妻ネトリ
~女教師の調教日誌~
2018年11月14日
オトナ文庫
著:田中珠
画:ZOL
原作:Black Lilith
「う……くぅ……」
調教部屋に運ばれた真琴は、頑丈そうな台に拘束されていた。
ジャージの上ははだけられ、下は脱がされている。簡素な下着が、いかにも体育教師らしかった。
史郎が脇に立ち、真琴の様子をうかがう。見たところ、真琴に覚醒の気配はない。
――薬の分量を間違えたか? いや違うな。
おそらく、史郎がコーヒーに混入させた薬物に対して、耐性がなかったのだろう。
当然だろう。普通の人間ならば、このような薬物と出会う機会すらないのだから。自分がいささか常識から外れていたことに気づいて、史郎は苦笑する。
「遊び慣れたガキどもとは違うか。だからこそ、価値がある」
しかしいつまでもこうしているわけにもいかない。史郎には綿密な計画があるのだ。
「叩き起こすか? 起きたときの反応は、なかなか楽しいが……」
目覚めると知らない部屋にいる。ましてや、それがこの調教部屋ならば――。
しかも拘束された状態である。そのことに気づいてパニックに陥るはず。
そして――そのまま犯されるのだ。
「くくく、バカなガキの処女を奪ってやったときは楽しかったな」
目覚めと同時に、自分のヴァージンが奪われる。動けないまま犯される恐怖は、さぞや屈辱だろう。
そこまで考えてから、史郎は苦々しい表情で首を横に振った。
あいにく、真琴は処女ではない。
その理由を思い出すと、史郎の顔は一気に暗く淀んだものになる。
――だったら、もっと屈辱的にしてやる。途中で起きたとしても、それもまた一興だ。
そう決めて、拘束された真琴に手をのばす。
自然と口角が吊り上がるのを感じながら、真琴の股間を覆う薄布をずらし、その内側を指でなぞる。
まず感じたのは、キュッと窄まった肉の感触。まだ解れていない、秘唇の割れ目の感触をじっくりと楽しむ。
指を動かしていくと、割れ目がわずかに広がっていくのがわかった。まるで処女のそれを弄っているような、初々しい感触である。
「ちっ」
しかしこの秘唇は、すでに他の男のモノで押し開かれ、出産までしているのだ。
そう思うと、思わず舌打ちしてしまう。
「まあいい。それだけ男慣れしているということにしておこう」
できるだけ邪悪かつ前向きに。後ろ向きな感情は、欲望へと変えればいい。
その意志を人差し指の先に込めて、かるく秘唇をなぞる。
「んっ」
真琴の唇から小さな声が漏れた。
まだ濡れてもいない秘唇の中で、慎ましく閉じている膣口。そこに史郎の指が触れた途端、真琴の身体が反応したのだ。
強力な睡眠薬で沈んだ意識のぶん、身体が鋭敏になっているのだろう。
これは好都合だと、史郎は卑しい笑みを口元に浮かべる。
途中で覚醒するだろうと思っていたが、その心配はないようだ。
そう判断を下した史郎の行為は、徐々に過激さを増していく。
ゆっくりと秘唇の奧に指を差し込み、その縁をこじ開けていく。
「うぅん……ふぅ」
「寝てるあいだに旦那以外の男にここを弄られるのは、どんな気持ちだ? あぁ?」
真琴のほとんど意味のない反応よりも、自らの声に嗜虐心を刺激され、史郎は行為を続ける。
不意に、餅のような感覚しかなかった指先に、新たな感触を覚えた。
それは、史郎がよく知っているものだった。
「くくっ! 眠っていても、身体は正直だな」
指先に流れ込んできたその感触。それは、最初こそサラサラとしたものだったが、媚肉を開き、掘り下げるにつれて、粘度が増していく。
間違いなくそれは、愛液だった。
真琴自身は、まだ自覚をしていない牝の疼きが、史郎の指によって引きずり出され、まだ解れていない秘唇の縁から神秘の滴をこぼし始める。
独特の粘度をもった愛液を、ズルリズルリと秘唇の入り口から重点的に粘膜に染み込ませ、さらに奧を穿っていく。
「くくっ、旦那のモノとガキ以外、ここを通ったモノはないんだろう?」
