今夜だけでも泊めて下さい
2018年10月5日
オトナ文庫
著:望月JET
画:月杜尋
原作:ヘクセンハウス
10月10日発売のオトナ文庫『今夜だけでも泊めて下さい』のお試し版です!


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出会い系サイトで泊まる場所を探す女子校生ふたり。
生活に刺激を求めたい会社員の悠介は、彼女らの要望に応じると……?
「はぁ、はぁ……おじさん、なんだかとっても優しいね」
「いや、やっぱりやめておく……あうっ、ひっやだ下着、見ないで」
「痛かったら言ってね」
「ふふ、痛くないよね、小夜ちゃん。気持ちいいのに、あ……う、嘘ついちゃだめ、だよ?」
「そ、そんな、そういうわけじゃないって美来……ああっ、いや、恥ずかしいっ」

 ……まさかこんな展開になるなんて、全く予想していなかった。
 こんなこと……本当にいいのか? 
 それとも、残業疲れで夢でも見ているんだろうか?

「あ、あ、舐めてる……おじさんの舌、おっぱい舐めてるぅ。気持ちいい、それ」
「や……だめ、やっぱりだめ……あっあっ、そこ、指で擦らないで、いや、あはぁん!」

 いや……やっぱり現実っぽいんだよな。
 俺が、見知らぬ可愛い彼女たちと会った途端、エッチしてるなんて、かなりあり得ないんだけど。











 というか今までこんな経験したことがない。
 こんな夢のような良い体験ができるなんて全く予想していなかった。
 こんなことになっても、俺まだ騙されているのかな?
 ええっと、なんでこんなことになったんだっけ?
 確か数時間前――。

 会社で残業をしていて、俺はうっかり終電を逃してしまった。
 無人になった駅の電光掲示板は消え、どんなに隣駅の方向を見つめても電車はやってこない。

「仕方ない、改札戻ってタクシーで帰るか」

 勤務先の駅から自宅がある駅まで、電車で約8分。数にしてわずか4駅目だけど、歩くと、結構な距離になる。
 お金がもったいないけど、仕方がない。月に二度ほどの残業だ。
 それに、終電逃したのは自分が営業でヘマをやったからだ。あの失敗がなければ余裕で終電に間に合っていた。

「はぁ~」

 階段を下りながらため息をつく。
 明日また取引先のスーパーに出向だ。お詫びの折り菓子を持っていかなきゃな。
 以前勤めていたよくわからない水を売るブラック会社を辞めて、中規模食品メーカー営業課に転職して二年。後輩もついてしっかりしないといけないのに。
 先輩たちは『よくあることだよ』と慰めてくれたけど。

(どうせなら女子社員に慰めてもらいたい……)

 女子社員……いや、彼女がいいな、やっぱり。
 部屋に帰ったら可愛い彼女がいて、『お帰り、遅くまで大変だったね』とか言ってくれて。そういえば、ああ……長いこと彼女がいないなぁ。
 普段は忙しさに忘れることが多いけど、人並みに性欲は溜まっている。
 誰か俺に美味しいご飯を作ってくれてエッチもたくさんしてくれる女性、紹介してくれないものかな。
 タクシー乗り場の列に並びながら夜空を見上げる。
 そんなうまい話あるわけない。会社の同僚がたまに合コン飲み会なるものを開いたりするけど、俺には参加する勇気もない。
 昔からそうなのだ。勉強も仕事も真面目だけど臆病で冒険心や野心がない。特に趣味もない。だからせっかく彼女ができても『つまらない』と言われて振られてしまう。

(お金貯めるのは上手なんだけど)

 倹約家の女性なら魅力に感じるかも知れないが、一般的な目で見れば地味過ぎる……。
 もう一度ため息を吐いて、周りを見てみた。
 タクシーを待っているのは俺のようなサラリーマン風の男数人と、人目をはばからずイチャついているカップル。
 あとはイヤフォンをつけて我関せずのような青年が一人だ。
 タクシーはやってこない。今夜は混んでるのかな。腕時計を見ると終電が過ぎてから10分ほど経っていた。
 体力的にも疲れている。早く帰って寝たいのにこんな日に限ってこうなんだよな。
 我ながらタイミングの悪さを呪ってしまう。
 まぁ数ある疲れた日のひとつに過ぎないんだけど。
 そういえば夕飯も食べてなかったな。マンション近くのコンビニに寄るか……。

