。
「く……おっ」
「ふうっ、ううっ、うっ!」
ぬるりと絡みつかれ、奥まで到達すると途端にちゅうちゅうと吸いついてくる。昨日が初めてだったと思えないほど、椿の中はこなれて勇次郎にしがみついてくる。
「ふっ、うっ、椿、気持ちいいよ……俺のチンポに絡みついて吸いついてくる」
「んんっ、私も、勇次郎さんのチンポが中をこすって気持ちいいです……セックスって、こんなに気持ちいいものだったんですね。それとも、勇次郎さんとだからかな?」
「っ! 椿!」
上目遣いでそんなことを言われれば、男として奮い立たないわけがない。がつがつと、腰骨をぶつけるような勢いでピストンを繰り返す。
「ひあっ! あんっ、あっ、ああっ、勇次郎さん、勇次郎さんっ! んんんっ!」
すがるような両手が勇次郎の身体へ伸び、しがみついてくる。その求めに応えて、勇次郎が覆いかぶさって身体を密着させる。
「あんっ、あっ、熱いっ、勇次郎さんの身体、熱いっ! んんうっ!」
「椿の中も熱くて気持ちいいぞっ!」
「ああっ、嬉しいっ! 勇次郎さんっ!」
椿が名前を呼ぶたび、背筋をぞくぞくとした快感が駆け抜ける。発作的に首筋へ吸いつこうとして、さすがにそれはまずいと思いとどまる。
その代わり、上体を折り曲げてふるふると震える巨乳へかぶりつく。
「んんんっ! そんなっ、動かしながら噛むなんてっ、ひあっ、ああっ、ああんっ!」
くいくいと腰を動かしながら吸いつき、噛みつき、舐め上げる。上と下、両方からの違う刺激で椿の中はあっという間に蕩け、男からの射精をねだって蠕動を繰り返す。
「椿っ、椿っ!」
「勇次郎さんっ、勇次郎さんっ! ああっ!」
お互いの名前を呼びながら、ただ求めあう。相手の背中へ両腕を回し、わずかな隙間すら嫌うかのような密着で、ひたすら腰を振りたくる。
「はっ、ああっ、あっ、勇次郎さん、私、お腹が、お腹の中が、ひああっ!」
勇次郎の勃起が中を往復し、膣壁をごりごりと削る。その巧みな腰使いで椿の中がうねり、吸いつき、もっともっととせがんでくる。
「いいぞ、椿のイきたいときにいけ。俺も出してやるから」
「あうっ、あああっ、んんっ、くっ!」
背中へ回された手が、勇次郎の身体を強く掴む。立てられた爪の痛さを感じながら、それを快感へと変換したかの如く腰を突き入れる。
亀頭の先端が、椿の奥の奥をごつんと叩く。
「ひぐっ、あっ、奥、奥でイく、イっく、勇次郎さんのチンポでイっくうううううう!」
「くうっ、うっ!」
椿が絶頂した瞬間、中がきゅきゅっと強く締めつける。その刺激で、勇次郎も自分の快感をたっぷりと吐き出す。
びゅぐ、びゅぐと子種を吐き出すたび、椿の中が嬉しそうな動きでうねってこくこくと飲み下す。
「ふ……うっ……あんっ……」
その刺激で漏らす吐息が艶めかしく、勇次郎は竿に残った最後の一滴まで出しきる。
「んんっ……勇次郎さん、んむっ」
目尻から快楽の涙をこぼす椿の唇をふさぎ、労りの口づけをかわす。ちゅっちゅと先ほどまでの淫らな音と比べると可愛らしいともいえるような音を立ててから、顔を離す。
「椿……俺は全力を尽くす。だから君も、心を強く持って。ヤクザなんかに負けないようにな。この旅館の女将は君で、俺の依頼主も君なんだ。君がしっかりしてくれるからこそ、俺が戦える」
「はい……分かりました。頑張ります。けど、勇次郎さん、もう一度勇気をください」
そう言って目を瞑る。
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(C)HIRANO DANSYAKU / Potage
「勇次郎さん……」
椿のほうからもまた強く抱きしめてくる。それを受け入れながら、しばしの間、抱擁を続ける。
