爆乳温泉
~淫乱女将悦楽の湯篇~
2017年11月13日
オトナ文庫
著:天城悠理
画:高橋レコード
原作:エレクトリップ
雪山を、鼻歌まじりで歩く名黒誠二。
駅から目的地までは軽く三十分はかかる距離だが、体力に自信のある彼は散歩するような気軽さで歩いている。
そうしてざくざくと雪を踏みしめ歩くうち、予約していた温泉宿──曼殊庵に辿り着いた。
* * *
玄関をくぐり、中へと入ると、すぐにこの旅館の女将である江永百合絵が声をかけてきた。
「お待ちしておりました、名黒さま。遠路はるばる、ようこそおいでくださいました」
「ああ……女将さん、こんにちは。少しお久し振りですね」
「はい、名黒さまには本当にご贔屓にしていただいて……どうもありがとうございます」
「はは、気に入っていますからね。温泉も料理も、それに……」
言葉を返しながら、百合絵をじっと見詰める。その瞳の熱さに気付かぬわけではなかったが、百合絵は素知らぬ振りで『参りましょうか』と、誠二を客室へと案内していった。
「どうぞ、名黒さま。とても寒かったでしょう」
部屋につき、温かい茶を淹れて誠二へと渡す百合絵。誠二は礼を言い、両手で彼女の手の甲を包むようにしながら湯呑を受け取った。
「あら、やはりとても冷えてらっしゃいますね。……お風呂、すぐに入れますのでよろしければどうぞ」
柔らかく笑み、誠二の手をきゅっと優しく握り返したあと、百合絵は彼に退室を告げて部屋から去って行った。
「……相変わらずいい女だな、女将さんは……」
部屋に残る彼女の匂いをクンクンと嗅ぎながら、黒い笑みを浮かべる誠二。
楚々とした仕草……頼りなげに揺れる瞳、情欲をそそられる肉感的な肢体。彼女の何もかもが誠二を惹き付けてやまなかった。
「ああ……匂いだけで勃っちまうな、はぁ……」
彼は数年前にここ──曼殊庵に社員旅行で訪れた際、彼女に一目惚れしてしまい、それからずっと足繁くこちらに通って来ているのだ。
彼の住まいから曼殊庵までの距離は遠く、移動時間は優に三時間を超える。時間さえ許せば長期滞在することもあるので、金だって結構かかる。
性欲だけなら、そこまでしない。当然、百合絵に恋心を抱いているのだが、嗜虐心の強い彼にとっての恋愛とは相手を心身ともに支配することなのだ。
百合絵を──自分なしでは生きていけない。
常日頃からアレのことばかり考えてヴァギナを濡らし、こちらが“欲しい”と求めた際、いつでもすぐに応じられるような自分好みの牝に仕立ててやりたいと。
そんなふうに思っているのだ。
「今度こそ女将を絶対に堕としてみせる……!」
そう口に出して言うことで、強い決意を漲らせ、決心を固めていく誠二。
今や自分は、常連客と言っていいだろう。それなりに見知った相手だ。強引に抱いてしまえば何とかなると、若く美丈夫な彼はそう信じて疑わない。
(とは言え、何か切っ掛けのようなものがないと難しいか……)
そう胸中で呟くうち長旅の疲れが出たのか、彼はうとうととそのまま寝入ってしまった。
* * *
一夜明けて、昼食を摂りにラウンジへと向かう誠二。
そこには先客の姿があり、彼女達はちらりと誠二へと視線を向けた。
「……こんにちは」
「ふふ、こんにちは」
会釈とともに、挨拶の言葉を向けてくる女性達。一人はかなりの美人で、もう一人は可愛らしく、それだけでも充分男を惹き付けてやまないのだが……。
何より女将に負けず劣らずな巨乳の持ち主で、ついそちらのほうへと目が行ってしまう。
「ええ、こんにちは」
挨拶を返しながら──叶うなら、このままむんずと二人の豊かな乳房を掴み、衣服を乱して情熱の赴くまま犯してやりたいと。誠二がそんな不埒な思いを巡らせていると、髪の長いほうの女性がさらに言葉を重ねてきた。
「こんな時期にご旅行なんて、珍しいわね。もしかして、学生さんかしら?」
「ああ、いえ。疲労が溜まったので会社に無理を言って長期休暇をもぎ取りました」
「あら、じゃあ今回の旅でゆっくり癒されないとね?」
「ふふ、はい。そのつもりです。……ところでそちらは? 姉妹でご旅行ですか?」
「いえ、この子は会社の後輩で……私達は旅行というより、仕事でここに来てるのよ」
「お仕事で?」
「ええ。ここ──雛割温泉は美人の湯と言われているアルカリ性の単純温泉で、美肌効果は勿論。他にも色々と効能があると言われていてね? その取材に来たのよ」
「取材ということは、出版関係のお仕事ですか?」
「そう。私はルポライターで、この子はカメラマンなの。結構いい写真撮るのよ、この子」
「そ、そんなことないです……!」
「あるでしょ、木霊ってば謙遜しすぎ」
「謙遜なんて……。そんなふうに誉めてくれるの、稜子先輩ぐらいですし……」
頬を赤らめ、顔を俯かせているショートカットの女性が木霊。そんな彼女の頭をぽふぽふと撫でている、髪の長い色気ムンムンの女性が稜子というようだ。
どちらも魅力的な女性には違いなく、誠二は『あわよくば、彼女達とも親密な関係になりたい』との思いを抱いて、二人に自己紹介していった。
「それは是非、お二人が出版された書籍など拝見させていただきたいものですね。……っと、申し遅れました。私はA社の企画部署で勤めております、名黒誠二と申します」
「A社って……あら、あの有名な外資系のスポーツメーカーにお勤めなのね」
「元々スポーツをやっていたもので……。その後、インストラクターをやったり、マッサージの資格を取ったりで最終的に今の職に落ち着きました」
「へぇ? そう……。だからこんなに逞しいのね……」
ねっとりとした視線を誠二へと送り、彼の二の腕に触れながら髪の長い女は自分もまた名を相手へと告げていった。
「私は大善稜子。この子は──」
「笠崎木霊と言います。よろしくお願いします」
「こちらこそ。よろしければ滞在中、一緒に酒でも是非」
「あら、いいわね。私も木霊もお酒は好きだし、いつでも誘ってちょうだい」
「楽しみにしていますね」
そう和やかに談笑を交わした後、稜子と木霊はその場を離れ、温泉へと向かって行った。
「ふぅ……先輩、いいお湯ですねぇ……」
「ええ、本当に。これが仕事だってこと、忘れてしまいそう……」
「……私は、仕事だけが目的じゃないですけどね」
「……ん、そうだったわね……」
湯に浸かりながら言葉を交わす木霊と稜子。当初、ゆったりとした面持ちであったが、今は少々陰りが見える。
木霊は今にも泣き出してしまいそうな表情で、稜子はそんな木霊が心配でたまらないというような表情をしている。
「……もう、そんな顔しないの。ここ──雛割温泉の効能についての話、信憑性が高いからこそ編集長の取材許可が下りたんだから。……ね?」
「……はい、そうですよね。何度も浸かっていれば……きっと……」
そうぽつりと漏らしながら、神妙な面持ちで自分の腹部を撫でる木霊。
稜子は顔を俯かせる彼女へと優しい笑みを向け、『木霊の願いがどうか叶いますように』との思いを込めて、腹を撫でる相手の手の甲へと己の掌を重ねていった。
それから、彼女を元気付けるべく話題を変えていく。
「ところで……ねぇ、さっきの彼だけど、結構いいと思わない?」
「……名黒さん、のことですか?」
「ええ。筋肉質で、すごく逞しくって……こう、話した感じ女慣れしていそうで、エッチが上手そう。……試してみたいわぁ」
「た、試してみたいって……!」
「ふふ、冗談よ。冗談……!」
(……むぅ、本当かなぁ? 結構本気に聞こえたけど……)
笑ってくしゃりと頭を撫でてくる稜子のことを、不安げに見詰める木霊。
稜子は自分と同じく既婚者なので心配しているのだが、冗談と言われればそれ以上口を挟むことはできず、木霊もまた『先輩の身に面倒が降りかかりませんように』と祈るほかなかった。
「ああ……くそっ、もうこんな時間かよ……」
昼食後、長旅の疲れが出たのか、つい寝入ってしまった誠二。
目覚めた時には日が落ちており、『時間を無駄にした』と溜息を吐きながら風呂へと向かって行った。
(……ま、夜はこれからってね……)
沈む夕日を眺めつつ、湯船にゆったりと身を浸す。
「ふぅ……」
ここには女将を堕としに来た。しかし、稜子と木霊に惹かれる気持ちもある。
(あの胸は……たまらないよなぁ……)
自他ともに認める巨乳好きである誠二が、彼女達の豊かな乳房を思い出しながら股間を熱くさせていると不意に風呂の扉が開き、一糸纏わぬ姿の百合絵が浴室へと入ってきた。
(……お、女将さん……!?)
「……んぅ、さむぅい……っ」
夕方という中途半端な時間故、誰もいないと思い込んでいるのだろう。
彼女は誠二の存在に気付くことはなく、洗い場へと進み膝を突いてかかり湯をしながら寒さに震えて白い息を吐いた。
そうして身を清めてから、“ちゃぷん”と音を立てて湯船へと浸かっていった。
「はぁ……んん、すごく気持ちいぃ……」
喘ぎにも似た声を漏らし、濡れたタオルで頬や首筋に伝う水滴を軽く拭う様が何とも色っぽくて、誠二のペニスの勃起度が増していく。
(う……くぅっ……!)
