龍神を祀ることで栄えてきた山間の集落に、ある兄妹が里帰りした。龍神の力を欲する盗賊に宮司であった両親を殺され、逃げ落ちていた白桜と鳳仙だ。何年も荒れ果てたままであった社を修繕し、再び龍神を天から招こうと、白桜は村人たちと共に、龍神降臨祭の準備を始めた。そしてついに、兄妹の祝詞と舞によって、美しい姉妹の龍神が現れた。龍神から、亡き父母のことを聞かされ、悲しい記憶がよみがえる白桜。妹龍神・菊花は白桜との再会を喜ぶが…。 |
老舗の『伍越デパート』。学はそこの副支配人だ。最近売り上げの落ちてきた店を憂慮し、彼は日々従業員たちの指導に余念がない。そんな学は、デパートで働く女性従業員たちにとっては『うるさい男』でしかなかった。ある日、彼はいわれのないセクハラと横領の噂を立てられ、支配人から左遷を言い渡されてしまう。だがその噂は、彼を陥れるために女性従業員たちが流したものだった。復讐に燃える学は、彼女たちを懲らしめるための『狂育』を始める。 |
両親の再婚で義兄妹になった達也と優香。その両親が亡くなり、泣きじゃくる優香をなぐさめながら、達也は彼女の『いいお兄ちゃん』になることを決心する。プロ選手を夢見て日々打ち込んでいた野球の練習も、家でひとりぼっちになってしまう優香を思ってやめた。そうして仲良く暮らしてきた二人だったが、最近の優香は達也に反抗的だ。警察に補導されることもしばしばで、彼は気が気でない。そんなとき理想の妹像そのままの菜々子に出合い、達也は…。 |
男たちに輪姦され、そのショックで自殺してしまった恋人のさゆり。比呂は彼女を失った悲しみで自暴自棄になっていた。そんなとき、彼の前に黒田と名乗る男が現れる。黒田は比呂を孤島へと導いた。そこは、だまして連れてきた少女たちを凌辱し、その写真を撮るための監獄島だった。ターゲットは元気な女の子楓、ミステリアスな千砂、そして比呂と同じ大学の学生恵。どうせなら落ちるところまで落ちてやると考えた比呂は、次々と彼女たちを犯していく。 |
砂漠の奥地レイランに、「ルタの眷属」と呼ばれる少女アラミスと、その守護者である青年カダンの館はあった。幼いころにルタから力を与えられたアラミスは、他人の記憶を消すことができる「還す者」と呼ばれていた。眷属の責務として、ルタに指示された相手の記憶を消し続けるふたりだったが、自分たちと同じ「還す者」との出会いによって、アラミスの心に疑問が浮かび始める。世の中のためと信じていたアラミスの動揺を見て、悩んだカダンは…。 |