おそらく外れてはいないであろう推測を、史郎がこぼした瞬間だった。
「……ん?」
不意に史郎の鼻腔を、嗅ぎ慣れた匂いが突き刺した。
鼻腔の奧だけでなく、咽頭、そして気道の奥まで刺激する香り。
少しばかり脂の混じった、それでいて、胃壁にまで食い込む甘ったるい香り。
「楽しみが増えたじゃないか」
それは、ヒトがこの世に生まれ落ちて最初に口にするもの――母乳だった。
下着に包まれた真琴の乳房の先端から、ジュワリと母乳が滲み出ているのだ。
「期待を裏切らず、大した牝だな、お前は。誘ってんのか?」
スンスンッと鼻を鳴らし、鼻腔の粘膜でその香りを存分に楽しむ。
第一子を生んで、すでに二年経つはず。
もうと取るか、まだと取るかは人それぞれだが、この香りは、史郎に多大な興奮をもたらしていた。
「ガキを産んだくせに、マンコ弄られて感じたのか?」
母性からくる本能か、それ以前に備わっている牝の本性かは分からない。
ともあれ、部屋中に振りまかれた香りは、史郎の行為を次なる段階へと進ませるには充分だった。
最後に一度、ニチュリとひときわ大きな音を立て、指で秘唇の裏を抉るように擦った。
それから史郎は、ズボンの前を大きくはだけ、肉竿を取り出した。
すでに大きくそそり立ったその表面には、ビクンビクンと血管が脈打っている。
「さて、お楽しみの時間だ」
真琴の前に回り込み、亀頭をゆっくりと秘唇へとあてがう。
「ふぅん……んっ!」
覚醒前の意識のなかでも、その極太の圧迫に抵抗を感じたのだろう。
まだ昏睡状態の真琴が、呻き声を漏らす。
それでも少しだけ開かれた媚肉は、その本来の役目を果たすため、挿入される男性器を受け入れようと蠢く。
「かかっ、しょせんは牝か……」
下手をすれば細めの缶ジュースほどはありそうな、史郎の亀頭部分。それを咥え込んだ途端に、真琴の肉襞は滑り、うねる。
そのうねりは、男根を奧へ奧へと引き込む牝の本能ゆえのものだ。
「ふく……うぅ……うくっ」
おおよそ未体験の感触に違いない。息子を生み出すときとは別方向の感触に、真琴は無意識下でも苦悶の声を漏らしてしまう。
「いま、目を覚ますか? 俺は構わんが、いったいどんな顔をするだろうな?」
むしろその顔を見てみたい。そんな嗜虐的な欲望に従って、史郎は腰を動かし始める。
途端に、ニチュッニチュッという淫猥な音が、部屋中に響き渡る。
「うくぅっ、ん……んん」
しかし真琴の意識は、この瞬間に注ぎ込まれている感触の意味を理解していない。
まるで寝苦しい夏の夜のように、熱い吐息をこぼすだけだ。
「かははっ、なんてザマだ。犯されているってのに、抵抗もしないのか?」
そんなことができるはずもないことを知りながら、史郎は腰の律動を加速させる。
膣襞と雁の部分が擦れ合うグニュグニュという音が、史郎の耳に心地よく響く。
「くひぃ……んふぅ……」
犯されているというのに、どうにか呼吸を整えようとする様子が、このうえなく史郎の興奮を煽る。
「ヨガりたくともヨガれないのは、どんな気分だ?」
人間の五感のうち、その大半を占めているのは視覚である。それに回す意識すら失っているなら、ヨガる余裕などないだろう。
しかしその身体に呼び起こされた快感は、真琴の蜜壺を潤し、蠢かせている。キュウキュウに窄まった膣肉は、いまも史郎の肉竿を締めつけている。
「これは、あのクズ男とほとんどヤってないな。すげえ締めつけだ」
それは処女喪失の痛みに萎縮する未熟な牝では、まず味わえない快感だった。
子を産んだあと、ほとんど出入りを知らぬであろう蜜壺。そこに男根をねじ込む――これ以上の快感があるだろうか。
いや、違う。これから、この女が使い物にならなくなるまで、史郎はそれ以上の快楽をこの肢体に叩き込む気なのだ。
「ふぅ……く、うっ♪」
「なんだ? 意識もないくせに、感じ始めてるのか? くかかっ」