──元々、狙っていた牝だ。すぐにでも襲いかかりたい気持ちはあるものの、まだ時期尚早。きっちり堕として沈めてやるには準備不足とそう思い、誠二はそのまま大人しく身を潜めていた。
(女将が未亡人だって情報は得てるんだ。でも、恋人なりセフレがいて充分潤いは満たしているかもしれないしなぁ……)
そうであるかないかでアプローチの仕方が変わってくるため、『もう少し情報を得るまでは我慢』と己を諫めはするのだが──
「はふぅ……、んぅっ……」
『欲しい』と思った女が目の前で熱い吐息を漏らしているのだ。
しかも全裸を前にして、完全に己の欲望を抑え切ることなどできず、誠二は自分のペニスをグイと掴み、湯の中で扱き始めた。
「はぁ……っ、ぅ、っく……!」
こちらの存在に気付かれないよう、声や物音に気を付けてゴシゴシとペニスを上下にこすり立ていく誠二。そんな彼にサービスしようと思ったわけではないのだろうが──
「んっ、ふ……っ、んん……ッ……」
百合絵は湯の中で軽いストレッチを行い、腰を捻ったり脚を組み替えたりして、チラチラと揺れる胸先と茂みの部分を誠二へと晒していった。
(お、女将さん……!)
「んんっ、大きなお乳が……邪魔ね、これ……。でも、お湯の中なら……いくらかマシかしら……、んぅっ……」
形良い眉を寄せ、愚痴るように言いながら、湯船にぷかりと浮いた乳房をしっかりと持ち上げて、腰をググッと曲げていく百合絵。
たわわに実る乳房に、濡髪から滴り落ちる湯の雫が垂れていき、それがくすぐったく感じられるのか、その粒がツゥ……ッと肌を掠めていく感覚に、彼女は切なげに身を捩った。
「や……っ、あ、ンンン……」
艶やかな声に、桜色に染まる頬。しなる肢体に、浮かぶ汗。己が求めてやまない牝の、そんな悩ましい姿を前に滾らぬはずがなく、誠二はギュッと強くペニスを握り締めた。
「ぅ……、ぐぅ……!」
声を抑えはするものの、それでもペニスを扱く手は止まらずに、湯がちゃぷちゃぷと音を立てて波打つが、少し距離があるせいか百合絵は今も誠二の存在に気付いていないみたいだった。
「んん……相変わらず、身体が硬い……。んっ、ん……、脚もしっかり……曲げていかないと……」
などと言いながらパカッと、無防備にも股を大きく開いていく百合絵。
(……おおお!)
彼女は股の開閉を繰り返しており、そのため水面が大きく波打ち、はっきりと秘部が拝めるわけではないのだが、それでも股間の色や形状は窺うことができ、誠二は昂奮を募らせていった。そして限界を目前とし、ストレッチを終えてゆったりとした息を吐く百合絵の姿を見て、『必ずこの牝を手に入れてみせる』と、決意を新たにするのであった……。
* * *
「……くっ」
また一夜明け、女将とのいつまでも縮まらない距離に苛立ちを募らせていく誠二。
いたずらに過ぎていく時に、『このままではいけない』と焦りはするものの、忙しそうな相手を前に、どう接して良いのか分からない。
(シーズンオフのわりに忙しいよな……。この宿)
それは雛割温泉の効能によるものなのだが、ともあれ何とか女将との接点を作らなければ、彼女を堕とすどころの話ではなくなるだろう。
(さて、どうしたものか……)
などと考えながら誠二がロビー近くのラウンジで珈琲を啜っていると、そんな彼の向かいに昨日会った稜子と木霊の二人が腰を下ろした。
「あらぁ……溜息なんかついちゃって、どうしたの? 誠二くん」
慣れ慣れしくも、さっそく苗字でなく名前で呼んでくる稜子だが、誠二はそんな彼女に親しみを覚えて、自分もまた相手を名前で呼んでいった。
「いえ、何でも。……ところで稜子さん達はお風呂上りですか?」
彼女達が浴衣を着ているため、そう尋ねかける誠二。そんな彼に、稜子は笑みを浮かべて言葉を返していった。
「ええ、取材に来ているわけだしね。……でも、温泉だけでは凝りがほぐれてくれないみたい。……良ければ誠二くん、揉んでくれない? お礼はするわよ?」
「へぇ……お礼? それは楽しみですね。是非させてください」
『お礼』と言われればそれなりに期待をするというもので、誠二は胸と股間が熱くなるのを感じながら、稜子に導かれるまま、彼女達の部屋へと移って行った。
「さて。じゃあ、さっそくお願いできるかしら?」
部屋に付き、長い髪を掻き上げながら誠二を振り返る稜子。
そんな彼女の仕草によるもので、豊満なバストがぶるんっと大きく上下に弾む。その動きに目を奪われた誠二は迷うことなく、婉曲に彼女に全裸になるよう指示していった。
「できれば衣服を脱いでいただいたほうが。そのほうが筋肉の動きを良く見れますし、マッサージしやすいので」
「……分かったわ」
誠二の言葉を受け、稜子はにんまりと笑い、後輩の前だというのに躊躇うことなく浴衣を脱ぎ去り、ショーツ一枚纏っただけの艶姿となっていった。
「ふふ、これでいいかしら?」
「りょ、稜子先輩……!」
稜子の脱ぎっぷりの良さに、顔を赤くして焦る木霊。
「だ、駄目ですよ……! 先輩にはほらっ、とっても優しい旦那さんがいらっしゃるのですし……!!」
『不倫になるのでは』と心配し、くいくいと腕を引いてくる木霊の純粋さが可愛らしく、稜子はつんっと軽く相手の頬を突ついた。
「なに言ってるの。これはマッサージなんだから、エステで裸になるのと変わりはしないでしょう?」
「エステと一緒……?」
「そうよ。変に意識するほうがいやらしいと思うけど?」
「い、いやらしいっ……」
さらに顔を赤らめ、俯く木霊。
確かに、名黒誠二という青年はマッサージ師の資格を持っているということなのだから、施術を性行為だと捉える自分のほうがどうかしていると、真面目な彼女はそう思った。
「す、すみません……そうですよね……」
「ふふ、いいのよ。あなたが私のことを心配してくれたのは、すごく嬉しいから。……ね?」
しゅんと肩を落とす木霊の頬をそっと包み、顔をあげさせる稜子。木霊は憧れの先輩のそんな優しい態度にすぐさま元気を取り戻し、明るい笑みで言葉を返した。
「はい、先輩! ありがとうございます。ふふっ……」
「よしよし、いい子いい子」
稜子はわしゃりと木霊の頭を撫でた後、誠二へと向き直った。
「さて、じゃあお願いできるかしら?」
「はい。では、こちらへどうぞ」
誠二は、彼女達が話し込んでいた間に用意していた布団の上に寝転がるよう、稜子に手で指し示した。
「分かったわ。では、よろしくね」
頷き、誠二の指示へと従っていく稜子。敷かれた布団の上に身を横たえ、たわわに実る乳房を惜しげもなく彼へと晒していく。
「はぁ……、ふふっ……」
嫣然と笑み、軽く伸びをする稜子の乳房が誘うように大きく揺れて、誠二は『触れたい』と思う己の欲求に従い、彼女の双丘を鷲掴みにしていった。
「くふ……っ!? いきなりこんな……はぁン……!」
頬を上気させ、熱を孕んだ声をあげる稜子に、誠二は笑みを返して豊かな乳房に指先をずぶと埋めて、わしわしと外から内へと寄せるよう、無遠慮に揉みしだいていった。
「だってここが最も凝っている場所でしょう? こんなに目立つんだ。分かりますよ」
「あ……っ! あぅン……、さすがねっ、よく分かって……くれている……くッ、ぅぅン!」
乳房をマッサージ──……いや、愛撫する誠二の指が胸先を掠め、過敏な箇所への刺激に稜子は目を見開き、切なげに腰をくねらせた。
「んっ、あぁ……そこ、そんなにされたら……下のほうも、疼いて……はぁ、凝ってきちゃう……ああ……ッ!」
『たまらない……!』とばかりに声をあげる稜子の秘部は、確かに凝ってきているようで、コリコリに勃起したクリトリスがクンッとショーツを持ち上げている。
既にぐっしょりと濡れているらしく、布越しに大きなシミができている。
そんな欲情した牝特有の反応から察するに、彼女が焦れていることは明白なのだが、誠二はそれに気付きながらも愛撫する手を止めて木霊へと顔を向けていった。
「木霊さん、すみません。あの……ベビーオイルを持ってきてもらえませんか?」
同じ旅館に泊まっているため、そのアイテムが客室に標準装備されていることは想像に難くなく、誠二はそれを彼女に持って来て欲しいと頼んだ。
「ベビーオイル、ですか……?」
「はい。そのほうが肌に負担がかかりませんし、それに掌の伸びが良いので」
誠二がそう答えると得心がいったようで、木霊は『はい』と素直に頷き、浴室からベビーオイルを取って戻ってきた。
『はい、どうぞ』と声をかけながらオイルを手渡される瞬間、誠二は『ありがとうございます』と言いつつオイルを持つ手を握り締めた。その瞬間燃えるように身体が熱くなり、木霊は困惑げに目を瞬いた。
「…………ッ」
「あ……っと、すみません……」
木霊の拒絶を思わせる反応に苦笑を漏らし、申し訳なさげに眉を下げる誠二。
木霊はすぐに『違うんです……!』と返そうとしたが、しかしそう答えることも何だか躊躇われて、結局彼女は口を噤み、おずおずと二人の前から一歩引いた。
そんな木霊の微妙な心の揺れに気付いたのか、それとも気付かなかったのか。いずれにせよ誠二は、稜子へと視線を戻していった。