「それに、椿の初めてももらったしな。あれで働かなければ、男として失格だ」
「ふふっ、勇次郎さんたら」
椿が目を閉じて顎を上げる。自然な仕草で勇次郎の顔が近づき、唇が重なる。
「んっ……んんっ……」
何度か軽く吸いつくと、椿の震えが徐々に治まってくる。同じタイミングで抱きしめてやると、力が脱けて身体が火照ってくるのが着物越しに伝わってきた。
「んむっ……んっ、ふうっ……勇次郎さん」
「どうした?」
唇を離し、問うてやると椿は恥ずかしげな顔で勇次郎の背中へ指を這わせる。頬を赤く染め、なにかを訴えるような瞳で勇次郎を見上げる。
「その……今日も時間があるので……」
「してもいいか?」
勇次郎が問うとこくりと頷く。そうしてもう一度口づけをかわし、勇次郎がゆっくりと椿の身体を横たえる。
昨日とは逆に、下から見上げてくる椿の身体は小さく、そして着物で隠されてさえその曲線が艶めかしい。
「んっ……」
覆いかぶさるようなかたちで唇を重ね、しばらくお互いを味わう。そうして今日は勇次郎のほうから椿の着物へ手を伸ばし、その合わせを開いていく。
「あっ……んんっ、ちょっと、恥ずかしいです……」
「大丈夫、綺麗な身体だ」
囁きながらゆっくりと開くと、隠れていた巨乳が姿を見せる。仰向けで寝ていても形が崩れず、つんと上を向いて勇次郎を誘っている。その両胸を遠慮なく揉みしだき、柔らかさを堪能する。
「んっ……あっ、はっ、あんっ!」
「昨日は椿にしてもらってたからな、今日は俺がしてあげるよ」
「んんっ、あっ、勇次郎さんの手……気持ちいい、んんっ!」
くにくにと、勇次郎の手の中で椿の胸が形を変える。少し絞るような手つきで揉むと、先端がきゅっと飛び出てくる。勇次郎はそこへ顔を近づけ、ちゅっと吸いつく。
「んうううっ! 勇次郎さん、そんなっ、おっぱいを吸うなんて、あんっ!」
「んっ……椿の胸がいやらしいから、つい、な」
胸の先端へ吸いつき、舌先でつつきながら転がすとすぐに硬くなってくる。それを歯で甘噛みすると、椿の身体がびくんと跳ねる。
「あんっ、あっ、ああっ、噛む、なんてっ、ひあっ!」
「椿の肌、熱くなってきてるぞ。気持ちいいんだろう?」
「ふううっ、うっ、うあっ!」
胸へ吸いつく勇次郎の頭を、両手でかき抱く。押しつけられているのをこれ幸いと歯でこりこりと刺激し、舌で転がすのを続ける。時折強く吸いつき、ちゅばちゅばと音を立てると、その音だけで椿の身体が震えるのが分かる。
「あうっ、あああっ、ああっ!」
先端から口を離し、なだらかな曲線へ吸いつく。音を立てて強く吸いつくと、内出血の痕、キスマークが白い肌へくっきりとつけられる。そのまま歯を立て、先ほどよりは強く噛み付くと、これも赤い歯形がはっきりとつく。
「あくっ、あっ、勇次郎、さんっ!」
軽い痛みと、それを上塗りする快感で椿が喘ぐ。口を離し、自身がつけた痕を満足そうに勇次郎が眺める。
「椿、俺がつけた印だ。誰にも見られないようにな?」
「ふ……あっ、勇次郎さんの、しるし……」
うっとりとした顔で、自身の身体につけられた痕を撫でる。その得も言われぬ色気に勇次郎は喉を鳴らし、次は裾へ手を伸ばす。
「椿……今日も穿いてないのか?」
「んっ、勇次郎さんに会うから……」
照れてそっぽを向く椿へ苦笑し、裾を広げて足を割り開く。昨日と同じ、帯だけを身に纏うような姿となった椿は、しかし昨日とは違い今は勇次郎から組み伏せられている。
勇次郎は手早く服を脱ぎ、全裸になって改めて椿の割り開かれた足の間へ入りこむ。すでにギンギンに勃起している自分のチンポをゆっくりと椿の割れ目へと近づける。
「椿、いくぞ」
「はい……勇次郎さん、きてください、んんうっ!」