寝ているあいだに与えられた快感に、真琴は身体を小さく震えさせていた。そんな彼女を、史郎は嘲り笑う。
「まずはナカに遠慮なくぶちまけてやるよ……旦那以外のザーメンをな」
牡の欲望が、史郎の下半身に渦を巻いていく。それは、人妻を犯すという背徳心だけでは到底説明することのできない、仄暗く粘着質な欲望だった。
「一発目から孕んじまうかもなぁ。二番目のガキの名前は、俺が考えてやるよ」
そんなことを言いながら、史郎はピストンのストロークを大きくさせていく。
メチメチッと音を立てて、真琴の秘裂の内側の媚肉がかき出される。
「出すぞ、マンコのナカをいっぱいにするぐらい、テメェのナカに注ぎ込むぞ」
キュッと尻肉を引き締めながら、腰をさらに奥へと突き込む。
「く……ふっ!!」
それにあわせるように、真琴も牝の本能に従って媚肉を引き締めた。
「準備万端ってか。いいぜ……寝てるあいだに第二子っ……授精、しやがれえっ!」
真琴の子宮が、精子を受け入れる準備を調えるより先に、史郎は一気に腰を叩きつける。
「……お、おぐぅっ!!」
真琴の唇から、悲鳴に似た呻きがこぼれた。
直後に、史郎の尿道を熱い欲望が走り抜け、鈴口で迸った。
いまにも音を立てそうな勢いで、子宮めがけて白濁液が注ぎ込まれる。
「ふ……くぅ、う……?」
これだけの勢いの膣内射精を経験したことがないのだろう。まだ昏睡状態の真琴の内股が緊張し、鼠径部のスジが浮かび上がる。
「なんだよ。意識がなくても、しょせんは牝だな……かか、ははっ!!」
いかにも本能的なその反応を楽しみながら、史郎はなおも精液を注ぎ込む。
膣内で炸裂する牡の欲望が、硬く窄まった子宮口にぶつかるのを感じて、真琴の肢体はさらに緊張する。
「さて、いまので孕んだか? たっぷり注ぎ込まれて孕んだかぁ?」
まだ硬さを失わない肉棒の先端で、子宮口をこじ開け、精液を注いでいく。
意識のない真琴に向かって尋ねながら、ネットリとした牡汁を最奥部に注ぎ続ける。
そのすべてを受け止めるため、真琴の膣道はうねり、蠢いた。
本人の意志どころか、合意も同意も人としての尊厳さえもいっさい無視した、ナマ中出し――その事実が、史郎の興奮をさらに加速させる。
「う……くぅん……」
そんな状況でも、真琴はただ呻くことしかできない。
「ったく、記念すべき俺との初体験だってのに……ははっ」
乾いた笑い声が、調教部屋に響く。
「記念、か……そうだ、せっかくなら……」
思い出したように、史郎は床に置いてある鞄に手を伸ばした。
鞄の中から、今朝がた真琴たち一家の記念撮影をしたデジカメを取りだす。
そして暴行の跡も露わな真琴にレンズを向け、シャッターボタンを押した。
――カシャッ!
「……う……くっ」
フラッシュの光に反応して、真琴はピクピクと指先を震えさせた。
「どうだ、旦那以外のガキを孕んでいる姿を記念撮影されるのは?」
家族の幸せな姿を撮影したカメラでする、暴行記念撮影。その冒涜的な行為に史郎は昂ぶる。
興奮に任せて何度もシャッターを切るたび、室内がフラッシュで白く照らされる。
「う……っ」
おそらくは、覚醒がすぐ近くまで迫っているのであろう。
シャッター音が響くたびに、真琴はうっすらとした反応を繰り返す。
「これは今朝以上の記念写真だよなぁ?」
液晶画面には、精液を陰部から垂れ流している真琴が映し出されている。
それをアングルを変え、近づいては遠ざかり、何度も撮影する。
「……あう……くっ?」
「おう? そろそろ目が醒めるか、寝ぼすけめ」
指先だけでなく瞼も細動し始めた。真琴の覚醒が近いのがわかる。
「最初っから、これだけ楽しませてくれたんだ。ご褒美をやらんとなぁ」
真琴が自分の置かれた状況を自覚する、その瞬間を堪能するため、史郎は数歩後ろに下がって真琴を見下ろした――。
この続きは、11月30日発売のオトナ文庫『妻ネトリ』でお楽しみください!!
