母娘みっくすいじり
~むっちり母と微乳な娘の淫肉開発~
2018年1月31日
オトナ文庫
著:田中珠
画:黒石りんご
原作:アトリエさくらDARKNESS
1月31日発売のオトナ文庫『母娘みっくすいじり』の特別編です!


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ページの都合でやむをえずカットしたシーンを特別に公開!!
小説版第二章を読んだ後にご覧いただくことで、より楽しめます!

☆あらすじ
ホスト上がりのカリスマ塾講師、直人は街中で元担任教師の美弥子に再会した。
彼女には娘がおり、直人に家庭教師を依頼したいという。
豊満で魅力的なその姿に獣欲を抱いた直人は、ホスト時代に培った話術で、報酬の額を下げる代わりにと、その身体を要求して、抵抗する美弥子を性技で堕としてしまう。
そして開始した家庭教師でも、女子校育ちで純真な娘、香澄を言葉巧みに誘惑して…!!
第二.五章 情欲の奔流


 直人との関係に思い悩む美弥子の心とはまるで裏腹に、その日の空はどこまでも青く澄み切っていた。
 玄関で靴を履いている制服姿の香澄に、美弥子は声をかけた。

「香澄、ちょっといいかしら」
「ん? なあに、ママ」

 玄関ドアの取っ手に手をかけようとした香澄が、くるりと振り返る。

「今日って、帰って来るのは何時ぐらいになりそう?」
「いつもと同じだよ。三時半過ぎには帰って来れるとは思うけどそれがどうしたの?」

 邪気のない顔で尋ねられて、美弥子はなぜかドキリとしてしまう。
 心にやましいことがあるせいか、娘の顔をいつものように見ることができない。

「え? それはその、今日は来生君が教えに来る日だから、ええ、その確認よ」
「心配しなくても大丈夫だって。ちゃんと覚えているから」
「そ、そう? それならいいんだけど……」

 少し不自然な母親の様子を見て、香澄は悪戯っぽく言う。

「……ママってば、来生先生のことずいぶん意識してるみたいね」
「えっ!? な、なに馬鹿なこと言ってるのよっ!」

 邪<よこしま>な欲望を見透かされたような気がして、美弥子は思わず声を荒げた。

「いくらパパがいないからって、来生先生に乗り換えようとしちゃダメなんだからね」
「なに馬鹿なこと言ってるの。それほどお小遣いを減らされたいのかしら」

 平静を装ってそう脅すと、香澄はあわてて取り繕った。

「えっ!? や、やだなぁっ! 冗談、ほんの冗談だってば。え、えーと、それじゃあ行ってきまーす!」

 鞄を掴んで、香澄は逃げるようにドアを開けて出て行った。
 その後ろ姿を見送り、美弥子は深いため息をついた。

「……まったく」

 一瞬とはいえ、直人との関係に感づかれたと思って、取り乱してしまった。もっとも、あの様子ではその心配はないだろう。
 しかし、美弥子の頭の中にはさっきの香澄の言葉が繰り返し響いていた。
 ──来生先生に乗り換えようとしちゃダメなんだからね。
 いまの美弥子にとっては、耳の痛い言葉だった。

「……別に乗り換えようなんて思ってるわけじゃないんだから」

 自分に言い聞かせるように、そうつぶやく。同時にその言葉が、どこか軽いことも自覚していた。
 いまでも夫を大切に思っている。そのことは本当だ。しかし、直人とのセックスは格別だった。あんなものを知ってしまったら……。
 ──ああ、また。
 思い出すだけで、アソコが潤んでしまっていた。