腰の位置を合わせ、一気に奥まで貫く。椿の中もすでに準備が整っており、ぬめった柔肉が侵入してきた勇次郎を熱く柔らかく迎え入れる。
「く……おっ」
「ふうっ、ううっ、うっ!」
ぬるりと絡みつかれ、奥まで到達すると途端にちゅうちゅうと吸いついてくる。昨日が初めてだったと思えないほど、椿の中はこなれて勇次郎にしがみついてくる。
「ふっ、うっ、椿、気持ちいいよ……俺のチンポに絡みついて吸いついてくる」
「んんっ、私も、勇次郎さんのチンポが中をこすって気持ちいいです……セックスって、こんなに気持ちいいものだったんですね。それとも、勇次郎さんとだからかな?」
「っ! 椿!」
上目遣いでそんなことを言われれば、男として奮い立たないわけがない。がつがつと、腰骨をぶつけるような勢いでピストンを繰り返す。
「ひあっ! あんっ、あっ、ああっ、勇次郎さん、勇次郎さんっ! んんんっ!」
すがるような両手が勇次郎の身体へ伸び、しがみついてくる。その求めに応えて、勇次郎が覆いかぶさって身体を密着させる。
「あんっ、あっ、熱いっ、勇次郎さんの身体、熱いっ! んんうっ!」
「椿の中も熱くて気持ちいいぞっ!」
「ああっ、嬉しいっ! 勇次郎さんっ!」
椿が名前を呼ぶたび、背筋をぞくぞくとした快感が駆け抜ける。発作的に首筋へ吸いつこうとして、さすがにそれはまずいと思いとどまる。
その代わり、上体を折り曲げてふるふると震える巨乳へかぶりつく。
「んんんっ! そんなっ、動かしながら噛むなんてっ、ひあっ、ああっ、ああんっ!」
くいくいと腰を動かしながら吸いつき、噛みつき、舐め上げる。上と下、両方からの違う刺激で椿の中はあっという間に蕩け、男からの射精をねだって蠕動を繰り返す。
「椿っ、椿っ!」
「勇次郎さんっ、勇次郎さんっ! ああっ!」
お互いの名前を呼びながら、ただ求めあう。相手の背中へ両腕を回し、わずかな隙間すら嫌うかのような密着で、ひたすら腰を振りたくる。
「はっ、ああっ、あっ、勇次郎さん、私、お腹が、お腹の中が、ひああっ!」
勇次郎の勃起が中を往復し、膣壁をごりごりと削る。その巧みな腰使いで椿の中がうねり、吸いつき、もっともっととせがんでくる。
「いいぞ、椿のイきたいときにいけ。俺も出してやるから」
「あうっ、あああっ、んんっ、くっ!」
背中へ回された手が、勇次郎の身体を強く掴む。立てられた爪の痛さを感じながら、それを快感へと変換したかの如く腰を突き入れる。
亀頭の先端が、椿の奥の奥をごつんと叩く。
「ひぐっ、あっ、奥、奥でイく、イっく、勇次郎さんのチンポでイっくうううううう!」
「くうっ、うっ!」
椿が絶頂した瞬間、中がきゅきゅっと強く締めつける。その刺激で、勇次郎も自分の快感をたっぷりと吐き出す。
びゅぐ、びゅぐと子種を吐き出すたび、椿の中が嬉しそうな動きでうねってこくこくと飲み下す。
「ふ……うっ……あんっ……」
その刺激で漏らす吐息が艶めかしく、勇次郎は竿に残った最後の一滴まで出しきる。
「んんっ……勇次郎さん、んむっ」
目尻から快楽の涙をこぼす椿の唇をふさぎ、労りの口づけをかわす。ちゅっちゅと先ほどまでの淫らな音と比べると可愛らしいともいえるような音を立ててから、顔を離す。
「椿……俺は全力を尽くす。だから君も、心を強く持って。ヤクザなんかに負けないようにな。この旅館の女将は君で、俺の依頼主も君なんだ。君がしっかりしてくれるからこそ、俺が戦える」
「はい……分かりました。頑張ります。けど、勇次郎さん、もう一度勇気をください」
そう言って目を瞑る。
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(C)HIRANO DANSYAKU / Potage