「いや、それがぜんっぜん! 違ったのよ!」

 前に並んでいるサラリーマン風の男の一人が声を上げた。
 酔っているのかだいぶご機嫌のようだ。

「てっきり若い子が来るんだと思ってたら、びっくりするくらい化粧の濃いオバサンが来たのよ! 最初そういうコスプレかと思ったもん!」

 話を聞いていた他の男たちがドッとウケた。

「マジかよ、詐欺じゃんその書き込み」

 一人がそんなことを言うと、他の男も掲示板は怖いよな、などと言っている。
 前後はよくわからないが、男はSNSの出会い系サイトで知り合った女性が、書き込んでいた年齢よりもかなり年上のおばさんだったので驚いた。でもそのままセックスをしてしまったという内容だった。
 周囲はウケているが、俺からしてみれば、とんでもなく恐ろしい話だ。
 素性が全くわからない相手と文字だけのやり取りをして実際に会うなんて。
 しかもそのままセックスを致してしまうなんて、どれだけ勇気があるんだろう? と思う。よくそんなことができるな。
 現にこの男は若い女性だと思って会いに行ったら相当年季の入ったおばさんが来たわけで、普通に詐欺じゃないか。
 それ以外は無事のようだからよかったものの、下手をすれば、後ろには怖いおにいさんがついてくる美人局だったり、会いに行ったら女なんていなくて、見た目ヤバそうな男たちにボコられて財布を取られたりとかするわけだ。
 書き込みを信じて会いに行ってよかったなんて話、一度も聞いたことがない。
 そりゃそうだよ、不特定多数の人たちがおもしろがって書き込むネットの掲示板なんて、大半が嘘や誇張や、詐欺だ。
 そんなところで恋人ができるわけないじゃないか。ましてや一夜限りのいい思いなんて無理無理。
 男は尚も騙された話を、おもしろおかしく喋っている。周りもウケている。
 やや軽蔑する反面、羨ましく思う自分がいることに気づく。
 こういうことなんだろうな。つまらないかつまらなくないかの差って。
 何事も経験が物を言うと、よく以前の会社の社長が言っていたけど、確かに自ら経験しないとわからないことだらけだ。
 話の幅も広がらない。営業には欠かせないセールストークも経験を積んでいる先輩たちは上手だ。いろいろ体験をしているからだろう。
 その点、俺はありきたりの話しかできない。臆病なせいで、他人がおもしろいと言うような事柄から一切避けて通ってきた結果だ。
 何も経験しないまま。大した趣味もないまま現在に至る。
 いつまでもこんなことではだめだとわかってはいるんだけど、何から手を付けていいのかわからないほど、俺は年を取ってしまった。
 若い連中の遊びも、年寄りの愉しみも全く知らない中途半端な年齢に……。
 やがてタクシーが数台ロータリーに入ってきた。男たちは二台に別れて乗り込み去っていった。
 騙された男の話のオチが気になってしまう。結局そのおばさんとはどうなったんだろう。
 案外まだ付き合っていたりして……。
 二人が喫茶店の一角でお茶でも飲みながら楽しそうに世間話をしている。そう勝手に想像して笑い出しそうになるのを堪えた。
 しかし、先ほどの男は、まったく罪の意識がなくて後ろめたさもなくて気持ちよかったな。騙されたのに、酔ってるとはいえあんなふうにおもしろおかしく話せるなんて。

(経験したからなんだろうなぁ)

 俺には大した経験がない。話の引き出しがない。

(はぁ……SNSの出会い系サイトかぁ)

 あんなのする人の気が知れない、と思いつつ、俺はその反面やはり羨ましくも思っていた。


◆◆



 風呂に入ってコンビニ弁当を食べながら、なにげにノートパソコンを立ち上げた。
 本当に、ただの興味だった。
 さっきのタクシー乗り場で酔っ払いたちが話していたこと。あれがおもしろくて、つい興味本位で出会い系サイトを開いただけだ。

「…………いやいやいや、ないない。こんな書き込み本気なわけない」

 大丈夫。眺めるだけなら何も問題はない。だから、こんな見え見えの書き込み、本気にすることはないんだ。
 さあ、ノートパソコンを閉じよう。明日も仕事なんだ……。

(今、コノエ駅前にいまーす。誰か今夜だけでも泊めて下さ~い)
「…………コノエ駅」

 自宅からほど近い最寄り駅だ。
 つい40分ほど前もそこでタクシーを降りて歩いて帰ってきた。
 自宅のマンションまで走ると、メーターが上がるから。

(お礼はします。当方ぴっちぴちのじょしこーせえ♪)
「今どきの女子校生が、ぴちぴちとかいう単語使わないだろう」

 ……うん、やっぱりこれは詐欺だ。騙されて痛い目に遭うパターンだ。
 行ったら誰もいなくて、コイツの仲間が隠れて見てて。
 本当に誰か来た、ウケルーとか言って笑いものになるだけだ。
 もしくは殴られてお金を盗まれるとか。
 大丈夫。俺は眺めているだけだから。ほら、誰か助けてあげろよ。
 自称女子校生が深夜の一時に困っているぞ。

「え、夜中の一時?」

 時計を見ると、一時を回っていた。
 こんな時間に女子校生が? マジか? いや、でもまさか、そんなことあるわけ……。

(もう一回拡散希望! 誰か今夜だけでも泊めて下さい~!)