「さて、ではマッサージさせていただきますね」
掌にオイルを取り、人肌の温度にまで高めてから稜子の身体へと塗りつけていく誠二。
丁寧にリンパマッサージを施しつつ、彼女の豊か過ぎるバストの根元を鷲掴みにし、乳首の先端にかけてを繰り返し持ち上げるように扱き上げていく。
「あふ……っ! ンはァ……! あっ、あぁぁぁン……!」
「りょ、稜子先輩……!」
例え建前であっても、これはマッサージだというのに、性行為を思わせるようなあられもない声を出して身をくねらせる稜子の姿に、木霊は顔を赤くして彼女から目を逸らした。
しかし、顔を背けたところで稜子が発する喘ぎは耳朶に届き、鼓膜を犯してくる。
「ンあ、は……、ぁううっ、はァ……いいンっ、もっとぉン……、ふぁあああっ……!」
「かなり凝っていますねぇ。ここなんて……特に硬い……」
誠二の指先が稜子の乳首を捉え、それをきゅいと摘まみ、捻りながらクイクイと引っ張り上げていく。
「はひ……ッ!? あ……! あうう……! そこぉ……ッ、もっと……はぁっ、コリコリしてぇぇぇン! あぁぁぁぁッ!!」
腰を突き出すようにして、己の性感帯を誠二へと示していく稜子。
そんな彼女の求めに応じるべく、誠二はオイル塗れのヌラ付く手で、キュッキュッと彼女の乳首を扱き上げていった。
「くぁ……っ、は……ッ! あぁっ、それぇ……! はぁっ、ほぐれるぅ……! ンンン……ッ、凝りが……ほぐれるのぉ! 気持ちイイん! あぁぁぁぁッ!!」
「ふふ、マッサージ師冥利に尽きるお言葉ですねぇ」
「あっ、あぁン! だって……ホントに上手ぅ……! 気持ち良すぎて……おかしくなりそっ、ンああっ……あ、ああン!」
乳首をバキバキに勃起させ、そこでの刺激だけでもう達せられるのではないかと思った頃、誠二の手が不意に乳房から離れ、首筋や腕や肩、腹部などを優しく撫でさすっていく。
「ふぁ……、あっ、あ、ンン……! どうしてぇっ……?」
上り詰めつつあったところで、急に梯子を下ろされたような感覚に陥り、不服そうに眉を顰める稜子。しかし誠二は、余裕の笑みで首を振った。
「ふふ。一箇所に集中するより、一通り施術を試してもらったほうが良いかと思いまして」
そうもっともらしい理由を述べて、あらかた彼女の手足を揉みほぐしたあと、誠二は下着の上から股間へと、そっと掌を移していった。
「ふぁっ!? ンッ、あああ……ッ!?」
掌で股間をギュッと揉むように包み込まれ、そのソフトな刺激に切なげな声をあげて稜子は身悶えする。すぐにも達してしまえるような、明確な強い刺激と快感を欲しているのだが、しかし誠二の指の動きは相変わらず緩慢で、稜子の焦れを煽り続けた。
「ぅあ……! は、ひぃぃぃン……! あぁっ……もっとぉぉぉン……! もっと……触って……っ? 気持ちイイところ直接お願いっ! ねぇ、触ってぇン……!」
「っ、稜子先輩……!」
最早、取り繕うことなくはっきりと己の欲望を口にする稜子の声に、思わず『いけません……!』と制止しそうになる木霊。
しかし、誠二が施すマッサージを受けて、蕩けるような笑みを浮かべている稜子の姿を目にすると、その言葉を呑み込んでしまう。
(先輩ったら、ああ……なんて気持ち良さそうな顔してるの……?)
──同じ女から見ても美しいと。そして卑猥で、いっそ羨ましいと思えてしまうほど乱れに乱れている稜子のトロ顔を見て、女の部分をジュンジュンと疼かせてしまう木霊。
(あっ、あン……! やだっ……)
困惑げに眉を寄せ、股にキュッと力を込めて快感をやり過ごす木霊を余所に、稜子は疼かされてもどんどん高まりつつあるようで──
「はぁっ、ねぇ……、ああ……ッ、ここ……! はぁっ、お願い、ここ……しっかり揉んで、凝りをほぐして欲しいの……! おねがぁい……!!」
物欲しげにそう叫び、彼女は自ら進んで誠二の掌に股間を押し付けていった。
そこまでされると、さすがに焦らすは哀れと感じてしまうのだろう。
誠二は『分かりました』と頷きを返して指先を丸め、クイクイと掻くようにしながら、割れ目の内部へと強い刺激を与えていった。
「あ……! あぅぅっ、そこ……! はぁッ、イイ……! すご、……ああっ、すごくイイ、のぉぉぉ……ッ!! あっ、あ~~~~~~ッ!!」
待ち望んでいたダイレクトな刺激に、過敏な箇所へと触れられた瞬間、稜子の腰がガクンッと大きく跳ね上がる。
そんな彼女はまるで、達しでもしたかのような嬌声をあげながら股を大きく開き切り、『もっともっと』と腰を前後に振りたくった。
「あぁ……困りますね。そんなに動かれては……施術ができない」
苦笑を漏らし、相手の動きを封じるべく、ショーツの上からキュッと肉芽を摘まみ上げる誠二。
「ひ……ッ!?」
屹立したクリトリスにビリリとした痺れが走り抜け、稜子は腰を跳ね上げて悲鳴まじりの喘ぎをあげた。
「はひ……! あっ、あぁン……! そんなっ、そおぉ……摘まんじゃいやぁ……、ひぃぃぃぃぃン……ッ……!」
「ですが、ここもかなり凝っているようですし……」
熱を帯び、硬く大きく膨らんだ肉芽を摘まんだまま、誠二はコスコスとペニスを扱き上げるように擦り立てていった。
「あひッ!? く……っ、ふぅぅぅぅぅ……ッ!!」
扱かれるに伴い、肉芽の包皮が剥きつ戻りつを繰り返し、過敏な箇所が何度も外気に晒される刺激の強さに、『ひぃひぃ』とすすり泣くような声をあげていく稜子。
ショーツの中央にできたシミはどんどん大きくなっていき、ぐっしょりと濡れた薄布は、その中身が透けて見えるほどになっていた。
それは愛液によりできたシミであるのだが、誠二は素知らぬ振りで──
「ああ、すみません。ここ、ベビーオイルで濡れてしまいましたね。申し訳ない」
などと言いつつ、指の腹でグイグイと膣口をプッシュしていった。
「……ひぐッ!?」
「ここなんですけど……分かりませんか?」
尋ねながら濡れた膣口を、繰り返し指先でノックする。それと同時に肉芽も責めているため、稜子は返事もままならない様子で、ただひたすら甘声をあげて腰を振り続けている。
「ひッ、ひぅぅ……! んくっ、くはァァァ……ッ、ああっ、もう……気持ち良すぎてぇ……何も……あぁ、何も考えられないのぉ……! あああッ!!」
ヒクヒクと物欲しげに膣口が脈打ち、そのたびに中から濃い蜜がどぷっと溢れ出してきて、彼女のショーツが重みを伴うほど濡れていく。
そんなねっとりと濡れたショーツが肌に貼り付いて不快だと感じるが、それでも下着を脱がしてはもらえぬまま、布越しにクリトリスと膣口に刺激を与え続けられる稜子。
本音を言えば──剥き出しのクリに直接触れてもらいたい。入り口だけでなく、奥深くまでずっぷりと野太いモノをブチ込んで欲しい。
そう思いはするが、さすがに木霊の前で。しかも一応はマッサージということになっているため、そこまで思いの丈を打ち明けることはできず──
「う……っ、は、くぅぅぅ……ッ!」
稜子はギリリと歯を食い締めたあと、迫りくる快感の高波に身を任せ、クリトリスでの絶頂へと上り詰めていった。
「くあ……! ふっ、く……ひぃぃン! ああ、イく! イくぅぅンっ、あ~~~~ッ!!」
どろりと蕩けた面持ちで、ぶるりと身を震わせて達していく稜子。
そんな彼女の尿道からは、銀の飛沫が噴き出していて、あっと言う間にショーツどころか布団までがぐっしょりと濡れていく。
誠二は下着越しにびっしょりと指先や掌を濡らしてくるその水っぽい感覚を嬉々として受け止めながら、『いつかはこの牝も』と。
真っ赤になり、部屋の隅で怯えて縮こまる木霊へと視線を移し、ペニスを熱く滾らせていった……。
* * *
「ふぅ~、食った食った……」
稜子をたっぷりと絶頂に導いたあと、自室に戻り曼殊庵の夕餉に舌鼓を打つ誠二。腹ごしらえが済み落ち着くと、またムラムラと性欲が込み上げてきた。
「うっ……」
稜子は『礼はする』と言っていたが、たっぷり気を遣ったあとだ。性的奉仕ができるはずもなく、結局彼女を気持ち良くさせてやっただけで自分のほうは何もない。
故に疼きを覚えるのは、当然のことと言えるだろう。
(はぁ……疼いてたまらないな。……たまらないと言えば昨夜の女将はホント、色っぽかったよなぁ……)
ゆったりと湯に浸かる百合絵の裸体をオカズに、昨夜自慰に耽ったことを思い出し、股間をパンパンに張れ上がらせる誠二。
(あぁ……もう一度拝みたいな、女将の裸体を……)
そして湯浴みシーンを動画に収めたいと。そんな不埒なことを考えてしまう。
(……いや、ただの裸じゃ生ぬるい。できればオナニーシーンとか、俺に抱かれてる動画とか……)
嗜虐心の強い誠二は、自分と深い関係を持った女性のあられもない姿を動画に収め、それを本人に見せてその女性の羞恥を限界まで煽り立てることに昂奮を覚える性質であった。
自分の見立てでは、百合絵も羞恥を帯びれば帯びるほど快感を覚えてくれる性質で、まだ彼女と肌を重ねてはいないものの、その時のことを考えるとペニスが沸騰したように熱く滾る。
(ん……、そう言えば彼女……そろそろ風呂に入る時間なんじゃないか……?)
