悲しい事故から三年。時間を止めたまま目覚めた遙は、月日が流れていることを認識することができず、あのころのままの笑顔で孝之に微笑んだ。だが孝之は、彼女を失ったあのとき、自暴自棄になった彼を支え続けた水月と、今では恋人同士になっていた。そんな、まるで遙のことを忘れたかのように暮らすふたりに、妹の茜は押さえきれない感情をぶつけてくる。再び動き始めた遙との時間。その大きな隔たりの中で孝之の選んだ道は…。 |
その日司はバイト先の店裏で、行き倒れの少女を拾った。名前は春花。母親を捜すために中国から密航してきたという。行きがかり上彼女の面倒を見るハメになった司だが、それは不運の幕開けにすぎなかった。ネジのはずれた中年サラリーマン寛のせいでアパートを追い出され、自殺未遂の真純につきまとわれる。雨露をしのぐために入ったボロ家では学生ホームレスの末莉と遭遇。それに昔の彼女準とボロ家の主人青葉を加えた、奇妙な共同生活が始まった! |
神父という職にありながら、ルードは信仰心そのものを激しく憎悪していた。彼は町から町へと流れ歩き、その先々で、魔女審判の名のもとに女を陵辱しては、神と、自分自身をおとしめ続ける。そんな日々を繰り返す彼は、赴任先の小さな田舎町で6人の女性と出会った。修道女のリディアとアンジェ、雑貨屋の娘エミリ、結婚間近のマリーに人妻のセレナ、そして謎めいた美女ジェシカ。いつものように彼女たちを次々と狩ってゆくルード。そこへ本物の淫魔が現れて…。 |
早くに母を亡くした洋介だが、父の再婚によって義理の母と姉ができていた。その父も交通事故で世を去り、今は家を出て一人で暮らしている。義理の家族であることを気にせず援助を続けてくれる母や姉。そして、優しい幼なじみやバイト先の店長たち。そんな女性たちの暖かさに包まれ、平穏な日々を送っていた洋介に、突然「悪意」が入り込む。洋介の意志とは関係なしに、凌辱を繰り返す「悪意」は、恩ある女性たちを罵り、力ずくで服従させてゆく。 |
優等生の弘樹は、両親が転勤したことによって、妹の悠里と二人暮らしだ。悠里は近々親友のかおりと海に旅行に行く。妹に劣情を抱く自分に不安を感じた弘樹は、この機会に自分の心を整理しようと考えていた。しかし、予定の日になっても悠里は帰ってこなかった。一緒に旅行に行ったはずのかおりから、悠里は病欠したと聞かされ、混乱する弘樹のもとに、一本のビデオテープが届く。その中には、何人もの男たちに凌辱される悠里の姿が録画されていた。 |