 これが、嘘じゃなくて本当だったら?

(これ見てる人誰もいないのかな。駅前の漫喫、飽きたよお)

「ある……コノエ駅前に、漫画喫茶、ある……」

 え、マジで? 近くの駅にいるの? いやでも。
 こういう書き込みで、これまで何人も騙されてきたんだよな。さっきのタクシー乗り場のサラリーマンだって。

(眠くなってきた。駅前で寝ても大丈夫だと思う?)

 こんなの誰も本気にしない。したとしても、きっと痛い目に遭うか、騙されて終わりだ。

(駅員さんに怒られちゃうかなぁ?)

 でも……ひとつ経験ができる。やっぱりやめておけばよかったんだよ、って自分に言える。会社の同僚で、迷っている人がいたら、教えてあげられる。俺も騙されたことあるよって。気をつけなよって。
 どうせ詐欺だ。わかってる。
 でも。

(大丈夫?)

 ………………やった。やっちまった。返信コメントをしてしまった。
 しかも『大丈夫?』って。なにが? って感じの返事をしてしまった。
 これはあれだ。きっと無視される。今頃キッモーとか言われてるだろう、うんうん。
 本当に誰か食いついてきた、バカじゃねえーの? とか言われてるんだろう。

(返信ありがとうございます! 早速ですけど、今夜だけ泊めてくれますか?)
「えっ!!」

 まさかの色よい返事!? マジか? えっと、これはええっと、困ったぞ。
 落ち着け、騙されてるんだ。軽く流すように、てて、適当にあしらって……。

(泊まってもいいよ。住所はね……)

 ちょ、待て俺? なんで承諾してんだよ、しかも住所書こうとしてたし!?
 テンパり過ぎだ、落ち着け。

(あの、いきなり住所書き込むのは、まずいと思います(笑))
「自称女子校生に諭されてる!」
(そこから近いですか? コノエ駅にいるんですけど)
(駅の近くに住んでるよ)
(じゃ、一度駅前で会いましょー♪ 待ってます!)

 …………ど、どうしよう。会うことになってしまった。
 俺の頭の中で赤色灯が光ってクルクル回り、けたたましい警報が鳴っている。
 危険だ。これは危険な匂いがする。女子校生というわかりやすいトラップに引っかかっているんだ。
 真に受けて本当に行くことはないだろう。

「……けど、待ってたら悪いよな」

 女子校生じゃなかったとしても、向こうがずっと待っていたら、それは大変気の毒だ。
 きっと、いや絶対詐欺だ。わかってるんだ、俺は騙されている…………。

「うおおお、こんなに葛藤するなら返信しなきゃよかったああああ!」

 頭を抱えて猛烈に後悔してしまう。
 くそ、同じ後悔するなら騙されたほうがよくないか? やっぱりね、って自分で納得できるじゃないか。
 行かなかったら、ずっとモヤモヤしたまま過ごすことになるぞ。
 こんなくだらない……俺にとっては大冒険だけど……世間からしたらつまらないことで時間を取られたくない。モヤモヤしたまま引きずりたくない。


◆◆
      


「俺、やっぱバカかな」

 深夜一時半過ぎ。結局ほとんど人通りがない駅前に、のこのことやってきてしまった。
 開いている店は、道路渡った向かい側にあるコンビニと、その隣の漫画喫茶があるビル。
 駅の並びの奥にある交番。なんとか灯りついてるな。あとは居酒屋が……あ、店の人が出てきてのれん片付けた。もう閉店なのか。
 とにかく、初夏なのに夜通し遊ぶ若者の姿もなければ、ましてや出会い系サイトの女子校生なんているはずもない。
 なぜならこのコノエ駅は朝夕のラッシュ特急以外はスルーされるローカル駅だからだ。
 駅前はそれなりに繁盛してるけど、残りはほぼ住宅地。いわゆる都会に出るためのベッドタウンなのだ。
 こんな場所にピチピチの女子校生が、深夜にいるわけがない。
 何かあったときのために交番のほうを何度も確認するけど、そんなことは無駄だな。

「誰もいない」

 当たり前だ。わかっていたけど俺、バカだ。
 よし、納得できたぞ。結果、軽く騙されました、ハイおしまい、だ。帰ろう。

「あ、あのぉ」
「うおっ!?」

 駅前広場のベンチの影から、声をかけながら人が出てきた。
 驚いて身体がすくみ上がった。だ、誰だ!? 怖そうな人だったらどうしよう!?











「さっき、返信くれたひと……ですか?」
「ねえ、やっぱりまずいよ、やめようよ」
「もうちょっと確かめてから」

 出てきたのは、可愛らしい女の子二人だった。無論面識なし。
 え、まさか、え!? この人……? というか二人?
 本当に女子校生? 自称じゃなくて?