時計の針は昨夜女将と風呂で邂逅した時刻を指しており、必ずしも彼女がこの時間帯に入浴するとは限らないが、そうであれば良いと期待を込めて、誠二は露天風呂へと向かって行った。
風呂につき、ガラリと浴室へと続く扉を開く誠二。ぐるりと中を見渡すが、残念ながらそこに百合絵の姿はなかった。
(ま、仕方ないか……)
『残念』と肩を竦め、息を吐きながら湯船にのんびり浸かっていると不意に扉が開き、洗い場へと人が入ってきた。
(……女将か? そうであってくれ……!)
昨夜と、ほぼ同じ時間帯。期待を込めて洗い場を覗き込むと──
「はぁ……、今日も疲れました……」
正に待ち人来たり。そこにいたのは百合絵だった。
(やった……!)
胸中で快哉を叫びガッツポーズをしたあと、じっくりと百合絵の肢体を拝んでいく誠二。
(さて、もっとこっちに来てくれ。よく見えるようにな……)
舌なめずりしながら、こういうことがあるかと思い、準備万端。用意していたスマホを構え、彼女がこちらにやってくるのを心待ちにするものの──
「……んぅ」
今日は湯に浸かる気がないのか、百合絵はその場から動くことなく、椅子に腰かけ手に泡を取り、身体を洗い始めた。
(くそ……!)
誠二から見て百合絵は横向きに座っているため、大していい画は撮れそうにない。そのため悔しげに歯噛みしていると、何やら百合絵が悩ましげな声をあげ始めた。
「ぁ……、ふぁ……ぁ、んんっ……」
(ん……?)
喘ぎを思わせるような声が気にかかり、見ると百合絵の、乳房を洗う手が止まっている。どうやら身体を洗う内、感じてしまったようだった。
「あ……あンン、駄目っ……」
『洗っているだけなのに、どうして……?』と、困惑げに眉を下げる百合絵。
ともあれ、身を清めたいのだろう。彼女は甘声をあげながらも懸命に手を動かし続けた。
「はぅ、ンぅぅぅ……ッ……」
(……へぇ?)
手足はまだ何とか洗えたようであるが、それでも乳房や股間となるとやはり快感を覚えてしまうらしく、百合絵の喘ぎがどんどん大きくなっていく。
「ん、っふ、ふぅぅぅン……! ンぁ、はっ……! あああ……ッ!」
ほどけた唇から甘く高らかな声が漏れるに伴い、ビクビクと打ち震える身体。
それでも中途に入浴を切り上げるわけにもいかず、百合絵の手がゴシゴシと身体を磨くためにと豊かな乳房を繰り返し持ち上げていく。
「……くふっ! んあっ、あ、うぅぅ……! もうこんなァ……ああっ、だめぇぇぇッ!!」
快感に熱く甘く息を乱し、もう耐え切れないとばかりにふらふらと床に手を突いていく百合絵。そして彼女はもう己の身を熱く焦がす疼きに観念したのか、そのまま秘部へと手を伸ばしていった。
「くはっ、あ……! あふぅ……っ、ン……! ぅあ……! ああっ、イイ……! 気持ち……イイんっ、ふぁ、んっ、あああぁぁぁッ!!」
もう自慰を行うと決めたせいだろうか? 百合絵は股を大きく開き、豊かな乳房を鷲掴みにしつつ、股間をねちねちといじりながら、臆面もなく歓喜を叫んでいる。
その膣口からは透明の蜜が溢れ出していて、割れ目の内部をぐっしょりと濡らし、そのせいでツルツルと短い間隔で過敏な箇所へと刺激がいってしまい、ツライのだろう。
手足がビクビクと、まるで電流を宛てられでもしたかのように震えている。
「あっ、あっ、あぐぅ……! ううっ、こんな……! くっ、だ……めぇぇぇ……! あああぁぁぁッ!!」
口ではそう『駄目』と言うのに、彼女の指の動きは止まることがなく、己の乳房を千切れんばかりの強さで揉みしだき。
そして指と指の間で赤々と膨らんだクリトリスを挟み込み、包皮を剥きつ戻りつさせながら肉芽をこすり立てている。
そんな劣情に悶え狂う百合絵の姿を、誠二はしっかりとスマホ内へと収めていった。
(ああっ、最高だ……女将さん! 俺はあなたのそんな乱れる様が見たかった……!)
惚れた相手の痴態を前に激しく昂奮し、空いた手で滾るペニスをグイグイと強い力で摩擦していく誠二。
「くぁっ、くっ、は……ッ……!」
百合絵に気付かれないようにと、なるべく声は潜めている。それでも昂奮により漏れる息遣いはどうにも抑えようがなく、誠二は『はぁはぁ』と息を荒らげた。
だが幸い、彼の熱い吐息は百合絵の耳朶には届いていないみたいで……。
正確に言うなら、彼女が発する甘声により掻き消されているため、百合絵はそちらに気を留めることなく、夢中になって割れ目の内部をこすり続けている。
「ンン……! 私ったら……こんなに濡らして……はァ、いやらしい……っ、ああン……!」
自慰に耽る指が己の愛液でぐっしょりと濡れ、羞恥にぶるぶると身を震わせる百合絵。マゾッ気の強い様子の彼女は、実のところもっと強い羞恥を欲しているのだろう。
「あ……あン、いやいやっ、こんなの恥ずかしい……ッ、んっ……あああ……ッ!!」
などと言いながらも、自ら両手で臀部の肉ごと割れ目をくぱぁと左右に開く百合絵。
「あぁ……っ、おまんこの……奥の奥まで……そして、お尻の穴まで丸見えに……。はぁ……こんな格好……いやッ、うぅン……! 私ってば、何てはしたない女なの……っ!」
そんな自虐的な台詞を吐くことで自分を盛り上げているらしく、彼女のぽっかりと開いた肉穴が、はくはくと開閉を繰り返していく。
(ああ……っ、くそ……! 女将さん、アンタなんていやらしい女なんだ……!!)
──百合絵はマゾではないかと推測している誠二。
しかし、人に見せるためのものではない自慰で、ここまで卑猥に、いやらしく燃え上がることができるとは……これは予想以上の収穫だと、ペニスをギンギンに硬くさせていく。
そうして彼もまた自慰に耽っていくが、それでもしっかりと彼女の痴態をスマホに収めていった。そんな彼にサービスするつもりではないのだろうが、百合絵はどろどろに蕩けた膣口へとヘアブラシの柄を突っ込んでいく。
「あ……っ、あぅぅ……! うく……っ、ン……ッ! はぁぁ……あぁっ、ん……っ、はぁ……もっとぉぉぉ……もっと太いの、欲しいぃぃぃ……っ! はぁぁぁン……ッ!!」
舌を伸ばし、だらりと涎を垂らしながら腰を振り立て、グチュグチュと淫猥な音色を響かせブラシの柄で膣を掻き混ぜていく百合絵。
「…………ッ!!」
『物足りないと嘆くなら、今すぐ俺のチンポをくれてやる!』と。
そういきり立つ欲望を懸命に押し留め、誠二は『まずは言い逃れができないほどの弱みを握るべし』と、撮影を続けた。
その最中にも百合絵はどんどん昂奮と快感とを高めていっているようで。白痴的に緩んだ面で『はっはっ……!』と荒い息を吐き、ブラシから手を放して乳房を揉みしだきつつ、ピンピンに張り詰めたクリトリスをギュイと指の腹で摘まみ、扱き始めた。
「あぐぅ……! はっ、ああ! 感じるっ、はァ……感じるのぉ……! おまんこもぉ……クリトリスも、おっぱいもぉ……ああ! 全部っ、全部気持ちがイイ! あああぁぁッ!!」
卑語を吐き散らし、悶える百合絵の膣に突き込まれたままのブラシが、秘部の戦慄きに伴い上下に揺れる様がとても淫らでいやらしく。
誠二はゴクリと唾を飲み込み、『もう辛抱たまらない……!』とばかりに、ペニスを激しくこすり上げていった。
そんな彼の劣情に、知らず牝としての本能が働くのか、百合絵もまた絶頂感が込み上げてきたようで、彼女の指の動きが激しさを増していく。
「ンおおっ、おおっ、イイ……! ぐしょ濡れマンコ……! ギンギン乳首っ……! ボッキンキンの……クリトリスッ! もうイく! イっちゃう! あーーーーーーーーッ!!」
その言葉通り、百合絵は全身ガクガクと大きく痙攣させつつ、ジュポンッと軽快な音を立てて膣口からブラシを吹き飛ばし、潮をビュービュー。尿をジャージャー、ジョロジョロ撒き散らして、滑稽なほど派手に、淫らに達していった。
「はぅ……ッ! ん、っぐ……! ひはァッ、ひっ、あ、あッ……! あ~~~~~ッ♪」
(……くっ!)
アヘ顔を晒し、歌うように喘ぎ達していく百合絵の乱れっぷりに、もう我慢の限界に来たして誠二は、ビュクビュク、ビュルビュルとヒクつく鈴口から精を吐き出していった。
「くぁッ、ああ……!」
強烈な射精感に、さすがに声が漏れた。しかし──
「……ん、ぁ、あ……はへぇぇぇ……、あー…………」
絶頂の余韻に浸り切り、熱く長い息を吐く百合絵に彼の声は聞こえはしなかったのだろう。彼女が誠二の存在に気付くことはなかった。
(……ふぅ、良かった……)
額に浮く汗を拭い、深く安堵の息を吐く誠二。彼はゆっくりと乱れた呼吸を落ち着け、そしてまじまじと絶頂後の百合絵を観察していった。
「は……っふ、ンはぁ……、あっ、あああっ……」
未だ絶頂痙攣に打ち震える身体。半ば白目を剥きながら舌を垂らして喘ぐ様は、普段の清楚な姿からはとても想像がつかないもので。
そのギャップこそが彼女の最大の魅力であると、そう感じられて誠二は、射精したばかりのペニスをまたギンギンに勃起させて──
(女将さん。次こそは、こいつをあなたのマンコにねじ込んでやりますからね……?)