(C)TAMA TANAKA/Black Lilith
調教部屋に運ばれた真琴は、頑丈そうな台に拘束されていた。
ジャージの上ははだけられ、下は脱がされている。簡素な下着が、いかにも体育教師らしかった。
史郎が脇に立ち、真琴の様子をうかがう。見たところ、真琴に覚醒の気配はない。
――薬の分量を間違えたか? いや違うな。
おそらく、史郎がコーヒーに混入させた薬物に対して、耐性がなかったのだろう。
当然だろう。普通の人間ならば、このような薬物と出会う機会すらないのだから。自分がいささか常識から外れていたことに気づいて、史郎は苦笑する。
「遊び慣れたガキどもとは違うか。だからこそ、価値がある」
しかしいつまでもこうしているわけにもいかない。史郎には綿密な計画があるのだ。
「叩き起こすか? 起きたときの反応は、なかなか楽しいが……」
目覚めると知らない部屋にいる。ましてや、それがこの調教部屋ならば――。
しかも拘束された状態である。そのことに気づいてパニックに陥るはず。
そして――そのまま犯されるのだ。
「くくく、バカなガキの処女を奪ってやったときは楽しかったな」
目覚めと同時に、自分のヴァージンが奪われる。動けないまま犯される恐怖は、さぞや屈辱だろう。
そこまで考えてから、史郎は苦々しい表情で首を横に振った。
あいにく、真琴は処女ではない。
その理由を思い出すと、史郎の顔は一気に暗く淀んだものになる。
――だったら、もっと屈辱的にしてやる。途中で起きたとしても、それもまた一興だ。
そう決めて、拘束された真琴に手をのばす。
自然と口角が吊り上がるのを感じながら、真琴の股間を覆う薄布をずらし、その内側を指でなぞる。
まず感じたのは、キュッと窄まった肉の感触。まだ解れていない、秘唇の割れ目の感触をじっくりと楽しむ。
指を動かしていくと、割れ目がわずかに広がっていくのがわかった。まるで処女のそれを弄っているような、初々しい感触である。
「ちっ」
しかしこの秘唇は、すでに他の男のモノで押し開かれ、出産までしているのだ。
そう思うと、思わず舌打ちしてしまう。
「まあいい。それだけ男慣れしているということにしておこう」
できるだけ邪悪かつ前向きに。後ろ向きな感情は、欲望へと変えればいい。
その意志を人差し指の先に込めて、かるく秘唇をなぞる。
「んっ」
真琴の唇から小さな声が漏れた。
まだ濡れてもいない秘唇の中で、慎ましく閉じている膣口。そこに史郎の指が触れた途端、真琴の身体が反応したのだ。
強力な睡眠薬で沈んだ意識のぶん、身体が鋭敏になっているのだろう。
これは好都合だと、史郎は卑しい笑みを口元に浮かべる。
途中で覚醒するだろうと思っていたが、その心配はないようだ。
そう判断を下した史郎の行為は、徐々に過激さを増していく。
ゆっくりと秘唇の奧に指を差し込み、その縁をこじ開けていく。
「うぅん……ふぅ」
「寝てるあいだに旦那以外の男にここを弄られるのは、どんな気持ちだ? あぁ?」
真琴のほとんど意味のない反応よりも、自らの声に嗜虐心を刺激され、史郎は行為を続ける。
不意に、餅のような感覚しかなかった指先に、新たな感触を覚えた。
それは、史郎がよく知っているものだった。
「くくっ! 眠っていても、身体は正直だな」
指先に流れ込んできたその感触。それは、最初こそサラサラとしたものだったが、媚肉を開き、掘り下げるにつれて、粘度が増していく。
間違いなくそれは、愛液だった。
真琴自身は、まだ自覚をしていない牝の疼きが、史郎の指によって引きずり出され、まだ解れていない秘唇の縁から神秘の滴をこぼし始める。
独特の粘度をもった愛液を、ズルリズルリと秘唇の入り口から重点的に粘膜に染み込ませ、さらに奧を穿っていく。
「くくっ、旦那のモノとガキ以外、ここを通ったモノはないんだろう?」
おそらく外れてはいないであろう推測を、史郎がこぼした瞬間だった。
