あらすじ
生まれつきの銀髪によって美しい容姿を持ちながらも、それが原因となって、人嫌いにまでなってしまった千早。そんな彼を見かねた母親の強引な采配で、お嬢様たちが通う女子校、聖應女学院に転入させられてしまった。幼いころからいっしょの、侍女の史もついてきたが、ことあるごとに、男であることは自分で隠さねばならなかった。そんな女子ばかりの学園で、美貌の千早は、お姉様として少女たちから羨望の眼差しを受けていた。同じ寮で暮らすことになった、騎士の君という二つ名を持つ七々原薫子や、生徒会長の皆瀬初音も下級生から慕われているが、千早はどうしても目立つらしい。薫子に刺激されて、つい体育で本気を出してしまったことも、人気に拍車をかけていた。聖應女学院では、もっとも手本となる上級生を選ぶエルダー選挙があり、千早はついに、薫子とともに、すべての生徒のお姉様たる、エルダーに選ばれてしまって…。