「んぅ……」

 半勃ちの乳首がブラジャーと擦れて、声が漏れた。

「きっと今日もまた来生君は……」

 直人のどこか仄暗い、しかし魅力的な笑顔を思い出す。
 今日はどんな要求をされるのだろう。どんな格好で求められるのだろう。

「っ!?」

 ゴクリと生唾を飲み込んでいる自分に気づいて、美弥子は我に返った。そして、大きくかぶりを振って自分の欲望を否定する。
 期待なんかしていない。覚悟だ、自分は覚悟を決めているだけだ。そう、すべては香澄のためなのだから。
 だが、そう思い込もうとしてもなお、美弥子の身体は思考を裏切っていく。
 ──ああ、なんで、なんでなの……。
 直人とのセックスを思い出すと、子宮が疼いてしまう。
 美弥子は、加速度をつけて淫らになっていく自分の肉体を呪った。
 直人と関係する前は、自慰はせいぜい二週間に一度する程度だった。それなのに、いまは毎晩欠かさずしてしまっている。
 そして、そのときに夢想するのは夫ではなかった。
 直人の爽やかな笑顔であり、若く逞しい身体だった。

「ああっ……」

 直人のことを思い出すと、下半身がまたじゅんと疼いた。
 まだ午前中だが、してしまおうか。このまま悶々と過ごすよりはそのほうがいい。
 そこまで考えて、美弥子はその考えを頭から追い払った。
 今日は香澄の家庭教師の日──直人がやってくる日なのだ。おそらくはまた、直人は自分を求めてくるに違いない。
 それなのに自慰をして発散してしまうなんてもったいない。欲望は溜め込んでおこう。
 自然とそんなあさましい考えを抱いていた。
 美弥子は自分でも知らないうちに、唇を何度も舐め回していた。

    ◇   ◇   ◇

 時刻は三時になろうとしていた。
 いつもならとっくに姿を現しているはずの直人が、今日に限ってやってこない。
 さっきから美弥子は、リビングとキッチンをうろうろと何往復もしていた。

「なんでよ……」

 早足で動く脚のあいだは、もう熱く潤んでいる。

「ん、んぅぅ……」

 ショーツをぐっしょりと濡らしてしまっているのがわかる。もうすぐ香澄が帰ってきてしまうのに。

「それとも……」

 直人がやってくる日を間違えている可能性を考えたが、それはない。今朝、香澄にも確認したのだから。
 では、どうして……。
 イライラしながら、美弥子は親指の爪を噛んだ。
 今日一日、ずっとセックスのことばかり考えて過ごしたのだ。これ以上待たされるのは、耐えがたい苦痛だった。
 壁の時計に視線を向けた。思わず悲痛な声が漏れる。

「あぁぁ……」

 もう三時を十五分も過ぎてしまっていた。
 いますぐ直人が来てくれたとしても、香澄の帰宅まで十五分しかない。
 ──たった十五分で、なにができるのよっ。
 きつく爪を噛みながら、段取りを考える。
 お互いが服を脱いで、挿入に至るまで多分五分ほど。後始末をして、服や部屋を整えるのにも五分はかかる。
 そうなると、直人のペニスを膣内で感じていられるのは、五分にも満たない。

「そんなのいやっ……!」

 もうすでにアソコは準備万端<じゅんびばんたん>なのだ。一刻も早い挿入を待ち望んでいるのに。
 ──っ!
 美弥子の頭に考えが閃いた。
 だったら時間短縮のため、最初から下着を脱いでおこう。直人が来たらすぐに挿れてもらえるように。
 普段なら思いつきもしない馬鹿げた考えに取り憑かれて、美弥子はいそいそとスカートをまくって下着に手をかけた。
 そのとき、玄関チャイムの音がした。
 美弥子の顔が、ぱあっと明るくなる。

「来生君?」

 あわてて立ち上がり、玄関に走って行く。
 愛液はもうショーツに吸収しきれず、太腿を濡らしていた。足を動かすたびにヌチャヌチャといやらしい感触が生まれるが、そんなことを気にする余裕もなかった。
 勢い込んでドアを開けると、そこにはいつものように笑顔を浮かべた直人がいた。