「あの、書き込み、見てくれた人、ですか?」

 女の子の一人がいぶかしげにもう一度俺に尋ねてきた。
 これは……正直に答えたほうがいいかな。確かに書き込みを見て返信したのは俺だ。

「そ、そう……だけど。あの、君……たちは?」
「今夜泊めてくれる人を探す書き込みをした者です」
「えっと……自称ピチピチの女子校生?」

 すると、一人がクスクスと笑い出した。

「あっはい、そうです」
「美来が変な書き方するから怪しまれてるじゃん!」
「えー? そうかな? でも嘘ついてないよ?」
「そうだけど……」

 もう一人が咎めるようにブツブツ言いながら、俺を睨んでくる。
 そうか、この二人が書き込んだ……ということは、俺も正直に答えないといけないな。

「俺は、ええっと、返信して、住所書き込もうとしてた……者です」
「そっか! やった! よかった~~~~!」

 可愛い女の子の一人が俺に近づいてきて……なんだか周りをくるくる回り始めた。
 もう一人の子は……後ずさりして怪訝な顔だ。

「うん、大丈夫そうだよ、小夜ちゃん! 普通のおじさんっぽい!」
「お、おじ……?」

 いきなりおじさん呼ばわりされてしまった。
 確かに、君たちと比べたら年を取っているけど、まだ30過ぎなんだけどな。
 おじさんか……初めて言われた。
 怪訝な顔をしていた子が、俺に近づいてきた。
 というか……二人ともアイドル並にめちゃくちゃ可愛いんだけど? 今どきの女子校生はみんな、ここまで可愛いものなのか? これが普通レベル?
 それとも、やはりこれは何かの詐欺なのかな。だってこんなに可愛い子が深夜に泊まる場所を探しているなんてあり得ないだろう。
 大丈夫か、俺、やっぱり騙されてるんじゃないかな。

「本当? 美来、本当に普通のおじさん?」
「あたしが今までハズレを引いたことってあった?」
「ちょっとだけあった」
「うぐっ……こ、今回は大丈夫だよ! ね、おじさん!」
「お、おじ……う、うん、だいじょうぶ……て、え? 何が?」
「おじさん、変な人じゃないよね?」
「変な……い、いやいや!? 君たちこそ!」

 俺は我に返って慌てて周囲を見渡した。
 なにか、変な、怪しい、怖そうな人はいないか? 黒い大きな車が停まっていたり、大きな身体の野郎が数人出てきたり……。
 だが、そんな人影は一切なかった。
 相変わらず、コンビニと漫画喫茶と交番の灯りだけ。
 あとは時々、自転車に乗った人が道路を渡っていく。それだけだった。

「あはははは、おじさん、おもしろーい!」
「い、いや、だって、まさかこんな……」

 こんな可愛い女の子……しかも二人いるなんて全く想定していなかったから、何かの冗談ではないかと疑ってしまう。

「あたし、美来。よろしくね、おじさん。こっちは小夜子、小夜ちゃんって呼んでる」
「あ、ああ、どうも。俺は原悠介っていいます。よろしくお願いします」
「え、本名言っちゃった?」
「へ? 本名だけど……? え? 言っちゃまずかった?」
「うわぁ」

 小夜子と言われた女子が痛々しそうな顔をして俺を一瞥した。
 本名はまずかったのか? ……あ、こういう場合ハンドルネーム? みたいなものでやりとりするのかな。

「やっぱり大丈夫だよ、小夜ちゃん。おじさん、いい人だよきっと。だから、ね?」
「確かに眠そうで悪い人には見えないけど……」

 この人安全安心だよとか、そうじゃない人はもっと顔が怖いからとか。
 なんだか言いたい放題だな。
 好き勝手言われてるんだけど……まぁいいか。

「美来がそこまで言うなら……うん。わ、わかった」
「やったー! 決ーまりっ! おじさん、ひと晩お世話になります!」

 美来と呼ばれた娘がくるん、と俺のほうを向いてぺこりと頭を下げた。次いで小夜子という子も。

「は、いえ、こちらこそ。あの、狭いからね。あと、一応ささっと掃除したけどその、あんまり綺麗じゃないっていうか」
「うんうん、大丈夫! じゃあ部屋に行く前にぃ」
「え?」

 まさか、やっぱり、なにかの、罠……。

「前金払っておくね」
「前金? え? なん……」
「こっちきて! 小夜ちゃんも、はーやーくっ!」
「わ、わかってるって! もう……!」

 な、なんだ、なんだ!? 手を引っ張られて公園のほうへ……。
 やばい! まさか、やっぱり変な、怖い人たちが待ち構えているのか!?
 ああ、交番が遠ざかっていく……!








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(C)JET MOCHIDUKI / HexenHaus