舌なめずりしつつ、スマホの画面に映る百合絵のヴァギナを食い入るように見詰めていった……。
続きは11月17日発売のオトナ文庫『爆乳温泉 ~淫乱女将悦楽の湯篇~』でお楽しみください!
(c)YURI AMAGI/erectlip
駅から目的地までは軽く三十分はかかる距離だが、体力に自信のある彼は散歩するような気軽さで歩いている。
そうしてざくざくと雪を踏みしめ歩くうち、予約していた温泉宿──曼殊庵に辿り着いた。
* * *
玄関をくぐり、中へと入ると、すぐにこの旅館の女将である江永百合絵が声をかけてきた。
「お待ちしておりました、名黒さま。遠路はるばる、ようこそおいでくださいました」
「ああ……女将さん、こんにちは。少しお久し振りですね」
「はい、名黒さまには本当にご贔屓にしていただいて……どうもありがとうございます」
「はは、気に入っていますからね。温泉も料理も、それに……」
言葉を返しながら、百合絵をじっと見詰める。その瞳の熱さに気付かぬわけではなかったが、百合絵は素知らぬ振りで『参りましょうか』と、誠二を客室へと案内していった。
「どうぞ、名黒さま。とても寒かったでしょう」
部屋につき、温かい茶を淹れて誠二へと渡す百合絵。誠二は礼を言い、両手で彼女の手の甲を包むようにしながら湯呑を受け取った。
「あら、やはりとても冷えてらっしゃいますね。……お風呂、すぐに入れますのでよろしければどうぞ」
柔らかく笑み、誠二の手をきゅっと優しく握り返したあと、百合絵は彼に退室を告げて部屋から去って行った。
「……相変わらずいい女だな、女将さんは……」
部屋に残る彼女の匂いをクンクンと嗅ぎながら、黒い笑みを浮かべる誠二。
楚々とした仕草……頼りなげに揺れる瞳、情欲をそそられる肉感的な肢体。彼女の何もかもが誠二を惹き付けてやまなかった。
「ああ……匂いだけで勃っちまうな、はぁ……」
彼は数年前にここ──曼殊庵に社員旅行で訪れた際、彼女に一目惚れしてしまい、それからずっと足繁くこちらに通って来ているのだ。
彼の住まいから曼殊庵までの距離は遠く、移動時間は優に三時間を超える。時間さえ許せば長期滞在することもあるので、金だって結構かかる。
性欲だけなら、そこまでしない。当然、百合絵に恋心を抱いているのだが、嗜虐心の強い彼にとっての恋愛とは相手を心身ともに支配することなのだ。
百合絵を──自分なしでは生きていけない。
常日頃からアレのことばかり考えてヴァギナを濡らし、こちらが“欲しい”と求めた際、いつでもすぐに応じられるような自分好みの牝に仕立ててやりたいと。
そんなふうに思っているのだ。
「今度こそ女将を絶対に堕としてみせる……!」
そう口に出して言うことで、強い決意を漲らせ、決心を固めていく誠二。
今や自分は、常連客と言っていいだろう。それなりに見知った相手だ。強引に抱いてしまえば何とかなると、若く美丈夫な彼はそう信じて疑わない。
(とは言え、何か切っ掛けのようなものがないと難しいか……)
そう胸中で呟くうち長旅の疲れが出たのか、彼はうとうととそのまま寝入ってしまった。
* * *
一夜明けて、昼食を摂りにラウンジへと向かう誠二。
そこには先客の姿があり、彼女達はちらりと誠二へと視線を向けた。
「……こんにちは」
「ふふ、こんにちは」
会釈とともに、挨拶の言葉を向けてくる女性達。一人はかなりの美人で、もう一人は可愛らしく、それだけでも充分男を惹き付けてやまないのだが……。
何より女将に負けず劣らずな巨乳の持ち主で、ついそちらのほうへと目が行ってしまう。
「ええ、こんにちは」
挨拶を返しながら──叶うなら、このままむんずと二人の豊かな乳房を掴み、衣服を乱して情熱の赴くまま犯してやりたいと。誠二がそんな不埒な思いを巡らせていると、髪の長いほうの女性がさらに言葉を重ねてきた。
「こんな時期にご旅行なんて、珍しいわね。もしかして、学生さんかしら?」
「ああ、いえ。疲労が溜まったので会社に無理を言って長期休暇をもぎ取りました」
「あら、じゃあ今回の旅でゆっくり癒されないとね?」
「ふふ、はい。そのつもりです。……ところでそちらは? 姉妹でご旅行ですか?」
「いえ、この子は会社の後輩で……私達は旅行というより、仕事でここに来てるのよ」
「お仕事で?」
「ええ。ここ──雛割温泉は美人の湯と言われているアルカリ性の単純温泉で、美肌効果は勿論。他にも色々と効能があると言われていてね? その取材に来たのよ」
「取材ということは、出版関係のお仕事ですか?」
「そう。私はルポライターで、この子はカメラマンなの。結構いい写真撮るのよ、この子」
「そ、そんなことないです……!」
「あるでしょ、木霊ってば謙遜しすぎ」
「謙遜なんて……。そんなふうに誉めてくれるの、稜子先輩ぐらいですし……」
頬を赤らめ、顔を俯かせているショートカットの女性が木霊。そんな彼女の頭をぽふぽふと撫でている、髪の長い色気ムンムンの女性が稜子というようだ。
どちらも魅力的な女性には違いなく、誠二は『あわよくば、彼女達とも親密な関係になりたい』との思いを抱いて、二人に自己紹介していった。
「それは是非、お二人が出版された書籍など拝見させていただきたいものですね。……っと、申し遅れました。私はA社の企画部署で勤めております、名黒誠二と申します」
「A社って……あら、あの有名な外資系のスポーツメーカーにお勤めなのね」
「元々スポーツをやっていたもので……。その後、インストラクターをやったり、マッサージの資格を取ったりで最終的に今の職に落ち着きました」
「へぇ? そう……。だからこんなに逞しいのね……」
ねっとりとした視線を誠二へと送り、彼の二の腕に触れながら髪の長い女は自分もまた名を相手へと告げていった。
「私は大善稜子。この子は──」
「笠崎木霊と言います。よろしくお願いします」
「こちらこそ。よろしければ滞在中、一緒に酒でも是非」
「あら、いいわね。私も木霊もお酒は好きだし、いつでも誘ってちょうだい」
「楽しみにしていますね」
そう和やかに談笑を交わした後、稜子と木霊はその場を離れ、温泉へと向かって行った。
「ふぅ……先輩、いいお湯ですねぇ……」
「ええ、本当に。これが仕事だってこと、忘れてしまいそう……」
「……私は、仕事だけが目的じゃないですけどね」
「……ん、そうだったわね……」
湯に浸かりながら言葉を交わす木霊と稜子。当初、ゆったりとした面持ちであったが、今は少々陰りが見える。
木霊は今にも泣き出してしまいそうな表情で、稜子はそんな木霊が心配でたまらないというような表情をしている。
「……もう、そんな顔しないの。ここ──雛割温泉の効能についての話、信憑性が高いからこそ編集長の取材許可が下りたんだから。……ね?」
「……はい、そうですよね。何度も浸かっていれば……きっと……」
そうぽつりと漏らしながら、神妙な面持ちで自分の腹部を撫でる木霊。
稜子は顔を俯かせる彼女へと優しい笑みを向け、『木霊の願いがどうか叶いますように』との思いを込めて、腹を撫でる相手の手の甲へと己の掌を重ねていった。
それから、彼女を元気付けるべく話題を変えていく。
「ところで……ねぇ、さっきの彼だけど、結構いいと思わない?」
「……名黒さん、のことですか?」
「ええ。筋肉質で、すごく逞しくって……こう、話した感じ女慣れしていそうで、エッチが上手そう。……試してみたいわぁ」
「た、試してみたいって……!」
「ふふ、冗談よ。冗談……!」
(……むぅ、本当かなぁ? 結構本気に聞こえたけど……)
笑ってくしゃりと頭を撫でてくる稜子のことを、不安げに見詰める木霊。
稜子は自分と同じく既婚者なので心配しているのだが、冗談と言われればそれ以上口を挟むことはできず、木霊もまた『先輩の身に面倒が降りかかりませんように』と祈るほかなかった。
「ああ……くそっ、もうこんな時間かよ……」
昼食後、長旅の疲れが出たのか、つい寝入ってしまった誠二。
目覚めた時には日が落ちており、『時間を無駄にした』と溜息を吐きながら風呂へと向かって行った。
(……ま、夜はこれからってね……)
沈む夕日を眺めつつ、湯船にゆったりと身を浸す。
「ふぅ……」
ここには女将を堕としに来た。しかし、稜子と木霊に惹かれる気持ちもある。
(あの胸は……たまらないよなぁ……)
自他ともに認める巨乳好きである誠二が、彼女達の豊かな乳房を思い出しながら股間を熱くさせていると不意に風呂の扉が開き、一糸纏わぬ姿の百合絵が浴室へと入ってきた。
(……お、女将さん……!?)
「……んぅ、さむぅい……っ」
夕方という中途半端な時間故、誰もいないと思い込んでいるのだろう。
彼女は誠二の存在に気付くことはなく、洗い場へと進み膝を突いてかかり湯をしながら寒さに震えて白い息を吐いた。
そうして身を清めてから、“ちゃぷん”と音を立てて湯船へと浸かっていった。
「はぁ……んん、すごく気持ちいぃ……」
喘ぎにも似た声を漏らし、濡れたタオルで頬や首筋に伝う水滴を軽く拭う様が何とも色っぽくて、誠二のペニスの勃起度が増していく。
(う……くぅっ……!)