「すみませんね。美弥子先生。遅くなっちゃいました」
「う、ううん、気にしなくていいわ」

 そう言いながら、美弥子は直人の手を取ろうとした。
 ──早く家に入って、始めないと。
 しかしその瞬間、香澄が直人の後ろからぴょこんと顔を出した。

「それじゃ、先生どうぞ中に入ってください」
「か、香澄? いったいどうしたのよっ」

 これでは直人とセックスすることができない。その思いが先走って、つい口調がきついものになってしまった。

「え? えっとそれは……」

 びっくりしたような顔をしている香澄に代わって、直人が説明する。

「ちょっと野暮用で遅れそうになったので、駅からタクシーで来たんですよ。その途中で香澄ちゃんを見かけましてね。声をかけて一緒に乗ってきたというわけです」
「うん。そーゆーこと」
「そう……だったの」

 直人から事情を聞かされて、美弥子はそう言う他なかった。
 なにも文句をつけるようなことはない。むしろ香澄を送ってくれたのだから、お礼を言うべきだろう。
 それでも、自分の中に生まれた落胆を誤魔化すことはできなかった。

「そ、そうだったの……ありがとう、来生君。それじゃタクシー代、半額出すわ」

 声が沈んでいるのを気づかれないよう、笑顔を作りながら言う。

「いえいえ、けっこうですよ。あくまでも乗ったのは俺の都合なんですからね。それにこういうコストも含めてのギャラなんですし」
「んん? そんなに先生もらっているんですか?」
「ああ、たっぷりと払ってもらっているよ」

 そう言って直人は、チラリと意味ありげな視線を美弥子に送った。
 じゅるりと股間がはしたなく涎を垂らす。そう、今日だってこれからその『支払い』をするつもりだったのだ。

「えぇ、いいなぁ~ だったらあたしのお小遣い、もっとたっぷり欲しいんだけどな」
「なに言っているの。誰のために来生先生を頼んでいると思ってるのよ」

 ついまた強い口調になってしまう。いまの美弥子にとって、香澄は直人とのセックスの邪魔者にすぎないのだ。

「あはは……そ、それじゃあ、あたし部屋で準備してくるねっ!」

 なぜか不機嫌そうな母親の声に、香澄はあわてて家の中に入っていった。
 残された美弥子と直人の背後で、トントンと階段をのぼっていく足音が聞こえる。

「と言うわけで遅くなってすいませんでした」
「え、ええ」

 香澄の足音が消えるの待って、直人が頭を下げた。
 美弥子は必死で脳内で時間を計算する。
 香澄を二階で待たせるとして、ごまかせるのはせいぜい五分。そのあいだに、いったいなにができるだろう。あまりにも物足りない。
 必死に考える美弥子に向かって、直人はにっこりといつものように笑いかけた。

「……大丈夫ですよ。そんな不安そうな顔をしていただかなくても」
「来生君? それじゃあ……」

 期待しているのが丸見えの、弾んだ声だった。
 しかし美弥子のそんな期待を、直人は続く言葉で打ち砕く。

「遅くなったのは俺のせいですから。今日は相手をしてもらわなくてもけっこうです」
「えっ!?」

 美弥子は思わず絶句する。そのまま直人は視線を逸らして家に入っていった。
 美弥子の脇を通り過ぎる瞬間、直人は低い声で囁いた。

「よかったですね。今日はご主人を裏切らずにすみますよ」

 美弥子はしばらく、玄関に呆然と立ち尽くすのだった。

   ◇   ◇   ◇

 香澄の部屋で授業が始まった。
 リビングで美弥子は、一人悶々としたままソファに座っていた。
 じっとうつむいて、ただ惨めさを噛みしめる。

「ああ……」

 ため息が漏れた。自分がどれほど直人を求めていたか、思い知らされる。
 今日一日ずっと、いや一週間ずっと期待していたのだ。
 夫への罪悪感は消えてはいない。しかし一度してしまえば、あとはなし崩しだった。
 こういうのは回数の問題ではないのだ。
 ──そう、もう何回したって一緒なんだから。
 そんな理屈で自分を納得させる。
 自分のあさましい欲望を正当化するうち、アソコがますます濡れてきてしまった。