「……ん?」
不意に史郎の鼻腔を、嗅ぎ慣れた匂いが突き刺した。
鼻腔の奧だけでなく、咽頭、そして気道の奥まで刺激する香り。
少しばかり脂の混じった、それでいて、胃壁にまで食い込む甘ったるい香り。
「楽しみが増えたじゃないか」
それは、ヒトがこの世に生まれ落ちて最初に口にするもの――母乳だった。
下着に包まれた真琴の乳房の先端から、ジュワリと母乳が滲み出ているのだ。
「期待を裏切らず、大した牝だな、お前は。誘ってんのか?」
スンスンッと鼻を鳴らし、鼻腔の粘膜でその香りを存分に楽しむ。
第一子を生んで、すでに二年経つはず。
もうと取るか、まだと取るかは人それぞれだが、この香りは、史郎に多大な興奮をもたらしていた。
「ガキを産んだくせに、マンコ弄られて感じたのか?」
母性からくる本能か、それ以前に備わっている牝の本性かは分からない。
ともあれ、部屋中に振りまかれた香りは、史郎の行為を次なる段階へと進ませるには充分だった。
最後に一度、ニチュリとひときわ大きな音を立て、指で秘唇の裏を抉るように擦った。
それから史郎は、ズボンの前を大きくはだけ、肉竿を取り出した。
すでに大きくそそり立ったその表面には、ビクンビクンと血管が脈打っている。
「さて、お楽しみの時間だ」
真琴の前に回り込み、亀頭をゆっくりと秘唇へとあてがう。
「ふぅん……んっ!」
覚醒前の意識のなかでも、その極太の圧迫に抵抗を感じたのだろう。
まだ昏睡状態の真琴が、呻き声を漏らす。
それでも少しだけ開かれた媚肉は、その本来の役目を果たすため、挿入される男性器を受け入れようと蠢く。
「かかっ、しょせんは牝か……」
下手をすれば細めの缶ジュースほどはありそうな、史郎の亀頭部分。それを咥え込んだ途端に、真琴の肉襞は滑り、うねる。
そのうねりは、男根を奧へ奧へと引き込む牝の本能ゆえのものだ。
「ふく……うぅ……うくっ」
おおよそ未体験の感触に違いない。息子を生み出すときとは別方向の感触に、真琴は無意識下でも苦悶の声を漏らしてしまう。
「いま、目を覚ますか? 俺は構わんが、いったいどんな顔をするだろうな?」
むしろその顔を見てみたい。そんな嗜虐的な欲望に従って、史郎は腰を動かし始める。
途端に、ニチュッニチュッという淫猥な音が、部屋中に響き渡る。
「うくぅっ、ん……んん」
しかし真琴の意識は、この瞬間に注ぎ込まれている感触の意味を理解していない。
まるで寝苦しい夏の夜のように、熱い吐息をこぼすだけだ。
「かははっ、なんてザマだ。犯されているってのに、抵抗もしないのか?」
そんなことができるはずもないことを知りながら、史郎は腰の律動を加速させる。
膣襞と雁の部分が擦れ合うグニュグニュという音が、史郎の耳に心地よく響く。
「くひぃ……んふぅ……」
犯されているというのに、どうにか呼吸を整えようとする様子が、このうえなく史郎の興奮を煽る。
「ヨガりたくともヨガれないのは、どんな気分だ?」
人間の五感のうち、その大半を占めているのは視覚である。それに回す意識すら失っているなら、ヨガる余裕などないだろう。
しかしその身体に呼び起こされた快感は、真琴の蜜壺を潤し、蠢かせている。キュウキュウに窄まった膣肉は、いまも史郎の肉竿を締めつけている。
「これは、あのクズ男とほとんどヤってないな。すげえ締めつけだ」
それは処女喪失の痛みに萎縮する未熟な牝では、まず味わえない快感だった。
子を産んだあと、ほとんど出入りを知らぬであろう蜜壺。そこに男根をねじ込む――これ以上の快感があるだろうか。
いや、違う。これから、この女が使い物にならなくなるまで、史郎はそれ以上の快楽をこの肢体に叩き込む気なのだ。
「ふぅ……く、うっ♪」
「なんだ? 意識もないくせに、感じ始めてるのか? くかかっ」
寝ているあいだに与えられた快感に、真琴は身体を小さく震えさせていた。そんな彼女を、史郎は嘲り笑う。