──元々、狙っていた牝だ。すぐにでも襲いかかりたい気持ちはあるものの、まだ時期尚早。きっちり堕として沈めてやるには準備不足とそう思い、誠二はそのまま大人しく身を潜めていた。
(女将が未亡人だって情報は得てるんだ。でも、恋人なりセフレがいて充分潤いは満たしているかもしれないしなぁ……)
そうであるかないかでアプローチの仕方が変わってくるため、『もう少し情報を得るまでは我慢』と己を諫めはするのだが──
「はふぅ……、んぅっ……」
『欲しい』と思った女が目の前で熱い吐息を漏らしているのだ。
しかも全裸を前にして、完全に己の欲望を抑え切ることなどできず、誠二は自分のペニスをグイと掴み、湯の中で扱き始めた。
「はぁ……っ、ぅ、っく……!」
こちらの存在に気付かれないよう、声や物音に気を付けてゴシゴシとペニスを上下にこすり立ていく誠二。そんな彼にサービスしようと思ったわけではないのだろうが──
「んっ、ふ……っ、んん……ッ……」
百合絵は湯の中で軽いストレッチを行い、腰を捻ったり脚を組み替えたりして、チラチラと揺れる胸先と茂みの部分を誠二へと晒していった。
(お、女将さん……!)
「んんっ、大きなお乳が……邪魔ね、これ……。でも、お湯の中なら……いくらかマシかしら……、んぅっ……」
形良い眉を寄せ、愚痴るように言いながら、湯船にぷかりと浮いた乳房をしっかりと持ち上げて、腰をググッと曲げていく百合絵。
たわわに実る乳房に、濡髪から滴り落ちる湯の雫が垂れていき、それがくすぐったく感じられるのか、その粒がツゥ……ッと肌を掠めていく感覚に、彼女は切なげに身を捩った。
「や……っ、あ、ンンン……」
艶やかな声に、桜色に染まる頬。しなる肢体に、浮かぶ汗。己が求めてやまない牝の、そんな悩ましい姿を前に滾らぬはずがなく、誠二はギュッと強くペニスを握り締めた。
「ぅ……、ぐぅ……!」
声を抑えはするものの、それでもペニスを扱く手は止まらずに、湯がちゃぷちゃぷと音を立てて波打つが、少し距離があるせいか百合絵は今も誠二の存在に気付いていないみたいだった。
「んん……相変わらず、身体が硬い……。んっ、ん……、脚もしっかり……曲げていかないと……」
などと言いながらパカッと、無防備にも股を大きく開いていく百合絵。
(……おおお!)
彼女は股の開閉を繰り返しており、そのため水面が大きく波打ち、はっきりと秘部が拝めるわけではないのだが、それでも股間の色や形状は窺うことができ、誠二は昂奮を募らせていった。そして限界を目前とし、ストレッチを終えてゆったりとした息を吐く百合絵の姿を見て、『必ずこの牝を手に入れてみせる』と、決意を新たにするのであった……。
* * *
「……くっ」
また一夜明け、女将とのいつまでも縮まらない距離に苛立ちを募らせていく誠二。
いたずらに過ぎていく時に、『このままではいけない』と焦りはするものの、忙しそうな相手を前に、どう接して良いのか分からない。
(シーズンオフのわりに忙しいよな……。この宿)
それは雛割温泉の効能によるものなのだが、ともあれ何とか女将との接点を作らなければ、彼女を堕とすどころの話ではなくなるだろう。
(さて、どうしたものか……)
などと考えながら誠二がロビー近くのラウンジで珈琲を啜っていると、そんな彼の向かいに昨日会った稜子と木霊の二人が腰を下ろした。
「あらぁ……溜息なんかついちゃって、どうしたの? 誠二くん」
慣れ慣れしくも、さっそく苗字でなく名前で呼んでくる稜子だが、誠二はそんな彼女に親しみを覚えて、自分もまた相手を名前で呼んでいった。
「いえ、何でも。……ところで稜子さん達はお風呂上りですか?」
彼女達が浴衣を着ているため、そう尋ねかける誠二。そんな彼に、稜子は笑みを浮かべて言葉を返していった。
「ええ、取材に来ているわけだしね。……でも、温泉だけでは凝りがほぐれてくれないみたい。……良ければ誠二くん、揉んでくれない? お礼はするわよ?」
「へぇ……お礼? それは楽しみですね。是非させてください」
『お礼』と言われればそれなりに期待をするというもので、誠二は胸と股間が熱くなるのを感じながら、稜子に導かれるまま、彼女達の部屋へと移って行った。
「さて。じゃあ、さっそくお願いできるかしら?」
部屋に付き、長い髪を掻き上げながら誠二を振り返る稜子。
そんな彼女の仕草によるもので、豊満なバストがぶるんっと大きく上下に弾む。その動きに目を奪われた誠二は迷うことなく、婉曲に彼女に全裸になるよう指示していった。
「できれば衣服を脱いでいただいたほうが。そのほうが筋肉の動きを良く見れますし、マッサージしやすいので」
「……分かったわ」
誠二の言葉を受け、稜子はにんまりと笑い、後輩の前だというのに躊躇うことなく浴衣を脱ぎ去り、ショーツ一枚纏っただけの艶姿となっていった。
「ふふ、これでいいかしら?」
「りょ、稜子先輩……!」
稜子の脱ぎっぷりの良さに、顔を赤くして焦る木霊。
「だ、駄目ですよ……! 先輩にはほらっ、とっても優しい旦那さんがいらっしゃるのですし……!!」
『不倫になるのでは』と心配し、くいくいと腕を引いてくる木霊の純粋さが可愛らしく、稜子はつんっと軽く相手の頬を突ついた。
「なに言ってるの。これはマッサージなんだから、エステで裸になるのと変わりはしないでしょう?」
「エステと一緒……?」
「そうよ。変に意識するほうがいやらしいと思うけど?」
「い、いやらしいっ……」
さらに顔を赤らめ、俯く木霊。
確かに、名黒誠二という青年はマッサージ師の資格を持っているということなのだから、施術を性行為だと捉える自分のほうがどうかしていると、真面目な彼女はそう思った。
「す、すみません……そうですよね……」
「ふふ、いいのよ。あなたが私のことを心配してくれたのは、すごく嬉しいから。……ね?」
しゅんと肩を落とす木霊の頬をそっと包み、顔をあげさせる稜子。木霊は憧れの先輩のそんな優しい態度にすぐさま元気を取り戻し、明るい笑みで言葉を返した。
「はい、先輩! ありがとうございます。ふふっ……」
「よしよし、いい子いい子」
稜子はわしゃりと木霊の頭を撫でた後、誠二へと向き直った。
「さて、じゃあお願いできるかしら?」
「はい。では、こちらへどうぞ」
誠二は、彼女達が話し込んでいた間に用意していた布団の上に寝転がるよう、稜子に手で指し示した。
「分かったわ。では、よろしくね」
頷き、誠二の指示へと従っていく稜子。敷かれた布団の上に身を横たえ、たわわに実る乳房を惜しげもなく彼へと晒していく。
「はぁ……、ふふっ……」
嫣然と笑み、軽く伸びをする稜子の乳房が誘うように大きく揺れて、誠二は『触れたい』と思う己の欲求に従い、彼女の双丘を鷲掴みにしていった。
「くふ……っ!? いきなりこんな……はぁン……!」
頬を上気させ、熱を孕んだ声をあげる稜子に、誠二は笑みを返して豊かな乳房に指先をずぶと埋めて、わしわしと外から内へと寄せるよう、無遠慮に揉みしだいていった。
「だってここが最も凝っている場所でしょう? こんなに目立つんだ。分かりますよ」
「あ……っ! あぅン……、さすがねっ、よく分かって……くれている……くッ、ぅぅン!」
乳房をマッサージ──……いや、愛撫する誠二の指が胸先を掠め、過敏な箇所への刺激に稜子は目を見開き、切なげに腰をくねらせた。
「んっ、あぁ……そこ、そんなにされたら……下のほうも、疼いて……はぁ、凝ってきちゃう……ああ……ッ!」
『たまらない……!』とばかりに声をあげる稜子の秘部は、確かに凝ってきているようで、コリコリに勃起したクリトリスがクンッとショーツを持ち上げている。
既にぐっしょりと濡れているらしく、布越しに大きなシミができている。
そんな欲情した牝特有の反応から察するに、彼女が焦れていることは明白なのだが、誠二はそれに気付きながらも愛撫する手を止めて木霊へと顔を向けていった。
「木霊さん、すみません。あの……ベビーオイルを持ってきてもらえませんか?」
同じ旅館に泊まっているため、そのアイテムが客室に標準装備されていることは想像に難くなく、誠二はそれを彼女に持って来て欲しいと頼んだ。
「ベビーオイル、ですか……?」
「はい。そのほうが肌に負担がかかりませんし、それに掌の伸びが良いので」
誠二がそう答えると得心がいったようで、木霊は『はい』と素直に頷き、浴室からベビーオイルを取って戻ってきた。
『はい、どうぞ』と声をかけながらオイルを手渡される瞬間、誠二は『ありがとうございます』と言いつつオイルを持つ手を握り締めた。その瞬間燃えるように身体が熱くなり、木霊は困惑げに目を瞬いた。
「…………ッ」
「あ……っと、すみません……」
木霊の拒絶を思わせる反応に苦笑を漏らし、申し訳なさげに眉を下げる誠二。
木霊はすぐに『違うんです……!』と返そうとしたが、しかしそう答えることも何だか躊躇われて、結局彼女は口を噤み、おずおずと二人の前から一歩引いた。
そんな木霊の微妙な心の揺れに気付いたのか、それとも気付かなかったのか。いずれにせよ誠二は、稜子へと視線を戻していった。