「んぅっ……」

 直人のペニスが欲しくてたまらない。美弥子は、はっきりと自分の性欲を自覚する。
 最初は香澄を守るためだった。直人へのギャラを補填するため、仕方なく身体を開いた。でもいまはもう違う。

「っ……!」

 ショーツから染み出た愛液が、スカートの生地まで濡らしていた。
 これ以上はもう我慢できそうにない。美弥子はソファから立ち上がった。
 ──ちょっとだけ……ちょっとだけさわって、すっきりさせよう。
 娘が二階で勉強しているあいだ、トイレで自慰をするつもりだった。
 はしたない母親だとは思う。でも仕方ないのだ。
 美弥子は、自分が母である以前に女であることを自覚した。
 そのときだった。

「ちょっとお茶でも飲ませてもらっていいですか?」

 廊下へと続くドアを開けて、直人が現れた。
 まるで恋い焦がれたアイドルに会ったかのように、美弥子の顔が輝いた。

「……来生君、どうしたの」
「今は香澄ちゃんにテストをしてもらっているんですけどね、そばにいると気が散るだろうってことで外してきたんですよ」
「そ、そうだったの」

 そわそわと落ち着かない様子で、美弥子が答える。

「カンニングの心配はしなくても大丈夫ですよ。自分で考えなければ回答できない問題を作ってきましたからね。だから、しばらくここで暇つぶしさせてもらってもいいですか」
「……暇つぶしってどれくらい?」
「まぁ、三十分ぐらいでしょうか」
「そ、そうなの……」

 肝心の問題をはぐらかすような会話が続く。
 はっきりと自分の欲望を言い出せずに、美弥子は少女のようにモジモジするばかりだ。
 そんな美弥子に、直人は待望の言葉をかけた。

「……だから、セックスをするぐらいの時間はありますよ」

 美弥子が喜びのあまり、泣き出しそうな顔になる。

「ああ、来生君、やっぱりわかってたのね……」
「そりゃあ、そうですよ。あんなあからさまな態度取られちゃね」
「ああ、だったら……いいわよね?」

 欲望を隠しきれない様子の美弥子に、直人は苦笑しながら近づいていった。

「美弥子先生に頼まれちゃイヤとは言えませんよね」

 そして美弥子の正面まで来たところで、おもむろにジーンズのジッパーを下ろした。
 現れたペニスの凶悪なまでの魁偉<かいい>さに、美弥子は息を呑む。

「大きい……もう、こんなに……」
「それじゃ、やりましょうか」

 直人は食卓の椅子を引いて、どっかと座った。
 まるでこの家の主のような振る舞いに、美弥子のマゾ性が刺激される。
 美弥子はバッと服の前をはだけ、下着を脱ぎ捨ててから、直人の上に跨がった。余裕のないその所作に、直人が思わず苦笑する。
 ペニスの上に、ビショビショの秘裂をあてがい、体重をかけて腰を落としていく。

「んんんんんっ?」

 待ちかねた感触に、美弥子の唇から甘い悲鳴が上がった。
 硬くエラの張った亀頭が、膣口をくぐり抜け、膣襞を掻き分けて突き進んでいった。

「んふぅっ、はぁはぁ、はぁはぁ……」

 膣内にペニスが侵入していく、じゅるじゅるという水音が結合部から聞こえた。

「マンコ、ぬるぬるじゃないですか。本当にセックスをしたかったんですね」
「あぁっ、そうよっ……今さら嘘なんかつくわけないじゃないっ!」

 美弥子はもう隠そうともしなかった。ずっとずっと直人を、ペニスを待ち望んでいたことを白状する。

「まあ、服を脱ぐ手間を惜しんでるって時点で嘘なわけないんですけどね」

 そして、服をはだけた姿を直人に揶揄される。

「んぅぅっ!」

 恥じらいで唇を噛んだ。
 こんなはしたない格好で、直人を求めている自分。人妻でありながら貞淑さのかけらも感じられない姿だった。
 そもそも直人より年上なのに、こんなにもがっついている自分のあさましさが信じられなかった。それでも、いまさら服を脱ぐために結合を解く気にはなれない。