「まずはナカに遠慮なくぶちまけてやるよ……旦那以外のザーメンをな」
牡の欲望が、史郎の下半身に渦を巻いていく。それは、人妻を犯すという背徳心だけでは到底説明することのできない、仄暗く粘着質な欲望だった。
「一発目から孕んじまうかもなぁ。二番目のガキの名前は、俺が考えてやるよ」
そんなことを言いながら、史郎はピストンのストロークを大きくさせていく。
メチメチッと音を立てて、真琴の秘裂の内側の媚肉がかき出される。
「出すぞ、マンコのナカをいっぱいにするぐらい、テメェのナカに注ぎ込むぞ」
キュッと尻肉を引き締めながら、腰をさらに奥へと突き込む。
「く……ふっ!!」
それにあわせるように、真琴も牝の本能に従って媚肉を引き締めた。
「準備万端ってか。いいぜ……寝てるあいだに第二子っ……授精、しやがれえっ!」
真琴の子宮が、精子を受け入れる準備を調えるより先に、史郎は一気に腰を叩きつける。
「……お、おぐぅっ!!」
真琴の唇から、悲鳴に似た呻きがこぼれた。
直後に、史郎の尿道を熱い欲望が走り抜け、鈴口で迸った。
いまにも音を立てそうな勢いで、子宮めがけて白濁液が注ぎ込まれる。
「ふ……くぅ、う……?」
これだけの勢いの膣内射精を経験したことがないのだろう。まだ昏睡状態の真琴の内股が緊張し、鼠径部のスジが浮かび上がる。
「なんだよ。意識がなくても、しょせんは牝だな……かか、ははっ!!」
いかにも本能的なその反応を楽しみながら、史郎はなおも精液を注ぎ込む。
膣内で炸裂する牡の欲望が、硬く窄まった子宮口にぶつかるのを感じて、真琴の肢体はさらに緊張する。
「さて、いまので孕んだか? たっぷり注ぎ込まれて孕んだかぁ?」
まだ硬さを失わない肉棒の先端で、子宮口をこじ開け、精液を注いでいく。
意識のない真琴に向かって尋ねながら、ネットリとした牡汁を最奥部に注ぎ続ける。
そのすべてを受け止めるため、真琴の膣道はうねり、蠢いた。
本人の意志どころか、合意も同意も人としての尊厳さえもいっさい無視した、ナマ中出し――その事実が、史郎の興奮をさらに加速させる。
「う……くぅん……」
そんな状況でも、真琴はただ呻くことしかできない。
「ったく、記念すべき俺との初体験だってのに……ははっ」
乾いた笑い声が、調教部屋に響く。
「記念、か……そうだ、せっかくなら……」
思い出したように、史郎は床に置いてある鞄に手を伸ばした。
鞄の中から、今朝がた真琴たち一家の記念撮影をしたデジカメを取りだす。
そして暴行の跡も露わな真琴にレンズを向け、シャッターボタンを押した。
――カシャッ!
「……う……くっ」
フラッシュの光に反応して、真琴はピクピクと指先を震えさせた。
「どうだ、旦那以外のガキを孕んでいる姿を記念撮影されるのは?」
家族の幸せな姿を撮影したカメラでする、暴行記念撮影。その冒涜的な行為に史郎は昂ぶる。
興奮に任せて何度もシャッターを切るたび、室内がフラッシュで白く照らされる。
「う……っ」
おそらくは、覚醒がすぐ近くまで迫っているのであろう。
シャッター音が響くたびに、真琴はうっすらとした反応を繰り返す。
「これは今朝以上の記念写真だよなぁ?」
液晶画面には、精液を陰部から垂れ流している真琴が映し出されている。
それをアングルを変え、近づいては遠ざかり、何度も撮影する。
「……あう……くっ?」
「おう? そろそろ目が醒めるか、寝ぼすけめ」
指先だけでなく瞼も細動し始めた。真琴の覚醒が近いのがわかる。
「最初っから、これだけ楽しませてくれたんだ。ご褒美をやらんとなぁ」
真琴が自分の置かれた状況を自覚する、その瞬間を堪能するため、史郎は数歩後ろに下がって真琴を見下ろした――。
この続きは、11月30日発売のオトナ文庫『妻ネトリ』でお楽しみください!!
(C)TAMA TANAKA/Black Lilith