「さて、ではマッサージさせていただきますね」
掌にオイルを取り、人肌の温度にまで高めてから稜子の身体へと塗りつけていく誠二。
丁寧にリンパマッサージを施しつつ、彼女の豊か過ぎるバストの根元を鷲掴みにし、乳首の先端にかけてを繰り返し持ち上げるように扱き上げていく。
「あふ……っ! ンはァ……! あっ、あぁぁぁン……!」
「りょ、稜子先輩……!」
例え建前であっても、これはマッサージだというのに、性行為を思わせるようなあられもない声を出して身をくねらせる稜子の姿に、木霊は顔を赤くして彼女から目を逸らした。
しかし、顔を背けたところで稜子が発する喘ぎは耳朶に届き、鼓膜を犯してくる。
「ンあ、は……、ぁううっ、はァ……いいンっ、もっとぉン……、ふぁあああっ……!」
「かなり凝っていますねぇ。ここなんて……特に硬い……」
誠二の指先が稜子の乳首を捉え、それをきゅいと摘まみ、捻りながらクイクイと引っ張り上げていく。
「はひ……ッ!? あ……! あうう……! そこぉ……ッ、もっと……はぁっ、コリコリしてぇぇぇン! あぁぁぁぁッ!!」
腰を突き出すようにして、己の性感帯を誠二へと示していく稜子。
そんな彼女の求めに応じるべく、誠二はオイル塗れのヌラ付く手で、キュッキュッと彼女の乳首を扱き上げていった。
「くぁ……っ、は……ッ! あぁっ、それぇ……! はぁっ、ほぐれるぅ……! ンンン……ッ、凝りが……ほぐれるのぉ! 気持ちイイん! あぁぁぁぁッ!!」
「ふふ、マッサージ師冥利に尽きるお言葉ですねぇ」
「あっ、あぁン! だって……ホントに上手ぅ……! 気持ち良すぎて……おかしくなりそっ、ンああっ……あ、ああン!」
乳首をバキバキに勃起させ、そこでの刺激だけでもう達せられるのではないかと思った頃、誠二の手が不意に乳房から離れ、首筋や腕や肩、腹部などを優しく撫でさすっていく。
「ふぁ……、あっ、あ、ンン……! どうしてぇっ……?」
上り詰めつつあったところで、急に梯子を下ろされたような感覚に陥り、不服そうに眉を顰める稜子。しかし誠二は、余裕の笑みで首を振った。
「ふふ。一箇所に集中するより、一通り施術を試してもらったほうが良いかと思いまして」
そうもっともらしい理由を述べて、あらかた彼女の手足を揉みほぐしたあと、誠二は下着の上から股間へと、そっと掌を移していった。
「ふぁっ!? ンッ、あああ……ッ!?」
掌で股間をギュッと揉むように包み込まれ、そのソフトな刺激に切なげな声をあげて稜子は身悶えする。すぐにも達してしまえるような、明確な強い刺激と快感を欲しているのだが、しかし誠二の指の動きは相変わらず緩慢で、稜子の焦れを煽り続けた。
「ぅあ……! は、ひぃぃぃン……! あぁっ……もっとぉぉぉン……! もっと……触って……っ? 気持ちイイところ直接お願いっ! ねぇ、触ってぇン……!」
「っ、稜子先輩……!」
最早、取り繕うことなくはっきりと己の欲望を口にする稜子の声に、思わず『いけません……!』と制止しそうになる木霊。
しかし、誠二が施すマッサージを受けて、蕩けるような笑みを浮かべている稜子の姿を目にすると、その言葉を呑み込んでしまう。
(先輩ったら、ああ……なんて気持ち良さそうな顔してるの……?)
──同じ女から見ても美しいと。そして卑猥で、いっそ羨ましいと思えてしまうほど乱れに乱れている稜子のトロ顔を見て、女の部分をジュンジュンと疼かせてしまう木霊。
(あっ、あン……! やだっ……)
困惑げに眉を寄せ、股にキュッと力を込めて快感をやり過ごす木霊を余所に、稜子は疼かされてもどんどん高まりつつあるようで──
「はぁっ、ねぇ……、ああ……ッ、ここ……! はぁっ、お願い、ここ……しっかり揉んで、凝りをほぐして欲しいの……! おねがぁい……!!」
物欲しげにそう叫び、彼女は自ら進んで誠二の掌に股間を押し付けていった。
そこまでされると、さすがに焦らすは哀れと感じてしまうのだろう。
誠二は『分かりました』と頷きを返して指先を丸め、クイクイと掻くようにしながら、割れ目の内部へと強い刺激を与えていった。
「あ……! あぅぅっ、そこ……! はぁッ、イイ……! すご、……ああっ、すごくイイ、のぉぉぉ……ッ!! あっ、あ~~~~~~ッ!!」
待ち望んでいたダイレクトな刺激に、過敏な箇所へと触れられた瞬間、稜子の腰がガクンッと大きく跳ね上がる。
そんな彼女はまるで、達しでもしたかのような嬌声をあげながら股を大きく開き切り、『もっともっと』と腰を前後に振りたくった。
「あぁ……困りますね。そんなに動かれては……施術ができない」
苦笑を漏らし、相手の動きを封じるべく、ショーツの上からキュッと肉芽を摘まみ上げる誠二。
「ひ……ッ!?」
屹立したクリトリスにビリリとした痺れが走り抜け、稜子は腰を跳ね上げて悲鳴まじりの喘ぎをあげた。
「はひ……! あっ、あぁン……! そんなっ、そおぉ……摘まんじゃいやぁ……、ひぃぃぃぃぃン……ッ……!」
「ですが、ここもかなり凝っているようですし……」
熱を帯び、硬く大きく膨らんだ肉芽を摘まんだまま、誠二はコスコスとペニスを扱き上げるように擦り立てていった。
「あひッ!? く……っ、ふぅぅぅぅぅ……ッ!!」
扱かれるに伴い、肉芽の包皮が剥きつ戻りつを繰り返し、過敏な箇所が何度も外気に晒される刺激の強さに、『ひぃひぃ』とすすり泣くような声をあげていく稜子。
ショーツの中央にできたシミはどんどん大きくなっていき、ぐっしょりと濡れた薄布は、その中身が透けて見えるほどになっていた。
それは愛液によりできたシミであるのだが、誠二は素知らぬ振りで──
「ああ、すみません。ここ、ベビーオイルで濡れてしまいましたね。申し訳ない」
などと言いつつ、指の腹でグイグイと膣口をプッシュしていった。
「……ひぐッ!?」
「ここなんですけど……分かりませんか?」
尋ねながら濡れた膣口を、繰り返し指先でノックする。それと同時に肉芽も責めているため、稜子は返事もままならない様子で、ただひたすら甘声をあげて腰を振り続けている。
「ひッ、ひぅぅ……! んくっ、くはァァァ……ッ、ああっ、もう……気持ち良すぎてぇ……何も……あぁ、何も考えられないのぉ……! あああッ!!」
ヒクヒクと物欲しげに膣口が脈打ち、そのたびに中から濃い蜜がどぷっと溢れ出してきて、彼女のショーツが重みを伴うほど濡れていく。
そんなねっとりと濡れたショーツが肌に貼り付いて不快だと感じるが、それでも下着を脱がしてはもらえぬまま、布越しにクリトリスと膣口に刺激を与え続けられる稜子。
本音を言えば──剥き出しのクリに直接触れてもらいたい。入り口だけでなく、奥深くまでずっぷりと野太いモノをブチ込んで欲しい。
そう思いはするが、さすがに木霊の前で。しかも一応はマッサージということになっているため、そこまで思いの丈を打ち明けることはできず──
「う……っ、は、くぅぅぅ……ッ!」
稜子はギリリと歯を食い締めたあと、迫りくる快感の高波に身を任せ、クリトリスでの絶頂へと上り詰めていった。
「くあ……! ふっ、く……ひぃぃン! ああ、イく! イくぅぅンっ、あ~~~~ッ!!」
どろりと蕩けた面持ちで、ぶるりと身を震わせて達していく稜子。
そんな彼女の尿道からは、銀の飛沫が噴き出していて、あっと言う間にショーツどころか布団までがぐっしょりと濡れていく。
誠二は下着越しにびっしょりと指先や掌を濡らしてくるその水っぽい感覚を嬉々として受け止めながら、『いつかはこの牝も』と。
真っ赤になり、部屋の隅で怯えて縮こまる木霊へと視線を移し、ペニスを熱く滾らせていった……。
* * *
「ふぅ~、食った食った……」
稜子をたっぷりと絶頂に導いたあと、自室に戻り曼殊庵の夕餉に舌鼓を打つ誠二。腹ごしらえが済み落ち着くと、またムラムラと性欲が込み上げてきた。
「うっ……」
稜子は『礼はする』と言っていたが、たっぷり気を遣ったあとだ。性的奉仕ができるはずもなく、結局彼女を気持ち良くさせてやっただけで自分のほうは何もない。
故に疼きを覚えるのは、当然のことと言えるだろう。
(はぁ……疼いてたまらないな。……たまらないと言えば昨夜の女将はホント、色っぽかったよなぁ……)
ゆったりと湯に浸かる百合絵の裸体をオカズに、昨夜自慰に耽ったことを思い出し、股間をパンパンに張れ上がらせる誠二。
(あぁ……もう一度拝みたいな、女将の裸体を……)
そして湯浴みシーンを動画に収めたいと。そんな不埒なことを考えてしまう。
(……いや、ただの裸じゃ生ぬるい。できればオナニーシーンとか、俺に抱かれてる動画とか……)
嗜虐心の強い誠二は、自分と深い関係を持った女性のあられもない姿を動画に収め、それを本人に見せてその女性の羞恥を限界まで煽り立てることに昂奮を覚える性質であった。
自分の見立てでは、百合絵も羞恥を帯びれば帯びるほど快感を覚えてくれる性質で、まだ彼女と肌を重ねてはいないものの、その時のことを考えるとペニスが沸騰したように熱く滾る。
(ん……、そう言えば彼女……そろそろ風呂に入る時間なんじゃないか……?)
