●「第二章 淫汁更衣室」より
挿し絵:蜜キング
伊織が愛おしげにペニスを撫でると、白い指先がべっとりと濡れた。擦って、射精直前でがまんして、また擦って……。
そんなふうに焦らされ続けたペニスは、ローションを瓶ごとぶちまけたみたいにドロドロになっている。
ふと傍らに目をやると、ベンチの上に、乱雑に畳んだ制服が置いてあるのが見えた。
「ほんと、みんなだらしないんだから。こんなの変質者が見つけたら、大喜びしちゃうよ。ふひひっ♥」
弛緩しきった口もとから涎を拭いながら、伊織はその制服を手に取った。
すこしくたびれたサージ織の生地から、女性らしい体臭がかすかに漂っている。それをペニスに被せると、さらりとした触感が亀頭粘膜を撫でてゆく。
「あははっ♥ どろどろになってるっ♥」
伊織は嬉しそうな笑みを浮かべながら、その制服でペニスを擦りたてた。乾いた布が肉幹の表面を滑ってゆくのが心地よい。その感触を楽しみながら何度か竿を扱くと、見知らぬ誰かの制服は、すっかりドロドロになってしまった。
「ガマン汁まみれになっちゃったぁ……♥ べとべとで気持ち悪いっ♥ でも気持ち悪いのが気持ちいいっ♥」
じっとり湿った制服に鼻先を突っ込んで、深く息を吸い込む。濃厚な性臭のなかに、かすかに誰かの体臭が漂っているのがわかった。
「女の子のにおいと、精液のにおい混ざってるっ♥ においレイプっ♥ くっさいチ○ポ汁のにおいが、女の子のにおいとハメハメしちゃってるよぉっ♥♥」
すん、すん、すんっ……とはしたなく鼻を鳴らしながら、伊織は絡み合う二つのにおいを楽しんだ。まぶたを閉じると、見知らぬ女生徒の姿が見える。
——ひっ、お願い、許してっ。
恐怖と嫌悪感に表情を歪め、這いつくばる彼女。
でも、逃がしてあげない。怯えるその鼻先にペ○スを突きつけて、伊織は自らの手で激しく扱きたてる。
——気持ち悪いことしないでよ、やめてってばこの変態っ!
怯えた叫び声が耳に心地よい。岩のかたまりみたいなごつごつしたペ○スを目の前で見せ付けると、彼女の表情が次第に恐怖一色に染まってゆく。だから罵られても平気。必死に強がっているその姿を見ていると、ますますペ○スが漲ってくる。
——そんなの入るわけ無いじゃん、私の腕ぐらいあるもん……。許してっ! そんなの挿れられたら、アソコが壊れてぐちゃぐちゃになっちゃうっ!
ペ○スを扱く伊織の前で、彼女は必死に懇願する。哀れな声を出して、許してもらおうとしている。ばかだな、そんなことをしたら、ますます興奮するに決まっているのに。
——お願い、もうばかにしないからっ! もう絶対に陰口いったりいじわるしたりしないからっ! お願い、犯さないでえぇっ!