健次は幼いころ、海のある田舎町へと引っ越してきた。慣れない海辺で遊んでいた健次は、そこでひとりの少女に出会う。そしてそれが、隣の家に住む七海との長い縁の始まりだった。健次の部屋の窓から、ほんのわずかな距離のベランダに、七海はいつもいた。時が経ち、同じ学園に通うようになっても、幼なじみとして七海は、ずっと健次の隣にいる存在なのだった。ある日、健次が後輩の女の子から告白されたときも、それは変わらないと思っていたが…。 |
SM小説家の克比古は叔父の別荘を訪れた。そこで未亡人の管理人・水蓮のマゾ的な自慰を目撃する。サディストである克比古は、理想の女性像に興奮を覚えるが…!?〈罪と罰〉 見世物小屋から逃げ出してきた混血児のくらら。活発な性格に惹かれた謙太郎は、孤独のさみしさを埋めるように身体を求め合う。〈檻姫〉 人形を探して娼館に来た昭浩は、女主人に調度品の鑑定を依頼される。女主人は娼婦を勧めるが、彼はメイドのメリッサを指名した。〈人形〉 |
翔平はある特殊な力を持つせいで恋人にふられ、傷心旅行で龍神村を訪れていた。龍神の社でツアーから離れた彼は、なぜかひとりで発情していた少女に出会う。誘われるままエッチなことをしてしまうが、少女の肩に現れた不思議な生き物に驚き、気を失ってしまった。その後、村の診療所に住む芽依子と知り合い、生き物が「くくり」という名の恋の妖精であることを知る。芽依子の説明では、妖精に憑かれた人間はところかまわず欲情してしまうらしいが…。 |
定住場所も戸籍もない空は、あることから重傷を負い、聖十字架病院へと運び込まれた。そんな彼の境遇に同情したナースの八神優によって、特別病棟で新薬の被験者になる仕事を紹介される。それを引き受けた空だったが、彼の真の目的は、美しいナースや同じ被験者の女性たちだった。薬の副作用からか頭脳までが明晰になり、手際よく準備を進める空。その過程で知った「女体実験」に興味を持ち、罠に落ちたナースたちをモルモットとして実践していく! |
ある日曜日。純一は学園へ忘れ物を取りに行った。休日なのに意外に登校している生徒が多く、うっかり私服で来てしまった彼は人目を避けて体育館裏を通ることに。そこで、しゃがみ込んで草に水をやっている少女と出会う。制服から見て1年下の後輩らしい。なにをしているのかと問う純一に答えたのは、彼女が手にしたピエロの人形だった。腹話術?といぶかる彼を残して駆け去る少女。純一は、彼女が落としていった生徒手帳を家まで届けることにするが…。 |