時計の針は昨夜女将と風呂で邂逅した時刻を指しており、必ずしも彼女がこの時間帯に入浴するとは限らないが、そうであれば良いと期待を込めて、誠二は露天風呂へと向かって行った。
風呂につき、ガラリと浴室へと続く扉を開く誠二。ぐるりと中を見渡すが、残念ながらそこに百合絵の姿はなかった。
(ま、仕方ないか……)
『残念』と肩を竦め、息を吐きながら湯船にのんびり浸かっていると不意に扉が開き、洗い場へと人が入ってきた。
(……女将か? そうであってくれ……!)
昨夜と、ほぼ同じ時間帯。期待を込めて洗い場を覗き込むと──
「はぁ……、今日も疲れました……」
正に待ち人来たり。そこにいたのは百合絵だった。
(やった……!)
胸中で快哉を叫びガッツポーズをしたあと、じっくりと百合絵の肢体を拝んでいく誠二。
(さて、もっとこっちに来てくれ。よく見えるようにな……)
舌なめずりしながら、こういうことがあるかと思い、準備万端。用意していたスマホを構え、彼女がこちらにやってくるのを心待ちにするものの──
「……んぅ」
今日は湯に浸かる気がないのか、百合絵はその場から動くことなく、椅子に腰かけ手に泡を取り、身体を洗い始めた。
(くそ……!)
誠二から見て百合絵は横向きに座っているため、大していい画は撮れそうにない。そのため悔しげに歯噛みしていると、何やら百合絵が悩ましげな声をあげ始めた。
「ぁ……、ふぁ……ぁ、んんっ……」
(ん……?)
喘ぎを思わせるような声が気にかかり、見ると百合絵の、乳房を洗う手が止まっている。どうやら身体を洗う内、感じてしまったようだった。
「あ……あンン、駄目っ……」
『洗っているだけなのに、どうして……?』と、困惑げに眉を下げる百合絵。
ともあれ、身を清めたいのだろう。彼女は甘声をあげながらも懸命に手を動かし続けた。
「はぅ、ンぅぅぅ……ッ……」
(……へぇ?)
手足はまだ何とか洗えたようであるが、それでも乳房や股間となるとやはり快感を覚えてしまうらしく、百合絵の喘ぎがどんどん大きくなっていく。
「ん、っふ、ふぅぅぅン……! ンぁ、はっ……! あああ……ッ!」
ほどけた唇から甘く高らかな声が漏れるに伴い、ビクビクと打ち震える身体。
それでも中途に入浴を切り上げるわけにもいかず、百合絵の手がゴシゴシと身体を磨くためにと豊かな乳房を繰り返し持ち上げていく。
「……くふっ! んあっ、あ、うぅぅ……! もうこんなァ……ああっ、だめぇぇぇッ!!」
快感に熱く甘く息を乱し、もう耐え切れないとばかりにふらふらと床に手を突いていく百合絵。そして彼女はもう己の身を熱く焦がす疼きに観念したのか、そのまま秘部へと手を伸ばしていった。
「くはっ、あ……! あふぅ……っ、ン……! ぅあ……! ああっ、イイ……! 気持ち……イイんっ、ふぁ、んっ、あああぁぁぁッ!!」
もう自慰を行うと決めたせいだろうか? 百合絵は股を大きく開き、豊かな乳房を鷲掴みにしつつ、股間をねちねちといじりながら、臆面もなく歓喜を叫んでいる。
その膣口からは透明の蜜が溢れ出していて、割れ目の内部をぐっしょりと濡らし、そのせいでツルツルと短い間隔で過敏な箇所へと刺激がいってしまい、ツライのだろう。
手足がビクビクと、まるで電流を宛てられでもしたかのように震えている。
「あっ、あっ、あぐぅ……! ううっ、こんな……! くっ、だ……めぇぇぇ……! あああぁぁぁッ!!」
口ではそう『駄目』と言うのに、彼女の指の動きは止まることがなく、己の乳房を千切れんばかりの強さで揉みしだき。
そして指と指の間で赤々と膨らんだクリトリスを挟み込み、包皮を剥きつ戻りつさせながら肉芽をこすり立てている。
そんな劣情に悶え狂う百合絵の姿を、誠二はしっかりとスマホ内へと収めていった。
(ああっ、最高だ……女将さん! 俺はあなたのそんな乱れる様が見たかった……!)
惚れた相手の痴態を前に激しく昂奮し、空いた手で滾るペニスをグイグイと強い力で摩擦していく誠二。
「くぁっ、くっ、は……ッ……!」
百合絵に気付かれないようにと、なるべく声は潜めている。それでも昂奮により漏れる息遣いはどうにも抑えようがなく、誠二は『はぁはぁ』と息を荒らげた。
だが幸い、彼の熱い吐息は百合絵の耳朶には届いていないみたいで……。
正確に言うなら、彼女が発する甘声により掻き消されているため、百合絵はそちらに気を留めることなく、夢中になって割れ目の内部をこすり続けている。
「ンン……! 私ったら……こんなに濡らして……はァ、いやらしい……っ、ああン……!」
自慰に耽る指が己の愛液でぐっしょりと濡れ、羞恥にぶるぶると身を震わせる百合絵。マゾッ気の強い様子の彼女は、実のところもっと強い羞恥を欲しているのだろう。
「あ……あン、いやいやっ、こんなの恥ずかしい……ッ、んっ……あああ……ッ!!」
などと言いながらも、自ら両手で臀部の肉ごと割れ目をくぱぁと左右に開く百合絵。
「あぁ……っ、おまんこの……奥の奥まで……そして、お尻の穴まで丸見えに……。はぁ……こんな格好……いやッ、うぅン……! 私ってば、何てはしたない女なの……っ!」
そんな自虐的な台詞を吐くことで自分を盛り上げているらしく、彼女のぽっかりと開いた肉穴が、はくはくと開閉を繰り返していく。
(ああ……っ、くそ……! 女将さん、アンタなんていやらしい女なんだ……!!)
──百合絵はマゾではないかと推測している誠二。
しかし、人に見せるためのものではない自慰で、ここまで卑猥に、いやらしく燃え上がることができるとは……これは予想以上の収穫だと、ペニスをギンギンに硬くさせていく。
そうして彼もまた自慰に耽っていくが、それでもしっかりと彼女の痴態をスマホに収めていった。そんな彼にサービスするつもりではないのだろうが、百合絵はどろどろに蕩けた膣口へとヘアブラシの柄を突っ込んでいく。
「あ……っ、あぅぅ……! うく……っ、ン……ッ! はぁぁ……あぁっ、ん……っ、はぁ……もっとぉぉぉ……もっと太いの、欲しいぃぃぃ……っ! はぁぁぁン……ッ!!」
舌を伸ばし、だらりと涎を垂らしながら腰を振り立て、グチュグチュと淫猥な音色を響かせブラシの柄で膣を掻き混ぜていく百合絵。
「…………ッ!!」
『物足りないと嘆くなら、今すぐ俺のチンポをくれてやる!』と。
そういきり立つ欲望を懸命に押し留め、誠二は『まずは言い逃れができないほどの弱みを握るべし』と、撮影を続けた。
その最中にも百合絵はどんどん昂奮と快感とを高めていっているようで。白痴的に緩んだ面で『はっはっ……!』と荒い息を吐き、ブラシから手を放して乳房を揉みしだきつつ、ピンピンに張り詰めたクリトリスをギュイと指の腹で摘まみ、扱き始めた。
「あぐぅ……! はっ、ああ! 感じるっ、はァ……感じるのぉ……! おまんこもぉ……クリトリスも、おっぱいもぉ……ああ! 全部っ、全部気持ちがイイ! あああぁぁッ!!」
卑語を吐き散らし、悶える百合絵の膣に突き込まれたままのブラシが、秘部の戦慄きに伴い上下に揺れる様がとても淫らでいやらしく。
誠二はゴクリと唾を飲み込み、『もう辛抱たまらない……!』とばかりに、ペニスを激しくこすり上げていった。
そんな彼の劣情に、知らず牝としての本能が働くのか、百合絵もまた絶頂感が込み上げてきたようで、彼女の指の動きが激しさを増していく。
「ンおおっ、おおっ、イイ……! ぐしょ濡れマンコ……! ギンギン乳首っ……! ボッキンキンの……クリトリスッ! もうイく! イっちゃう! あーーーーーーーーッ!!」
その言葉通り、百合絵は全身ガクガクと大きく痙攣させつつ、ジュポンッと軽快な音を立てて膣口からブラシを吹き飛ばし、潮をビュービュー。尿をジャージャー、ジョロジョロ撒き散らして、滑稽なほど派手に、淫らに達していった。
「はぅ……ッ! ん、っぐ……! ひはァッ、ひっ、あ、あッ……! あ~~~~~ッ♪」
(……くっ!)
アヘ顔を晒し、歌うように喘ぎ達していく百合絵の乱れっぷりに、もう我慢の限界に来たして誠二は、ビュクビュク、ビュルビュルとヒクつく鈴口から精を吐き出していった。
「くぁッ、ああ……!」
強烈な射精感に、さすがに声が漏れた。しかし──
「……ん、ぁ、あ……はへぇぇぇ……、あー…………」
絶頂の余韻に浸り切り、熱く長い息を吐く百合絵に彼の声は聞こえはしなかったのだろう。彼女が誠二の存在に気付くことはなかった。
(……ふぅ、良かった……)
額に浮く汗を拭い、深く安堵の息を吐く誠二。彼はゆっくりと乱れた呼吸を落ち着け、そしてまじまじと絶頂後の百合絵を観察していった。
「は……っふ、ンはぁ……、あっ、あああっ……」
未だ絶頂痙攣に打ち震える身体。半ば白目を剥きながら舌を垂らして喘ぐ様は、普段の清楚な姿からはとても想像がつかないもので。
そのギャップこそが彼女の最大の魅力であると、そう感じられて誠二は、射精したばかりのペニスをまたギンギンに勃起させて──
(女将さん。次こそは、こいつをあなたのマンコにねじ込んでやりますからね……?)
舌なめずりしつつ、スマホの画面に映る百合絵のヴァギナを食い入るように見詰めていった……。
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