「はぁっ、はぁっ……はふぅぅぅぅっ? ふんんんんっ?」

 いまはただ、この快楽を貪っていたかった。
 それに、本番はまだこれからだった。直人とのセックスはこんなものではない。もっともっと気持ちよくなれるはずだ。
 そう思って腰の動きを激しくしていく。

「あぁっ、いいっ? もっと、もっと……ぁああっ、はぁぁんんっ」

 つい大きな声を出しそうになって、あわてて喘ぎ声を呑み込む。
 二階には香澄がいるのだ。香澄にだけは、絶対に気づかれるわけにはいかなかった。
 それなのに、そう思ってはいるのに、あふれる声を抑えることはできない。

「届いてるっ……くぅっ、深いとこっ……いい、もっとぉっ? んはぁぁぁっ……!」

 込み上げる感情を、快感を我慢することなど、できるわけがなかった。
 乱れた髪の中に紅潮した顔を隠して、切なく情欲を訴える。
 そんな美弥子の苦悶を見て、直人が安心させるように言う。

「大丈夫ですって。そんなに声を我慢しなくても」
「ああ、でも……」

 そうは言っても、香澄に母親のはしたない声を聞かせるわけにはいかない。

「部屋にはBGMもかけてありますし、防音もそれなりにしっかりしてるみたいですからね。だから、そこまで我慢しなくても大丈夫ですよ」

 直人は平然とした様子で言う。そんな用意周到さに感心すると同時に、美弥子はふと恐ろしくもなる。
 この計算高さは、危ない──美弥子の理性がそう告げていた。
 しかしそんな声も、牝の欲望の前には呆気なくかき消えてしまう。

「あはぁあっ、ゃああんっ! いっ……ひいっ?」

 すべてを忘れて、大きく声を上げていた。
 自分の声がリビングに響き渡るのを聞いて、いまなにをしているかを実感する。
 一つ屋根の下で娘が勉強に打ち込んでいるというのに、母である自分は夫以外の男とセックスしているのだ。しかし、その異常な状況がいっそう美弥子を昂ぶらせる。

「んぅぅっ!」

 ゾクゾクするような背徳感が背すじを駆けのぼり、震え声を漏らした。









「んんっ……いい声ですねっ! それに締めつけもなんだかきつくなったみたいですよ」
「ああっ、だって気持ちいいんだから……しょうがないじゃないっ……んはぁ?」

 喘ぐたびにどんどん興奮していく。身体中が敏感になっていくのがわかった。
 直人の視線を感じて身体が火照り、噴き出た汗でしっとりと肌が濡れていく。
 ブルンブルンと揺れるオッパイを目で追いながら、直人が口の端を上げて言う。

「いやいや、責めてるわけじゃないですよ。俺も気持ちいいんですから。なによりもそのほうが可愛いですからね」
「えっ!? やっ、やだ……私、来生君より年上なのよ。それなのに……」

 不意打ちのように言われた言葉に、美弥子は顔を真っ赤にして狼狽<うろた>える。
 吐く息が熱くなり、鼓動が急に速くなった。
 夫にも久しく言われたことのない言葉を、魅力あふれる若い男に言われた──美弥子は少女のように身悶えして恥じらう。

「いやいや、年齢なんか関係ないですって。美弥子先生は可愛いですよ」
「もう言わなくていいからっ」

 何度も言われて、全身が熱くなる。
 栗色の髪の毛を振り乱して直人の言葉を否定するが、膣内はビクビクと波打って女の反応を示してしまう。
 年下の男に恋人のように囁かれて、反応してしまう自分がうらめしかった。

「そうですね。今はセックスに集中しましょうか」

 直人はそう言って、ようやく腰をゆっくりと動かし始めた。

「いや、いや、いやぁっ! くひっ、あうっ……はひぃっ?」

 直人の逞しいペニスが胎内を打ちつけてくる。
 牡の器官を意識させられることで、自分が牝であることもまた意識してしまう。
 ──私のこと、可愛いだなんて。

「あっあっ、ああぁあああぁっ! くぅっ……来生君のばかっ!」

 若い牡に、牝としての魅力を認められている。そのことが嬉しい。
 直人の言葉が、美弥子の中の女を花開かせていく。

「わかりますか、俺のが先生の中にあるの」
「うんっ、わかるわっ……ああ、凄く硬くって……んんぅぅ、気持ちイイッ?」

 ペニスの存在をもっと感じようと、美弥子は腰を大きくうねらせる。
 その動きは美弥子自身をも昂ぶらせて、顔をだらしなく蕩けさせた。
 膣道がぎゅっと締まり、襞が肉襞に吸いついて貪欲にペニスを頬張る。

「っ……なら俺も頑張らせてもらいましょうか」

 美弥子に負けまいと、直人も懸命に腰を振った。
 単純な上下動でなく、ひねりも加えて膣にペニスを突き込む。
 締まった膣肉を掻き分けて、亀頭が膣奥の部屋の扉を乱暴にノックした。

「ああっ、子宮までっ? いいっ、いいっ……奥っ、ああもっと突いてぇっ!!」
「ここですかっ!?」

 亀頭が膣内をまさぐり、子宮口の位置を確認したかと思うと、グッと力強く押し込まれた。

「そうっ、そこっ……ああ、先来てるっ! だめぇっ……あっ、あああっ?」

 長く太いペニスで、子宮が腹の中で押し上げられていく。
 体位のせいか、これまでより奥までペニスが届いている。こんなところまで届くのかと驚くほどだった。
 ペニスが動くたび、カリ首の部分が膣内をゴリゴリこそぐのがたまらなかった。
 初めて知る感触に、美弥子は悦びで直人の首に手を回した。
 夫とのセックスでは、絶対に味わうことのなかった快感だった。そもそも夫のペニスでは、物理的に長さが足りないだろう。

「くあああっ? くふぅっ、んっ……うぅっ?」

 膣奥を亀頭が的確に叩いてくる。凄まじい快感が美弥子を襲った。
 直人のペニスでないと、この快感を感じることができないなんて。美弥子は思わず神様を呪いたくなってしまう。
 もう直人のペニスを忘れることなんて、できるわけがなかった。
 ──っ!
 そのことの意味に気づいて、美弥子は戦慄した。
 ──だとすると、私はこれからもずっと……。
 美弥子は頭を振って、その考えを追い払った。
 先のことはどうでもいい。いまはただ、胎内にあるペニスのことだけを考えていたい。
 このまま気持ちよくなることだけを考えていたかった。

「ああっ、いいっ! そこっ、お願いッ……もっともっと……あふぅぅっ!!」
「じゃあ、そろそろ時間だし、ラストスパートいきますか」
「ああっ、そんなっ……」

 ラストという単語に反応して、悲痛な声を漏らしてしまう。

「そろそろテストの時間も終わりですからね。それとも俺を探しにきた香澄ちゃんに、母親のこんな姿を見られてもいいんですか?」
「そ、それはっ……」

 娘の存在を思い起こされて、少しだけ現実感を取り戻す。
 このペニスは惜しい。もっと味わっていたい。でも、まさか娘にこんな姿を見せるわけにはいかない。
 相反する思いに、美弥子は悩ましそうに眉根を寄せた。

「ま、お詫びに出来るだけのことはさせてもらいますからっ」

 軽くそう言って、直人は腰の動きをいっそうダイナミックなものに変化させた。
 あまりの勢いに、椅子がギシギシと悲鳴のような音を上げる。

「はぁんっ、強いぃっ! あぁああぁああっ! そんっ、なっ、ううぅ……うっ?」

 美弥子の弱い箇所ばかりを一気に責めてきた。その激しくも的確なピストンに、美弥子はあっという間に絶頂間際まで追い詰められてしまう。
 年上の人妻を手玉に取る直人の技巧に、美弥子はあらためて畏怖の念を抱いた。

「はぁっ、あはぁっ? んっ……あふぅぅぅっ!」

 絶頂寸前で、一息つく。そんなタイミングさえも、見計らって与えている。直人は自分を好きなときにイかせることができるのだ。
 美弥子は、自分が直人の手のひらの上にいることを思い知らされた。

「はぁっ、はぁっ、ひぁぁっ! あぁんっ、あっ、はあぁああっ!」

 そして今度は一気に、八合目から頂上までのぼらせてくる。
 腰の律動がどんどん速くなっていく。鼓動よりも速い速度で、亀頭が膣奥を穿つ。
 全身の毛が逆立つような感覚に、美弥子は忘我の涙を流した。

「イクイクイクッ、イクッ! わたしっ……イッちゃう! ああっ、ああんっ、イイッ、もう我慢できないっ!」

 自然と両手両足で、ガッチリと直人をホールドしていた。
 オッパイが直人に押しつけられ、ぐにゅりと脇にはみ出た。その表面には汗の玉がいくつも浮かんでいる。
 身体を密着させたせいで、互いの汗の匂いが混ざり合い、二人の鼻腔を刺激した。

「じゃあ、こっちもっ! く、くうっ!!」
「あっ、あああんっ……イクイクっ、イクッ……ああ、イクのぉおおおっ! イクっ!」

 美弥子の絶頂に合わせて、直人が欲望を放った。
 膣内でビクビクと肉幹が痙攣して、熱い精液が膣を満たしていくのを感じる。
 待ち望んだ精液を得たことで、美弥子が大きく頭を振ってその感激を表現した。
 乱れた髪から汗が飛び散って、発情した牝の匂いを周囲に発散する。

「ンはぁっ、ペニスっ、あぁっ、出てるぅっ! ひぅっ……また、ああっ、中にっ!」

 膣内<なか>出しの恐怖はなかった。いまはただ、一匹の牝になって快感を貪っていたかった。

「じゃあ、今度は直接っ!」

 ぐいとペニスを膣内深くまで押し込まれて、第二波を放たれた。
 信じられなかった。いくら若いとはいえ、ここまで大量の精液を放つことができるなんて──美弥子はその熱さに、濃さに、量に圧倒される。

「ああっ、押しつけられてっ! また来たっ、んぅぅっ……奥までっ、あはぁっ、イクゥウウウゥゥ!」

 亀頭先端を子宮口に押しつけられ、大切な場所に精液を注がれた。
 お腹の奥に、直人の熱い精液がたっぷり流れ込んでくるのを感じる。
 女にとって一番大事な場所を灼かれて、たちまち美弥子は二度目の絶頂の波にさらわれてしまう。

「あんっ、イク……ああっ、また……あん、はぁぁぁぁぁーーーーー!」

 美弥子の全身に荒々しい快感の波が何度も押し寄せ、やがてゆっくりと消えていった。

「はぁっ、ああっ……あはぁぁ……」

 絶頂の余韻に浸りながら、美弥子は熱い呼吸をした。
 少しだけ身体を離すと、二人のあいだから熱い空気が立ちのぼる。その匂いは、まるで獣のようだった。
 美弥子の汗だくのオッパイが、ブルンブルンと大きく上下に震えていた。
 直人がまるでオモチャでもいじるように、そのオッパイを手でもてあそぶ。

「ふう、それにしても大きいですね、これ」
「ああ……だめぇ……」

 情婦のように扱われているのに、美弥子の声は甘い。
 結合部からは、愛液と混ざった精液が逆流して、椅子から床へと流れ落ちている。
 ──ダメだ。私……来生君のペニスから離れられなくなってる……。
 そんな自覚さえもが、美弥子の心を甘く溶かす。

「ん……んちゅ、ちゅっ……」

 両手両足で直人を押さえたまま、美弥子は自分から唇を求めていくのだった。






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(c)TAMA TANAKA/Atelier SAKURA DARKNESS